無駄な電力を節約して家計に余裕がほしいけど、時間機能やAI機能の付いた家電もコンセントを抜いた方がいいのか気になりますよね。
「節電」について調べていたら節電の効果により、抜いていいコンセントを抜くだけで年間約5000円もの家計に余裕ができることを知りました。
だからと言って、使っていない家電を全て抜いてしまうと機能を維持できなかったり、再度電気を流すときに余計な電力を必要としたりします。
コンセントを抜いた方がいい家電と、抜かない方がいい家電があることを把握しておきましょう。
省エネ機能搭載の製品を使うと節電の効果が期待出来ることや、コンセントの劣化により起こる火事についても解説しています。
抜いて大丈夫なコンセントを判断して節電を心がけたら、自分にご褒美をあげられますよ♪
コンセントから抜いた方がいい家電はある??

使用時間や使用目的がが限られているものは、使っていない間は待機電力を防ぐためにコンセントを抜いた方がいいでしょう。
- ドライヤーや美顔器
- 扇風機やサーキュレーター
- スマホやゲームの充電器
- 炊飯器や電気調理機器
など
まずドライヤーや美顔器など「お風呂上り」に使うことが多い家電は、使用時以外はコンセントをぬいておきましょう。
また扇風機やサーキュレーターなど「タイマー機能」があるものは、タイマー設定中はコンセントをつないでおく必要があります。
そのため、使用中はつないだままにしておきますが、長時間使わない時間があれば、コンセントからプラグを抜いた方がいいでしょう。
それからスマホやゲームの「充電器」は充電時間外はプラグを抜いておくと待機電力を消費せずに済みます。
炊飯器や電気調理器は時計機能による時間予約を行うことができると思います。
そのため、待機電力によって時刻を記憶しておくのですが、時間の調整ができれば、炊飯器や電気調理器はコンセントから抜いてあげましょう。
現在の時刻…18:00
炊飯器の時間…21:00
設定予定時間…翌朝6:00
現在の時刻と炊飯器時刻のズレを確認しましょう。
21時と18時のずれは3時間です。炊飯器は実時間より3時間進んでいます。
朝の6時に炊飯器を予約がしたいのでタイマーを9時でセットすると、翌朝6時にご飯が炊けます!
時間を合わせることが難しくコンセントを抜くことができなかった場合は、この方法で設定できれば待機電力に頼らず時間通りご飯が炊けます♪
長時間使わない家電は「コンセントを抜いた方がいい」のもだと認識しておくと、抜いても大丈夫なコンセントが簡単に分かりますね。
コンセントからプラグを抜いてはいけない家電
待機電力を防ぐためには全てをコンセントから、プラグを抜いた方がいいわけではありません。
常に主電源を入れておくことが多く、待機電力によって機能を持続させる目的があります。抜いてはいけない家電は以下の通りです。
- 冷蔵庫
- ガス式温水給湯器
- 録画機能付きDVDレコーダー
- wifiルーター
など
冷蔵庫は食材を冷やすため、常に電力を送り続けなければいけません。
冷蔵庫内の温度を保つため温度を下げようとするときに、電力を一番使用します。
そのためコンセントからプラグを抜いてしまうと、上がった温度を下げようと働き、電力を消費します。
もし冷蔵庫内が空だからといってプラグを外そうとしている場合は、やめておきましょう。
家電で一番待機電力を消費していると言われているは、ガス式温水給湯器です。
すぐに温かいお湯が使えるように、24時間常に電力を消費しているのためです。
そして、録画機能付きDVDレコーダーですが、これらは待機電力を使用して番組表を更新しています。
録画時間がきたら自動で電源が入るようになっているため、コンセントを抜いてしまうと機能が使えなくなってしまいます。
最後にwifiルーターですが、wifiルーターは稼働し続けても1ヶ月約200円程度です。
それに、頻繁に電源を入れたり切ったりしてしまうと故障の可能性があります。そのため、コンセントを抜くことはおすすめしません。
常に電力を必要とするものは節電効果を考えずに、コンセントをつないだままにしておきましょう。
コンセントを抜いても節電効果が少ない家電
技術の進化によって、省エネ家電が増えています。そのため使用していない間は、電力をほとんど消費していません。
そのためコンセントに余裕があるならば、コンセントの劣化を防ぐためにも抜かない方がいいでしょう。
- 省エネ機能搭載、テレビや冷蔵庫などの家電
- 電気ケトル(スイッチ式)
など
洗濯機やテレビは省エネ機能によって使っていない間、待機電力はごくわずかしか消費していません。
そのためコンセントからプラグを抜くよりも、差したまま使用したほうが電源を入れたときに効率よく電気を流すことができます。
また電気ケトルのようにスイッチが付いている家電は、電源をOFFにしている状態では電気を使いません。
まったく電力を使用しないわけではありませんが、コンセントに差したままの状態でも問題はありません。
コンセントの数が許されるなら節電効果の少ない家電は、コンセントは抜かずに使用したほうがいいでしょう。
エアコンは使わない期間だけコンセントから抜いておく
春や秋、気温の変動がおちついている間、長期間使わない期間だけ、エアコンはコンセントから抜いておきましょう。
待機電力を減らすため、使わないときは常にコンセントから抜いた方がいいと思ってしまいますよね。
実は「エアコンはコンセントを入れた直後に電源を入れてはいけない。」と取り扱い説明書にも記載されているんですよ。
そのため、常にコンセントから抜いてしまうと故障の原因になってしまいます。
故障してしまうと電気代よりも修理代の方がかかってしまいますので注意が必要です。
何か月も使わない期間がある場合のみ、コンセントは抜いておきましょう!!
節電意識によるSDGsの目標にも貢献できる
SDGsには「エネルギーを効率的に、再生可能で安価なエネルギーを増加させる。」という1つの目標があり、節電によりSDGsの目標に貢献することができます。
SDGsは世界で2030年までに環境問題を達成すべきための17の目標があります。
その中に「エネルギー」の項目が7個目にあります。世界のみんなが効率よく再生可能なエネルギーの拡大が目標です。
日本は世界上位のエネルギー消費国です。ですがエネルギーの大半を輸出に頼っています。
日中は抜けるコンセントはなるべく抜き、エネルギーの消費を減らすように心がけましょう。
節電を1人1人が意識すれば世界規模の環境問題に貢献することができます。
省エネ機能もコンセントを抜いた方がいい??

