バターナッツかぼちゃって、ポタージュにするとすっごくおいしいですよね♪
甘くて、なめらかで、コクがあって、・・・想像しただけで食べたくなっちゃいます(笑)
ポタージュのほかにもプリンなど、かぼちゃをペースト状にして使う時は、皮をむきますよね。
でも、かぼちゃって、種やワタも食べないので、皮も捨てるとさらにゴミが増えてしまいます。
私は今までむいた皮を捨ててしまっていたのですが、最近、この皮も食べられるということを知りました!
そこで、私が知ったバターナッツかぼちゃの、皮までおいしく食べる方法をご紹介します。
バターナッツかぼちゃの皮まで食べられれば、食材の無駄が減って、フードロス削減もできますよ♪
バターナッツかぼちゃは皮も食べられる!加熱でOK
ベージュ色のつるりとした表面に、ひょうたんみたいな形のバターナッツかぼちゃは、南アメリカ原産のかぼちゃです。
スーパーでよく見かける西洋かぼちゃや、日本かぼちゃと同じように、バターナッツかぼちゃも、皮を食べられます。
でも、バターナッツかぼちゃの皮は薄いですが、固いです。だから、私もあなたも、今までは皮をむいて使っていましたよね。
ちなみに、バターナッツかぼちゃは生で食べられるそうなんです。
このことを知って「本当に生で食べられるのかな?」と思って試しにかじってみたら、食べられたのでびっくりしました!
そして、この時に皮も一緒にかじってましたが、固さはもちろん、皮独特のえぐみもあって、食べられませんでした・・・(笑)
というわけで、皮は生で食べるには向かないので、火を通しましょう。
バターナッツかぼちゃの皮までおいしいレシピ
食べられる皮を捨ててしまうのはもったいないわ。おいしく食べる方法はないかしら?
そんなあなたのために、私がおいしいと感じた、バターナッツかぼちゃの皮を使ったレシピをご紹介します。
- パリパリ!バターナッツの皮チップス
- サクサク!バターナッツの皮きんぴら
- バターナッツかぼちゃの皮ごとソテー
- ローストパンプキンシード
ネットで調べてみるといろいろなレシピがありました。どのレシピも、おいしく食べるポイントは油と一緒に加熱することです。
おまけに、バターナッツかぼちゃの種を使ったレシピもご紹介しますね。
少ない材料で簡単に作れるものばかりなので、ぜひチャレンジしてください♪
では、調理前にバターナッツかぼちゃの下処理方法をお伝えします。
私たちがよく見かけるかぼちゃは、皮が厚くて硬いので、切ったりむいたりするのが大変ですよね。
私が丸ごとのかぼちゃを切る時は、途中で包丁が止まってしまって、かぼちゃとにらめっこ&力くらべの状態になります(笑)
でも、バターナッツかぼちゃの皮は薄いので、生の状態でもピーラーでむくことができるんです。
ただし、ピーラーで皮をむく時も、さすがに丸ごとの状態からむくのは大変です。
まずは手ごろな大きさにカットしましょう。手順はこちらです。
- 上下を少しずつ切り落とす
- 立たせて縦に2等分する
- スプーンなどで種とワタを取る
ピーラーで皮をむく場合はこの状態でむくことができます。
包丁で皮をむく場合は、適当な大きさにカットしてから皮をむきます。
皮がむけたら、さっそく「皮」を使ったレシピにチャレンジしてみましょう♪
パリパリ!バターナッツかぼちゃの皮チップス
ピーラーでむいた皮は薄く、特に固いのですが、この固さが揚げることでパリパリに変わります。
しかも、揚げるとえぐみが消えて、バターナッツかぼちゃの香りや甘みがほのかに感じられるようになります。
材料はたった3つで、びっくりするほどおいしいチップスが作れますよ♪
揚げた皮に塩をふるだけで、とまらないおいしさのスナックができあがります♪
- バターナッツかぼちゃの皮を5〜6cmの長さにカットする
- 揚げ油を160〜170度に温める(焦げやすいので油の温度は若干低めにする)
- 2に皮を入れ、こんがりきつね色になるまで揚げる
- 塩少々をふってできあがり
揚げ始めは柔らかく、シュワシュワ~っと泡がたくさん出ていますが、泡が出なくなると、固くなり茶色く色づいてきます。
このタイミングで油からあげると、こんがり&パリパリのチップスになります。
我が家では、この分量で作ったチップスおやつに出したら息子達があっという間に食べてしまい、私は揚げながらのつまみ食いしかできませんでした(笑)
お好みでコンソメや青のりをふってもおいしそうですね!
