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新事実!?アルミホイルがボロボロに溶けるのは有害にならない!

お役立ち
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アルミホイルは、熱伝導が高くて形を自在に変えられるため、ホイルの包み焼きや焼き芋、料理の落し蓋にも大活躍しますね。どの家庭にも必ずある、キッチンの必需品です。

しかし、アルミホイルはとても薄くてボロボロになりやすいです。そのため、いつの間にか破片が料理にくっついて溶けると、食欲が失せますね…。

アルミホイルは「アルミニウム」の金属を薄く引き伸ばしています。

もし破片がくっついていた料理をそのまま口にしてしまったら、「料理内にアルミニウムが溶けると、有害物質がしみ込んだのでは?」と不安になってしまいます。

しかし、アルミホイルが料理にボロボロと溶けていてそのまま食べたとしても、きちんと排出されれば有害にはなりえませんし、体調が悪くなる可能性も少ないです。

今回は、アルミホイル(アルミニウム)がなぜ有害と思われているのか、またボロボロに溶ける理由についても解説します。

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アルミホイルの破片は溶けるのに有害ではない

後で詳しく説明しますが、アルミホイルは塩分や酸に弱く、料理に長時間触れているとアルミホイルが破片に分離して、ボロボロと溶けるのです。

しかし、アルミホイルの破片がボロボロと溶けたとしても、破片を取り除けば身体に害はありません。

そもそも「アルミニウム」は自然界に多く存在する元素で、地球上の元素でも、酸素、ケイ素に続いて3番目に多いのです。

実は人間の体内にも、肺や骨などに40mgくらい分布しています。

そして、アルミホイルのような金属、食品添加物だけでなく、空気中や水、土の中にも微量のアルミニウムが含まれています。

そのため、私たちは微量のアルミニウムを日頃から体内に取り入れているのです。

しかし摂取されたアルミニウムは、99%が吸収されずそのまま尿として、残りの1%は体内に吸収されても腸を通って尿として排出されます。

また、WHOからは「体重が1kgに対して、1週間あたり2mgのアルミニウムであれば摂取しても問題ない」と報告もされています。

例えば、体重が60kgの健康な人なら、1週間あたり【60kg×2mg₌0.12mg】くらいです。塩粒1個分がだいたい0.1mgくらいと想像してください。

たしかに、アルミニウムは過剰に摂りすぎると、健康上さまざまな症状も現れます。

しかしすぐに体調が悪くなるわけではないため、誤って食べたら水をしっかり飲んで、体外への排出を手伝ってあげましょう。

フライパン用アルミホイルは空焚きに注意!

アルミホイルの種類には、食材を置く表面に樹脂がコーティングしてある「フライパン用アルミホイル」もあります。

フライパンが焦げたり汚れたりせず、使った後はそのまま捨てられるため、主婦には大助かりなアイテムです。

ただし、使うときには強火にせず、中火や弱火でじっくりと食材を焼くといいですね。

フライパンの表面はだいたい180℃~330℃にまで達します。

樹脂のコーティングは耐熱温度がだいたい300℃くらいなため、強火にするとアルミホイルよりも樹脂のコーティングが溶ける可能性が高いです。

樹脂が多少溶けるくらいなら、口に入っても有害ではありません。しかし、高温すぎる加熱を避ければ、料理をより美味しく楽しめますよ。

腎臓機能が弱い人は日頃から避けたほうがいい

人間には、体内に溜まった有害物質、毒素や老廃物を体外へ排出する機能が備わっています。この機能は、体内で尿を作っている「腎臓」が担っています。

健康な人は腎臓がきちんと働いてくれるため、アルミニウム成分だけでなく、体内に溜まった毒素や老廃物、摂りすぎてしまった栄養素など、体内に不必要なものを尿として排出できます。

しかし、腎臓機能が弱っている人は尿をうまく作れないため、自力で排出ができず、有害物質が体内に溜まりやすいです。

そのため、尿で排出できず体内に溜まったままの有害物質や老廃物を、人工透析の治療によって排出するのです。

過去の論文には、「透析脳症を患っている人はアルミニウムの含有量が高い」という発表がありました。

透析脳症などに関わらず、アルミニウムが排出できず体内に蓄積すると、お腹がゆるくなったり、腎臓の機能が低下したり、骨軟化症の原因になったり、様々な症状が出ます。

さらに、アルミニウム成分の排出には鉄分も使います。そのため、体内の鉄分を使いすぎると貧血になりやすくなります。

もちろん、体調不良や症状の原因はアルミニウムだけではありません。その他の有害金属や毒素、老廃物も関わっています。

日頃から体調不良になりやすい人や人工透析をしているなら、体内に不必要なものを取り入れないよう気を付けましょう。

なぜアルミホイルだけが悪者のように扱われるの?

