
昨日友達にlineしたんだけど、今日になっても返信がない。
前回会ったときにはちょっと疲れていたから、心配だな。
家族や友人にlineを送っても、1日以上返信がないと「風邪かな、病気かな」などと心配になりますよね。
もちろん、忙しくて返信できない人もいます。しかし、身体は元気で時間もあるのに、心の余裕がなくて返信できない人もいます。
実は、適応障害やうつ病のような「心の病気」にかかっていると、親しい人からのlineを返信するどころか読む余裕もありません。
今回は、病気以外にもなかなか返信できない人の特徴を紹介します。
lineを返信できない人は心の病気かも

今までlineのやり取りができていたのに返信がぱったりと来なくなってしまったら、心配になりますね。
事故にあったわけでもなく日常生活を送っているのなら、精神疾患の可能性があります。
代表的なのは、「心の病気」ともいわれる適応障害やうつ病です。
相手からlineが来ると、それを読んで意図を理解し、返信内容を考えて、その内容を文章化して送信します。
lineの文章だけでなく、今までのやり取りや相手との距離感など、ときには空気も読まなければなりません。
精神疾患がない人は認知機能も正常なので、この工程も難なくこなせます。
しかし適応障害やうつ病を患っている人は認知機能が低下していて脳が回復していません。
そのため、正常な人にとっては平気なlineの返信工程に対してしんどさを感じます。
それが続くと、「lineを読むのもめんどくさい」「今は返信内容まで考えられない」と返信できなくなるのです。
脳では何が起こっているのか
適応障害やうつ病になると、認知機能が低下します。これは「脳の疲れ」ともいわれます。
通常なら、脳が疲れたら自然とリフレッシュさせます。
趣味に没頭したり、お風呂に入ったり、寝たりすることで、脳を休ませて回復しているのです。
しかし適応障害やうつ病を患っている人は、趣味または遊びに対する意欲や興味が低くなります。
「お風呂に入るのもめんどくさい」という人もいれば、寝つきが悪くなる人もいます。
脳が疲れていても、リフレッシュさせるきっかけがありません。これが続くと、脳がなかなか回復しません。
ちなみに認知機能が低下すると、集中力も低下します。
誤字や脱字が多くなったり、言わなくてもいいことを書いてしまったり、的外れな返信をしてしまったり、ミスをしやすいのです。
ミスが続くと、「嫌な思いをさせたくない」とネガティブに考えてしまうため、余計に返信したくなくなるのです。
わかりやすい文章を送り、気長に待つ
適応障害やうつ病を患っているなら、lineの文章はわかりやすく、返信の負担を軽くしましょう。
誰が見てもわかりやすい文章なら、考えなくても内容がすっと頭に入ってきます。
もし返信がなかったとしても、「今は脳を休めているから、返信できないんだろうな」と気長に待ちましょう。
何か話があれば、「大変だったね」と共感しつつ話を聞いてあげると、本人の気持ちも軽くなります。
「返信不要」など、完結した内容を送るのもいいですね。
私も「返信不要」と届いたら、「ムリして返さなくてもいいんだ」と安心して既読をつけられます。
過度な詮索やアドバイス、否定の言葉はかけない
適応障害やうつ病を和らげるために必要なのは、長い時間をかけて穏やかに過ごすことです。
こちら側からあれこれ詮索するのではなく、本人が話してきたときに耳を傾けるのです。これを「傾聴(けいちょう)」とも言います。
余計な詮索や心配、アドバイス、また本人の気持ちを否定したり決めつけたりするのは逆効果です。
また、気持ちを否定したり、自分の根性論や経験談を語ったり、本人が望まない行動は控えましょう。
これらはすべて、他人目線の考え方や行動です。
本人の気持ちに寄り添っていないと、他人と自分を比べて悲観的になったり、自分を責めたり、精神疾患が悪化してしまいます。
私も、当時は良かれと思って行動したことが他人目線だったため、大反省していることがあります。
高校生のころ、不登校になってしまったクラスメイトが心配だった私は、手紙を送りました。
この手紙に、「頑張ればなんとかなる」といった根性論っぽいことや余計なアドバイスを書いてしまったのです。
しかし、大人になった私も気分の落ち込みが激しくなり、周りの人からいろいろアドバイスをもらいました。
その内容は私の気持ちに寄り添うものではなく、「考えすぎ」「若いんだから大丈夫」という、やはり根性論っぽいものでした。
このとき、当時私があてた手紙の内容が、このアドバイスと同様に他人目線からの言葉だったと気づきました。
これに気付いた私は、当時の手紙について「本人に寄り添えないのなら、書くんじゃなかった」と後悔しています。
ちなみに、このクラスメイトは結局高校を中退しましたが、その後は自分で学費を稼いで進学しました。
一度食事に行った後は完全に疎遠となりましたが、「元気でいますように」と心から見守っています。
心配になる気持ちもわかりますが、距離を置いてそっと見守るのも優しさですね。高校生のころに戻れるなら、当時の私に伝えたいです。
適応障害とうつ病は似ているようで少し違う
適応障害とうつ病は、同じ精神疾患で症状も似ています。
違うのは、ストレスの原因が遠ざかったときの反応や、そのほかの精神疾患との関係性です。
適応障害は、ストレスの近づき具合によっては症状が軽くなることもあり、この原因がなくなれば半年以内に治まります。
例えば、不登校になったお子さんの中には、「学校に行こうとすると拒否反応が出る、でも家では元気に過ごしている。」というケースもよく聞きます。
これは、「学校」というストレスの距離が近ければ症状が現れ、遠ざかると症状が軽くなる現象なのですね。
また、この原因がクラスメイトとの関係性だった場合、人間関係がガラッと変われば症状がなくなることもあります。
そのため、クラス替えや転校、あえて別の学校へ進学して新しい友人に囲まれれば、また学校へ行くのが楽しくなります。
しかしうつ病は、ストレスの原因が遠ざかっても症状は軽くなりませんし、この原因が完全に消えたとしても治まりません。
先ほどの不登校でお話しすると、家にいるときでも気分が沈んでいて2週間以上も症状が軽くならなければ、うつ病を疑ったほうがいいです。
また、適応障害はクラス替えや転校などで環境が変われば改善しますが、うつ病は環境が変わっても改善しないのです。
ちなみに、適応障害は様々な精神疾患の前兆でもあります。長引くと、うつ病だけではなく、より深刻な精神疾患に発展していくのです。
lineを返信できないのはADHDにも関係している

