アイロンは、家電の中でも生活の必需品としてはランクが低い方だと私は思っています。
私は実家を出て一人暮らしをしたとき一番最初にそろえた家電の中にはアイロンは入っていませんでした。
突然「アイロンがいる」ってなった時、すぐに用意ができずにまず購入するところからはじめました。
いざスチームをかけて衣類をパリッとさせたいとき、アイロンに慣れていないと、水の入れ方すら迷ってしまいます。
「どこから開けるのか」「入れ方がわからず小さな注水口からこぼれる」など、お悩みは尽きませんよね。
アイロンは、水の入れ方はちょっと工夫するだけで簡単に入れられるのですよ。今回はアイロン全般のお話にも触れて解説します。
アイロンへの水の入れ方を解説!カンタンな方法も♪
スチームアイロンへの水の入れ方は、タンク本体とくっついている「タンク一体型」の場合、タンクが取り外せる「カセット式」の場合とで異なります。
- タンク一体型の入れ方
注入口のフタを開けて、水を入れる - カセット式の入れ方
タンクを取り外し、注水口を開けて水を入れ、タンクを戻す
どちらも、水漏れ防止のためにも水を入れる前には「ドライモード」にしておきましょう。
ちなみに、タンク一体型の場合は水を入れるための付属カップが付いています。
私もタンク本体と一体型のアイロンを使用しているのですが、不器用のため小さな注入口にうまく水を入れることができませんでした。
そこで考えたのが、ドレッシングなどを入れるボトルです。
忙しかったのもありますが、専用容器で水を入れたところなかなかうまく入れることができなくて、水がこぼれえてアイロンや床を拭く作業が手間になりました。
またアイロンを使う日、前回の失敗を思い出しながらも専用容器を探していたところ、たまたま使っていないドレッシング容器があったので「これなら!」と試してみました。
その結果、急いでいてもこぼれる心配もなく水の量や勢いを調節しやすかったのでストレスがなく使用することができました。
もし私のような方がいらっしゃいましたら1度お試しください。
精製水か水道水以外は入れてはいけない
アイロンに入れる水で一番いいのは、カルキや不純物が何も入っていない「精製水」です。もし精製水がなければ、水道水でも大丈夫です。
入れてはいけないものは、井戸水や地下水、ミネラルウォーター、お湯、リネンウォーターなどです。これらを入れると故障の原因にもなりえます。
ただし水道水は、カルキやミネラル成分が固まって、スチームの噴射口から白い粉が出て詰まるもあります。
そんな時はアイロンクリーナーで拭き取ってみてください。
水でスチームをかければシワが伸びる!
スチームアイロンは水がなくても使用できるのですが、蒸気をだすことにより繊維がふやけて太くなります。
すると布の内部で繊維が密な状態になり、崩れた繊維が均等になります。
アイロン本体から均等にスチームがでるので、アイロンがけの作業がはかどるです。
アイロンから水漏れするのは故障ではない!
アイロンから水が漏れてくると、買ったばかりのものだとしても不良品や故障とは限りません。
先ほどもお話ししましたが、アイロンに水を入れる際は、ドライモードに切り替えましょう。
また、アイロンのスチームボタンを連続して押す際は、2~3秒待ってボタンを押します。連続で押すと、水がスチームになりきれず、水滴となって漏れるのです。
他の原因が考えられる場合は販売店やメーカーにお問い合わせください。
アイロンに水は入れっぱなしにしない!
