日常会話では滑舌に問題がなくても、声優志望のあなたなら、もっと、はっきりと文章が読めるようになりたいですよね。
目標の夢に向かって、声が通るようになりたいし、文章を読み上げて滑舌を良くするための方法があるなら、知りたいですね。
滑舌が悪いことが原因で夢を諦めなくてはいけないのは、悲しいですもんね。
かつての私は、早口で、更に話すときに「ごもごも」してしまい、相手に聞き取りにくいとよく言われていました。
難しい文章でくじけそうになりましたが、諦めず「蜘蛛の糸」の朗読を日々繰り返し行ったところ、みんなから「聞き取りやすくなった」と言ってもらえるようになりました。
滑舌を良くする文章を読む練習を行うことで、夢を実現することができます!
滑舌を良くする文章なら蜘蛛の糸!丁寧に朗読しよう!
滑舌を良くするための文章は、芥川龍之介の「蜘蛛(くも)の糸」です。
ゆっくり丁寧に気持ちを込めて朗読することで滑舌と表現力の両方を練習できます。
どんな文章なのか、冒頭部分だけ見てみましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
ある日の事でございます。おしゃか様は極楽のはす池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
冒頭部分だけでも、「ございます」「御歩きになっていらっしゃいました」という滑舌が難しい言葉が並んでいます。
ゆっくり、気持ちを込めて丁寧に読むことが大切です。
蜘蛛の糸に慣れてきたら、あなたが好きな小説を選んで読みましょう。
丁寧に感情を込めて読むことが、滑舌が良くするために、有効です。
なるべく、滑舌を良くすることを意識して、文章を一言一句をはっきりと読み上げましょう。
これで、あなたも滑舌を良くすることが出来ますよ♪
滑舌を良くするためにすぐにできる練習法4選
滑舌を良くするためにすぐできる練習方法を4つご紹介します。
- 早口言葉
- 母音法
- 腹式呼吸
- 舌の筋力アップ
早口言葉では、文章を早く読まずに、一音ずつしっかりと発音します。
また、母音をしっかり発音する事で、はっきりした声で発音でき、相手に伝わりやすくなります。
そして腹式呼吸を覚えると、声量が一定になり、響く声が出せるようになります。
舌の筋力アップは、天井に向かって思いっきり舌を突き出します。
練習がすぐできたら、家でも出先でも練習ができますね!
最初は早口言葉をゆっくり言ってみる
滑舌を良くするポイントは、ゆっくり丁寧に言うことです。
子供の頃、よく遊んだ早口言葉で、誰でも知っている文章でしたらすぐに練習することができますよね。例文をあげてみます。
- なまむぎなまごめなまたまご
- 新人シャンソン歌手の新春シャンソンショー
- ラバとロバを比べたらロバかラバかわからなかった
はじめは簡単な文章から初めます。慣れてきたら「さ行」と「ら行」で構成されている文章を選んで声にだして言ってみてください。
ゆっくり声に出して言えるようになったら、徐々に早くして早口言葉にしていきます。
最初にできなかった読み上げが、練習を繰り返すことで滑舌良く言えるようになりますよ♪
喉を開くように、母音をはっきり発音する
2つ目の母音法では、母音をはっきり発音させる意識をします。理想は「あくび」をするとのような喉の開き方で発声します。
滑舌を良くするために、2つの作業を繰り返して発声をします。
やり方は簡単で、手順は2つです。それを繰り返し行います。
- 母音だけで話す
- もとの言葉に直す
- 1と2を繰り返す
例えば、「おはようございます」でしたら、「おあおうおあいあう」ですし、「よろしくお願いします」でしたら、「おおいうおえあいいあう」のように母音だけで発音します。
母音だけの発生の後に、「おはようございます」「よろしくお願いします」と文章を戻します。
この時、口の形を意識しながら、ゆっくり発音してください。ボイスレコーダーやスマホに録音してみる事をおすすめします。
後から自分の発音を聞き比べてみると、母音がしっかり発音できていることが分かりますよ。すぐに成果を確認できます。
滑舌を良くするなら腹式呼吸も意識してみよう
発声するときには腹式呼吸を意識して行うと、滑舌の改善に繋がります。手順を説明しますね。
- 仰向けになった状態で、お腹が上下に動いているかを確認する
- 慣れてきたら、座った状態で背筋を伸ばし、鼻から息を吸う
このとき、お腹が膨らんでいるか手を当てて確認する - お腹が膨らんだ状態で息を吐く
- 座った状態が慣れてきたら、立ったまま腹式呼吸を行う
最初は仰向けになった状態でやります。仰向けになった状態では、自然と腹式呼吸になっているので、お腹が上下に動いているかを確認してください。
日常の生活でも、滑舌を良くするために、腹式呼吸が上手く使えているかを確認する習慣をつけましょう。
上を向いて舌を出すことで筋力がアップする
舌の筋力を鍛える練習法は、舌を思いっきり出して行います。
- 顔の正面と天井が平行になるように、天井を向く
- 舌を天井に向けて、思いっきり舌を数秒間突き出す
- 舌を戻して正面を向きなおす
これを1~3回繰り返して行いましょう。それだけで舌の筋力が鍛えられて、滑舌もよくなりますよ!