省エネ機能がある家電は、自動で節電の効果が期待できます。そのため、無理にコンセントを抜かないで大丈夫です。
省エネ機能は使っていない間は自動で電源が切れたり、電力の消費を最小限に抑える働きをしてくれます。
そのためコンセントから手動で抜かなくても、自動で節電の効果が期待できます。

省エネ機能でないとコンセントを「抜いた方がいい」と言われるのはなぜ?
省エネ機能がない場合は自動で電源が切れないためコンセントにプラグを指しっぱなしの場合、絶えず電流が流れ続けます。
その電流を「待機電流」といい、家庭の電気消費量の5%を占めています。
たとえば、平均でひと月8千円の電気代なら年間で【8,000円×0.05=400円】【400円×12か月=4,800円】という計算ができます。
年間で4,800円もの節約ができるのでいいお米が10kg買えますよ。「もったいなーい!」と、思いますよね。

やっぱり、コンセントを抜いた方がいいんじゃないの?
そう思いますよね。ですが、「ムダ」な待機電力を防ぐためには「省エネ機能の家電選ぶ」「タップ付き電源コードを使う」この2つを取り入れるいいですよ。
たとえばテレビですと、待機電力はわずか0.1ワット程度なので年間で20円~30円程度の電気代しかかからないように作られています。
そのため、古くから使っている家電と比べると、待機電力はごくわずかなのでそれだけでも節電効果があります。
使用中の電気代にも変化があります。例えば、2010年製と2020年製の32型テレビの場合で比較してみます。
32型液晶テレビ
- 2010年製…81kWh/年(約2187円)
- 2020年製…56kWh/年(約1512円)
毎年新商品が発表させていますが、新しくなるにつれて待機電力は減少しているので、古い家電を使っているご家庭は省エネ製品の購入を検討してみてください♪

新製品のテレビを購入すると電気代がすごく安くなるのね!!
コンセントから、プラグを抜く際にコンセントが劣化してゆがんでしまいます。
コンセントの劣化を防ぐためには、電源タップ式のコードを使って電源のONとOFFを上手に使い分けましょう。
待機電力は電源をOFFにしておけば、プラグをつないだ家電には電流が流れません。
待機電力を無くすために、電流の流れを止めることはいいことですが、コンセントは「抜いた方がいい。」よりも「電源を切った方がいい。」のです。
そのため、使っていない間は電源タップにより電源を切っておくことをおすすめします。
省エネ製品を検討するか、タップ式コンセントを利用して待機電力を最小限に抑えましょう。
新製品で気持ちのいい生活ができ、浮いた電気代で化粧品を買ったり、外食したり「プチご褒美」なんてのもいいですね♪
火事を防ぐには劣化したコンセントを抜いた方がいい