サクサク!バターナッツかぼちゃの皮きんぴら
バターナッツかぼちゃの皮も、さつまいもや大根の皮と同じようにおいしいきんぴらが作れます。
チップスはなるべく薄い皮がパリパリでおいしいですが、きんぴらの場合は、果肉が少し残るくらいにむいてから、薄切りにした皮の方がおいしかったです。
26~28㎝のプライパンを使って1回で作れるくらいの分量です。こちらも材料はチップスと同じで、皮・油・塩の3つだけです。
- バターナッツの皮を薄切りにする
- フライパンにオリーブオイルを入れてあたためる
- バターナッツかぼちゃの皮を入れ、皮がパリッとするまで弱火〜中火で炒める
- きつね色になったら塩・こしょうをふってできあがり
こちらはパセリやハーブソルトをふったり、ごまを加えたりしてもおいしいです。
今回はフライパンで炒めましたが、全体に油をからめてオーブンで焼いても、サクッとおいしく焼き上がります。
皮だけでおいしい1品が作れれば、皮が余った時も無駄になりませんね♪
チップスときんぴら、どちらのレシピも手軽に作れますので、ぜひチャレンジしてみてください。
バターナッツかぼちゃの皮ごとソテー
バターナッツかぼちゃの皮は、もちろん果肉と一緒に食べてもおいしいです。
バターナッツかぼちゃの、皮ごとおいしいレシピがこちらです。
名前に「バター」が付いているだけあって、バターとの相性は抜群です。
- バターナッツかぼちゃは皮を付けたまま5mmくらいの厚さにスライスする
- フライパンをあたためてバターを溶かし、1のバターナッツかぼちゃを入れる
- バターが焦げないよう、弱火~中火でじっくりとソテーする
- 火が通ったら塩・コショウで味付けしてできあがり
仕上げにパセルをふると、香りも彩りもアップしますね♪
ソテーのほか、フライ・天ぷら・素揚げなど、チップスと同じように油で揚げてもおいしかったです。
反対に、油が少ないと、加熱しても皮の固さが気になってしまいます。
皮ごとスライスしたバターナッツかぼちゃに、オリーブオイルをかけてオーブンで焼いてみましたが、皮が口に残ってしまいました。
でも、全体に油をからめて焼けば、オーブン焼きもおいしいかもしれません。
こちらは今度チャレンジしてみようと思います!
バターナッツは種もローストで美味しく食べられる
実は、バターナッツかぼちゃは、種も食べられるんです!
バターナッツかぼちゃの種で、カリカリのローストパンプキンシードが作れます♪
種からワタを取り除くのが少し面倒かもしれませんが、後はオーブンに入れて焼くだけです。
- バターナッツの種をザルに入れて洗い、ワタを取りのぞく
- キッチンペーパーなどで水分をふき取る(広げて乾かしてもOK)
- 全体に油をからめてクッキングシートに広げ、180℃のオーブンで約30分、こんがりと焼き上げる
- 焼き上がったら塩をふる
節分豆の煎(い)り大豆みたいな味で、ポリポリ食べているうちに・・・はい、なくなりました(笑)
わが家はおやつで食べましたが、大人はビールのおつまみにも合いそうです♪
きっとあなたも、ひと口食べたら止まらなくなりますよ(笑)
バターナッツの皮と種でベジブロスが作れる!
食材を無駄なく使いたいあなたなら、「ベジブロス」も知っているかもしれませんね。
「ベジブロス」とは、普段は捨ててしまう野菜くずから作る出汁のことです。
実は、バターナッツかぼちゃの皮・種・ワタでベジブロスが作れるんです
材料と水を合わせて煮込むだけの、ほったらかしベジブロスです。
- 大きめの鍋に全ての材料を入れ、火にかける
- 煮立ったらアクを取り、弱火にして30分ほど煮込む
- キッチンペーパー、ガーゼ、布巾などで濾(こ)す
うっすら黄色く、とろっとした状態になれば出来上がりです。火加減にもよりますが、30分煮込むとだいたい200~400mlくらいのだしが取れます。
このだしをそのまま飲んでみましたが、渋みというか、えぐみというか、独特の味がして、まぁ決しておいしくはありませんでした(笑)
ですが、ミネストローネなど、具材を加えてスープにすると、不思議とおいしくなるんです!