ADHD(注意欠如多動症)の人にも、「lineを返信できない」という人はいます。
これは、lineが届いたときに「あとで返信しよう」と先延ばしをしてしまうためです。
ADHDの特徴には「先延ばし癖」があり、「優先順位をつけるのが苦手」「マルチタスクが苦手」という特徴とも関係しています。
すぐ報酬が得られる出来事に目移りしやすく、タスクが増えると「今やるべきこと」よりも「今やりたいこと」を優先してしまうのです。
そのため、lineが来ても「あとで返せばいいや」と未読のまま後回しにしてしまいます。
どんどん未読メッセージが溜まって埋もれてしまたり、そのまま返信することすら忘れてしまうのですね。
しかし、なにも「相手のことが嫌い」「lineの返信をしたくない」わけではありません。
それよりも、時間を取って、lineの内容と向き合って真摯に返信したいから、つい先延ばしにしてしまうのです。
わかりやすく言うと、夏休みに友達と遊んでばかりで宿題をまったくやらなかったのに、自由工作では超大作を仕上げてくる子供です。
めんどくさいことはつい先延ばしにしていますが、「そろそろやるか~」と重い腰を上げると、ついこだわりが現れるのですね。
今は返信できないとしても、「あとで必ず返信しよう!」と保留にしてくれているのです。
「返信できない」というよりは「返信を後回しにしている、忘れる」なので、悪気はなさそうです。私なら憎めませんね。
即レスするか、返信する時間を決める
ADHDの人にきちんと返信してもらうには、「どうしようかな?」と迷う隙を与えないことです。
既読をつけて忘れてしまうくらいなら即レスを、未読をつけて先延ばしにするのなら返信する習慣を作ってもらいます。
毎日朝必ず行う歯磨きのように、毎日必ずlineの返信をする時間が決まっていれば、嫌でも未読をチェックしますね。
それに、既読をつけてしまったのに返信できない場合でも、返信をする時間を決めてさかのぼってチェックすれば見落としません。
ちなみに、「この瞬間にlineを送ろう!」と準備をしていても、何かに熱中していたら忘れてしまいますよね。
返信する時間を決めておけば、「この時間って決めてるから先に送るね!」などと予定より早く送ることも可能です。
大晦日や誕生日でも、「日が変わった瞬間に!」と決めなくても「来年もよろしく!」「ちょっと早いけど、おめでとう!」と送ればいいのです。
完璧を目指すがあまり、つい時間が過ぎて自己嫌悪になるよりも、思ったらすぐ行動したほうが相手も喜んでくれますよ。
lineに苦手意識がある人も返信できない

