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電気工事士の技能試験は時間が足りない?合格するための配分方法は?

お役立ち

将来性や安定した収入が魅力の電気工事士は、今後も需要が期待される国家資格です。

施工条件や工具の使い方、制限時間内に施工完成など、仕事の合間に勉強するにはかなり根気がいりますよね。

実は第二種では約2~4万人の受験者が技能試験で不合格になっています。理由の一つとして「制限時間内に完成できなかった」ことがあげられます。

電気工事士の技能試験は、特に第二種なら40分しかありません。1日でも長い期間を特訓し、タイムアップしてしまう原因を潰していきましょう!

今回は、タイムアップしてしまう原因と対策だけでなく、合格するための対策や指定工具についても解説します。

電気工事士の資格を取ると年収アップが可能になり、実経験年数に伴い現場監督や独立といった、より高いステータスを手に入れることができますよ。

電気工事士の技能試験では、スイッチや配線を実際に扱います。まさか自宅のスイッチを拝借して練習するわけにはいきませんよね。

なんと、自分で練習するキットも販売されているんですよ。

1回分ですが、これなら自宅で予行演習ができます。時間配分をおさらいしつつ、タイマー片手に挑戦してみましょう!

電気工事士の技能試験で時間が足りないのはなぜ?

電気工事士の技能試験は、第二種は40分以内、第一種は60分以内に指定された課題を作成しなければなりません。

特に第二種の筆記試験は120分だったため、「え、たった40分しかないの?」とビックリしますよね。(第一種の筆記試験は60分)

そのため、準備不足やこだわりが強く出てしまうと、あっという間に時間が過ぎてしまい、課題が完成していないのにタイムアップとなり、不合格になってしまいます。

電気工事士の技能試験でタイムアップしてしまう原因
  • 筆記試験の合格がわかるまで何もしなかったため、練習時間が足りなかった
  • ひとつひとつの動作がモタモタしてしまった
  • ケアレスミスに気付くも、時間がなくて修正できなかった
  • 複製図を書かず、大きなミスをしてしまった
  • 逆に、複製図の作成に時間をかけてしまった
  • 完成品がキレイに見えるよう、見た目にこだわりすぎた
  • 説明や準備時間があると知らなかった

ご安心ください、第一種は年1回しかありませんが、第二種は年2回あります。

今回タイムアップで不合格してしまったあなたは原因を突き止めて、次の技能試験に向けて作戦を練りましょう♪

筆記試験が終わったらすぐ特訓を始めよう!

第二種電気工事士の試験は年2回ですが、筆記試験がだいたい5月中旬まで、技能試験は7月中旬までに行われます。

筆記試験が終わった後は少し羽を伸ばしたいですよね。気持ちはわかりますが、すぐに技能試験に向けて工具の準備と技能特訓をしましょう!

技能試験の課題は「電気技術者試験センター」で公開されている10~13種類のうち、試験当日には1つを提示されます。

ということは、試験当日までにはその10~13種類からどの課題が出題されても作れるようにならなければいけないのです。

筆記試験の合否は、試験から2~4週間後にインターネット上で発表されます。合否がわかるまでのんびり待っていると、貴重な特訓時間がどんどん無くなってしまいますよ。

筆記試験後は自己採点してみて、合格の見込みがあるのならすぐ特訓を始めましょう!特訓するために必要なことをまとめました。

  • 技能試験用の最新テキストを手に入れる
  • 技能試験の候補となる問題を調べる
    (電気技術者試験センターより公表されている)
  • 必要な工具、材料を手に入れる
  • 合格レベルの課題が作れるまで、特訓する

必要な工具については、後ほど紹介しますね。

ちなみに、実技試験にはたくさんの受験者が一つの会場に集まります。そのため、1人あたりの作業スペースが狭いことがあります。

限られたスペースでもうまく動けるように練習しておかないと、試験当日、隣の人にぶつかって白い目を向けられてしまいます。

「あのとき隣の人がぶつかってきたから、不合格になった」なんて言われたくないですね。

1日でも多く練習しておいたほうが、実技試験当日でも、時間と心に余裕が生まれますよ。

細かい準備や練習をしておけば、時間短縮になる

試験当日には、あらゆる動作をいかに短い時間でささっと行えるかがカギになってきます。動作を時間短縮できるよう、技能試験までに反復練習しておきましょう。

  • いちいちスケールを出さなくてもいいように、手や拳の長さを測っておく
  • ワイヤストリッパを持っておく
  • 電工ナイフに、油性マジックで目盛りを書きこんでおく
  • 基本作業を一度に行う