スープのほか、煮込み料理にも使えますし、もちろんバターナッツかぼちゃのポタージュにも使えます。
バターナッツづくしのシンプルポタージュ
かぼちゃのポタージュって、おいしいけど、玉ねぎをみじん切りにして炒めたり、ミキサーにかけてから裏ごししたりと、けっこう手間もかかりますよね。
バターナッツのベジブロスがあれば、玉ねぎも、裏ごしもなしでおいしいポタージュが作れます。
材料はバターナッツかぼちゃ・牛乳・塩の3つだけ、バターナッツの甘味を最大限に生かしたポタージュです。
- バターナッツかぼちゃは皮を剥き、3~5cm角にカットする
- 鍋に1とベジブロスを入れ、ふたをして蒸し煮にする
- 2が柔らかくなったら牛乳と一緒にミキサーでペースト状にする
- 4を鍋に戻して温め、塩で味をととのえる
バターナッツかぼちゃは繊維質が少ないので、玉ねぎを入れずに作れば、濾(こ)さなくてもなめらかなポタージュができます。
また、バターや生クリームを足すとさらに濃厚な味わいになりますね。
ちなみに、この分量で6~8人分くらいのポタージュができるはずなのですが、わが家(3人家族)の夕ごはんに出したところ・・・はい、全部なくなりました(笑)
皮だけでなく、種もワタも使ったポタージュは捨てるところ無し!バターナッツかぼちゃを丸ごと味わえまね♪
バターナッツかぼちゃは皮を見るのが選び方のコツ!
せっかくなら、おいしいバターナッツかぼちゃを食べたいですよね!選び方を、紹介します。
よく熟したおいしいバターナッツかぼちゃは、果皮の色が濃く、上部の筋が果皮の色に近くなっています。
反対に、果皮が黄色っぽいもの、白っぽいものや、上部の筋が緑色のものは熟していなかったり、熟していても味が薄かったりします。
その他、バターナッツかぼちゃの選び方は、次の点も見ると良いでしょう。
- ずっしりとして重みがある
- 傷がない
- 全体がしっかりと固い
- ヘタが乾燥していて固い
バターナッツかぼちゃの旬は、9~11月といわれています。
ですが、収穫直後は糖度が低くさっぱりしています。この時に加熱して食べてもあまりおいしくありません。
バターナッツかぼちゃは、さつまいもやほかのかぼちゃと同じように、2週間~1カ月ほどおいて追熟(ついじゅく)することで、甘みが増しておいしくなります。
皮の色が濃いものをえらぶこと、旬の時期を知っておくことという、バターナッツかぼちゃの選び方を知っていれば、よりおいしいものが買えますね♪
バターナッツは日本かぼちゃの仲間!特徴を解説
そもそもバターナッツかぼちゃって、どんなかぼちゃなのでしょう?特徴をご説明します。
- 種類:日本かぼちゃの仲間
- 食感:粘質でねっとりとしている、繊維質が少ない
- 味:水分が多く、甘みがある
- 食べ方:生でも加熱しても、どちらでも食べられる
ちなみに、皮に凹凸(おうとつ)が多く、黒っぽいのが日本かぼちゃで、バターナッツと同じようにねっとりとした食感です。
西洋かぼちゃは皮の凹凸が少なく、濃い緑色をしています。こちらはホクホクとした食感です。
バターナッツと日本かぼちゃの見た目はだいぶ違いますが、味や食感は似ているんですね!
バターナッツかぼちゃの保存方法は2種類
バターナッツかぼちゃの保存方法は、丸ごとの場合は室温保存、カットした場合は冷蔵保存に分かれます。
傷のないバターナッツかぼちゃであれば、風通しの良いところに置いて2~3カ月ほど保存できます。
傷のあるものやカットしたものは、ラップで包み、冷蔵庫に保存して1週間くらいで食べきるようにしましょう。
この時に種とワタを付けたまま保存すると、カビが生えて傷みやすくなってしまいます。
冷蔵保存する際は種とワタを取るようにしましょう。
正しい保存方法を覚えておけば、バターナッツかぼちゃを長くおいしくいただけますね♪
まとめ
- バターナッツかぼちゃの皮は加熱すると食べられる
- バターナッツかぼちゃの皮はピーラーでもむける
- バターナッツかぼちゃの皮は、チップスやきんぴらがおすすめ
- バターナッツかぼちゃを皮ごと食べる場合は、ソテー・フライ・天ぷらなど、多めの油で加熱がおすすめ
- バターナッツかぼちゃは種もローストすると食べられる
- バターナッツかぼちゃは皮・種・ワタでベジブロスが作れる
- おいしいバターナッツかぼちゃを選ぶポイントは、皮の色が濃いこと、筋の色が皮に近いことである
- バターナッツかぼちゃは丸ごとなら室温保存、カットした場合は冷蔵保存する
いつも捨てていた部分がおいしく食べられるって、何だか得した気分になりますね!
バターナッツかぼちゃは、日本では新しい野菜なので、詳しい栄養価はまだよくわかっていません。
ですが、一般的に野菜の種や皮は、果肉よりたくさんのポリフェノールが含まれているといわれています。
「じゃあ、きっとバターナッツの種と皮にも含まれているはず!」と信じて、今日も種をポリポリする食いしん坊ライターでした(笑)
コメント