お祝いごとや人生の節目で花束をもらう機会ってありますよね。
私も結婚式のお呼ばれや誕生日で花束をもらう機会がありますし、もらうととても嬉しいですよね!
でも、花束をもらったあと、生花のまま花瓶に飾っておいてもいつかは枯れてしまいますよね。
枯れたお花をゴミ箱に捨てる時の申し訳なさと悲しさは複雑なものです…。
しかしもらったあとの花束は、ポイントをおさえた乾燥をすることで、きれいなドライフラワーにできます!
ただ乾燥するだけではなく、ちょっとしたコツでドライフラワーの色や形をきれいに出来るので、作り方のポイントを解説していきます。
もらったあとの花束をドライフラワーとして、きれいなまま長く楽しむことが出来ますよ。
花束をもらったあとはドライフラワーに!作る際のコツ
ドライフラワーを失敗せずに作るにはどうしたらいい?
ドライフラワーは生花の状態のお花を乾燥させることで作ります。
しかし、ただ乾燥させただけは色が悪く仕上がってしまい、見た目も良くありません。
ドライフラワーをきれいに仕上げるポイントはお花の乾燥完了までの時間を短くすることです。
お花は生きているものなので、水に生けていても時間が経つと状態が悪くなり、見た目が良くなくなりますよね。
そのため、お花の状態が悪くなるよりも前に水分を抜いてあげることで、お花が元気なうちにドライフラワーに出来ます。
具体的には風通しの良い場所やエアコンの近く、浴室乾燥など早く乾く環境にお花を置いておくと早くお花が乾きますよ。
また、せっかく乾燥させてドライフラワーを作ったのに湿気の多い場所に保管しておくと、ドライフラワーにカビが生えたり、湿気を吸って色が悪くなったりします。
ドライフラワーは作るときも飾るときも乾燥した場所に置いておくと、きれいなドライフラワーが楽しめます!
生花からドライフラワーにするベストなタイミング
ドライフラワーを作るタイミングによっても仕上がりは変わってきます。
一番良いタイミングとしては花びらが完全に開いた状態でドライフラワーにすることです。
理由としては花びらが開かない状態では水分が蒸発しづらく、乾燥に時間がかかり、色が悪くなってしまうからです。
先ほど説明したようにドライフラワーは乾燥時間が短時間であるほどきれいに色が残るので、花びらがきれいな間に短時間で乾燥させると、形も色もきれいに仕上がります。
花束はもらう時が一番きれいに咲いているので、もらったあと早めにドライフラワーにするのがベストということですね!
今度、花束をもらう機会があれば、生花のきれいな状態を目に焼き付けつつ、ドライフラワーにしたいと思います!
ドライフラワーに向いているお花の特徴
もらったあとの花束を「ドライフラワーにしよう!」と思っていても、ドライフラワーに向いているお花・向いていないお花があります。
ドライフラワーに向いているお花は花びらが多く、水分が少ないお花です。
乾燥が完了するまでの時間が短いと、お花の色は残りやすいため、水分の少ないお花はドライフラワーに向いています。
ドライフラワーに向いているお花は次の通りです。
- バラ
- ラベンダー
- ミモザ
- カスミソウ
- スターチス
- 千日紅
- コットンフラワーなど
これらのお花は水分が少ないので、乾燥するまでの時間が短く、色がきれいに残りやすいです。
ラベンダーは香りもいいですし、乾燥させている間にもお部屋中にラベンダーの香りで満たされて癒されますね!
逆にドライフラワーに向いていないお花は、水分が多いお花や花びらが薄いものです。
水分が多いと乾燥に時間がかかり、色が悪くなることがあります。
また、花びらが薄いものは乾燥させると、途中で花びらが散ってしまい、見た目が良くない仕上がりになることがあります。
ドライフラワーに向いていないお花は次の通りです。
- ユリ
- キク
- サクラ
- カーネーション
- チューリップなど
向いていないお花でもドライフラワーにはできるのですが、ドライフラワーとして楽しむには難しいでしょう。
お花の選択によってもドライフラワーの仕上がりが変わってくるということですね!
ドライフラワー作成方法4つについて解説
ドライフラワーを作る際のポイントや向いているお花について押さえたところで、実際にドライフラワーを作ってみましょう。
もらったあとの花束をドライフラワーにする方法は主に次の4つです。
- ハンギング法
- ドライインウォーター法
- シリカゲル法
- グリセリン法
それぞれの方法について1つずつ解説していきますね!