特に、第二種電気工事士の技能試験では、ケーブルの採寸、切断、被膜剥ぎ、結線や接続をする「基本作業」の時間が重要です。

理想のタイムは、ケーブル切断と皮膜剥ぎに各10秒、連用器具への取り付けに3分です。細かいですが、この基本作業が一度でスムーズにできると細かい時間を稼げます。

ケーブルはもし足りなくなっても追加支給されません。そのため、どの長さをどの機器に接続するかを考えながら切断していきます。

もしケーブルの長さが足りないまま施工してしまい基準値に満たなければ、「欠陥」と判断され不合格になってしまいます。

そして皮膜を剥ぐときに力を入れ過ぎると心線まで傷を付けてしまい、これも「欠陥」と判断されます。ワイヤーストリッパーを使うと、キレイに剥がせますよ。

施工条件に沿って作れば、ケアレスミスやタイムロスを防げる

作っている途中でミスが発覚すると、また時間をかけて修正しなくてはならないため、余計なタイムロスとなります。

しかし、修正しようにも時間がないと、そのままタイムアップしてしまいます。実は不合格で一番多い原因は、このような「ケアレスミス」なのです。

一番いいのは「ミスをしないこと」です。そのためには、課題製作のルールともなる「施工条件」に沿って正確に作りましょう。

この施工条件は、課題にもよりますがケーブルの色や器具の種類が細かく決められています。できるだけ短時間で把握したいので、2分以内でざっと把握できるといいですね。

たとえ時間通りにうまくできたとしても、施工条件に沿っていなければ「ルールを守っていない」と判断され不合格になってしまいます。

もし自信がなければ、電気技術者試験センターのホームページから前もって確認しておきましょう。

複線図を書けば、大きなミスを防げる

「複線図」とは、配線を詳しく図面に書き出したものです。

しかし複線図の製作は試験内容に入っていないため、人によっては「出来るだけ課題作成に時間を取りたい」と判断し、試験中に複線図を書かず図面なしで製作する人もいます。

しかし、大きなミスを防ぎたいのなら、私は複線図を書いたほうがいいと思います。

複線図を正確に書くことで、ケーブル線を切るとき、接続するときのミスなどを事前に防げます。

人は、頭の中で想像しながら作業するよりも、紙に書き出しアウトプットをした状態から作業をした方が、ミスも少ないです。

「だいたいこれくらいかな~♪」と思ってケーブル線を切った後で「短すぎた!」と気づいても、もう遅いですよ。

また、第一種電気工事士の技能試験では、逆に複線図がないとわかりにくいです。あなたが今後ビルの電気工事にも携わりたいなら、今のうちに複線図の書き方を練習しておきましょう。

複線図を書くなら3~5分以内で書ききる!

 
 

うわ~、今回ケーブルの色が多いなぁ。

複線図を書くために色鉛筆をたくさん持ってきていてよかった!

複線図の作成は3分で、長くても5分以内には終わらせましょう。

複線図をキレイに書くのはいいですが、時間をかければかけるほど製作時間まで無くなってしまいますよ。

ケーブルの色を分けるにあたっても、4色ボールペンがあれば充分です。複線図の書き方は、後ほど「対策」のところで詳しく解説しますね。

時間をかけてキレイに作るより、欠陥のないものを作ろう

 
 

あ~、ケーブルの色を間違えた…。

ちょっと見栄えをキレイにしたら、バレないかな?

技能試験の合格基準は、「欠陥なくできているか」です。ケーブル1つでも基準から外れると、たとえ見栄えがキレイだとしても「欠陥」と判断されて不合格となります。

特訓しているときは、「まず時間内に作ること」を一番に考えますよね。

そして慣れてくると、少しゴチャついているところがどうしても気になってしまい、見栄えがキレイになるよう時間をかけがちです。

特に、試験当日は肩に力が入りますよね。そして隣の人の作品がキレイに見えてしまいがちなため、「自分もキレイに作らなきゃ」と思ってしまい、小さなミスをして欠陥になってしまいます。

多少配線が絡まっていたとしても、欠陥さえなければ問題ありません。隣の芝生をあまり見ないよう、とにかく正確に作業することだけを考えましょう。

試験当日には、説明や材料確認作業も含まれている

 
 

試験が始まる時間から終わる時間まで、80分あるよね。

これ全部が実技試験なんじゃないの?

