寝ている間に鼻血が出てしまったり、生理が来てしまってマットレスに血が付いてしまうことは誰にだってありますよね。
私も朝起きたら鼻血で枕もシーツもマットレスも血の海になってしまいショックだったことがあります。
そんなとき枕やシーツはともかく洗濯機に入らないマットレスについた血の落とし方には頭を悩ませてしまいますよね。
適当に洗っておくと更に血が落ちにくくなったり、マットレスが傷んでしまう原因にもなります。
血の落とし方にはちょっとした知識が必要です。自己判断で落とす前に血について学ぶ必要があります。
すぐに汚れに気づいたときは水を使うだけでも血を落とすことは可能です。50℃で変性して落ちにくくなるため熱には注意が必要です。
正しい血の落とし方を知ってマットレスを清潔に保ちましょう♪
マットレスについた血の落とし方にはコツがある!
マットレスについた血は気が付いたらすぐに落とすことが重要です。
血がマットレスについたばかりなら、水でも十分落ちます。しかし、水で落ちなければアルカリ性の「塩や重曹」、タンパク質を分解する「食器用中性洗剤」を使いましょう。
放置すると血の「フィブリノーゲン」というタンパク質が「フィブリン」に変化して固まります。
固まってしまった血は取り除くのが非常に難しくなってしまいます。
もし、マットレスを血で汚してしまったと気づいたときにはいち早く落とすようにしましょう!
すぐに落とすなら水でも落とすことは可能!
「マットレスに何かつけるなんて嫌!」と思っているそこのあなたに朗報です。
すぐに落とすなら水だけでも簡単に落とせるかもしれません。
- 乾いたタオルで血を拭く(厚手のペーパータオルでもOK)
- 濡らしたタオルをマットレスの血の付いた部分に押し当てる
- 別の乾いたタオルや濡れていない部分で血をタオルに染み込ませる
- 2と3の工程を繰り返す。
- 汚れが完全になくなったらドライヤーでマットレスを乾燥させる。
以前私が鼻血でマットレスを汚してしまったとき、この落とし方で試してみたのですが、すぐに気が付いたので完璧に落とすことができました。
一点ここで注意したいのが、最後の作業ではサボらずに乾かしましょう。
「ドライヤーでマットレスを乾かすのは面倒だし、血も落ちたからいいじゃん」なんて思ってしまいがちですが、放置してしまうとカビが繁殖しやすくなります。
水で落ちなければアルカリ性の力で落とす
血は酸性なので、「酸性とは反対のアルカリ性で中和させる」落とし方もあります。
まずは塩で試してみるといいでしょう。早速塩を使った方法から説明しますね。
- 2:1の割合で塩と水を混ぜてペースト状にする
- 血で汚れた部分に塩ペーストをつけてこする
- 10分間放置する
- 塩ペーストを大まかに取り除く
- 濡らしたタオルでポンポンと叩いて血を取り除く
- 血が落ち切っていなければ2~5を繰り返す
- 血が落ちたことを確認したら、別の乾いたタオルやタオルの濡れていない部分を使って水分を吸収させる
- 仕上げにドライヤーでマットレスをしっかり乾かす
- コロコロや掃除機でマットレスに残った塩を取り除く
次に重曹を使った方法についても説明します。塩と手順は似ていますが少し異なるので注意が必要です。
- 濡らしたタオルをマットレスの血の付いた部分に押し当てる
- 重曹を血が付いた部分にまく
- 10分間放置する
- 濡らしたタオルでポンポンと叩いて血を取り除く
- 血が落ち切っていなければ1~4を繰り返す
- 血が落ちたことを確認したら、別の乾いたタオルやタオルの濡れていない部分を使って水分を吸収させる
- 仕上げにドライヤーでマットレスをしっかり乾かす
- コロコロや掃除機でマットレスに残った重曹を取り除く
重曹の方が血は落としやすいですが自宅に常備している方が少ないと思いますが、こちらの方が落ちやすいです。
実はタンパク質を分解して落とすことも可能!
