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コンセントの漏電は絶縁抵抗測定で調べる!やり方をわかりやすく解説

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家のコンセントや家電が古くなってくると、漏電していないか心配になりますよね。

使えないコンセントがある、電気代が急に上がった、家電の調子が悪い、という場合は漏電しているかもしれません。

我が家でも、洗面所のコンセントでドライヤーが使えなくなってしまい、電気屋さんに交換してもらったことがあります。

漏電は感電や火災の原因になることがあり、とても危険です。

家のコンセントや電線が漏電している可能性がある場合は、電気工事会社に依頼して絶縁抵抗測定という測定を行う必要があります。

絶縁抵抗測定は感電の危険もあり、電気工事士でなければ行ってはいけないと定められています。

絶縁の意味や絶縁抵抗測定について知ることで、家の電気に不具合が起きた時にも慌てず、安全な対応ができるようになりますね!

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コンセントの漏電は絶縁抵抗測定で調べる!

「もしかして漏電してる?」と感じた時は、迷わず調査を依頼しましょう。

コンセントや電線の漏電を調べるには、メガーと呼ばれる絶縁抵抗計を使い、大地間測定という絶縁抵抗測定を行います。

電気機器の電源が入っていないと、電路に電気が流れないため測定できません。そのため、大地間測定を行う時は、電気機器のコンセントを挿した状態で測定します。

大地間絶縁測定の測定手順
  1. 分岐開閉器を開放(主幹ブレーカーをOFFに)し、子ブレーカーは全てONにする
  2. テレビや電子レンジなどのコンセントを挿し、照明のスイッチも入れる
  3. 分岐開閉器の負荷側(電気機器側)にある2線を接続する
  4. 絶縁抵抗計のE端子を設置極に接続し、L端子を負荷極に接続する
  5. 絶縁抵抗計の測定ボタンを押し、絶縁抵抗の測定を行う

※ コンセントを挿したりスイッチを入れたりすることを「負荷(電気機器)を使用状態にする」といいます。

測定された値が、基準を超えていれば絶縁状態が良い、つまり正常です。基準より低ければ絶縁状態が悪く、漏電しているということです。

漏電していると判断した場合は子ブレーカーを1つずつOFFにして、どの電路が漏電しているのかを調べます。

どの子ブレーカーをOFFにしても測定値が回復しない場合は、電線から漏電しています。

ある子ブレーカーをOFFにした時だけ測定値が回復すれば、その子ブレーカーの先にあるコンセントか、電気機器から漏電しているということです。

漏電箇所に触れると感電する恐れがありますので、絶対に触れないようにしましょう。また、漏電は火災の原因にもなります。

漏電が疑われる場合は、電気保安協会へ連絡すると無料で調査してくれます。

ただし、電気保安協会が行うのは調査だけで修理は対応していません。そのため、漏電していることが明らかな場合は、電気工事を行っている会社へ調査・修理を依頼しましょう。

コンセントのショートも絶縁抵抗測定で調べる!

電線やコンセントがショートしているかを調べる時は、線間測定という絶縁抵抗測定を行います。

ショートとは、電路に施された絶縁体(ビニールなど)がはがれたり切れたりして、電路同士が絶縁抵抗のない状態で接してしまうことをいいます。

絶縁抵抗なしで電路が接触すると一気に大量の電気が流れ、電化製品の故障や、発火を引き起こすことあり、大変危険です。

ショートを調べる時に行う線間測定は、電路同士の絶縁抵抗値を測定するものです。

線間絶縁抵抗測定を行う時は、接続されているコンセントは必ず抜きます。電路同士がつながっていない状態にするためです。

線間絶縁抵抗の測定手順
  1. 分岐開閉器を開放(ブレーカーをOFFに)し、子ブレーカーは全てONにする
  2. テレビや電子レンジなどのコンセントを抜き、照明のスイッチも切る
  3. 絶縁抵抗計のE端子とL端子を負荷側の2線に接続する
    ※それぞれの端子をどちらの線につないでもOK
  4. 絶縁抵抗計の測定ボタンを押し、絶縁抵抗の測定を行う

※ コンセントを抜いたりスイッチを切ったりすることを「負荷(電気機器)を取り外す」といいます。

測定された値が、基準を超えていれば絶縁状態が良い、つまり正常です。基準より低ければ絶縁状態が悪く、ショートしているということです。

また、測定を行わなくても、電化製品を繋いでいるコンセントから「バチッ」という音がしたり火花があがったら、ショートしている可能性が高いです。

電気がショートした時はすぐに家中のブレーカーを落とし、電気工事事業者に連絡しましょう。

電気機器の漏電・ショートはプラグを測って調べる

電気機器そのものの絶縁抵抗を測定する場合は、絶縁抵抗計を機器のプラグに接続して測定します。

電線やコンセントではなく、電気機器が漏電・ショートしている可能性がある場合も、まずは大地間測定・線間測定を行いす。

電気機器の漏電を調べる場合、測定値が回復した時に切っていた子ブレーカーの先にある電気機器のプラグとアースに、絶縁抵抗計の端子を接続して測定します。

電気機器が漏電している場合は、アースから電気が流れていくため、測定値が低くなります。

電気機器がショートしていると、線間測定での値には異常がないのに電気機器が使えないという状態になります。

その場合は、電気機器についているプラグの両端に絶縁抵抗計の端子を接続して測定します。

漏電・ショートとも、電気機器に異常がない場合は、コンセントを外して破損やさびなどの異常がないかを調べます。

 
 

