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はちみつが100%安全な国を見つけるのは難しい…だが候補はある!

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はちみつは甘くておいしいうえに栄養価も高く、健康のために取り入れたい食品です。しかし時々、はちみつが偽装された話もあります。

しかし、「輸入されたはちみつから残留農薬や抗生物質が検出された」とニュースで話題になったとき、私もつい「キッチンにあるはちみつはどこ産だっけ?」と怖くなりました。

はちみつは産地がバラバラで、各国の品質管理も異なります。

しかしどの国も、はちみつの品質が100%安全な国とは言い難いのです。

一番いいのは「安全な国か」どうかよりも、養蜂家や養蜂場の名前が書いてあって、品質管理の様子が透明化されていることです。今回は安全な国に近い国名も紹介します。

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はちみつの品質が100%安全な国は存在しない…

国産はちみつは、だいたい「○○養蜂場」と生産元が書いてあります。しかし外国産のはちみつは、どこで採蜜されたか、どの養蜂場で加工されたか、等がわかりにくいです。

はちみつの品質基準は国ごとで管理しています。しかしその基準がどれだけ厳しくても、その国のはちみつが100%安全とは限らないのです。

国産はちみつの場合、養蜂家や養蜂場の名前がハッキリ書いてあります。そのため調べれば、採蜜や加工の様子、非加熱かどうか、農薬や抗生物質を使用したか、などもわかります。

しかし外国産になると、養蜂家や養蜂場の名前が書いてあったとしても、インターネットやメディアで公開していなければ採蜜や加工の様子がわかりにくいです。

はちみつを原産地で瓶詰めして日本へ輸出しているなら、瓶詰め工場がキレイかどうか、衛生管理も気になります。

また、はちみつの品質基準は各国ありますが、その基準をしっかり守っている生産者もいれば、コストや安さを重視して農薬や抗生物質を使いすぎる生産者もいます。

特に中国産のはちみつを見ていると、非加熱で製法にこだわって養蜂家の名前も公表しているはちみつもあれば、製法も養蜂場の名前もわからない安価すぎるはちみつもあります。

私は、正直に言うと中国産の食品をあまり信用できないのです。

しかし調べていくと、中国の養蜂場を経営している日本企業もありました。中国で採蜜したはちみつを日本に輸入して、農薬検査も徹底的に行っています。

すべての生産者が、厳しい品質基準を守れるとは限らないのですね。

安全な国ではなく、安全な養蜂場を選ぶ

「○○産のはちみつから検出されました。」などと産地が公表されると、その産地すべてのはちみつに何か入っている気がしますよね。

ただし、産地や国名で選ぶよりも、養蜂場や養蜂家の名前で選んだほうがいいです。

生産者の顔を見せる、栽培・採蜜や加工の様子を公開する、など、作った人の情報を少しでも透明化することで、品質に対するこだわりを見せられます。

たとえば、農家の直売所やスーパーでも、ときどき生産者の名前や顔が書いてあります。このように名前や顔を公表することで、生産者の思いや親近感をアピールできるのです。

私がよく行くスーパーにも、直売所コーナーがあります。

生産者や農場の名前、生産者の写真が書いてあるため、ついつい立ち寄って買っちゃうんですよね。そして顔がわかるせいか、よけい美味しく感じます…♪

つまり、はちみつのパッケージに養蜂場や養蜂家の名前が書いてあれば、「コストや安さよりも品質にこだわっている」という思いが深い証拠でもあるのですね。

100%品質が安全な国を探すよりも、信頼できる養蜂場を選びましょう。世界には、はちみつをマジメに生産している生産者がたくさんいますよ。

外国産はちみつが「純粋」から「精製」になる理由

外国産はちみつは、自社で瓶詰めして日本へ輸出する場合と、日本の工場で瓶詰めする場合の2パターンがあります。自社で瓶詰めをするなら、その工場の衛生管理が気になります。

日本で瓶詰めしたほうが安心感は高まりますが、日本の工場で瓶詰めするなら、海外からはちみつをコンテナで輸送しなければなりません。

輸送中では環境によって温度が変化するため、日本に到着したときには加熱や結晶化が起きてしまいます。それを販売できる状態にするため、瓶詰め時に甘味料などを混ぜる場合もあります。

はちみつに含まれるブドウ糖、栄養素や酵素は、45℃以上になると壊れます。そのため栄養価を気にする人は、湯煎で温める程度の熱しか加えていない「非加熱はちみつ」を選ぶのです。