血はタンパク質でもありますので、「タンパク質を分解する」落とし方もあります。
タンパク質を分解できる代表的なものとして食器用中性洗剤があげられます。
また女性の方ならメイク落としシート、コンタクトレンズを使用されている方ならコンタクトレンズの洗浄液でも代用可能です。
メイク落としシートなら水だけで落とすときとほぼ同じ要領です。
乾いたタオルとメイク落としシートを交互に押し当て、最後に乾いたタオルで水分を拭きとった後ドライヤーで乾かせばよいので簡単に血を落とすことが出来ます。
食器用中性洗剤やコンタクトレンズの洗浄液はちょっと他とは使い方が異なるので説明していきますね。
- 水100mlに食器用中性洗剤・コンタクトレンズの洗浄液を1滴加えて薄める
- 歯ブラシに薄めたものを付けてマットレスにこすりつける
- 乾いたタオルで血を吸い取る
- 血が落ち切っていなければ2~3を繰り返す
- 血が落ちたことを確認したら、濡れたタオルで洗剤や洗浄液がマットレスに残らないように吸い取る
- ペーパータオルや乾いたタオルで余分な水分を拭きとりドライヤーで乾かす
食器用中性洗剤やコンタクトレンズでは歯ブラシを使ってこするのがポイントです。
このとき、ブラシで擦りすぎてマットレスを毛羽立たせないように注意が必要です。
ここ押さえたら完璧!血を落とすための重大ポイント
ここで血を落とすときには必ず注意してほしい2つのポイントについてお伝えしたいと思います。
- 中途半端に落とした状態で、ドライヤーを使って乾かさない
- 汚れの中心から血を落とすのではなく、外側から落とす
冒頭でも伝えた通り、血は50℃以上の温度でタンパク質が変性し固まってしまうのです。
途中でドライヤーで熱を加えるとせっかく落とせるはずだった血も落とせなくなってしまいます。
「マットレスをびしょびしょにし続けながら血を落とすのは気が引けるから、少しずつ乾かしながら落とそう」と思うかもしれませんが、血を落としてから乾かしましょう!
また、血を落とす時は、汚れの端の方から少しずつ中心に向かって落としていくのが良いでしょう。
思わず真ん中からがっつりと血を取りたくなりますが実はそれ逆効果です。
真ん中から血を落とそうとするとそこからじわじわと広がってしまい、かえってシミが大きくなってしまい余計に落とすのが大変になってしまいます。
マットレスについた血は時間が経った後でも落とせる!
シーツはともかく、マットレスまで毎回汚れたかチェックするとは限りませんよね。
時間が経った血でカピカピに乾いててとても落ちそうにはないという時ももちろんあると思います。
その場合なら、「セスキ炭酸ソーダ」「オキシドール」が役立ちます!
「マットレスについたのいつかわからないし、時間が経ったからもうどうせ落ちないや」と諦めるにはまだ早いですよ!
更に強力なアルカリ性のセスキ炭酸ソーダを使う
セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ナトリウムで構成されており、重曹より強いアルカリ性です。
重曹よりも水に溶けやすいのが特徴で、使い方としては重曹の使い方と一緒です。
気を付けていただきたい点としては水に溶けやすいため、マットレスに水と一緒に染み込んでしまうかもしれません。
血を落とし終わった後は念入りにセスキ炭酸ソーダがマットレスに残らないよう濡れたタオルで吸い取ることが大事です。
オキシドールでしっかりタンパク質を分解する
オキシドール(過酸化水素)は医薬品の一種であり、傷口の消毒によく使われています。
実はオキシドールはタンパク質を分解する作用があり、血を分解すると同時に酸素をしゅわしゅわと発生させます。
使い方は他と少し異なるので説明していきますね。
- オキシドール(原液)を綿棒やタオルにつける
- 1でベッドの血をポンポンと叩いて血を取り除く
- 血が落ちるまで2を繰り返す
- 血が落ちたら乾いたタオルで拭きとる
- ある程度湿っぽさが和らいできたところでドライヤーで乾かす
強力なオキシドールですがいくつか注意点があります
一つは漂白作用があることです。
厄介なことに長時間放置していても、熱を加えても漂白してしまう可能性があります。
ですのでもしかしたらマットレスの色が一部変わってしまうかもしれないということを頭の片隅に入れて使ってください。
もう一つは触ると揮発作用による乾燥で手が白くなってしまう場合があることです。
