ピアスを初めて開けたときは、少し大人になった気分でウキウキしますね。
私もピアスを開けた当時は「これからどんなピアスをつけようか」と楽しみで仕方ありませんでした。
しかし、ファーストピアスのシャフト選びには要注意です。ピアスを開ける部位の厚みよりも2mmくらい長いものを選びましょう。
「髪の毛が長いから引っかかりたくない」と短いピアスを選んでしまうと、ピアスが穴に食い込むなどのトラブルが起きやすいです。
また、だからといって長すぎるピアスもトラブルの元です。ピアスホール内でピアスが動きやすいと肉芽ができてしまいます。
今回は、どのようなトラブルが起きるのか、そしてその対策も解説します。
ピアスシャフト(内径)が長いタイプって、実際に売っているお店って少ないんですよね。
即日、または翌日に発送してくれる通販サイトなら、お店をいちいち探さなくてもいいので安心ですね!
ピアスのシャフトが短いとトラブルを招く!
ファーストピアスを選ぶときは、シャフト(内径)がピアスホール部位の厚みより2mmくらい長いものを選びます。少し動かしたときに余裕があるくらいの長さがちょうどいいです。
しかし、ピアスホール部位の厚みとシャフトの長さがピッタリ、あるいは短いと、腫れたときに「ピアスが穴に食い込む」などのトラブルになりやすいです。
そもそもピアッシングは、耳やからだに穴をあけているため、「体に傷をつける行為」ともいえます。
ピアッシングしたら身体がその穴をふさごうと修復し始めるため、ピアスホールの部分が少し腫れて厚みがでてきます。
このとき、ピアスのシャフトが耳たぶや軟骨の幅にピッタリだと、腫れたときにその部分を圧迫してしまいます。腫れがひどくなると、場合によっては痛みもでます。
腫れた状態で短いシャフトのピアスを付けたままだと、ピアスホールの穴にピアス自体がどんどん食い込んで埋まってしまいます。
もし自分で取れなくなるくらい食い込んでしまったら、病院へ駆け込んで取ってもらわなければならなくなるのです。
ピアッシングしてからピアスホールが安定するまで、耳たぶは3ヶ月から半年、軟骨は半年から2年くらいかかります。
特に耳たぶが厚ければ、ピアスホールの安定も遅くなります。
いざ炎症を起こして腫れたとき、耳たぶがパツンパツンになってピアスが食い込まないように、ファーストピアスはシャフトが少し長めになっているのですね。
食い込んでしまったら長いピアスに付け替える
耳にピアスがパツンパツンになっていると気づいたら、トラブルが起きる前にシャフトが長いファーストピアスと付け替えましょう。
一般的なファーストピアスは、アレルギーを起こしにくい「サージカルステンレス」「医療用ステンレス」です。
その他にも「純チタン製」や、金属ではない「ガラス製」もおすすめです。
また、14Gより太いピアスを付けているなら、シャフト部分を延長できる「マジックシャフト」もありますよ。
シャフトが長すぎるとまた別のトラブルが起きてしまうため、短めのマジックシャフトを購入して数mmだけ延長しましょう。
このとき、ワンサイズ小さいゲージを選んでおくとシャフトのネジ同士がかみ合いやすいです。
私も14Gのピアスをつけるとき、キャッチ部分のネジがはまらずイライラします(笑)
「14mmのゲージを使っているなら16mmのマジックシャフトを選ぶ」のように、あえて小さいゲージを選んでおくとシンデレラフィットして感動しますよ。
そして、ファーストピアスをつける時には耳に圧がかからないようキャッチを緩めます。
お気に入りのピアスや彼氏からもらったピアスなら、私も落としたくないので、ついキャッチをぎゅっと閉じてしまいそうです。
大事なピアスを落とさないようキャッチ(留め具)をスキマなくピッタリ留めたいところですが、ファーストピアスの場合はピアスホールが安定するまで我慢しましょう。
また、腫れを大きくしないためにも定期的に洗いましょう。ピアスホール専用の消毒液でもいいですし、お風呂のついでに耳を軽く洗うだけでもいいですよ。
私なら気になって無意識にピアスを触ってしまいそうですが、あまり触りすぎると腫れが大きくなります。ここはグッと我慢しましょう。
ピアスホールを清潔にして腫れが引けばピアスホールも安定してきます。すると、早く好きなピアスにも付け替えられますね。
ピアスのシャフトが長いとどんなトラブルになる?
逆に、ピアスのシャフトが長いとピアスホールの部分でシャフトが動きやすくなります。
すると、ピアスホールの安定が遅くなるだけでなく、ピアスホールの部位に負担がかかり、肉芽(にくげ)・肉芽種(にくげしゅ)ができてしまいます。
肉芽とは、炎症が起きて皮膚や皮膚内部の組織が壊れてしまった部分を修復するときにできる、新しい組織のことです。
簡単に言うと、壊れてしまった部分を修復するために、新しく再生しようとしているのですね。
小さな水ぶくれやできものでしたらまだ初期症状なので、飲み薬や塗り薬で治ります。
しかしそのまま放置しているとどんどん重症化してしまい、最悪の場合だと形成外科などの病院で肉芽を切除してもらわなければなりません。
長すぎるときはキャッチをずらして固定する
耳たぶやピアスホールの部位が薄い場合は、通常のファーストピアスでもシャフトが動きやすいため、「ちょっと長い」と感じてしまいますよね。
後ろにキャッチが付いていれば少し前にずらして、ピアスホールの部位にピッタリつけるといいですよ。
もし腫れて厚みがでてきたら、キャッチをまた後ろにずらして、長さを調整しましょう。
舌ピアスも長すぎるとトラブルになりやすい
私、舌ピアス入れたいな♪
ちょっと長いほうがいいのかな?