しかし、はちみつをコンテナで輸送するには数日~数週間かかります。もしEU諸国から輸送する場合は、海面温度が60℃近くにもなる赤道付近を通ります。

また、はちみつに含まれる「ブドウ糖」は、温度が14℃以下に下がると結晶化します。それだけでなく、急激な温度が低下や時間経過によっても結晶化するのです。

昼間に60℃近く上がり、夜になると20℃近くまで下がる…それを繰り返すと、ブドウ糖を多く含めば含むほど、日本についたころには結晶化しているのですね。

そして、日本に届いた時点で品質が変わってしまい糖度が足りなければ、果糖や甘味料を加えるのです。また、結晶化してしまっていたら湯煎で温めて溶かします。

このように海外製のはちみつによっては、せっかく輸送する前には天然成分100%の純粋はちみつだったとしても、販売するときには「精製はちみつ・加糖はちみつ」になってしまうのです。

ただし、ブドウ糖が少ない品種のはちみつは結晶化が進みにくいため、すべての外国産はちみつがこうなるわけではないです。

国産はちみつは、純粋、非加熱、養蜂場で選ぶ!

また、栄養価を考えるのであれば、海外の安全な国のはちみつではなく、国産の安全な非加熱のはちみつを購入するのも選択肢のひとつです。

国産はちみつを選ぶときは、以下の項目を選びましょう。

  • 「純粋はちみつ」であること
  • 非加熱であること
  • 養蜂場、養蜂家(生産元)の名前が書いてあること

甘味料などの混ぜ物をしていない、そして加熱処理によって栄養素が壊れていないことは大前提ですね。

また、残留農薬や抗生物質を気にするなら、生産元がわかるはちみつを選びましょう。

ちなみに、日本で天然はちみつの品質を決めるのは、「日本養蜂協会」という団体が2003年から定めている「国産天然はちみつ規格指導要領」という基準です。

この基準を満たしていれば、パッケージに「一般社団法人 日本養蜂協会」と記載されています。

私もなんとなく国産のものを選びがちなので、このような規格があるのはとても助かります!

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はちみつが安全な国の第1候補はルーマニア

はちみつの品質基準は国ごとに異なりますが、中でも特に厳しいのはドイツです。

ドイツでは1976年より「はちみつ純正法」という厳しい基準を設けています。そしてその基準をクリアしている国がルーマニアなのです。

「はちみつ純正法」とは、ブドウ糖や果糖などの混ぜ物を加えていないか、なおかつ栄養価を損なっていないかを審査しています。

加熱の基準、糖度だけでなく、他の国では規定されていない酵素(ジアスターゼ)の含有量まで検査されます。

そもそも、ドイツを含めたEU(欧州・ヨーロッパ)諸国は、養蜂が盛んです。

EU諸国では、はちみつの消費量も多くてこだわりが強いです。そのため、甘味料が入っていたり、加熱処理で栄養素が壊れていたり、「純粋はちみつ」でないものは「はちみつ」と認めません。

そして、EU諸国の中でもルーマニアは、自然豊かでもともと養蜂も盛んな国です。

養蜂家の高齢化が進んで後継者が少ないと危ぶまれていましたが、EU補助金(国家養蜂プログラム)が支給されたため、現在では世代交代が進んで生産量も増えたのです。

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はちみつが安全な国の第2候補はハンガリー

もう一つ注目すべき国は、健康に対する意識がとても高い、EU諸国内の「ハンガリー」です。

ハンガリー産のはちみつを日本で検査をしたところ、なんと除草剤の成分「グリホサート」検出率が0%でした。他の国も検査しましたが、0%だったのはハンガリーただ1国のみです。

「グリホサート」は、農薬の中でも除草剤として世界で広く使われています。ただし、がんや免疫力の低下などを起こす疑いがあると発表され、日本でも残留基準が設けられています。

過去の検疫では、ニュージーランド、アルゼンチン、カナダ産のはちみつから日本の残留基準値(0.05ppm、1kgあたり0.05mg)以上のグリホサートが検出されたそうです。

実は、ハンガリーは農薬に厳しい国で、現地の農場で使われる農薬は日本で使われている量の約5分の1程度です。必要最低限しか使わないから、残留農薬もほとんど出ないのですね。

ちなみに私はワインが大好きで、知人から「上質なワインを作るためには、農薬を一切使わない」と聞いたことがあります。

私がハンガリーと聞いたとき真っ先に思い浮かんだのが、ワインの中でも上質で高級な「貴腐(きふ)ワイン」です。

ハンガリーが農薬に厳しい国なら、貴腐ワインのように上質な名産品が生まれるのも納得です。

ですが、実は今、世界的にグリホサートの利用を禁止や規制する流れが起こっています。グリホサートをはじめとした農薬の使用が減っていけば、はちみつが安全な国も増えますね。

ハンガリー産のアカシアハニーは政府のお墨付き!

