
マダニに噛まれちゃった…どうやって取ればいいんだろう
出かけ先でマダニに噛まれてしまって、すぐに病院に行けない時、そのままずっとマダニを付けたまま待ち続けるのは嫌ですよね。
正しい取り方を知らないとあなたのヒフにマダニの口が残ったままになってしまったり、唾液が逆流して感染病になってしまったりしてしまいます。
私がマダニ対策をしていなかった頃に友達と登山に行った時の話です。マダニに噛まれてしまったのですが、線香を使った取り方が良いと聞いていたのですが私は持っていませんでした。
幸い、友達が蚊取り線香を持っていたので、蚊取り線香をマダニに近づけてマダニを外す事が出来ました。
マダニの取り方で人間に適した方法、ペットに寄生された時の対処法もご紹介しますので是非読んで下さい。
マダニの取り方に線香を使うと良い!!効果を解説

マダニは熱さに弱いという特徴があります。その特徴をいかしてマダニの身体に火の付いた線香を近づけます。
すると噛みついていたマダニがコロッと取れます。線香の火を使った取り方は簡単なので是非、試してみてください。
ライターなどの直火を使った取り方では、やけどしてしまう恐れがありますので線香を使うのがオススメです。
私は線香を使った取り方が簡単なので、キャンプや登山に行く際は線香を持って出かけるようにしています。
線香に火をつけるライターやマッチも忘れずに持って行ってくださいね。
マダニの取り方で人間に適した方法と人体に及ぼす影響

線香以外の人間に適したマダニの取り方をご紹介いたします。
- 塩を使ってマダニをひき離す
- ワセリンを塗ってマダニをひき離す
- アルコールを振りかけてマダニをひき離す
- ダニ専用ピンセットでマダニをひき離す
塩を使ってマダニをひき離す
マダニの上に塩をベッタリとのせ、その上を水で濡らします。そのまま5分以上待ち塩を取り除くとマダニが簡単にとれます。ワセリンを塗ってひき離す
ワセリンを塗ってマダニをひき離す
ワセリンや軟膏をマダニにたっぷり塗り付けます。するとマダニは呼吸が出来なくなり苦しくなるのでヒフから外れやすくなります。
アルコールを振りかけてマダニをひき離す
マダニにティッシュや脱脂綿を被せて見えないようにしてから、アルコールを吹きかけます。するとアルコールの成分で酔っぱらってマダニが麻痺するのでヒフから外れやすくなります。
ダニ専用ピンセットでマダニをひき離す
ペットショップ専門店やネット販売で購入する事が出来ます。クレジットカードのような形をしたピンセットも販売しているのでお財布に入れて持ち歩くことも出来ます。
ペット用で販売されていますが、人間にも使用できますので1つは持っていた方が良い商品です。

ネット販売の検索に『ダニ取りピンセット』と打ち込めば出て来るよ。
近年、登山やキャンプなどの屋外レジャーが再ブームになってきました。ですが注意しなければならないのが…山の中はマダニの生息地域です。
もしマダニに噛まれてしまっても絶対に自分でマダニを取り外したり、直接叩いたりするのは辞めて下さい。
マダニはヒフを切り裂いて噛みつき、ギザギザした口がついているので抜けにくいという特徴があります。
なので直接引き抜こうとすると人間のヒフからギザギザの口が抜けずに体が分裂してヒフに残ってしまいます。
また、直接叩いてしまうとマダニの唾液が人間の体内に逆流してしまい、感染症を持ったマダニの唾液が体内に入ってしまい病気になる恐れもあります。
マダニの取り方を知らないと人間に及ぼす影響は!!
正しい取り方を知らずに人間がマダニに噛まれ重症化する事例も数多く発表されています。
マダニによる人間が発症する代表的な病気は以下の通りです。また、どんな症状なのかご説明します。
- SFTS(重症性血小板減少症候群)
- 日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)
- Q熱
- ライム病
- 野兎病(やとびょう)
SFTS(重症性血小板減少症候群)
潜伏(せんぷく)期間は6日~2週間程度で、原因不明の発熱や食欲低下・嘔吐・下痢・腹痛などの消化器症状が出ます。
場合によっては頭痛、筋肉痛や意識障害・けいれん・昏睡(こんすい)などの神経障害、リンパ節の腫瘍、咳などの呼吸器症状、出血症状お起こします。
日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)
潜伏期間は2~8日で、発熱、頭痛、ダルさを伴って発症します。手足の先端に発疹や刺し口が赤く腫れる症状が強く出現します。
Q熱
人獣共通感染症で動物に寄生してたマダニが人間に飛び移り感染をおこす病気です。
インフルエンザと症状が似ていて、発熱、頭痛、筋肉痛、全身のダルさ、呼吸器症状や、肺炎や肝炎がみられます。
ライム病
筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、ダルさがみられ、マダニに刺された部位は赤いはんてんが拡大します。
野兎病(やとびょう)
動物由来の感染症で感染後3日目をピークに1週間以内の潜伏期間後、突然の発熱、さむけ、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状がみられます。
日本に生息するダニは約1800種類いますが、その中の1%が人間に害を与える代表がマダニです。