「アルミニウム金属は有害金属だ」との主張もたまに見かけますが、いろいろ調べてみると過剰に摂りすぎなければ人体に影響はなさそうです。

 
 

じゃあどうしてアルミホイルだけが有害と言われ始めたの?

「人体にとって有害」と言われ始めたのは、医学界でアルミニウムに関する研究結果が発表されたころからです。

その研究結果には、「アルツハイマー病を患っている人の脳にアルミニウムが蓄積していた」と記されています。

このとき、「アルミニウム成分」がアルミホイルを連想させてしまったことから、「アルミホイル料理とアルツハイマー病には関連がある」と捉えられてしまったのです。

ただし、アルツハイマーの大きな原因は「加齢」です。その次に「遺伝」「心臓の欠陥」「喫煙」「教育年数」「頭部外傷」が挙げられます。

さらに、2009年に別学会で調査をした結果、「日常的な摂取量を超えるアルミニウム量を摂取したとしても、アルツハイマー病にかかるわけではない」という結果も出ています。

すなわち、アルミニウム成分が体内に取り込まれすぎたからといって、すぐにアルツハイマー病と結びつけるのは気が早いです。

また「未熟児にアルミニウムを投与したら、皮膚障害が現れた」という論文もありますが、毎日アルミニウムを摂取させなければ大丈夫です。

アルミニウム摂取が心配なら、アルミホイル料理や食品添加物をなるべく控えたり、アルミフリーのベーキングパウダーを選んだり、食事を工夫してあげましょう。

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アルミホイルは塩分や酸に触れるとボロボロ溶ける

アルミホイルを落し蓋の代わりに使う人は多いです。しかし、時間をかけて煮込む料理にアルミホイルの落し蓋を使っていると、料理の中にアルミホイルがボロボロと溶けやすくなります。

その原因は、塩分と酸に触れてアルミホイルの性質が変わってしまったからです。この現象は、金属特有の「酸化腐食現象」ともいい、簡単に言うと弱点に触れ続けて「錆(さび)」たのです。

アルミホイルの主成分であるアルミニウムは、塩分(アルカリ性)や酸(酸性)のどちらにも反応して性質が変わる「両性金属」です。特に、アルカリ性よりも酸性に反応しやすいです。

また、アルミニウム製品の表面を覆っている酸化皮膜は、塩素イオンにとても弱いのです。

「塩分」といえば味噌やしょうゆ、「酸」といえば酢(酢酸)や梅干し(クエン酸)です。

このような調味料にアルミホイルが長時間触れると、アルミニウム成分の性質が変わります。そのため、シート状のアルミホイルは性質が変わるとボロボロと溶けるのです。

たとえば、おにぎりやお弁当には梅干しをよく入れます。このときに梅干しがアルミホイルに触れてしまうとその部分から溶けるため、食べるときにはアルミホイルの破片がくっついているのです。