長いピアスを選んでしまった人の中には、「歯茎に当たる」「歯にピアスが引っかかって舌がしまえない」という、痛い声もありました。
舌ピアスは耳よりも腫れやすいため、ファーストピアスは18~20mmの長さを準備しましょう。
ちょっとマニアックな「ホリゾンタルタン」は、先端~中間は20mm~30mm、中間~奥は30~45mmと場所によって長さが異なります。
舌ピアスは、長さ選びがすごく難しいです。つまようじなどで長さを測ってから選べば失敗しにくそうですね。
ピアスのシャフトは耳たぶなら8mmくらいがいい
耳たぶにピアスをあけるとき、よく選ばれているファーストピアスのシャフトは8mmです。ただし、福耳で耳たぶが分厚いなら10mmくらいでもいいです。
通常のピアスは、すでにピアスホールが安定した人向けに販売されています。ピアスホールが安定していれば、耳たぶが腫れて分厚くなることもほとんどないです。
ピッタリで付けられるように、通常のピアスは日本人の平均的な耳たぶの厚みである6mmで販売されているのです。
ただし、8mmでも「余裕がなくて短い」と感じるなら10mmを選びましょう。もともと耳が厚い「福耳タイプ」なら、無理せず長いシャフトを選んだほうがいいです。
最初は耳たぶの厚みに合ったファーストピアスを選んでピアスホールを安定させれば、かわいいピアスを選びたい放題になりますよ!
こちらは楽天のボディピアス専門店ですが、内径が10mmの耳たぶ用ピアスを見つけましたよ!
ジュエルが付いていてシンプルで、好みを選ばないところがいいですね!
軟骨ピアスは部位によって長さが違う
耳の軟骨部分に開けるピアスは、場所によって異なります。軟骨の場合は耳たぶが薄い人でも8mm以上を選んだほうがいい場所もあります。
特にファーストピアスは開けたばかりで腫れやすいため、余裕をもって8~10mmを入れたほうがいいですね。軟骨ピアスの長さでそれぞれのおすすめを紹介します。
- 6~10mm
イヤーロブ(耳たぶ)
トラガス
ヘリックス
アンテナヘリックス
アウターコンク
インナーコンク - 8~10mm
アンチトラガス
ロック(ローク)
ダイス - 30mm~
インダストリアルピアス
「ヘリックス」の場合は、引っかかりが多い場所でもあります。
そのため、逆に長すぎると寝っ転がったときに痛い思いをしますよ。長すぎず、短すぎず、ちょうどいい長さを付けましょう。
「アウターコンク」は、ファーストピアスが落ち着けば、場所によって6mmも入りますよ。
逆に、「インナーコンク」は場所によって厚みが異なります。不安な方は、最初10mmから付けましょう。
「アンチトラガス」の場合も、角度によって長さが変わります。【開ける場所の厚み+5mm】のピアスを選ぶと安心ですね。
そして「ロック」「ダイス」は、特に体が異物とみなして対外へ押し出そうとする「排除」がされやすい場所です。
排除をされないように開ける位置を計算しなければならないため、最低でも8mmのピアスを準備しましょう。
「インダストリアルピアス」ですが、ここは開ける位置を測って、【間隔+3mm】のピアスがいいですね。
まとめ
- 開けたばかりの状態でピアスのシャフトが短いと、「ピアスが穴に埋まってしまい、自分で取れなくなる」というトラブルが起きる
- ピアスを開けたばかりだと、いざ腫れたときにピアスが食い込んで埋まってしまう
- ピアスホールの厚みとシャフトの長さがギリギリ、あるいは短いなら、1~2mm長めのピアスに付け替える
- 14mmよりも大きいゲージなら、一回り小さいゲージのマジックシャフトを付けて長さを足してもいい
- 逆にピアスのシャフトが長すぎて動きやすいと、ピアスホールが安定しにくく肉芽もできやすい
- 舌ピアスが長いと、歯茎にピアスが当たる、舌がしまえないなどのトラブルが起きる
- 耳たぶのファーストピアスは、シャフトが8mm以上のものがおすすめ
- 軟骨のファーストピアスも、シャフトが8mm以上を選んだほうがいい
ピアスをあけたばかりの時は、安定させるためにもピアスホール部位は腫れるものです。
腫れた時のことを考えて、ギリギリではなく少し長さに余裕を持たせた方がトラブルも起きにくいです。
おしゃれを楽しむためには、今のピアスホールをきちんと維持させましょう。最初のピアスホールの出来具合で、ピアスの穴もふさがりにくくなります。
ファーストピアスをお探しなら、このようなシンプルなピアスもおすすめです。
とてもシンプルですが、シャフト部分が10mmと長めです。耳たぶが厚くても、万が一腫れたときにピアスが埋もれる心配もないです。
開ける前にピアススタジオや病院に相談すれば、痛い思いを避けられますよ。
ピアススタジオに関して、違法の店舗かそうでないかの記事もあります。参考にしてみてください。
ピアススタジオのほとんどは違法!?信頼できる店舗で安全に楽しもう♪
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