心の病気でなくても、テキストに表しきれない感情や意図を読み取るのが苦手でlineを返信できない人もいます。
私たちは、相手の表情や声のトーンから感情や気持ちのニュアンスを参考にコミュニケーションをとっています。
このようなテキスト以外からの情報を「非言語情報」といいます。
しかし、lineの文章はテキストの「言語情報」しかないため、相手の表情も声のトーンも読み取れません。
「相手がどんな思いでlineを送ってきているのか」、そして「自分の思いが伝わらなかったらどうしよう」などと葛藤します。
相手との空気を読みながら話すのがうまい人ほど、lineの文章でのやり取りも同様にうまいとは限らないのですね。
また、自己主張が苦手な人も、「相手の反応がわからないと返信できない」という人もいます。
対面でのやり取りや電話だったら、相手の声や表情からすぐに反応がわかります。
しかしlineの文章だけだと相手の反応が見えにくいので、相手にどう思われるかを気にしながら返信を考えなくてはなりません。
その工程がめんどくさくなると、返信がおっくうになってくるのです。
つまり、普段から相手の表情や声のトーンを含めてコミュニケーションをとっている人は、lineの文章だけでは情報不足なのです。
相手に配慮しすぎると、なかなか返信できない
相手にわかりやすい言葉を選び、また相手を傷つけないよう配慮するがあまり、返信するまでに時間がかかりすぎる人もいます。
というのも、日ごろの会話では意外と言葉を省略しながら会話しても、その場のニュアンスや流れで通じます。
しかしこれが文章になると、通じなくなることが多いのです。
例を挙げると、女性は「誰が~」「何が~」などの主語を省略することが多いです。
これは、自分が話したいことに集中するがあまり、「相手に理解してもらおう」という意識が薄くなるためです。
そのため、男性が女性と話した時に「何の話をしているのかわからない」と理解に苦しむのです。これが、lineの文章にも起こるのですね。
私も先日、母とlineでやり取りをしたときに「誰が~」の部分を省略していたため、途中から話がかみ合わなくなりました(笑)
それを避けようと、完璧主義の人は何度も文章を確認します。
「本当にこれで通じるかな?」と念入りにチェックしていると、なかなか返信できないまま相手を待たせているのです。
私も、文章をうまくまとめられないことはあります。
特に込み入った内容だと「相手に言わないほうがいいこと」「必ず伝えること」を分けながら文章を作るため、だんだんめんどくさくなります(笑)
「あとで考えよう」と、返信できないまま寝かせることもありますね。
私はすぐ内容を伝えられる電話派なのですが、「電話だと話の内容を忘れてしまうから、記録が残るlineにして」という人もいます。
そんな人には、難しそうな話はムリにlineで文章を作らず、「会ったときに話すね」と伝えて、対面で話すようにしています。
まとめ

- 適応障害やうつ病は「心の病気」でもあり、相手からのline文章を読んで理解したり、返信文章を考えたりする余裕がない
- 適応障害やうつ病を発症すると、認知機能が低下して、気分転換で回復させることすらできなくなる
- lineの文章はわかりやすく、返信がいらないなら「返信不要」などを入れると負担が軽くなる
- 適応障害やうつ病の人から返信がなくても、詮索や催促をせず、静かに見守る
- ADHDの人は先延ばし癖があるため、lineの返信も後回しになり忘れることもある
- 返信できない人は、既読をつけたら即レス、未読にするなら1日1回必ず返信する、などの習慣をつけてもらう
- 普段から対話や電話で表現される「非言語情報」に慣れていると、lineのテキスト文章だけでは感情や意図が伝わりにくい
- 日頃の会話をそのまま文章に変換すると伝わらないこともあるため、変換に時間がかかって返信できない人もいる

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