コンセントからプラグを何度も抜いていると、コンセントが劣化してしまい挿し口がゆるゆるになってしまったり、なかなか入らなかったりします。
劣化したコンセントを無理矢理使っていると火事を引き起こす場合がありますので、劣化したコンセントは抜いた方がいいです。
劣化したコンセントにプラグを差し込むと、コンセントから火花が散ることがあります。
コンセントが焦げ臭いと思ったら、感電や火事の可能性が高いので注意しましょう。
コンセントが原因でおこる火事には3種類あります。原因を知って火事を防ぎたいですね!
- トラッキング現象
- 配線コードからの火事
- たこ足配線からの火事
トラッキング現象はコンセントからの電流が湿気とプラグに付いたホコリの間で、放電が繰り返されることで火事になる現象です。
次に配線コードからの火事は使っている家電の線が長いからと、コードを束ねたまま使用することでコードに負荷がかかり燃える現象です。
そしてたこ足配線からの火事は一度に使用電力の許容範囲を超えると、コンセントが熱を持ち燃える現象です。
火事になってしまう原因を知ってコンセントの正しい使い方を学び、コンセントが劣化していたら使うのを辞めましょう。
トラッキング現象はプラグの差しっぱなしで起こる
トラッキング現象は、コンセントにプラグを差しっぱなしにしていると起こることが多いです。
差しっぱなしにしているとコンセント部分にホコリが溜まります。そのホコリに湿気が加わるとコンセントとプラグの間で、放電が繰り返されて熱を持ち発火します。

ずっと抜いていないコンセントは大掃除を目安に1度は抜いた方がいいってことね!!
「大掃除で確認する」「誕生日で確認する」など配線を確認する日を必ず毎年忘れないように決めておくといいですよ♪
もし「コンセントがおかしいな。」と思っても、自分で直すのはやめましょう。
通電してしまうので、必ず専門の人に直してもらってくださいね!!
ホコリのチェックは必ず行い、トラッキング現象を防ぎましょう。
配線コードは束ねて使用してはいけない
配線コードはコードが長いからと配線を束ねたままの状態で、使用を続けていると束ねた配線に負荷がかかります。
負荷がかかった配線は、劣化して火事や断線の原因となることがあるので注意が必要です。
また、配線の上に重たい家具が乗った状態でプラグをコンセントにつないでしまうときも同じ状況ですので注意してください。

ドライヤーのコードを束ねたまま使っていたわぁ…。怖いから今日からやめるわぁ!!
配線が邪魔だとまとめて収納した方が、すっきりしますよね。ですが使うときはコードを伸ばして、片付けのときはまとめるクセを付けましょう。
たこ足回線の許容範囲を超えると危険!!
たこ足配線は一度に使う電力の許容範囲を超えると、コンセント部分が熱を持ちおこる火事です。
たこ足回線は長さの調節やコンセントの増量ができて、とても便利な商品ですよね。
ですがつないでいるコンセントすべてを一度に使ってしまっては危険ですし、電力の消費量も多くなってしまいます。
節電を意識して一緒に火事を防げたら、家族みんな安心して生活ができますね♪
私の家ではテレビの周辺に「テレビ」「DVDプレーヤー」「Amazonスティック」「テレビチューナー」「ゲームのコンセント」が1か所に集中しています。
家族が多いとそれぞれ、やりたいことがバラバラですよね。それには必ずと言っていいほど電気が必要です。
うちも3人の子供が1人1台スイッチを所有しています。そのためゲームの充電器が3本必要なのですが、コンセントが足りないのが現状です。
たこ足回線の許容範囲を超えると火事の原因になってしまうことを、子供たちにもしっかり教えようと思います。
たこ足回線に電力が偏っている場合は、早急にコンセントを抜いた方がいいですね。
まとめ

- コンセントからプラグを抜いた方がいい家電と抜かないほうがいい家電がある
- ドライヤーや美顔器、扇風機やサーキュレーター、スマホやゲームの充電器、炊飯器や電気調理機器はコンセントから抜いた方がいい
- 冷蔵庫、エアコン、ガス式温水給湯器、録画機能付きDVDレコーダーはコンセントを抜かない方がいい
- 省エネ搭載のテレビや洗濯機、電気ケトル(スイッチ式)はコンセントを抜いても節電に大きな効果はないので抜かない方がいい
- エアコンはコンセントをつないですぐに電源を入れると故障の原因になる
- タイマー機能が付いている炊飯器はセット時間を計算して使えばコンセントを抜くことができる
- 節電効果を期待するなら家電は省エネ製品を選ぶといい
- コンセントの劣化を防ぐにはタップ式電源コードを使うといい
- コンセントが劣化して火事になってしまう
「コンセントは抜いた方がいい」=「節電」だと思っていたのですが、今の家電は省エネ機能により待機電力を必要としないものが多いようです。
コンセントは抜いたり差したりを繰り返すことで、劣化につながり火事の原因になってしまっては節電の意味がありません。
使わない間はコンセントを抜いた方がいいのですが、タップ式コードを上手く利用して電源を切る方がいいかもしれません。
省エネ製品やタップ式コードを上手に利用して、節電により浮いたお金で美味しいものを食べたり、お出かけしたりできたらいいですね♪
コメント