また、料理にもし味付けをしていなかったとしても、塩分はベーコンやハムなどの加工食品にも含まれています。

もし薄味の料理なら、味をしみこませるために短時間だけアルミホイルの落し蓋を使うのもいいです。それに、火を止めてゆっくり冷ますことでも味がしみ込んでいきますよ。

アルミニウムは水分にも触れるとボロボロになる

ちなみに、アルミニウムは水分にも弱いです。水分に触れ続けているとボロボロになりますが、塩分や酸と同様の「酸化腐食現象」と名前は同じでも反応の仕方が少し違います。

アルミホイルが少しねばりつき始め、次第に乳白色や茶褐色・黒色などに変色して、アルミホイル同士がくっつきます。そして最後には、白い粉っぽく変化していくのです。

ちょうど私も先日、アルミホイルをロール状のまま水に落としてしまったのです。

大したことないかと思って放置していましたが、忘れたころに見てみると、ロール状のままアルミホイルが真っ白になりシートがくっついてしまい、使い物になりませんでした。

水にも弱いなんて、アルミホイルは繊細なんですね。

落し蓋に使うならキッチンペーパーなどが便利

アルミホイルの落し蓋には、「短時間だけ落し蓋として使うなら大丈夫。」という人もいれば、「塩分が強いなら、短時間でも使わないほうがいい。」という人もいます。

いっそのこと、木製、ステンレスなどの金属製、シリコン製の落し蓋を購入しておくのも手です。

アルミホイル以外でも、落し蓋の代わりなら、キッチンペーパー、クッキングシート、お皿などが使えます。

キッチンペーパーは水分を含んで重くなるため、穴を開けなくても具材に密着します。少し厚手なら水分を吸って重くなり具材を押さえてくれるため、煮崩れしにくくなります。

脂分が気になるような煮魚やチャーシューなら、キッチンペーパーを使えば余分な油を吸い取ってくれます。ただし水分を吸わないため、空気穴を開けて使います。

さらに、意外ですがお皿も立派な代用品です。軽い平皿を選ぶことで適度な重さとなり、具材がつぶれることなく調理できます。

取っ手がないため、鍋から取り出すときにはヤケドに注意ですが。

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アルミホイルが溶ける温度は660℃以上

アルミホイルは、バーベキューや家庭用のオーブンで「包み焼き」にも使われます。秋には焚き火の中にアルミホイルで包んだサツマイモを入れて、焼き芋を作りますね。

アルミホイルは金属なため、鉄や銅などと同様に660℃のような高温で溶けます。炭火を使用するバーベキューは最低でも700℃、最高温度は1200℃にもなるため、簡単に溶けます。

また、都市ガスやカセットコンロから出る直火は1700℃以上で、アルミホイルが溶ける温度を優に超えます。

アルミホイルが溶けないよう調理するなら、直接火や炭に当たらない、少し離れた場所にアルミホイルを置きましょう。

バーベキューの炭火から出る遠赤外線でじっくりと火を通せば、焼き芋もホクホクに仕上がりますよ。

バーベキュー用のアルミホイルも使える!

一般のアルミホイルより厚く製造されている「バーベキュー用のアルミホイル」もあります。

厚みがあれば、多少温度が上がっても溶けて穴が開くこともありません。余裕がある方は、準備しておきましょう。

厚手のアルミホイルを最初に炭の下に敷いておくことで、食品についてしまう心配もないし後片付けが楽になります。

手間ではあるけれど、たったひと手間でバーベキューも安心して直火調理を楽しむことができますね。

まとめ

  • 料理の中でアルミホイルが溶けて破片が出たとしても有害とは言えず、体調不良の直接的な原因にはなりにくい
  • アルミニウムを含めて、不要な物質や有害物質、老廃物などは、体内に入っても尿などから排出できる
  • フライパン用アルミホイルは、強火で空焚きしていると表面のコーティング樹脂が溶ける
  • 透析治療をしている人は排出機能が弱っているため、アルミニウムの摂取自体を控えたほうがいい
  • 過去に「患者の脳からアルミニウム成分が検出された」と論文が発表されたが、その根拠は薄い
  • アルミホイルは、塩分や酸、長時間の調理で「腐食酸化現象(サビ)」が起きるため、ボロボロに溶ける
  • アルミホイルが溶ける温度は660℃以上で、直火や炭火の温度と近い
  • アルミホイルを落し蓋に使うよりも、キッチンペーパーやクッキングシートを使うといい
  • バーベキューなどでアルミホイルを使いたいときは、直接火に当てず炭火の遠赤外線でじっくり調理するといい

たしかに、人間に必要ない成分を多く摂りすぎると、排出機能が間に合わず蓄積してしまうため、体調不良に現れます。

そのため、過剰に摂り過ぎると「有害物質だ!」とその成分だけが悪く言われてしまうのですね。

ただし、梅干しを使った料理や長時間煮込む料理など、ボロボロと溶けるような料理を避ければアルミホイルを安全に使えます。

アルミホイル料理を安全に使えば、料理のレパートリーも増えて料理スキルも格段にアップしますよ!

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