フリマアプリなどでよく手作り品が販売されているように、お裁縫が得意なあなたでもぬいぐるみなどの小物を作って販売できます。
でもぬいぐるみって、作るのが難しいんです。特に目の付け方は重要で、位置によって印象が変わります。
私も小さなぬいぐるみを作ったときには目が生地から浮いてしまい、目玉が飛び出て不格好な形になってしまいました。
別の目を買うことで対処できる悩みは良しとして、技術については学校に行くとなるとお金も時間も消費することになります。
そこで今回はぬいぐるみに目を付けるときのコツを、付け方とともに解説します。
また、ボタン目だけでなく、刺繍目の入れ方やフェルト目の付け方も解説します。
この記事を読めば、お金も時間もかけずに自分の理想の目をぬいぐるみに付けることができるようになりますよ。
ぬいぐるみの目の付け方を場所決めから解説!
はじめに、目付けの場所を決めて、まち針で印を付けましょう。あなたのセンスが問われる場面です!
センスとは言いましたが、あなたが思い描くイメージに合った目にするためのアドバイスをさせてください。
顔の印象が子どもっぽく見えるか大人っぽく見えるかは、目が顔の下あたり、つまりちょうど鼻の横あたりにあるか、顔の上あたりにあるかによって変わるのです。
目の位置を少し変えるだけで、あなたのイメージするお顔に一歩近づくはずですよ。
目を付ける準備は整ったので、いよいよ目を付けましょう!事前に、手縫い針に糸を通して玉結びをしておきましょうね。
- ぬいぐるみの首側から、まち針を刺したところをめがけて糸を通した手縫い針を刺す
- まち針を抜いて、それが刺さっていたところに目打ちを刺して、目玉ボタンが入る隙間を作る
- 手縫い針に目玉ボタンを付けて、手順1とは逆に、まち針が刺さっていたところから手縫い針を通し首から針を出す
- 工程3を、2~3回繰り返す
- 最後に首側で玉止めをして完成!
たったの5つの工程でぬいぐるみの目は付くのです。「想像よりも簡単だな」と思ってもらえたのではないでしょうか。
この5工程のワンポイントに注意すれば、理想の目のぬいぐるみに仕上げることができます。
目を付けるのは「難しそう」と思いがちですが、方法が分かれば簡単です。手順通りに進めれば、だれでも簡単にぬいぐるみの目を付けることができますよ。
顔をかわいく見せるワンポイントアドバイス!
顔をかわいく見せるワンポイント。それは工程3で糸を首から出してからの引っ張り具合です。どれだけ引っ張るかがぬいぐるみの表情を決定します。
ポイントとしては、目玉ボタンの足が目打ちで開けた穴にすべて埋まるようになるまで、強く糸を引っ張ることです。
強く引っ張ることでぬいぐるみの頬が出来上がり、また、あごが引かれることで首周りをすっきりさせることができます。
この作業が手作りのぬいぐるみの良さ、手作りの温かさを感じる秘密になっています。
大量生産のぬいぐるみは安全性の確保の理由等から小さな目などのパーツが、がっちりプラスチックの留め具で止められてしまいます。
これにより、表情に個性を出すことが難しくなっているのです。
生地が伸びないときのちょっとしたコツ!
「上手くできないよ!」というあなた。もしかするとあなたの使っている生地は伸びないものかもしれません。
あまり伸びない生地の場合、目をへこませるコツは工程3で糸を引っ張るのではなく目を指で生地に押し付けることです。
目を押す指は最後に糸を玉結びするまで絶対に離してはいけませんよ!
ぬいぐるみの目の付け方をマスターして、世界に一つのぬいぐるみを作りましょう!
ぬいぐるみの目は刺繍でも!推しぬいづくりにはコレ!
推しぬいを作ってるんだけど、私が求める目が目玉ボタンにないんだけど・・・・
推しぬいを作るためには、目玉ボタンとは違う技術が必要なのです。今からは、推しぬいを作るうえで必須の技術である刺繍による目の付け方を解説します。
刺繍をするために必要な道具をまずは紹介します。これらの道具は100均などでも簡単に手に入るので、「道具がないよ~」という方もぜひ挑戦してみてくださいね。
- 顔になる布
- 刺繍針
- 糸切りばさみ
- 刺繍枠
- 刺繍糸
- 刺繍用下地シート
刺繍にはたくさんの道具が必要なんです。1つとして欠けると目が作れなくなるので、きちんと用意してください。
そして、付け方を説明する前に刺繍の縫い方の種類を説明しておきますね。主に3種類あります!
- アウトラインステッチ
- サテンステッチ
- ロング アンド ショートステッチ
これら3つの縫い方を使い分けながら、ぬいぐるみの目を縫っていきましょう。
- 刺繍下地シートに目の下絵を印刷する
- シートを顔となる布の目を付けたい箇所に貼り付け、刺繍枠に取り付ける
- 糸を2本どりで用意する
- 下絵を参考にまずは目の輪郭をアウトラインステッチで作っていく
- 中をサテンステッチやロング アンド ショートステッチで埋めていく
- すべて埋まったら糸処理をして、シートを水で溶かして完成!
工程5にて行う、刺繍方法の使い分け方を説明します。
「サテンステッチ」は、狭い部分を刺繍するときに活用する方法です。広い部分に使うことをおすすめしない理由としては、糸がたるんでしまうことがあるためです。
「ロング アンド ショートステッチ」は、広い面を刺繍するときに活用する方法です。特に色のグラデーションをつけたいときに、おすすめの方法です。
両者を上手に使い分けることが、ぬいぐるみの目を作るときに最も大切なポイントです。
糸処理のやり方を習得しよう!2種類の方法をご紹介!