第二種電気工事士の技能試験は、全体を通して80分です。しかし実際の技能試験にあてられる時間は40分のみで、そのほかは説明や材料確認作業にあてられます。

「材料確認作業」とは、受験者たちに配布された箱をあけて、試験に必要な材料、個数、長さがそろっているかを確認する時間です。

試験官側の手違いにより誰か一人でも材料がそろっていないと、試験中にトラブルが発生してしまいます。それを防ぎ、公平な試験を行うための作業なのですね。

ちなみに、試験官より「受験上の注意について説明」が始まって5分経過すると「入室禁止時刻」となります。

もしその時間までに入れないと試験を受けられませんし、逆にお手洗いなどでの途中退室もできなくなります。

受験者の多くは説明が始まる40分前には会場へ到着し、お手洗いや軽食も済ませて待機していますよ。

電気工事士の技能試験対策なら繰り返し練習すること

時間内に完成させることももちろんですが、一番大事な合格基準は「欠陥なくできているか」です。合格するためには、課題製作も、複線図も、繰り返し練習することです。

電気工事士の筆記試験は、分からない問題が出ても全体の6割ができていれば合格です。しかし技能試験はそうもいきません。

1つでもミスをしないために、電気工事士の技能試験対策と練習方法をご紹介します。

  • 候補となる課題の複線図を、3分前後で作成できるまで繰り返す
  • 基本作業を素早くできるように繰り返す
  • 候補となる課題を、実際に繰り返し施工する
  • 欠陥の判断基準を覚える

複線図は一見難しそうですが、慣れれば簡単に作成できます。テキストを参考に繰り返し練習して、スラスラ書けるように頑張ってくださいね。

そして基本作業は慣れるしかありませんので、練習あるのみです。これに自信が持てたら、実際に候補となる課題を施工していきましょう。

最低でも2、3回繰り返します。1週目は流れを、2週目は苦手な個所を見つけ、3週目は時間内に完成できるよう取り組んでみましょう。

最後に、「欠陥」と呼ばれる施工ミスが一つでもあると不合格になります。どんなときに欠陥と判断されやすいのか、試験前にパターンを全て暗記しましょう。

複線図を理解して正確にすらすら書く練習をしよう

合格するためには複線図を正確に理解し、しかも素早く書くことを念頭に練習しましょう。複線図を正確に理解していれば、どの問題にも適用できます。

実技では、単線図から複線図に作成しなければいけません。

最初にこの図が間違っていると、誤結線になり不合格になってしまいますので、まずは複線図を書く手順をマスターします。

単線図から複線図に書き換える手順
  1. 電源、器具などを単線図と同じ配置に書く
  2. 白色電線をスイッチ以外の器具全てに接続
  3. 電源の黒色電線をコンセントとスイッチに接続
  4. 全スイッチを対応する各器具に接続
  5. VVF用ジョイントボックスを○、アウトレットボックスを□で囲む
  6. 接続箇所をリングスリーブは●、差込形コネクタは■を書く
  7. 各電線の色分けを分かるように書き込む

何度か複線図を書くと慣れてきますので、繰り返し単線図から複線図に書き直す練習をしましょう。

そのとき、どの色の電線を各器具に接続するか、分かりやすく色ペンで書くとミスを防げますよ。

「黒色電線の接続は感電防止」、「器具を接地側に繋いで電気の帰り道を作る」と覚えると分かりやすいですね。

そして複線図は一般的な施工を想定して書きますが、施工条件や展開図により、接続箇所や配線そのものが変わります。

慣れてきたら、実際に過去の候補問題を解いてみます。このとき、時間をはかりながら「問題を読み施工条件を確認する」を2分、「複線図を書く」を3分を目標にしてみましょう。

ちょっと複雑そうですが、手順さえ覚えて繰り返し練習すればスムーズに作業できます。手間取りが減ると気持ちが楽になるため、合格率もぐっと高められますよ!