マダニは生涯で3回、成長や産卵の為に吸血するんですって!!
吸血日数
- 幼ダニ…1~数日
- 若ダニ…数日~1週間
- 成ダニ…1~2週間
マダニは気温15℃を超える春~秋にかけて出現します。春~夏は成ダニ、秋は幼ダニの時期なので春~夏は特に注意しなければいけません。
マダニは山林や草むらなどの野生動物が出没する場所に生息しているので、マダニの対策としての注意点は以下の通りです。
- マダニが多い場所にはなるべく近づかない
- 長袖・長ズボンを着用し、首元や袖口、ズボンの裾に気を付ける
- マダニが嫌いな成分を含む虫よけスプレーを使用する(ペパーミントやハッカなど)
- 外で着た上着や作業着は家の中に持ち込まない
- マダニの取り方の知識を身につける
どんなにマダニに噛まれないように心がけても、山林や草むらに行かなければいけない事もあります。
マダニに噛まれているのを発見したら、病院へ行くのが1番ベストですが、なかなか直ぐに行くのは難しいと思います。
だからこそ、マダニの取り方の知識を知っているのと知らないのでは天と地の差だと思います。
マダニの唾液には麻酔の様な物質が含まれているので噛まれてすぐには気づかない事が多いのです。
マダニはヒフの柔らかい場所を好むので、山林や草むらに行った際はヒフの柔らかい場所をよくチェックして下さい。
もし、マダニがついているのを見つけたら正しい取り方で対処してください。
マダニの取り方で犬や猫など愛するペットを守る方法

マダニは湿気を好むため首輪の下やシッポの内側、足指の間、脇や肘の周り、まぶた・耳・鼻の周りなど見つけにくい場所にいることが多いです。
もしマダニに寄生されているを発見したら、オススメの取り方があります。
お酢と水を1:1(大さじ1ずつ)混ぜ合わせた液を、コットンに含ませマダニを囲むように覆い、10分程度そのままにします。
すると、マダニが外れてとりやすくなるのでこの取り方を知っていると家にあるお酢で対処する事が出来ます。

お酢を使っても取れなかったらどうしよう…
お酢を使っても取れない場合は、ダニをひねりつぶさないように注意して出来るだけヒフの表面に近いところでピンセットでつかみます。
もし口の部分が残ったまま分裂してしまった場合は口が剥がれるのを確認して取り除きます。
マダニを取り除いた後、愛犬(愛猫)のヒフと自分の手をよく洗い消毒をし、感染や病気にかかっていないか注意深く観察してあげて下さい。
犬の場合、バベシア症に気を付けなければいけません。犬の赤血球に寄生し、溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)が原因で致命的(ちめいてき)になる事もあります。
マダニの吸血によって他の犬にも感染してしまう為、多動飼いされている家庭は尚注意が必要なのでマダニの取り方を知って感染症に気を付けてください。
私の家にはゴールデンレトリバーの血をひく雑種の犬がいます。散歩が大好きでなのですが、散歩コースに草むらを通るコースがあります。
草むらに向かってオシッコをするのですがいつものように何も気にせずにいました。そこから数日が経ったある時、マダニの存在に気が付いたのです。
大きく膨れ上がったマダニは家の愛犬の血を沢山吸い、パンパンに膨れ上がっていました。
幸い、愛犬は病気になることはありませんでしたが、もし、病原菌を持っていたら…と考えたらとても怖かったです。
それからは、散歩の前後に心がけている事があるので、皆さんにも共有します。
- 散歩の前にはマダニが近寄らない為の薬を首筋にたらしてから出かける
- なるべくマダニが居そうな所には近寄らない(なかなか難しいです)
- 散歩の後は体中をチェックする
- ブラッシングをする
- ダニ取りシャンプーを使用してお風呂にいれる
マダニの取り方を知っていれば、大切な愛犬・愛猫をマダニから守る事が出来るので安心です。
まとめ

- マダニの取り方には線香が有効である
- 蚊取り線香でも代用ができる
- 線香の他にもワセリン・アルコールでの取り方もある
- マダニ専用のピンセットによる取り方もある
- マダニを無理やり引っ張って取ってはいけない
- マダニを直接叩いてはいけない
- マダニの口にはかえしがついているので胴体がちぎれてしまう
- マダニの唾液が逆流し体内に入り込む危険がある
- マダニによって重篤な症状を起こす危険がある
- マダニは山林や草むらに生息する
- 春~秋にかけてマダニ対策が必要である
- 犬から犬に感染するバベシア症という病気がある
- マダニの取り方にお酢と水1:1の液体が有効である
夏にキャンプや登山に出掛ける家族は多いと思います。春~夏にはマダニが産卵の為に栄養を欲する時期でもあります。
出かける前にマダニ対策の準備をしたり、マダニに噛まれないような服装を心掛けるなどして出かける必要があると思います。
せっかく家族でお出かけしたのに、マダニに噛まれて病気をもらってしまってはいい思い出にはなりません。
大切な家族・大切なペットを守るためにも、適切なマダニの取り方を知っておくべきだと思います。
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