ハンガリーでは、世界でも珍しい「アカシア」という花が咲いています。

その花から蜜を採ったはちみつ「アカシアハニー」は、ハンガリー政府が認めた特産品「ハンガリクム」にも認定されています。

ハンガリー産のアカシアハニーは、政府直々にお墨付きをいただいている、由緒あるはちみつなのですね。

また、ハンガリーは健康に対して意識がとても高い国です。なんてったって「ポテトチップス税」という珍しい税金があるくらいです。

これは国民の肥満が多いため、国民の健康維持を目的に、塩分や糖分が高い食品にかかる税金を高くしたものです。私、はじめて目にしたとき冗談かと思いました。

正直なところ、私はハンガリーがそんなに意識の高い国だとは知らなかったです。

しかし、残留農薬や抗生物質などの問題で、政府が認めた特産品に泥を塗るわけにはいきません。

健康に対する意識が高いなら、なおさら「はちみつの品質で比べるなら、安全な国はハンガリーだ!」と誇りをもってアピールしているのですね。

はちみつが安全な国の第3候補はニュージーランド

ニュージーランドは、健康食品やスーパーフードで有名な「マヌカハニー(はちみつ)」の原産地です。ニュージーランドにも、はちみつの厳しい品質基準があります。

 
 

マヌカハニーって、たしか過去に「農薬基準値を上回っている」ってニュースが出たよね。

残留農薬が多いんじゃないかな、怪しい…。

各企業が調べたところ、どうやら農薬基準値を上回っているのはマヌカ以外の花から採蜜したはちみつも混ざっている「マルチフローラル」だと判明しました。

はちみつには、1種類の花から採蜜した「単花蜜」、複数の花から採蜜した「百花蜜」があります。

マヌカハニーの場合、単花蜜は「モノフローラル」、百花蜜は「マルチフローラル」または「ブレンド」と呼びます。

つまり、「マヌカ」そのものに農薬が使われているわけではなく、「マルチフローラル」に混ざっている花を栽培するときに使っていた農薬が残り、検出されてしまったのですね。

それにしても、このニュースが出たとき、マヌカハニーを取り扱っている企業が「自分たちの商品は大丈夫だろうか?」と一斉に調査に乗り出しました。

「ニュージーランドが安全な国か」どうかよりも、企業全体が自社商品に誇りをもっている証拠ですね。はちみつの安全性はもちろんですが、企業も信頼できますね。

ちなみに、「マヌカ」という花はニュージーランドにしか自生していません。

そしてマヌカの花自体にも抗菌作用があるため、マヌカハニーも健康食品として知られているのですね。

私はマヌカハニーの独特な味がちょっと苦手です。しかし非常に高い殺菌成分があるため、風邪予防にもなりますよね。

まとめ

  • 外国産はちみつの場合は採蜜や加工の工程が見えにくく、品質基準がしっかりしていても100%安全な国があるとは限らない
  • はちみつの品質は、安全な国で見分けるよりも、養蜂場や養蜂家の名前が書いてあるかで見分けたほうがいい
  • 外国産のはちみつがたとえ輸出前に純粋だったとしても、輸送中にコンテナ内が熱くなれば日本に着いたときには成分が変わってしまう
  • ルーマニア産のはちみつは、ドイツの「はちみつ純正法」を唯一クリアしている
  • ニュージーランド産の「マヌカハニー」で安全さを求めるなら、マヌカ花のみで採蜜された「モノフローラル」を選ぶ
  • ハンガリーは農薬に厳しい国で、ハンガリー産のはちみつは農薬残留を検査しても現れていない

たとえ品質管理が行き届いても、悪質な生産者がいる限りは「安全な国」と言い難いです。

しかし、ルーマニアやハンガリーのように政府や国民が一丸となって伝統を守っている国は「安全な国」に近いですね。

たしかに養蜂場の名前があると安心はできますが、その国がどんな取り組みをしているかが透明化されていれば、生産者の顔が見えなくても安心できますね。

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