口寂しい時や癖などで、ガムの味がしなくなった後も、ガムをずっと噛んでしまいますよね。
最近では「30分味が長持ち!」とうたっているガムも多く商品化されています。
私も何か食べたい時、口寂しさを紛らわせるため、ガムを噛み続けている時があります。
しかし、ガムの味がしなくなった後も、長時間ずっと噛んでる人や強い力で噛む人は、歯や顎に負担がかかり、不調をきたすことがあります。
ガムをずっと噛んでる人は注意したいのですが、ガムは噛み方や噛む時間によって、健康や美容に良い影響を与えたり、悪い影響を与えたりします。
また、ガムをずっと噛んでる人が気を付けたい「顎関節症(がくかんせつしょう)」についても解説しますね!
噛む時間や噛み方に気を付ければ、健康や美容に良い効果があるので、毎日をよりはつらつに過ごせますよ!
ガムをずっと噛んでる人の歯は負担がかかっている!(本人)
ガムは口寂しさを紛らわせたり、気分を変えてくれたりする嗜好品ですよね。
しかし、ガムを長時間ずっと噛んでる人は、歯がすり減り、ダメージを受けている可能性があります。
歯の表面はエナメル質という、歯の一番外側にある硬い層で覆われています。
しかし、ガムの噛みすぎや歯ぎしりなど、歯に強い力が加わることで、エナメル質がすり減ってしまうのです。
そのため、ガムを長時間ずっと噛んでる人は、歯の表面がすり減って、かみ合わせが悪くなる場合があります。
かみ合わせが悪くなると、歯の間に食べかすがたまって虫歯の原因になったり、噛む筋肉のバランスが悪くなって肩こり・頭痛の原因になったりします。
ガムの噛みすぎで、かみ合わせが悪くなると口回りだけでなく、ほかの部分に影響を及ぼすと聞くと、かみ合わせの大切さが分かりますね!
「顎が疲れるくらいガムを噛んでいる」という方は、かみ合わせが悪くないか確認が必要です。
ガムの噛みすぎを見直し、歯の健康を守ることは、体の不調を避けることにつながりますよ!
ガムを左右どちらかの歯で噛むと、顔の形に左右差が!(本人)
ガムの噛み方を間違えると健康面に影響がありますが、美容面でも影響があります。
それは、ガムを左右どちらかの歯だけで噛む習慣があると、顔の形が左右非対称になってしまうことです。
噛む動作は、口回りの筋肉や骨が動くことで成り立ちます。
そのため、左右どちらかに噛み癖ができてしまうと、噛んでいる側の筋肉や骨にばかり負担が集中します。
その結果、噛んでいる側の筋肉や骨が発達し、顔の形が左右非対称になってしまうのです。
具体的には「口角が片方だけ上がっている」「ほうれい線が片方だけ濃い」などが挙げられます。
もちろん顔の左右差は、噛み癖だけでなく日々の生活習慣なども原因になります。
私は、ほうれい線が片方だけ濃いのはちょっと嫌なので、ガムを噛む時だけでなく、食事の際も片方だけで噛むことがないように気を付けたいと思いました!
逆を言えば、片方の歯で噛む癖をなくせば、顔の形が対称に近づくということです。
ガムは意識して左右の歯で噛んで、左右対称なお顔をを手に入れましょう!
ガムの噛みすぎはエラが張る原因になる!(本人)
ガムをずっと噛んでる人は、顔のエラが張りやすいことも覚えておきましょう。
何かを噛む際に使う筋肉が発達が発達すると同時に、その筋肉に貼りついている骨が隆起して、外側に張り出します。
すると顔はエラが張った状態になり、四角く見えたり、顔が大きく見えたりしてしまいます。
エラが張る原因は、歯の食いしばりや食べ物の噛みすぎが挙げられます。
ガムがお好きで「お顔のエラが気になる…。」という方は、ガムを噛みすぎているかもしれません。
エラが張るのがイヤな方は、ガムを噛む際は噛みすぎることを避ければ、美しいフェイスラインを手に入れられますよ!
