先日のニュースで、私は「新幹線の車両が引退する」という話題を見ていました。
新幹線は、新しい車両と世代交代を繰り返しつつ、目的地までの所要時間をどんどん縮めていますよね。
私は西日本に住んでいるため、「のぞみ」「こだま」などの山陽新幹線になじみがあります。
しかし私、実は東北へ行ったことがないのです。
そんな私は、「いつか仙台で牛タンを食べたいな。」と思いつつ、東北新幹線について調べてみたのです。
東北新幹線の種類を早い順に並べ替えると、「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」です。
東北新幹線の車両や走行区間を早い順で並び替えてみても興味深かったですよ。今回はそれを交えて解説します。
東北新幹線の早い順は「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」

東北新幹線は、東京駅をスタートして新青森駅まで運行します。
通常運行している新幹線の名称ごとに早い順で並べると、「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」となります。
「はやぶさ」は、青森県や北海道のような遠距離をなるべく早い時間で結ぶために、2011年にデビューしました。
東京駅~新青森駅間を約3時間、東京駅~新函館北斗駅(北海道)間を約4時間で走行できます。
また「やまびこ」は、「はやぶさ」よりも停車駅を増やしつつ、なおかつ早さも実現しています。
「やまびこ」の場合は東京駅から盛岡駅までの運行ですが、所要時間は3時間20分くらいです。
これが「はやぶさ」なら2時間10分くらいなので、1時間も早いですね。
対して「なすの」は、東京駅~郡山駅または那須塩原駅(福島県)を各駅停車します。
東京駅から郡山駅を「なすの」で運行した場合、所要時間は2時間くらいです。
これが「やまびこ」なら1時間20分くらいで、40分くらいの差がありますね。
「はやぶさ」は郡山駅に停車はしませんが、おそらくあっという間に通過してしまうでしょう。
「はやぶさ」は最高速度を出すために停車駅を減らしている
「はやぶさ」は、「東京から、青森や北海道までを最速で結ぶ」という目的のもと、開業しました。
そのためにも、停車駅を極限まで減らして、その区間の長い距離を最高速度で走行し、所要時間を縮めています。
主な停車駅は、以下の6つしかありません。
- 東京駅(東京都)
- 大宮駅(埼玉県さいたま市)
- 仙台駅(宮城県仙台市)
- 盛岡駅(岩手県盛岡市)
- 新青森駅(青森県青森市)
- 新函館北斗駅(北海道北斗市)
特に大宮駅(埼玉県)から仙台駅(宮城県)は停車駅がありません。
この、およそ500kmくらいの距離を、時速320kmでノンストップにて走行します。
このように栃木県や福島県をすっ飛ばすことで、大宮駅から仙台駅までの所要時間を1時間10分くらいまでに短縮できるのです。
これが「やまびこ」だったら、区間内に停車駅を挟むため早くても1時間40分くらいかかります。
栃木県や福島県をすっ飛ばして最高速度にて走行することで、東京から、青森や北海道までの所要時間も短縮できるのです。
ちなみに「はやぶさ」は、仙台駅~新青森駅間にて一部の列車が停車駅を設けています。
これは、仙台より北に行くと新幹線の本数が少なくなるためです。
東北新幹線の利用客で一番多いのは、東京から仙台の区間です。仙台より北に行けば行くほど利用客は減っていくのです。
これもあって、「やまびこ」は東京駅~盛岡駅間、「なすの」は東京駅~郡山駅(那須塩原駅)間の運行です。
そのため、北に行けば行くほど新幹線の種類が「はやぶさ」しかなくなってくるのです。
東京から仙台までの区間で停車駅を減らしていた「はやぶさ」も、盛岡駅を過ぎると逆に停車駅を増やしているのですね。
「やまびこ」「なすの」は停車駅が多い
「やまびこ」「なすの」は、「はやぶさ」ですっ飛ばしてしまった駅にも停車します。
「やまびこ」は各駅停車にせず、列車によって停車駅を変えることで、快速性をキープしています。
対して「なすの」は、東京駅から郡山駅(那須塩原駅)まで各駅停車で運行します。
「はやぶさ」との違いは、停車駅の少なさだけではありません。
「やまびこ」「なすの」は一部自由席を設けていますが、「はやぶさ」は全席指定席で、自由席はありません。
ただし、「はやぶさ」にも一部例外はあります。
以下のような対象区間で停車する車両では、各特急券を購入していれば空いている指定席に座れるのです。
- 特定特急券
対象区間…盛岡駅から新青森駅間 - 自由席特急券
対象区間…仙台駅から盛岡駅間
早い順で上位に来る列車は、それだけ特別感があるのですね。
「はやて」も早いがほとんど運行していない
東北新幹線に「はやぶさ」が開業するまでは、「はやて」が一番早かったです。
「はやて」が開業したのは2002年ごろで、それと同時に東北新幹線の最北端に八戸駅も開業しました。
その後、八戸市よりもさらに北、県庁所在地の青森市まで新幹線を延伸する計画が始まりました。
そして、2010年ごろに新青森駅が開業し、それとともに「はやぶさ」も登場したのです。
「はやぶさ」が登場すると、運行本数が徐々に置き換えられていき、徐々に「はやて」の便は縮小していきました。
その結果、2019年のダイヤ改正に伴い、東京駅発の「はやて」は廃止となってしまったのです。
しかし、「はやて」が完全になくなったわけではありません。盛岡駅から新青森駅または新函館北斗駅では、1日4本運行しています。
繁忙期には臨時便として、東京駅から運行した事例もあります。
もし「はやて」がまだ現役だったら、「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の順になっていたことでしょう。
日本海側へ行くならミニ新幹線を利用する
日本海側の秋田や山形へ行く場合、「はやぶさ」「やまびこ」に連結している「ミニ新幹線」に乗れば、乗り換えが少なくなります。
「ミニ新幹線」とは、秋田新幹線「こまち」、山形新幹線「つばさ」の愛称です。簡単に説明しておきますね。
- こまち…秋田新幹線
東京駅~盛岡駅間は「はやぶさ」に連結
盛岡駅~秋田駅間を「田沢湖線・奥羽(おくはね)本線」の在来線にて運行
在来線の「大曲駅」では進行方向が逆になる - つばさ…山形新幹線
東京駅~福島駅間は「やまびこ」に連結
福島駅~山形駅間を「奥羽本線」の在来線にて運行
この2つは連結している間に東北新幹線を走行しますが、外れると在来線に乗り入れて、日本海側を目指して単独運行します。
新幹線という名前はあるものの、在来線に入れば特急列車と同じ扱いなので、「ミニ新幹線」とも呼ばれるのです。
在来線では東北新幹線ほどのスピードは出せませんし、信号待ちや停車駅での行き違いでもきちんと停車します。
それでも、最高速度は時速130kmです。在来線の列車は早くても時速90kmくらいで、「こまち」「つばさ」のほうが十分早いです。