滑舌を良くするには、ら行などで使う舌部分を鍛える
「ら行」と「さ行」が難しくて上手く発音ができない場合、舌の筋肉が上手く使えていないことが原因です。
舌をうまく使うためには、舌の筋肉を鍛えましょう。トレーニングをすることで滑舌がよくなります。
「ら行」を発音する時は、舌の先を歯の裏側につけて発音します。
「ら行」の滑舌を良くするトレーニングは、机を使って行います。
- 自分の腰くらいの高さのテーブルにアゴを置く
- 1分間「ららららら・・・・」と発声する
簡単そうですが、今まで間違えて発音していた人にとっては、とてもきついと思います。
今は「ら行」がうまく発音できなくても、滑舌を良くするために努力をすれば、必ず上達しますので、ぜひ、やってみてください。
さ行の練習方法なら息の吐き方を鍛える
「さ行」がうまく発音できない場合、舌の動き、息の吐き出し方がよくないかもしれません。
「さ行」は舌を口内のどこにも触れずに発音します。舌が前に出るクセがあると、舌が歯にあたって「た」に聞こえてしまいます。
息の吐き方を鍛えるトレーニングの方法をご紹介します。ストローを用意します。
- レベル1
ストローを口にくわえ、「スー」という音を出しながら息を出す - レベル2
ストローを外して、空気がかすれるようなイメージで「スー」と音を出す - レベル3
母音と子音に分けて発声する
レベル1では、ストローを使います。くわえたストローから息を細く強く出します。
英語の「S」を発音するときのように、「スー」という音を出しながら息を出します。
その時、舌先がとがったり、曲がったりして余計な力が入っていないかを注意しましょう。舌は、平な状態を維持します。
レベル1ができるようになったら、レベル2に移行しましょう。
ストローを外し、空気がかすれるようなイメージで「スー」と、音を出します。
ストローを外したときに、舌に力が入ってしまう場合は、レベル1の練習方法に戻り、焦らずゆっくり進めましょう。
レベル3では、母音と子音を分けて「さ行」を発声してみましょう。
「スー」という音に、そのまま母音をつなげて読み上げます。
「スーァ」「スーィ」「スーゥ」「スーェ」「スーォ」これを、息を出す音をどんどん短くして、音から声にしていきます。
だんだん「さしすせそ」が聞き取れるようになったよ!
レベル1からレベル3まで習得したら、今度は「さしすせそ」の発音を練習しましょう。
- レベル1
頭に「さ行」から始まる単語を発音する
例…「さとう」「しお」「そうめん」 - レベル2
後ろに「さ行」が来る単語を発音する
例…「アイス」「ジュース」 - レベル3
単語の難易度を少しずつ上げて練習する
「クリスマス」や「ささみ」
1つの単語内に「さ行」が続けば続くほど難しくなりますね。しかし1音ずつ丁寧に発音できれば大丈夫です。
滑舌を良くするにはツボを押してリラックスしよう
緊張して滑舌が悪くなってしまうときは、滑舌を良くするツボを押してリラックスしましょう。
滑舌を良くするためのツボは4つあります。名称と場所を説明します。
- 風池(ふうち)
少し上を向いたとき、背骨から上がって指が止まるくぼみと耳の下を結んだ中間点にあり - 頬車(きょうしゃ)
耳たぶの下辺りにある - 天注(てんちゅう)
後頭部に髪の生え際部分にある - 下関(げかん)
耳たぶの付け根から指4本開けたところにある頬のくぼみ
頬車は歯を食いしばったときにぼこっと膨らみ緩めるとへこむので、見つけやすいと思います。
天注とは、後頭部の髪が生えている場所にある、2本の太い筋の外側に親指1本分外側にあるくぼみです。
滑舌を良くするためには、まずは緊張をほぐすことです。
早口になったり、言葉に詰まったりしないよう、滑舌を良くするために、ツボを押してリラックスしましょうね♪
滑舌を良くするために原因を知って改善しよう
滑舌を良くする練習をしているのに、なかなか滑舌が良くならない。と悩んでいる場合は何が原因なのかを知り、改善することが大切です。
滑舌が改善されない原因について5つお伝えしますので、確認してみてください。
- 姿勢が悪い
- 声のトーンが低く、雰囲気が暗い
- リラックスできていない
- 呼吸が浅く吐く息が少ない
- トレーニング方法を間違えている
姿勢がよくなれば喉にから声が出しやすくなる
滑舌が悪くなってしまう原因のひとつとして、姿勢の悪さがあります。