絶縁抵抗計は、電気工事士でなければ扱えません。測定が原因で機器が故障してしまうこともありますので、安易な測定は絶対に行わないでください。

危険が伴い、かつ正確性を要する絶縁抵抗測定は、必ず電気工事の会社や電気工事士に依頼しましょう。

絶縁状態の見極め方!絶縁抵抗値の判定基準を知ろう

絶縁抵抗を測定しても、その値が正常なのか、異常なのかがわからないと、絶縁状態を判断することができません。

絶縁抵抗値の判定基準は、「電気設備に関する技術基準を定める省令」で規定されています。

絶縁抵抗値の単位は、一般的にMΩ(メガオーム)が用いられます。測定した値が、基準より大きければ絶縁されている、基準より小さければ絶縁されていない、と判定します。

低圧電路の使用電圧区分絶縁抵抗値主な電路の例
対地電圧が300V以下かつ150V以下0.1MΩ以上単相2線式100V
単相3線式100/200V
対地電圧が150Vを超え300以下0.2MΩ以上三相3線式200V
対地電圧が300Vを超えるもの0.4MΩ以上三相4線式400V

電気設備に関する技術基準を定める省令では、漏えい電流が最大供給電力の2000分の1を超えないこと、と定められています。

上の表で考えると、例えば、使用電圧の区分が300V以下かつ150V以下の電路である場合、絶縁抵抗値が0.1MΩ以上なら正常、0.1MΩ以下なら異常、と判定します。

高圧電路の法的な基準は存在しません。なぜならば、低圧電路以上に高圧電路の絶縁抵抗値は天候や気温、湿度に左右されやすいためです。

そのため、高圧電路の絶縁抵抗は上記の状況を考慮して判断しなければいけません。事業所や会社によっては独自の基準を設けている場合もあります。

また、電路によって使用する絶縁抵抗計の種類や設定も変わります。電路に合わせた絶縁抵抗計を使用することは安全・正確な測定を行うために必要不可欠です。

だからこそ、専門知識・技術のある電気工事士さんが行うと定められているのですね。

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コンセントの絶縁はどんな意味?わかりやすく解説!

電気工事における「絶縁」の意味を知ることで、漏電や絶縁抵抗測定に対する理解を深めましょう!

 
 

絶縁とは、電気を断ち切ることです。

電気工事においては、建物内の電線など、電気が流れるもの(電路)を電気が流れないもので覆い、人が触っても感電しない、電線同士が近づいてもショートしない状態のことをいいます。

絶縁物が電気をしっかり断ち切れていれば絶縁状態が良い、断ち切れていなければ絶縁状態が悪い、ということです。

 
 

絶縁抵抗とは、どれだけ電気を通しにくいかという、電気の流れを断ち切る(=絶縁する)力のことです。

電線のように電気を通しやすい物は絶縁抵抗が低い、ゴムのように電気を通しにくいものは絶縁抵抗が高い、といえます。

 
 

絶縁抵抗測定とは、電線などが絶縁されているかどうかを調べる、または、電線にちょうど良い量の電気が流れているかを調べることです。

測定値が小さすぎれば漏電やショートの可能性があり、大きすぎれば電気の流れが悪いということです。

 
 

絶縁体とは、電気をほとんど通さない物質のことで、ゴム・ビニール・ガラス・プラスチック・木・紙・油などがあります。

電気機器とプラグをつなぐコードは電気が流れる金属製ですが、私たちが触っても感電しないのは、コードが絶縁体で覆われているからです。

また、コンセントに触れても感電しないのも、プラスチック製のコンセントカバーで覆われているからです。

どの言葉も、普段の生活ではなかなか知る機会がないですよね。

例えば、縁を絶つ(たつ)という意味の「絶縁」は、良い意味ではありません。「○○さんに絶縁された」なんてことには、ならない方が良いですからね(笑)

ですが、ここでいう「絶縁」は良い意味です。人は絶縁されたら悲しいですが、電気は絶縁されていないと困るからです。

電気工事における言葉の意味を知っていれば、自宅のコンセントや家電製品の調子が悪い時に、冷静・安全に対応できますし、工事や検査を依頼する時もスムーズな会話ができますね♪

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コンセントの絶縁不良はアースで安全対策!