確か、新幹線と在来線の列車って、車輪の幅が違うんだよね。
線路も違うはずだけど、どうやって在来線を走るんだろう?
たしかに、新幹線は車輪の幅が通常の列車よりも広めに作られています。
そこで、新幹線専用の線路を在来線の隣に作り、「単線並列」の方式をとっています。
車輪に合った線路を2種類作っておくことで、新幹線が在来線の列車を追い越すこともできるのです。
新幹線と在来線の列車が並んで走行する光景はかなりレアで、他地域ではなかなかお目にかかれませんよ。
また、「こまち」の在来線では、新幹線でも唯一の「スイッチバック」が起こります。
盛岡駅と大曲駅をつなぐ田沢湖線では前向きで、大曲駅から秋田駅をつなぐ奥羽本線では後ろ向きで走行します。
これは、在来線の田沢湖線と奥羽本線がVの字になっていることで、切り替わりとなる大曲駅では進行方向が後ろ向きになるのです。
ちなみに、奥羽本線を後ろ向きで走行する時間は30分くらいで、乗客のほとんどは席の向きを変えません。
そのため、秋田駅に着いた「こまち」も、乗客のほとんども、お尻側から駅に乗り入れているのです。
1時間以上の長旅になるなら席の向きを変えたいところですが、「もうすぐ着くのなら気にしない。」という声が多いのですね。
東北新幹線で早い順を車両ごとに並べると…