欠陥の判断基準を試験前に必ず把握しよう

合格するには、あらゆる「欠陥」の基準を把握しなければいけません。支給品以外の材料を使ったり、器具を破損したり、何らかの問題を起こした場合は「欠陥」とみなされ、不合格になります。

詳しくは、下の電気技術者試験センターのホームページに掲載しています。

技能試験の欠陥判断基準

最初から欠陥すべてを把握するのは難しいですが、日ごろの練習を繰り返しながら、ひとつづつ欠陥の判断基準を思い出しながら、試験当日まで練習しましょう。

第二種電気工事士の技能試験には指定工具が7種類ある

電気工事士の技能試験では、施工作業のために工具が7つ指定されています。技能試験では用意されていませんし、隣の人から借りるのも禁止なため、必ず持参しましょう。

電気工事士の技能試験に使用する指定工具と、おすすめのサイズを紹介します。

電気工事士の技能試験にて指定されている工具
  • ペンチもしくは電工ペンチ
    (175mm~210mm、2mm3心まで切れるもの)
  • プラスドライバー
    (No.2)
  • マイナスドライバー
    (先端の幅が5.5mm)
  • 電工ナイフ
  • リングスリーブ用圧着工具
    (黄色い柄で、JIS C 9711:1982・1990・1997適合品のもの)
  • ウォーターポンププライヤー
    (小さめでOK)
  • スケール

その他、「VVFストリッパー」「ワイヤストリッパ」「ケーブルカッター」もあると便利ですね。

また、試験会場はひとりあたりの作業スペースが狭いため、工具を1か所にまとめられる「腰袋・道具入れ」もあるといいですね。練習でも使い、慣れておきましょう。

工具で持って来てはいけないものは特にありません。その他にも必要だと思うものがあれば、遠慮なく持って来ましょう。

指定工具の選び方には4つのポイントがある

「工具選び」は男のロマンでもあるため、ホームセンターなどで目で見て選びたいですよね。工具を選ぶポイントも解説しておきましょう。

  • 値段で選ばず使用感や機能性を重視する
  • 開閉が堅く、作業していて疲れない
  • 握りやすく、ワイヤーやケーブルなどを切りやすいもの
  • 既存のものを使用する場合、機能性が劣化している場合は買い替える

作業して特に問題なく施工できるか、使いやすいかということが大事です。購入時には実際に手に取って、使用感や機能性を確かめましょう。

 
 

作業スペースが狭いから、コンパクトなものがいいね!

また試験中に時間のロスを無くすため、ペンチなどは開閉しやすく、手が疲れないものを選びましょう。

ワイヤーやケーブルなどが切りやすいものを選ぶと、作業時間の短縮にもつながります。

ちなみに、試験中に壊れたとしても試験官の人は貸してくれませんし、隣の人に借りるわけにもいきません。

古い工具は、技能試験前日までに買い替えておきましょう。

普段の練習で自分の手のひらになじませておくと、試験中の施工作業もはかどりますね!

しかし、中には同じサイズなのに技能試験用としては使えないものもあるのです。特にこだわりがなければ、「電気工事士技能試験練習用セット」をおすすめします。

試験に特化しているため、揃え忘れや買い間違える心配がありません。

まとめ

  • 電気工事士の技能試験は、第二種は40分以内、第一種は60分以内に課題を製作しなければならない
  • 練習日数を1日でも多く確保するためにも、筆記試験が終わったらすぐ技能試験の特訓に取り掛かる
  • ワイヤーを扱う「基本作業」を含めた練習だけでなく、手の大きさを測ったり工具に目盛りを付けたりしておくと時間短縮になる
  • 試験開始後は2分以内に施工条件を読んでおき、ケアレスミスを防ぐ
  • 3~5分以内に複線図を書いておくと、ケーブル接続のミスなどを防げる
  • 見栄えを気にするよりも、正確で欠陥のない作品を作ることに集中する
  • 第二種電気工事士の技能試験は、実際の技能試験は40分、残りの40分は試験官からの説明や材料確認作業の時間である
  • 電気工事士の技能試験対策なら、練習あるのみ!
  • 欠陥の判断基準は合格につながるので必ず把握しておく
  • 技能試験用の指定工具選びは、自分に合う工具の使用感や機能性を重視する

学歴よりも、資格や手に職がある人のほうが比較的就職を有利にすることができます。電気工事士資格は一生ものですので将来性が見込めますよね。

受験者は年々増加していますが、合格率は70%前後ですので、練習さえしていれば比較的取得しやすい資格でもあります。

電気関係の仕事は資格必須です。ですが年々需要が高くなり、収入アップにつながりやすく、将来的に独立も可能です。

夢を可能にするために、この記事を参考にぜひ合格をつかみ取ってください!

 

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