バイクの中でも、原付は特に燃費が良いと言われていますが、ここ数年のガソリン価格高騰にはまいってしまいますよね。
ついこの前ガソリンを入れたばかりなのに、もうない……!ガソリン代が家計をひっ迫させている!
先日まで、私もそんな状況が続いていました。
このままでは、移動手段として重宝している原付に、家計をだめにされてしまう……!
危機感を覚えた私は、いかに原付の燃費を良くすることができるかを研究しました。
そこで、走行テクニックと原付のメンテナンスに注目したところ、1ヶ月あたりのガソリン代が削減!
原付の燃費を良くすることに成功したのです。
かつての私と同じ悩みを抱えるあなたへ、誰でも簡単にできる、原付の燃費を良くする方法をご紹介します。
原付の燃費を良くする方法!テクニックや整備も重要
原付の燃費を良くする方法とは、実際にどんなものがあるのでしょうか。
あまり意識をしていないと、ぱっと思いつきませんよね。
実は、走行テクニックと定期的な整備…つまり、メンテナンスに気を配ることで、大幅に燃費が良くなるんです!
私は一切気にしてこなかったので、燃費の計算方法すら分からない状態でした。
燃費を良くする、つまり少ない量の燃料で長い距離を走れるようにするということですね。
走行テクニックでは、燃料を余計に使うような挙動は控えることと、メンテナンスも、余計な燃料を使わないよう最適な状態に整えるのが大切です。
原付の燃費を良くする走行テクニック
- 発進時、停車時はゆっくりと!
信号が青になったことに気付かず、ハッとして急発進をしてしまうことや、道を間違えてしまって急停車してしまうことはありませんか?
原付の燃費を意識するまで、私はよく急発進、急停車をしてしまっていました。
実は、原付の急激な速度の変化はエンジンに負担がかかり、燃費に悪影響を及ぼします。
発進時、突然アクセルを回すことや、停止時にブレーキレバーを強く握ることは避けましょう。
特にこれは、原付の燃費を良くする走行テクニックの中でも1番手軽にできることです。
また、減速時にエンジンブレーキを使用することもおすすめです。
- 適正なギアチェンジを意識する!
見落としがちなのが、ギアチェンジです。回転数が上がっているにもかかわらず、ギアチェンジをしないで走行してしまっていませんか?
なんとなく原付を走らせていると、特に気にしなくても走行できてしまうギアチェンジのことは、忘れがちですよね。
速度を上げた際、ギアを上げること、減速時にギアを下げることで原付の燃費が良くなります。
この走行テクニックは、エンジンにも優しいです!
- 不要なアイドリングはNG!
コンビニやパーキングエリアでの休憩中など、アイドリングしている方は結構多いように思います。
原付の燃費を良くするためには、トップレベルで避けるべき行為です。
走行をしていないアイドリングで燃料を消費してしまっては、かなりもったいないですよね。
走行テクニックというより、心がけのようなものではありますが、原付を一定時間停車させる際は、必ずアイドリングストップしましょう。
環境にも良く、一石二鳥です!自分で意識できていたポイントは、どれだけあったでしょうか?
定期的なメンテナンスで原付の燃費を良くしよう!
原付のメンテナンス、定期的にしていますか?
原付は、メンテナンス次第で、燃費が大幅に改善することがほとんどです。メンテナンスで燃費が悪い状態から脱出できるのであれば、すぐにしたいですよね。
原付の部位別にメンテナンス方法を紹介します。
- チェーンは500kmごとに汚れを拭く!
実は、一番高頻度でのメンテナンスが推奨されているのがチェーンです。
原付のチェーンが錆びた状態や、緩みすぎてしまっている状態こそが燃費が悪くなる原因です。
チェーンの清掃は、専用の洗浄スプレーをかけ、汚れを拭くだけです。
また、チェーンが緩みすぎてしまっていると、加速時、減速時に余分な力が加わってしまいます。
適度に遊びがあり、かつ張りすぎていない状態を保てるよう、日ごろからチェックしていきましょう。
私は、雨が降ったあとなども必ずチェーンのメンテナンスをするようにしています。
およそ500km走行を目安にチェーンのメンテナンスをしましょう。
- タイヤの空気圧調整は1,000kmごとに調整!
乗らなくても抜けて行ってしまうのが、タイヤの空気です。
長い間メンテナンスをしないと、走行時にタイヤの空気圧がない分エンジンに負荷がかかってしまい、燃費が悪くなってしまいます。
それ以上に、ホイールから外れてしまう危険があります!