姿勢がいいと、喉から声を出すための空気がよく通り、発生や滑舌も改善します。
猫背などで姿勢が悪いと、空気の通りが良くなく、声が出しづらくなります。また、首が前に出ていると口が上手く開かなくなってしまいます。
身体がまっすぐになっていることを確認して、きれいな姿勢になるよう、心掛けましょう。
深呼吸してリラックスできると声が出やすくなる
リラックスが出来ていないと、声がこわばってしまいます。そのため、滑舌も悪く聞こえてしまします。
ガチガチに緊張をしていると、表情筋まで固まってしまい、口の開きが悪くなります。
滑舌を良くするためには、身体に力を入れず、深呼吸をしてみましょう。
深呼吸は、息を鼻から吸って、口から吐きます。吐く時間を長くすることで、副交感神経が働き、リラックス効果が期待できます。
肩の力を抜いて、緊張しすぎない状態で、正しい発声を心掛けましょう。
落ち着いて深い呼吸を心がけるのもおすすめ
吐く息が弱く、呼吸が浅いと滑舌が悪くなります。そのため、深く息を吐くクセを付けるといいですよ。
吐く息に併せて、声を出しているので、呼吸が浅いと口や舌に力が入りません。
特に、日頃から口呼吸をしていると、呼吸は浅くなります。鼻でしっかり息を吸いましょう。
話すときは、落ち着いて深く息を吐くことを意識してください。
他に気を付けることは声のトーンとトレーニング方法
声のトーンが低いと「ボソボソ」と相手に聞き取られてしまうため、滑舌が悪く聞こえがちです。
声のトーンが高く、明るい方が好印象ですし、声の聞き取りやすさが増します。
また、トレーニングのやり方が間違っていることもあります。表情筋や舌は意識しないとなかなか鍛えることが難しいです。
きちんと正しい場所の筋肉が動いていることに意識して、滑舌を良くするトレーニングを行いましょう。
滑舌を良くするための手術は歯科医か耳鼻科に行こう
「滑舌を良くするトレーニングをしているのに、ぜんぜん滑舌が良くならない」という時は、手術が必要な場合があります。
そんなときは、歯科や耳鼻科に受診して相談しましょう。それぞれの症状でどこのかかればいいか、まとめました。
- 耳鼻科に行くべき主な症状
舌小帯短縮症
舌や喉の筋肉異常
鼻から息が漏れる - 歯科に行くべき主な症状
上あごの空間が高いまたは低い
歯並びが悪い
手術が必要な場合と、子供でしたら成長と共に治る場合があります。
滑舌が悪い症状のひとつは、舌小帯短縮症(ぜっしょうたいたんしゅくしょう)です。
これは舌の裏にある筋が生まれつき短かったり、舌の先端に付いていたりする場合があります。
大抵は、成長と共に筋が伸びて自然に治りますが、自然に治らなかった場合は筋を切って処置して、じびじびか滑舌を良くすることができます。
また、舌や喉の筋肉に異常がある場合も、鼻から息が漏れてしまって上手く発音できない場合があります。この場合は耳鼻科を受診しましょう。
後は、口内形状によるもので、上あごの空間が高かったり、狭かったり、歯並びが悪いなどが理由な場合があります。
そのため、発音時に舌を適切な場所につけにくい口内形状だと滑舌が悪くなります。その場合は、歯科を受診してください。
滑舌を良くする練習をしているのに、一向に上達しない場合は、歯科か耳鼻科に相談をしてください。
総合病院で検査をして、手術が必要な場合もありますので、悩んでいたら迷わず病院へ行きましょう。
まとめ
- 蜘蛛の糸を朗読すると滑舌や表現力を鍛えられる
- 滑舌を良くするための文章は早口言葉を使ってゆっくりはっきり発声する
- 滑舌を良くするための文章は腹式呼吸を意識して発声する
- 舌の筋肉をトレーニングをすることで文章をすらすらと読めるようになる
- 滑舌には、母音で発音することで改善できる
- リラックスできるツボは4か所ある
- 滑舌が悪い原因を知り改善することが大切
- 状態によっては、手術をして滑舌を良くする場合がある
- 舌や口に異常があって滑舌が悪い場合は、歯科や耳鼻科に診療する
苦手な滑舌も毎日コツコツ練習をすることで、滑舌が良くなり、日々上達していきます。
トレーニングも空いた時間でできる簡単な内容なので、家事の合間などのすきま時間を使って時間を有効に練習しましょう。
諦めずに練習を繰り返しましょう♪声優になる夢もあなたなら叶えることができます!!
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