血を強力に落とせる効果を持っているだけあり、それだけ皮膚にとっても刺激が強いんです。
私もオキシドールで血が落ちると聞いて早速試したはいいものの、気が付いたら指先が真っ白になっていて驚いた経験があります。
ですのでオキシドールを使う時はゴム手袋などで手をしっかりガードし、大事な指先を守って掃除しましょう。
自宅での最終手段は漂白剤に頼るしかない
ここまでやったけどどうしても落ちなかったという場合は、最終手段として漂白剤を使うのが良いでしょう。使い方は重曹と同じです。
ただし、効果が非常に強い分マットレスの生地を傷めてしまう場合もあるので注意が必要です。
色抜けしてしまうことを防ぐためにもなるべく衣類にも使える酸素系を選ぶと良いでしょう。
また粉末タイプを使う時は表示に従って水に溶かしてから使ってくださいね。
漂白剤もだめならクリーニングに頼るのもあり
ここまでいろいろ試したけどそれでもやっぱり落ちなかったという場合には、プロに頼んでみるのも一つの手かもしれません。
費用はかかりますが、血液以外の汚れや気になる匂いまで解決してくれます。費用はプランやマットレスの大きさ、汚れの程度、住んでいる地域によって大きく異なります。
もし試してみたいという方は、近くでマットレスクリーニングが可能な業者に問い合わせてみるのが良いでしょう。
マットレスに血をつけない秘訣はシーツにあった!
マットレスにそもそも血を付けない方法としてシーツを見直してみるのもありです。
実はマットレスに汚れが付かないように特化しているシーツもあるんです。防水機能を備えたシーツを敷くことでマットレスへの汚れを防ぐことができます。
実は防水シーツはマットレスへのシミを防ぐという目的だけではなく、子育てや介護の場でも活躍しています。
子育てではお子さんがおねしょをしてしまったりよだれで汚してしまったり、介護では失禁してしまったりなど急なトラブルに見舞われることがあります。
そんな時、防水シーツを使えば頻繁にマットレスを掃除する手間を省くことができます。
防水シーツは様々な種類があり、使い捨てタイプや生理用の防水シーツなども販売されています。
使い捨てタイプなら、「普段はお気に入りのシーツがある」「今日だけは絶対に汚したくない」という方でも使えますし、万が一汚してしまっても洗わずそのまま捨てられます。
「シーツなんてどれも一緒じゃないの?」なんて思ってしまいますが、捨てられるシーツなら安心ですね!
寝心地UPも狙うならベッドパッドを敷くのもあり
「ベッドパッド」とは、ボックスシーツやフラットシーツとマットレスの間に敷くものです。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われています。
その汗がマットレスに少しずつ染み込んでいき人の体温で温められた結果、カビの原因にもなってしまいます。
ベッドパッドには汗や汚れがマットレスについてしまうのを防ぐ役割があり、もちろん血が直接マットレスについてしまうのも防いでくれます。
更にシーツより厚みがありクッション性が高まるので寝心地を良くしてくれる機能もあります。
血の汚れ以外の観点から見てもベッドパッドはマットレスを清潔に保つためでも快眠を得るためにも大切な役割を果たしてくれます♪
まとめ
- マットレスについた血は、すぐなら水でも落とせる
- 塩や重曹などのアルカリ性で、血の酸性と中和させる落とし方もある
- メイク落としシート・食器用中性洗剤・コンタクトレンズ洗浄液を使って血のタンパク質に働きかける落とし方もある
- 濡らしたマットレスはドライヤーでしっかり乾かすことが大事
- ベッドパッドや防水シーツを事前に敷いておくことでマットレスを汚さずに快適に過ごせる
マットレスに血がついてしまうと気が動転してしまいがちですが、血の特性をちゃんと理解すればあわてる必要はありません。
正しい落とし方を手に入れて落ち着いて対処すればしっかり血を落とすことは可能です。
お湯で落ちなくなってしまう血の特徴も理屈を知れば忘れにくいのではないのでしょうか。
マットレスに血を付けない方法も知ることができたので、血が付いてしまったとがっかりしてしまうこと自体少なくなりますね。これからもマットレスを長く清潔に使っていきましょう♪
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