アースは人が触れる場所に電気を逃がす経路を作り、感電を最小限に留めるための安全装置です。

正常な電気機器は全ての電気がコンセントに戻っていきますが、破損や異物の混入によって機器内の想定外の場所へ電気が流れると、人体を通じて放電してしまいます。これが感電です。

冷蔵庫・洗濯機など、水気のある場所や湿気の多い場所で使用する電気機器や、使用電圧の高い機器はアース線を取り付けることが定められています。

現在では以下の製品にアース線の取り付けが義務化されています。

アース線の取り付けが義務化されている電化製品
  • 洗濯機・洗濯乾燥機
  • 電子レンジ
  • エアコン
  • 温水洗浄便座
  • 食器洗浄機
  • 冷蔵庫

これらの家電を使用する場所にはアース線をつなぐことのできる、アースターミナル付のコンセントを取り付ける必要があります。

アースターミナル付きコンセントは3つ穴のコンセントで、2種類あります。

ひとつは、電気を通すプラグ2本とアース線用プラグ1本の、合計3本のプラグがついている電化製品をつなぐコンセントです。

もうひとつは、電気を通す2本のプラグとは別に、緑や黄色のアース線がついた電化製品をつなぐコンセントです。

家のコンセントを見てみると、エアコン用のコンセントは3本のプラグ、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジのコンセントはアース線が別のタイプでした!

古い家電やコンセントにはアースがついていないものもあります。

エアコンを交換したり、家のリフォーム時には、使用する家電に合わせたアースターミナル付きのコンセントを取り付けるようにしましょう。

「アースターミナル付きのコンセントを取り付けたい!」という方はこちらもご覧ください!

コンセントの差込口を増やす方法を伝授!いろんな方法がある!

コンセントの交換方法やおよその費用のほか、自分でできるコンセントプレートの交換方法までご紹介しています。コンセント取り付け時の参考にしてくださいね♪

コンセントには絶縁枠と金属枠がある

コンセントにはアースターミナル付きのほか、絶縁枠と金属枠があり、接続する機器や場所によって使い分けられます。

  • 絶縁枠
    絶縁性に優れていて、樹脂製
    ノイズ干渉を嫌うテレビ、音声を伝達する電話やオーディオ機器を接続するコンセントに使われる
  • 金属枠
    強度に優れていて、名前の通り金属製
    リビング・キッチン・廊下など、プラグを抜き挿しする回数が多いコンセントに使われる

従来、絶縁枠と金属枠は電圧の強弱によって使い分けられていました。その境目としていたのが48V(ボルト)です。

テレビ・ラジオ・パソコン・電話など、音声や映像の伝達を行う電子機器は48V以下の電圧であるため、弱電に分類されます。

エアコン・冷蔵庫・洗濯機、掃除機などの家電製品は48V以上の電圧であるため、強電に分類されます。

弱電の物に使うコンセントは絶縁枠、強電の物に使うコンセントは金属枠と使い分けていました。

しかし、現在はパソコンやスマートスピーカーなどの電子機器が増え、また、省エネ機能などで低電圧でも動作する家電製品も増えています。

そのため、強電・弱電での使い分けよりも、電気・電子での使い分けの方が適当になってきています。

音声や映像など、ノイズ対策の必要な電子機器につなぐコンセントには絶縁枠を使うことで、よりクリアな映像やサウンドが楽しめます。

掃除機や充電器など、プラグを抜き挿しすることの多い電気製品をつなぐコンセントには、金属枠を使うことでコンセントが劣化しにくくなりより安全にコンセントを使用できます。

その他、もし漏電した場合、大きな事故につながる可能性がある場所には絶縁枠を取り付けます。

このように、コンセントは使用する際の条件を考慮して金属枠と絶縁枠が使い分けられています。このコンセントの取り外しも電気工事士が行うと定められています。

安全に電気機器を使用するためのアースターミナル・絶縁枠付きのコンセントならこちらがおすすめです。

配線の加工なしでコンセント2口+アースが使え、キッチンやトイレなど水回りのコンセントに最適です!

まとめ

  • コンセントの漏電やショートを調べるには、絶縁抵抗測定という測定を行う
  • コンセント機器の漏電やショートも、絶縁抵抗測定で調べることができる
  • 絶縁状態を判定するには、絶縁抵抗値の判定基準を用いるほか、気象条件も考慮する必要がある
  • 絶縁抵抗測定は危険が伴う作業であり、電気工事士でなければ行ってはならない
  • 電気工事における「絶縁」とは、感電やショートしない安全な状態のことである
  • コンセントや電気機器の安全対策としてアースがある
  • コンセントには絶縁枠と金属枠があり、用途に合わせて使い分けられている

電気は目で見ることができません。一見問題はなさそうでも、実は漏電していた、ということもあります。

だからこそ、電気に関する工事や測定は電気工事士でなければ行ってはならないと定められています。

絶縁抵抗測定についての理解を深めることで、電気機器の使用時に不具合が起きても、安全な対応ができるようにしましょう!

安全な電気機器の使用には、アースターミナル・絶縁枠付きのコンセントがおすすめです。

キッチンに取り付ければ、1口+アースは電子レンジ、1口はミキサーや電気ポットにと使い分けも簡単です♪

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