セキュリティが向上する手段として、安全なやり取りをするためにどんどん取り入れられているVPN。
今はリモートワークもあり社外から社内ネットワークに接続する機会も増え、スマホやタブレットからVPNを利用することもありますよね。
けれどスマホでVPNを取り入れたは良いものの、正しく設定したはずなのに接続できなくて、どうればいいか分からず困ってはいませんか?
ずばり、スマホでVPNが接続できない時は、まずはデバイスの設定を見直すことで改善する可能性が高いです!
設定を1度確認すれば、今後繋がらなくなる可能性は低くなり、もしまた接続できないことがあってもすぐに確認ができるようになります!
快適なVPN接続を行うために、私がVPN接続できない時に試して改善した方法を紹介させていただきますね!
VPNに接続できない場合はスマホの設定見直し!
特に、社外から社内ネットワークへ入りたいのにスマホからVPNへ接続できなくなってしまったら、パニックになってしまいますよね。
そんな時こそまずは落ち着いて、一度スマホの電源を入れ直しましょう!一時的な不具合ならこれで改善する可能性が高いです!
それでもだめな時は、接続できない原因の可能性がある設定を確認し、VPN接続を回復させましょう!
VPNに接続できない場合、主にスマホやルーター、サーバーの設定に問題がある可能性が高くなっています。
まずはインターネット検索などで通信ができるかを確認し、できないようであれば通信の設定確認をしましょう。
VPNへ接続をするには、本体であるスマホで通信ができている必要があります。
そのため、Wi-Fi接続やモバイル通信などのネットワーク通信が問題なくできるかどうかの確認をしましょう。
通信設定は問題なさそうだったよ?
それなら、お使いのスマホでVPNの登録情報が間違えていないかをもう一度確認してみましょう!
VPN設定をする際に正しい情報で登録できていない場合、接続できない理由になります。
確認するべき部分はこの2点です。そんなにむずかしくないですよね?
VPNに接続できない場合のiPhoneの設定確認項目
iPhoneを利用されている方は多いですよね。かくいう私もiPhoneユーザーなのですが、以前出先でVPNに接続出来なくなってしまい非常に困ったことがありました。
ネットで調べたり、会社に問い合わせたりして、なんとか私のiPhoneはVPNに接続出来ない状況を脱したのですが、あの時のヒヤヒヤ感はもう味わいたくありません…。
その時に繋がらない原因や対策を調べて、iPhoneの場合はAndroidと共通の確認項目と、それとは別に独自に確認をする必要がある項目もあることがわかりました!
iPhoneで接続すべきて点は以下になります。
- iOS10以上でPPTPを使っていないか
- ユーザー認証登録が間違えていないか
- Wi-Fiなどのネットワークが問題なく通信できているか
- iOSは最新版を利用しているか
- iPhoneの動作に不具合はないか
耳慣れない言葉ばかりで難しそう…自分で改善できるかな…。
そのとおり、ちょっと心配ですよね…。
私も調べたときに知らない言葉ばかりで不安になりました。
けれど実際にやってみてわからない!!ということもなく、自分で設定することができました!
この設定を一度確認しておけば、接続できない問題が発生することも無くなりますし、問題が起きそうな気配がある時はすぐに設定を確認して予防することができますよ!
iOS10以降も設定がPPTPになっていないか?
VPNプロトコル(規格)には、PPTP・IPsec・IKEv2・L2TPなどがあります。
なんとそのうちのPPTPはiOS10以降非対応となり利用できなくなってしまったそうです!
そのためiOS10以降にアップデートしてPPTPを利用している場合は、他のVPNプロトコルを利用する必要があります。
現在の最新のiOSは15なのでおそらくほとんどの方がPPTP非対応になっているはずですので確認してみてください。
OSの確認方法は、まず「設定」アプリを開き、「一般」へ進みます。そのあとは次のように確認します。
- OSを確認する場合
「情報」へ進み、「システムバージョン」を選ぶ - VPNプロトコルを確認する場合
「VPNとデバイス管理」へ進み、「VPN」を選ぶ
iOSのアップデート後にVPNに接続できない時は、ご自身のiOSを確認したうえで利用可能な他のプロトコルを選択していただければ再設定することができます。
ユーザー認証を間違って登録していないか?
VPNの設定段階で、ユーザー認証情報の入力を間違えてしまうとうまく接続できません。
そのうえ、その後に正しく登録し直しても接続できないケースも報告があるそうです。
そのため、確認した上で入力間違いがあった場合は設定したVPN構成設定を一度削除した上で新たに設定をし直しましょう。
VPN構成の削除方法は、次のようになります。
- 「設定」アプリを開き、「一般」へ進む
- 「VPNとデバイス管理」を開き、「VPN」を選択する
- 削除するVPN設定を選び、「プロファイルを削除」を選ぶ
これら設定については、ご利用のiOS バージョンによって項目が変更されている可能性がありますので、ご自身のiOSバージョンを確認したうえで操作をお試しくださいね!
Wi-Fiなどのネットワーク通信はできているか?