〈ハンギング法〉
ハンギング法はお花を逆さに吊るし、自然乾燥させるという簡単で基本的な方法です。
ドライフラワーを初めて作る方は、この方法が最も取り入れやすいですよ。
お花を麻紐で縛り、逆さに吊るし乾燥するのを待つだけなのですが、詳しい作り方は次の通りです。
- もらったあとの花束をお花1本ずつに分け、お花を1~2本ずつ麻紐で縛る
- 風通しが良くて、日光が直接当たらない場所に逆さに吊るす
- 乾燥するまで待つ(1~2週間)
ポイントとしては花束のまま逆さに吊るさないことです。
花束のまま吊るすとお花同士が重なってしまい、乾燥にムラができて、きれいなドライフラワーに仕上がりません。
また、湿気に影響される方法なので、秋冬などの乾燥した季節にドライフラワーを作ることをおすすめします。
これからの季節は寒くなるので、もらったあとの花束をドライフラワーにするにはうってつけの季節ですね!
春夏や梅雨の時期など湿度が高い季節はエアコン(ドライ運転や冷房)・除湿機・浴室乾燥を活用して湿度を下げることをおすすめします。
ハンギング法はとても簡単な方法なので、気軽にドライフラワーを作れますね!
この少ない手順であれば不器用な私でもドライフラワーに挑戦できそうな気がします!
〈ドライインウォーター法〉
お花をごく少量の水に生け、水を変えず少しずつ蒸発をさせ、お花の水分を抜く方法です。
ドライインウォーター法のやり方を次に示します。
- 約1cm水を入れた花瓶に花を生け、風通しのいい室内に置いておく
- 1~2週間ほど水を変えずに蒸発させる
この方法が向いているお花は花が丸く、ふんわりしているお花で、飾って鑑賞しながらドライフラワーにできます。
少量の水に生けておくだけなので、簡単というメリットはあります。
しかし水に生けているので、ハンギング法より時間がかかり、お花の重みで首が垂れ下がった状態になりやすいです。
〈シリカゲル法〉
シリカゲル、つまり乾燥材を使って短期間で乾燥させる方法で、作り方は次の通りです。
- ガラス瓶など密閉容器を用意し、底1cmの所までドライフラワー用シリカゲルを敷き詰める
- お花を花首から2cmほど下で切り、お花を容器のシリカゲルの上に置く
- お花の上や周りにシリカゲルを振りかけて、埋める
- 密閉容器の蓋をしっかり閉めて、約1週間乾燥させる
花びらが多いお花や色鮮やかなお花に向いている方法です。
シリカゲルってお菓子の包装の中にあるイメージがあるので、ドライフラワーにも活用できるなんて知りませんでした!
仕上がりもきれいに色が残りやすいですが、シリカゲルを用意する手間と費用がかかるのと、シリカゲルで埋めるので、形が崩れやすいです。
また、茎を除く必要があるので、ドライフラワーの花束ではなく、アクセサリーやハーバリウムとして楽しむのが良さそうです。
〈グリセリン法〉
グリセリン法はグリセリン溶液をお花に吸い上げさせてドライフラワーにする方法で、やり方は次の通りです。
- グリセリン「1」に対し熱湯を「3」の割合で混ぜて溶液を作り、冷ましておく
- 冷ました溶液にお花や葉を挿し、涼しく風通しが良い、直射日光が当たらない場所に置く
- 約1週間置いておき、花びらや葉の表面にグリセリン溶液が染み出しているのが確認できたら完成!
グリセリン法は葉っぱや木の実のついた枝、色鮮やかなお花に使えます。
お花のふんわりしたボリュームを落とさず、鮮やかな色やしっとりとした質感を残すことができますが、グリセリン溶液を用意する手間と費用がかかってしまいます。
このようにドライフラワーを作る方法は何種類かあります。
どのようにドライフラワーを仕上げたいか、どんなお花に適しているかで作成方法を選択することも大切ですね。
もらったあとの花束を、さまざまな方法でドライフラワーにすることで、きれいな色・形を保てます。
ドライフラワーがきれいに仕上がると、より愛着が湧きますよね!
ドライフラワーにヘアスプレーをかける!?長持ちのコツ
せっかく作ったドライフラワーだけど、花びらが床にポロポロ落ちちゃう…。
ドライフラワーが作れたのはいいけれど、花びらや葉がだんだん壊れてきて床に落ちてくることがあります。
床が散らかって、ドライフラワー自体もボロボロになっているのを見ると悲しくなりますね…。
しかし、完成したドライフラワーにヘアスプレーをかけると、花びらや葉がポロポロ落ちにくくなります!
ドライフラワー用の硬化スプレーというものが市販されていますが、ヘアスプレーでも代用可能なのです。
ご自宅にあるもので代用できると、わざわざ硬化スプレーを購入しなくても済みますね!