一度入れた水を捨てて、またアイロンを使うときに水を入れなきゃいけないのって、ちょっとめんどくさいですよね。
特にアイロンを毎日使うなら、「明日も使うからいいや」と、つい水を入れっぱなしにしがちです。
しかし、水を入れっぱなしにしていると、カビが生えたり内部がサビたりしてしまいます。内部がサビると、アイロンそのものが故障します。
奮発してちょっとお高めなアイロンを買ったのに、水の入れっぱなしが原因で故障してしまうのはとてももったいないです。水はその都度捨てるようにしましょう。
ただし、水を捨てた後もタンク内には水滴が残り、完全に水を抜くことはできません。
そのため、水を捨てた後にスチームボタンを押して、スチームを出しきるとカビが生えにくいですよ。
ショット付きアイロンの場合は、水を捨てた後余熱を利用して、空打ちショットをしましょう。
スチームアイロンの種類・使い方など
スチームアイロンとは、水を入れることによって蒸気を出し、衣類のシワを伸ばしてくれます。ハンガーに衣類をかけたままでも使えるので忙しい方でもすぐに使用することが可能です。
その他にも食べ物や汗のニオイ、菌までも軽減できて、デリケートな素材のシワ伸ばしも可能な便利なアイテムです。
例えば、スーツなどのウール素材やスラックスやスカートの折り目をつけるほか、セーターの編み目を整えふんわりとした風合いを出したり、高温に耐えられない素材までできちゃうんです。
なかなか洗濯出来ない衣類にも大活躍してくれそうですよね。
スチームアイロンはさまざまなメーカーや種類が販売されておりますが、「プレスタイプ」「併用タイプ」でそれぞれ特徴が異なります。
- プレスタイプ
アイロン台の上に衣類を置きながら使用するタイプ
タンク容量が大きい
一度に長時間スチームをかけられる - 併用タイプ
アイロン台に置いても、ハンガーにかけたままでも使用できる
一人暮らしや生活スペースが限られている人向き
圧力や容量は少なめ
プレスタイプは、通常の家庭でよく見かけるアイロンタイプです。
本体サイズが大きく重みもありますが、水もたくさん入るため、大量の衣類にアイロンがけができます。
また、重いことで折り目を付けやすいため、ワイシャツやズボンの折り目などもパリッとした仕上がりになりますよ。
併用タイプは、「アイロン台を使用」「ハンガーにかけて使用」のどちらでも使えるため、それぞれのいいとこどりをしたアイロンタイプです。
コンパクトサイズもあるので旅行にも持ち運べます。ただし、サイズが小さいため、圧力や容量はプレスタイプには負けます。
アイロンプレスかスチーマーのどちらかを頻繁に使う方は専用タイプがおすすめですが、両方よく使う方や使用頻度が低い方には併用タイプがおすすめです。
また、好みによってコードの有無も選びましょう。
- コードレスタイプ(無線タイプ)
小回りがきいてコードが邪魔になりにくい
長時間の使用には向いていない - コード式タイプ(有線タイプ)
長時間の使用に向いている
コンセントの距離を把握しなければならない
小回りが効きにくい
長時間使いたいならコード式タイプ、小回りを利かせたいならコードレスタイプがいいですね。
素材によっては衣類表示の確認、当て布を使う
まずは、衣類の素材によってアイロンの温度が異なります。洗濯表示にこのようなマークがあるので、表示によって温度を変えましょう。
ただし、アイロン仕上げ禁止のマークがあったとしても、肘や膝の裏などに「着用ジワ」ができてしまいますよね。
本来アイロンがけはできない素材だとしても、その場合なら衣類から少し浮かしてスチームだけを当てて、干しておくといいでしょう。
中温や高温であれば、そのままスチームを当てても大丈夫です。
また、素材によっては当て布がいります。熱に強い綿100%で、下に置いている衣類が見えやすいような白い布を敷き、その上からアイロンがけをしましょう。
当て布が必要な素材は以下の通りです。特にデリケートな素材は必須です。
- シルク素材
- カシミヤ素材
- ウール素材
- ポリエステル素材
- 黒い色の衣類
- Tシャツなどのプリント部分
- ニットなどのデリケートな素材
そして、スチームアイロンは、高温の蒸気を大量に噴射します。
スチームに当たるとヤケドすることもあります。特にお子さんやペットがいる家庭では注意してください。
まとめ
- アイロンには水の入れ方があり、注水口から水を入れるだけ
- アイロンに入れる水は、一番いいのは精製水
- 水の力でスチームをあてれば、シワが伸びる
- アイロンから水漏れがしていても、故障とは限らない
- タンクの水は入れっぱなしにせず、毎回捨てる
- アイロンには、アイロン台の上から重みをかける「プレスタイプ」、ハンガーにかけていても使用できる「併用タイプ」がある
- 衣類の素材によっては、アイロンの温度が決まっている
- デリケート素材には当て布が必要な場合がある
アイロンの種類によって入れ方も変わります。よその家でアイロンを使わせてもらう時に見たことのない形をしていたら、困ってしまいますよね。
注水口を見つけること、そしてなるべく水を出しすぎずちょっとずつ入れていけば、不器用さんでも大丈夫です。
入れ方はもちろんのこと、精製水や水漏れに気を配れていれば、急な法事があっても自宅でスーツや礼服の準備ができますね♪
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