Wi-Fi経由でVPN接続をしている場合、大元のWi-Fi接続に問題が生じている場合VPNも接続ができない状態となります。
VPN接続ではない通常の接続でインターネットの検索や他のアプリなどが利用できるか確認しましょう。
もし接続できない場合は、Wi-Fiの接続設定のやり直しが必要になるため、次の設定を行います。
- 「設定」アプリを開いて「Wi-Fi」を選ぶ
- 現在接続されているWi-FiのSSIDの右側の「i」を選ぶ
- 「このネットワーク設定を削除」を押して削除
- その後、またWi-Fiに接続する
もしこれでも通信ができない場合はご利用のルーターの電源の入れ直しをしましょう。
それでも改善がない場合は、iPhoneそのものかネットワーク自体に問題がある可能性があるため、ご利用のキャリアかIPSに問い合わせが必要になる場合もあります。
iOSは最新バージョンにアップデートされているか?
先程は「iOS10以上がPPTPに対応していない」とご紹介しましたが、そもそもiOSが最新版でないとVPNが接続できない可能性があります!
iOSが古くて接続できない場合は、アップデートを実施し改善がないかを確認しましょう!
OSのアップデート方法は次の通りです。
- 「設定」アプリを開き、「一般」へ進む
- 「ソフトウェア・アップデート」を選ぶ
- 最新版がある場合は、ダウンロードしてインストールを選ぶ
これができていないと、VPN接続ができないどころでは済まず、他の動作にも影響を及ぼしかねません。
マイナーアップデートと呼ばれる、iOSの小数点以下が新しくなる更新もあります。必ずチェックしておきましょう。
それでも接続できない場合の最終手段2つ
以上を試しても改善がない、他にも動作がおかしくなっている、といった場合はiPhone自体の不具合も考えられます。
iPhone自体のリセットなども必要な可能性がありますのでVPN接続以外の動作もおかしい場合はすぐにご利用のキャリアやAppleに問い合わせしてみてください。
iPhoneの故障が考えられないなら、大元であるVPNプロバイダに問い合わせしましょう!!
ここまで色々試しても改善しない場合は、個人の手に負える状態ではない可能性が高いです。素直に、提供元を頼りましょう。
ご利用されているVPNプロバイダによって、問い合わせ方法や問い合わせ可能時間が異なりますので、それぞれのサービスの情報をご確認ください。
最初にVPNプロバイダを選ぶ際に、サービス内容とあわせて問い合わせ方法や時間を確認しておくと良いですね!
VPNに接続できない主な原因は何?
それではiPhoneでVPNが接続できないiPhone以外の原因をもう少し詳しくご紹介します。
こういうこともあるんだと覚えておけば、何か問題が起こったときに落ち着いてVPNに接続できない原因を探り、対処できると思います!
- IPアドレスやDNSサーバーが自動取得ではない
- IPアドレスが重複している
- ルーターのファイアウォール設定に問題がある
- VPNサーバーに負荷がかかりすぎている
まず、現在の設定が自動取得になっていない場合は、IPアドレスやDNSサーバーを自動取得する設定になっていないかもしれません。
VPN接続をする際は、IPアドレスやDNSサーバーが自動取得されていないと、うまく接続できない可能性があります。
手動取得の場合は自動で割り当てられる情報が遮断されてしまい、VPN接続がうまくいかないのです。
自動取得に関しては問題なさそうだね。
それなら、IPアドレスが2つ重なっていなる要因も探ってみましょう。
ネットワーク設定でVPN接続を優先するように設定することで接続をすることができるようになります。
VPN接続を行うには、取得したグローバルIPアドレスを利用しますが、まれに通常利用するプライベートIPアドレスと重複してしまうことがあります。
そうなるとプライベートIPアドレスでの接続が優先されてしまい、VPN接続ができない原因となってしまうのです。
ルーターのファイヤーウォールの設定も関係しているの?
VPN接続をする際、ルーターのファイヤーウォールでVPNに利用するポートが開放されていない可能性があります。
開放が必要なポート番号は使用するVPNプロトコルや環境によってことなりますので、お使いのVPNサービスを確認くださいね。
ここまで全部問題なかったよ、最後のサーバー負荷はどういうことだろう?
盲点なのが、VPNサーバー側で負荷がかかりすぎている場合にうまく接続できなくなってしまうことがある場合です。
特定のサーバーだけが接続できない場合はサーバー側に問題が発生している可能性がありますので、VPNサーバーを再起動してみましょう。
サーバーに問題が発生していないか確認するために、他のVPNの接続先に接続できるか試してみてください。
まとめ
- VPNに接続できない場合はスマホのネットワーク設定とVPN設定を見直す
- iPhoneで接続できない場合は、順番に設定項目を確認する
- iOS10以降でPPTPを利用しない
- ユーザー認証情報をの登録ミスに気をつける
- Wi-Fiの通信状況は問題ないか確認する
- iOSは最新版にアップデートする
- iPhoneの不具合がないかを確認する
- 最終手段はVPNプロバイダへの連絡する
- 接続できない原因は、IPアドレスやDNSサーバーにある
- ルーターのファイアーウォール、VPNサーバーにも関係していることがある
VPNは安全な接続をするためにはとても便利なサービスです。
ビジネスシーンではどんどん利用が拡大されていて、スマホからでも社内ネットワークができるなど活用の幅も広がっています。
ですが、設定を間違えてしまうことで急に接続できない状態が発生することも多々あります。
接続できない場合はまず、スマホの設定を確認し、原因を切り分けてVPN接続の回復をしましょう!
今回は、スマホ、特にiPhoneでVPNに接続できない場合の原因や対処方法をご紹介しました。
スマホでVPN接続ができなくなっても対処法を知っていれば慌てずに済みます。
快適なVPN接続を利用するために、繋がらなくなる前に一度設定を改めて確認するのも良いかもしれませんね!
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