そうなってしまっては、原付の燃費を良くする以前に修理費等余計にお金がかかってしまいます。それは避けたいですよね。
また、日常の一部になりすぎて、タイヤの空気圧をしばらくメンテナンスしていない、そんな声をよく聞きます。
原付の状態が悪くなる前に、必ずメンテナンスをするべきです。
しばらく乗っていなかった原付に乗る場合は、特に注意深くタイヤの空気圧を調整するようにしましょう。
およそ1,000km走行を目安にタイヤの空気圧を調整しましょう。
- エンジンオイルは1,500kmごとに交換!
人間でいう血液ともいえる原付のエンジンオイルですが、長い間乗っていると酸化してしまう為、悪くなってしまいがちです。
燃費が悪いと感じた際に、見落としがちなのがエンジンオイルです。
私は1年近くエンジンオイルの交換をしないで、友人に「早くエンジンオイル交換しないと損するよ!笑」と注意されたことがあります。
実際、エンジンオイルはかなりエンジンパフォーマンスに影響してきます。
自分でエンジンオイルを交換することも可能なため、定期的に行うようにしましょう。
エンジンオイルは最低でも1500km走行ごとに交換をすることが推奨されています。
- エアクリーナーは5,000kmごとにメンテナンスを!
エアクリーナー、真っ黒になっていませんか⁉もしそうなら大変です!
エアクリーナーにゴミがたまってしまっていると、空気を吸い込む力が低下してしまい、余分なエネルギーを使ってしまいます。
特に、今までエアクリーナーのメンテナンスをしてこなかったという方は、ちょっと抵抗があるかと思いますが……。
きれいにすることで、燃費が悪くなるのを大幅に改善できます。
基本的には、およそ5,000km走行したらエアクリーナーをメンテナンスするよう心がけましょう。
面倒で後回しにして忘れがちなメンテナンスですが、最低限これらを行う事で、燃費が悪い状態を脱却できます!必ず行いましょう!
原付の燃費を計算する方法は走行距離÷給油量!
燃費とは、原付が1Lの燃料で走ることができる距離(km)のことを指します。
「走行距離÷給油量」で計算することで、原付の燃費を調べることができるのです。
私はこれまで、必要なだけ走り、必要なだけガソリンを入れる……そんな原付の乗り方をしていたため、燃費を気にしたことがありませんでした。
燃費の推移を実感するには、まず計算してみることが重要です。
「満タン法」と呼ばれる燃費の計算方法は、以下の通りです。
- ガソリンを満タンに給油し、トリップメーターをリセットする
- ガソリンが減ったら、その次も満タンに給油する
- ②時点での走行距離(km)を給油量(L)で割る
例えば、②時点のトリップメーターが200km、給油量が10Lだとすると、200km÷10L=20km、つまり、1Lあたり20km走行できたということがわかります。
1Lあたりの走行距離が長くなるほど、燃費が良くなっているということです
ガソリン1Lを162円として、燃費が35km/Lと45km/Lの2種類を比較したとき、1,000km走った段階でおよそ1,900円の差がでます。
満タン給油、何回分の差なのでしょうか……!数字になるとびっくりです。
逆に言うと、原付の燃費を良くする方法を知るだけで、かなりお得に走行できちゃうんです!