東北新幹線の車両は数種類ありますが、車両によって最高速度が異なります。早い順で並べるなら、以下の順番です。
- 時速320km
E5系(H5系)…はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの
E6系…はやぶさ、こまち、やまびこ、なすの - 時速300km
E8系…つばさ、なすの - 時速275km
E2系…やまびこ、なすの
区間によってはノンストップで走行できる「はやぶさ」は、主にE5系やH5系で、まれにE6系で運行します。
やはり、大宮駅から仙台駅までを最高速度で運行するためにも、「はやぶさ」は一番早い車両を使っているのですね。
ちなみに、「はやぶさ」は遅い車両を使えませんが、「やまびこ」「なすの」は早い車両も使えます。
そのため、車両の最高速度が早ければ早いほど、選択肢も広がるのです。
そして秋田新幹線「こまち」は、主にE6系で運行します。
東京駅~盛岡間では連結して、区間によっては時速320kmを最高速度で走行するため、それに耐えうる車両を使用します。
山形新幹線「つばさ」は、2024年にデビューしたE8系で運行しています。
かつてはE3系もありましたが、2025年末には「なすの」「やまびこ」を含めて定期運行を終了しました。
また、早い順でいえば下のほうにくるE2系も、E5系やE8系などの最新車両に順次置き換わっています。
上越新幹線でもE2系を使っていましたが、すでに最新車両に置き換わっているため定期運行を終了しています。
もしかしたら私が知らない間に、終了を迎えるかもしれません。
私は西日本側に住んでいるので東北新幹線とはあまりご縁はありませんが、愛されてきた車両が引退を迎えるのは寂しいですね。
E5系とH5系の違いは外装や所有会社
E5系とH5系はほとんど同じ車両ですが、外装や所有会社が少し違います。
E5系は緑色にピンクの線と鳥のロゴが入っていて、JR東日本が所有しています。
対してH5系は、緑色に紫色の線と北海道の地形ロゴが入っています。JR北海道が所有しているため、新函館北斗駅まで運行します。
もし東京駅で紫色の線が入った新幹線を見つけたら、ラッキーです!
東北新幹線で早い順を走行区間で並べ替えると…

東北新幹線は、区間ごとに最高速度が決められています。これも早い順に並べてみました。
- 時速320km…宇都宮駅~盛岡駅
- 時速275km…大宮駅~宇都宮駅
- 時速260km…盛岡駅~新青森駅
- 時速130km…上野駅~大宮駅
- 時速110km…東京駅~上野駅
先ほどは「大宮駅から仙台駅の区間で時速320kmの最高速度を出せる」とお話ししましたが、正確にはこの区間なのですね。
つまり、宇都宮駅を過ぎたあたりからスピードを上げて走行しているのでしょう。
盛岡駅から新青森駅の区間でも、設備コストとのバランスを加味しつつ、時速260kmを出せています。
この速度なら、停車駅の少ない「やまびこ」が東京駅から新青森駅まで約3時間でたどり着けるというのも、納得です。
しかし、早い順に並べ替えると、東京駅から大宮駅の区間では最高でも時速130kmと抑えめです。
これは、区間内でカーブやトンネルが続いて加速しにくいためです。
私も、車やバイクを運転するときにはカーブ手前で減速します。たまに減速しない車を見かけますが、心配になりますね。
また、都心部や住宅地への騒音対策でもあります。住宅地で新幹線の音がうるさいと、訴訟問題にまで発展します。
私も、バイクを買ったときにはご近所さんへかなり配慮しました。騒音については特に問題なさそうで安心しましたよ。
まとめ

- 東北新幹線の中で早い順に並べると、「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」である
- 「はやぶさ」は、所要時間を減らすために停車駅を極限まで減らしており、特に大宮駅から仙台駅の区間では停車しない
- 「やまびこ」は「はやぶさ」よりも停車駅は多いが、停車駅を変えながら速さを実現している
- 「なすの」は東京駅~郡山駅間を各駅停車で運行するため、早い順でいえば下のほうである
- ほとんど運行していないが、「はやて」も早い順でいえば「はやぶさ」の次に入る
- まれに、「はやぶさ」には秋田新幹線の「こまち」、「やまびこ」には山形新幹線の「つばさ」が併設運転している
- 車両ごとに早い順で並べるなら、E5系(H5系)、E6系、E8系、E2系の順である
- E5系とH5系の違いは、外装色やロゴ、所有しているJR会社にある
- 区間ごとに早い順で並べ替えると、宇都宮駅から盛岡駅までの区間が最も早い
- 東京駅から大宮駅までの区間はカーブやトンネルが多く、住宅地でもあることから最高速度は抑えめで走行している

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