ドライフラワーにヘアスプレーをかけることで、ドライフラワーの表面が補強され、壊れにくくなります。
また、薄い膜でコーティングされるため、ドライフラワーの敵である湿気を吸いにくくなる効果もあり、長持ちしますよ。
ドライフラワーにヘアスプレーを吹き付ける際は、20㎝以上離したところからまんべんなく吹き付けるようにしましょう。
近い距離で吹き付けるとムラができたり、吹き付けすぎた場所にテカリができたりします。
髪にヘアスプレーをかけるように、ドライフラワーにもムラなくスプレーを吹き付けましょう!
花束をもらったあとは押し花にも変身させてみよう!
花束をもらったあとはドライフラワーもいいですが、押し花として加工する方法もあります。
私の友人は、四つ葉のクローバーを見つけては押し花にしてコレクションしていました。
もらったあとの花束を押し花にすればしおりやメッセージカードなど、小物に活用すると可愛くできますよ。
押し花は、お花の上に重いものを置いて挟むことで簡単に作れます。
押し花の作り方は次の通りですので、やってみましょう!
- お花のいらない部分を切る(茎や葉を残してもOK)
- 新聞紙を敷き、更にその上からティッシュペーパーを重ねて、お花を置く
- お花を挟むようにして、上からティッシュペーパー、新聞紙の順に重ねる
- 分厚い本など平らで重みのあるものを重ねてプレスする
- プレスしたまま、3日~1週間置いておく
- ときどき重しを外し、水分が抜けているかを確認する
- 水分が抜けたら、ティッシュペーパーから丁寧にお花をはがす(破れないように注意)
押し花に向いている花は、大きすぎず厚みがあまりなく、花びら同士があまり重なっていないものです。
また、ドライフラワー同様、水分が少ないお花だときれいに仕上がります。
押し花も家にあるもので作れますし、作り方も意外と簡単ですね!
もらったあとの花束で「少しお花が小さいかな」「ドライフラワーにするよりも押し花の方が向いているかも」と思った花があれば、押し花に挑戦もありですね!
花束をもらったあとはハーバリウムにするのもあり!
もらったあとの花束って色鮮やかですし、ドライフラワーにしてもきれいですよね。
そんなきれいなドライフラワーをもっとより長く楽しむには、ハーバリウムもおすすめですよ。
ハーバリウムはドライフラワーをお好みのガラス容器に入れ、専用オイルに浸したもので、近年おしゃれなインテリアグッズとしても注目されています。
先ほど、もらったあとの花束をドライフラワーにする方法を解説しましたが、それを使った応用編ですね。
ハーバリウムの詳しい作り方は以下の通りです。
- お好みのガラス容器を煮沸消毒(お花の腐敗防止のため)し、水気が残らないよう乾燥させる
- ガラス容器にお花を入れていく作業をする前に、お花のカットや位置などを決める
- ガラス容器にオイルを少量入れながらドライフラワーを入れたい配置に入れていく
- オイルとドライフラワーを交互に入れ、ガラス容器の上まで花が入ったら、オイルをガラス容器の口ギリギリまで注ぐ
- そのまま10分ほど放置し、ガラス容器の中の気泡をなくす
- 容器の蓋をしっかり閉めたら完成!
ハーバリウム専用のオイルは「ミネラルオイル」「シリコンオイル」をおすすめします。
ハーバリウムを初めて作る場合はオイルや容器、ピンセットなどがセットになった作成キットを活用するのも良いですね。
ガラス容器は百均でも様々な形のものが売られていますし、そのガラス容器にリボンなどつけるとよりおしゃれにできそうですね!
ハーバリウムはドライフラワーをより長く楽しめる方法ですので、もらったあとの花束で「ドライフラワーがきれいに仕上がった!」という時に活用できそうです。
ハーバリウムにまで挑戦できたら、あなたはもうお花を長く楽しめる達人になれますね!
まとめ
- 花束をもらったあと、ドライフラワーにする際のコツは短時間で乾燥させること
- 花束をもらったあとの花が開いている時にドライフラワーにするのがベストである
- ドライフラワーに向いているお花は花びらが多く、水分が少ないお花
- ドライフラワーの作り方は主に4つあり、好みの仕上がりにでき、お花の特徴を生かせる
- ドライフラワーにヘアスプレーを振ると補強の効果があり、長持ちする
- もらったあとの花束を押し花にして小物に活用する方法もある
- ドライフラワーをハーバリウムとして楽しむ方法もある
花束はもらったあと、生花のまま花瓶に飾るのも色鮮やかですし、フレッシュな感じがしてとっても素敵です。
一方でドライフラワーや押し花は落ち着きのある少しくすんだ色がナチュラル感を出していますよね。
お花は色々な表情を見せてくれるので、ドライフラワーや押し花に挑戦してみて、気分やインテリアによってお花の飾り方を変化させるのもいいですね!
もらったきれいな花束を少しでも長く楽しめると、いつもの生活がより華やかになりますよ!
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