原付の燃費は平均値が40〜50km/L程度
原付の燃費は平均が、一体どれくらいなのでしょうか。
原付の燃費をよくする為のテクニックを知っても、実際周りの人がどれくらいの燃費なのかを知らないと、いまいちピンとこないですよね。
それに、原付で燃費の平均を知る機会って、あまりないのではないでしょうか。
燃費を意識して、走行テクニックを駆使し始めても、結局自分の燃費が良いのか悪いのかわからないままになってしまいます。
私の原付、買ったときにカタログに書いてあった「100km/L」になんて程遠すぎる…。もしかして、乗り方って、かなり悪いのかな……。
カタログの値と違いすぎると、そんな風に心配になってしまいますよね。
ご安心ください。私も燃費を気にし始めた当初、カタログに書いてある数値とはほど遠い数値が出てきて、絶望した経験があります。
基本的に、カタログに記載の燃費はいわゆるカタログ値といい、実燃費とは異なります。
カタログ値は、平坦な道を30km/hで止まることなく走り続けた場合の燃費が記載されています。
実際に、平坦な道を加減速や停止することなく30km/hで走り続けることは、まずないですよね。
信号で止まったり、坂道を登ったり下ったり……普通に乗っていると、そういった速度の変化はつきものです。
そのため、誰もが確実にカタログに記載されている燃費より悪くなります。
原付の燃費は平均値が40〜50km/L程度
50ccの原付は燃費平均が、50km/L程度、125ccの原付は燃費平均が、40km/L程度です。
50ccの原付は、125cc以上の原付と比べ、法定速度が30kmとそもそも速度を出さないこともあり、燃費は良い方に分類されます。
50ccは、125ccの原付に比べ、速度や走り方によって燃費効率に影響が出やすいです。
法定速度が60kmと、50ccより速度をだせることや、二段階右折の必要がない点が魅力である125ccの原付。
その分125ccの燃費は、50ccに比べると少々劣ります。
私は125ccに乗っているのですが、走行テクニックに気をつけることで、燃費は大幅に良くなります。もちろん、50ccの原付きも同様です。
少しでも長い距離を走れるよう、燃費の良い運転を心がけましょう。
排気量に関わらず、買ったばかりの原付は燃費が良く、時が経つとともに燃費効率は悪くなっていきます。
20,000km程度走行が寿命と言われている原付。
できる限り長く、そして燃費良く乗るためには、燃費平均と自分の原付と燃費を比べ、常に状況にあったメンテナンスができるようにしましょう。
原付の燃費が悪いのはカタログ以上のスピードも理由!
原付の燃費が悪いと感じるのは、なぜでしょうか。
カタログでは、原付の燃費は70km/L程度がほとんどですが、カタログ値の通り平地で走り続けることはないため実燃費は40〜50km/Lと紹介しましたね。
実は原付の燃費がカタログ値や平均値より悪いのは、カタログ値がである30km以上で走ることが多いのも原因のひとつです。
カタログ値は、平坦な道を30km/hで止まることなく走り続けた場合の燃費が記載されているとお伝えしました。
それだけではなく、公道では30km以上出していることがほとんどだと思います。
もちろん法定速度なので、守らなくてはならないのですが、道路状況によってどうしてもスピードが出ますね。
そうすると、30kmを出すために使う燃料では足りず、余計にガソリンを使うため燃費が悪くなるんです。
人間に例えると、ガソリンは体力に当たります。軽くジョギングするより、全力疾走するほうが体力がなくなるのが早いのと、同じ状況なんですね!
原付の燃費が悪い原因はパワーが強いから!
値では原付の方が良いように見えますが、重量を考えると、車の方がはるかに良いのです。
実は、その差は「パワー」にあります。原付と車では、馬力に大きな差があるんです。
原付の燃費は大体40~50km/L、車の燃費は15~30km/Lです。
それに対し、燃料1Lあたりの馬力は、50cc原付が150ps/Lであるのに対し、車は70ps/Lという記録があります。
ここでわかるのが、燃料1Lあたり走れる距離が長いのは原付ですが、その分出力パワーも原付の方が大きいということです。
そのため、原付は燃費が悪いと言われています。
まとめ
- 原付の燃費を良くする走り方は、発進時と停車時のスピードをゆっくりと変化させる!
- 常に適切なギアで走行することで燃費は良くなる!
- アイドリングストップを意識する!
- 原付の燃費を良くするには定期的に適切なメンテナンスが必要
- チェーンの汚れを拭く、タイヤの空気圧調整、エンジンオイルの交換、エアクリーナーのメンテナンスなどが必要
- 正しい燃費の計算方法「走行距離÷給油量!」で、自分の燃費料を把握しよう
- カタログ値と、実際の平均燃費40〜50km/L程度との差があるのは、『時速30kmで平坦な道を走り続けた』ときの数値だから
- 公道では信号停止や、坂道、道路状況により停止やあるためカタログ値とは相違が出る
- スピードを出すことで燃費が悪くなるのは、人間がジョギングより全力疾走で体力を早く消耗するのと同じ
今回ご紹介した原付の燃費を良くする方法は、大きく分けて上記3項目です。
これらを意識するだけで、原付の燃費が良くなり、財布にも優しくなります。
また、原付に負荷がかかりにくくなるため、原付の寿命をのばすこともできます。簡単にできることばかりです。
日常を共にしている原付の燃費を、一緒に良くしていきましょう!
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