ガムをずっと噛んでる人は顎関節症に注意!(本人)
ずっとガムを噛んでる人は、歯がダメージを受けているということを先ほどお話ししました。
しかし、あまりにも長時間ガムをずっと噛んでる人や強い力で噛んでる人は、歯だけでなく、顎も酷使しているかもしれません。
ガムをずっと噛んでる人は、顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こす可能性があることを知っておきましょう。
ガムの噛みすぎは、顎の関節にあるクッションとして機能している組織が、ズレを起こす原因になります。
その結果、嚙み合わせの悪化や顎のズレが起きやすく、顎の痛みを感じる、口が開きにくくなる、口を大きく開けると音がする、といった顎関節症を引き起こすのです。
もし、ガムを噛んでいて「顎のあたりが痛い」「顎を動かしたときに変な音がする」などの症状がみられる場合は、顎関節症を発症しているかもしれません。
その場合は、歯科医院や専門医を受診し、早めに治療することが重要です。
顎関節症が悪化してしまうと、顎周辺だけではなく、全身の筋肉や骨格に影響を及ぼして、頭痛・肩こり・めまい・腰痛などの症状が現れます。
また、顎関節症の原因となるのはガムの噛みすぎだけではなく、爪を噛む・頬づえをつく・歯ぎしり・ストレス・楽器の演奏などがあります。
いずれも顎に負担がかかっている状態が続くことで、顎関節症を発症してしまうので、習慣を見直すことが大事ということですね!
ガムを長時間ずっと噛んでる人は、顎の負担にならないよう、噛む時間や強さを見直しましょう。
こんなガムの噛み方をしている人は注意!(本人)
以下のような、ガムの噛み方をしている人は、顎関節症になる可能性があるため、注意が必要です!
- 毎日、長時間ずっとガムを噛む習慣がある
- 左右どちらかに偏った噛み方をしている
- 噛む速度が速い
- 上下の歯が強い力でぶつかるように噛んでいる
- 口を開けた状態でガムを噛んでいる
- 顎を大きく動かしながら噛んでいる
いずれの噛み方も、歯および顎の骨や筋肉に負担がかかる噛み方です。
長時間ずっとガムを噛んでいる、速い速度で噛んでいるということは、顎の筋肉や骨を絶えず動かし続けている状態にもなるのです。
最近では、味が長続きするタイプのガムもありますが、ガムを噛む時間は、顎や歯を休められるような時間に設定することが大事です!
ガムの噛み方を見直して、適度に楽しみましょう。
ガムをずっと噛んでる人が得る効果!でも噛みすぎ注意!(本人/本人以外)
ガムの噛みすぎによる歯や顎の負担についてお話ししましたが、もちろんガムを噛むこと自体は健康に良い影響があります。
ガムは味がなくなったからといって、すぐ口から出して捨ててしまうのは実はもったいないのです。
ガムをすぐ捨ててしまう人よりも、ガムをずっと噛んでる人の方が「そしゃくの回数が増える」「唾液の量が増える」という効果を得られています。
そして、「そしゃくの回数が増えること」と「唾液の量が増えること」により、ガムをずっと噛んでる人が得る効果は4つあります。
- 唾液が口内の環境を整えるので、虫歯の予防になる
- 食欲がおさまり、ダイエット効果につながる
- 脳の機能が活性化し、集中力や記憶力が高まる
- セロトニンが分泌され、ストレスの緩和になる
これらの効果が、ガムを噛むことによってもたらされるなんて、嬉しいですよね。
日常生活の中に、ガムを適度に噛むことを取り入れれば、健康的な生活を送れますね!
唾液が口内の環境を整えるので、虫歯の予防になる(本人/本人以外)
ガムを噛むことで唾液が出てきますよね。この唾液が、虫歯の原因となる酸を中和したり、歯の再石灰化(酸により溶けだした歯の成分を、歯に戻すはたらき)を促したりして、虫歯を予防します。
お口の中には「ミュータンス菌」と呼ばれる虫歯の原因菌がいます。
ミュータンス菌は、食後、口の中にある砂糖をエサとして食べると、強い酸を生み出します。
この強い酸が歯を溶かしてしまい、歯に穴があき、虫歯になってしまうのです。
「甘いものを食べた後は歯磨きしよう」と言われるのは、ミュータンス菌のエサである砂糖を歯磨きをすることで口の中から無くすためなのです。
私は子どものころ、夜に甘いおやつを食べて、歯磨きをせず寝ようとしたら「歯磨きして寝なさいー!!」と親に怒られました…。
また、キシリトールガムはミュータンス菌が利用できない甘味成分でできているガムです。
ガムをずっと噛んでる人は、キシリトールガムを噛むと、より虫歯予防効果を期待できますよ。
しかし、キシリトールガムは食べ過ぎるとおなかがゆるくなるケースがありますので、食べる量に注意しましょうね!
また、補足ですが虫歯予防において一番の方法は歯磨きです。
毎日の歯磨きをきちんとした上で、ガムを取り入れることで、虫歯とはサヨナラできそうですね!
虫歯とは無縁な生活ができれば、治療の痛みや虫歯の治療費に怖がることも無くなりますね!
食欲がおさまり、ダイエット効果につながる(本人/本人以外)
食事の前に、時間をかけてガムをよく噛むことで、脳の満腹中枢が刺激されて、少しの食事でも満足感を得られるようになります。
食事をあまり噛まずに早食いをしてしまうと、太るという情報がありますよね。
それは脳にある満腹中枢が「満腹だからもう食べなくていいよ」という信号を出す前に食べ過ぎてしまうからです。
そのため、食事の前にガムをよく噛むことで、満腹中枢を刺激しておけば、食事を食べ過ぎない効果があるということです。
また、ガムを食前や食後に噛むことで、唾液の量が増えます。
唾液は「アミラーゼ」という消化酵素を含んでおり、主に糖質の消化に関わります。
唾液の量が増えることで、食べ物の消化が良くなり、結果、栄養素の吸収が良くなります。
食べ物の消化や栄養素の吸収がスムーズに行われることも、健康的なダイエットには必要です。
ガムをよく噛む習慣をつけると、食欲のコントロールや食べ物の消化吸収ができて、スリムな体に近づけますよ!
脳の機能が活性化し、記憶力が向上する(本人/本人以外)
勉強などで頭を使う作業する際にも、ガムを噛むと、眠気が覚めて集中できるようになりますよね。
ガムをずっと噛んでる人は、脳への血液供給が活発になり、脳が活性化します。
食事をすると、食べた時の味や香り、食感が味覚・嗅覚・触覚を通じて脳に送られます。
それらの情報が、脳のあらゆる部位を活性化させるのです。
そのため、ガムをよく噛むことも、脳をたくさん刺激し、活性化につながります。
その中でも、脳のほぼ中心に位置する「海馬」は、記憶に関する重要な部分です。
ガムを噛むことで海馬も活性化し、記憶力の向上が期待できます。
また、高齢者にガムを噛んでもらい、記憶力に関するテストを行ったところ、ガムを噛んでいない高齢者に比べ、テストの成績がよかったという論文もあります。
ガムをよく噛むと記憶力が上がると聞くと、勉強の際にガムを活用したくなりますね!
セロトニンが分泌されて、ストレス緩和につながる(本人/本人以外)
ガムを噛むことは、身体的な効果だけではなく、精神的な効果も期待できます。
ガムを噛むことで、幸せホルモンと言われる「セロトニン」が分泌され、ストレスの緩和につながります。
セロトニンは心を安定させ、幸せを感じやすくするはたらきをもつ物質です。
体の中にセロトニンが増えると、目覚めが良くなったり、ポジティブな気持ちで過ごせるようになったりします!
逆に、セロトニンの分泌が減ると、不安や落ち込みがみられ、目覚めは悪くなってしまい、さらに悪くなると「うつ状態」になる場合があります。
セロトニンが分泌されるにはいくつか方法があるのですが、そのうち「噛むこと」が方法の1つとして挙げられます。
ガムを20分間噛むことにより、脳にあるセロトニン神経が活性化し、セロトニンの分泌が多くなったという研究もあるそうですよ。
まとめ
- ガムをずっと噛んでる人は、歯の表面がすり減っている可能性がある
- ガムを左右どちらかの歯だけで噛むと顔に左右差ができることがある
- ガムの噛みすぎは顔のエラが張ってしまう原因になる
- ガムをずっと噛んでる人は、そしゃく回数が増える効果と唾液の量が増える効果が期待できる
- ガムを長時間ずっと噛んでる人は、顎関節症になる可能性がある
- ガムを噛んで唾液を出すことにより、虫歯菌が出す酸が中和され、虫歯予防につながる
- キシリトールガムは、虫歯菌が利用できない甘味成分でできているので虫歯になりにくい
- ガムを噛むと、食欲がおさまるので、ダイエット効果が期待できる
- ガムを噛むことで、脳の機能が活性化し、記憶力が向上する
- ガムを噛むと、セロトニンが分泌され、ストレスの緩和につながる
ガムを長時間ずっと噛んでいたり、強い力で噛んでいたりすると、顎や歯に負担がかかって不調につながることがあります。
また、「この人、ずっとガムを噛んでない?」とあなたが思うことがあれば、「噛みすぎは良くないよ~」と本人に優しく教えてあげるといいですね!
しかし、ガムをしっかり噛むこと自体は、身体的・精神的に嬉しい効果があるのですね!
ガムは適度に楽しみながら日常生活に取り入れることで、健康と美容の味方になり、毎日をエネルギッシュに過ごせるようになりますよ!
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