糸処理は玉止め(玉結び)をするものとしないものの2種類のやり方があります。
今から、両方のやり方とメリット、デメリットについて説明していきます。
玉止め、玉結びのメリットは刺繍でミスが生じた際の対応が簡単だということがあげられます。
もし刺繍をやり直したいと思ったときには、玉結びをしたところを切ることで簡単にほどくことができるからです。
デメリットとしては、玉結びの玉が刺繍をするときに邪魔なだけではなく、布が薄いと布の表に玉が浮かびあがってしまいます。
でも刺繍がはじめての方は、まずこの手に取りやすいやり方で刺繍に慣れ親しむのも良いと思います。
それに、ぬいぐるみを作るのであれば布もそれなりに厚さのあるものを使用します。そのため、上にあげたデメリットはあまり気にならないかもしれません。
玉止め、玉結びをしない方はメリット、デメリットをお話する前にその方法を説明していこうと思います。
- 刺繍したい布を刺繍枠に取り付ける
- 布の表から針を刺し糸を通す
このとき、表面に少し多めに糸を出しておく - 表面に出ている糸を押さえながら、針を裏から刺繍したいところに刺す
- ある程度刺繍が進んだら表面で押さえている糸は放す
- 最後まで刺繍が終わったら、布を裏返す
- 残った糸と初めに残しておいた糸を、裏の糸の間に2~3回くぐらせて固定する
この方法のメリットは、布の裏に邪魔になるものができないという点です。
処理は慣れるまで大変かもしれませんが刺繍をする最中はこの方法の方が楽に作業を進めることができますよ。
そしてデメリットはミスをしたときに刺繍が取り外しにくいという点です。しかし、逆を言えばそれだけ丈夫な刺繍であるとも言うことができるのでこの方法はおすすめです。
私は玉結びが苦手なのでこの方法の方が簡単にできるかもしれないと思っています。あなたにあった方法を選んでくださいね。
ぬいぐるみの目をワッペンで付けるなら方法は2種類!
刺繍はまだハードルが高いわ。あきらめるしかないのかしら。
ぬいぐるみを作ることがはじめての方で、「刺繍で作るような目を付けたいけれど、上手くできる自信がない」という方もいると思います。
そんなあなたにおすすめなのが今から紹介するワッペンです。ワッペンはぬいぐるみの目の部分に張り付けるだけなので、初心者の方でも簡単に付けられますよ。
ワッペンを付ける方法は、アイロンで付ける方法と糸と針で縫い合わせる方法があります。
まずアイロンで付ける方法を説明しますね。アイロンで付けるときは、ぬいぐるみの形にする前の生地を用意してください。
ここで事前に、使用する生地の耐熱温度は何度なのかを確認しておいてくださいね。
ワッペンを付けたい位置に置き、あて布をかぶせてから中温に設定したアイロンで、10秒ほどぐーと体重をかけて加熱してください。
ワッペンの位置の最終確認をしてから加熱しましょうね。1度付けてしまうと剝がすことができなぐなりますよ。
加熱が足りないとくっつかないことがあります。
しっかり加熱しましょうね。
生地が十分に冷めてから、きちんとくっついているかを確認しましょう。もし剝がれてきたら、もう一度アイロンで温めれば貼り付けられるので安心してくださいね。
もうひとつは、糸と針で縫い合わせる方法です。「ワッペンを付ける前にもうぬいぐるみを組み立ててしまったよ」という方におすすめの方法です。
細く切ったマスキングテープで仮止めをしてから、できるだけ細く、ぬいぐるみの色と似ている色の糸でまつり縫いで縫いましょう。
刺繍ワッペンの糸の流れに合わせて縫うことがコツですよ。如何に目立たないように縫うかを考えて付けることが大切です。
ワッペンの楽しみ方を使用の際の注意点もあわせてご紹介!
ワッペンは、事前に刺繍をされている目の部品のことを言います。
このワッペンと自分で縫った刺繍の目の違いとしては、色があるかないかです。
ワッペンの目は中が白色にしておけば、自分で好きな色にすることができるのですよ。
市販のアルコールマーカーを使用して、あなた好みの色に仕上げましょう。
色を塗るときに注意してほしいことが1つだけあります。それはうすく塗り重ねることです。
厚く塗ってしまうと色がにじんでせっかくのハイライトにまで色が入ってしまいます。気を付けてくださいね。
うすく塗り重ねることできれいなグラデーションにすることもできます。
少し根気がいるかもしれませんが、うすく塗っては乾かしてを繰り返してかわいい目に仕上げましょう。
まとめ
- ぬいぐるみの目は、低い位置にすると子供っぽく、高い位置にすると大人っぽい印象になる
- 目の付け方は、ぬいぐるみ頭部の首後ろあたりから、目の位置めがけて針を入れて目を通す
- 目を通した後にしっかり糸を引っ張ると、目がぬいぐるみ生地に沈み、頬と立体感が生まれる
- 伸びにくい生地の場合は、糸を引っ張っても目が沈みにくいため、目を指で生地に押し込む
- 推しぬいを作る場合なら、刺繍で目を付けるのがおすすめ
- 刺繍で目を入れるなら、「アウトラインステッチ」「サテンステッチ」「ロング アンド ショートステッチ」を使い分ける
- 糸処理は、玉止め(玉結び)をしてもしなくてもいい
- ワッペンで目を付ける時、付け方には「アイロンを使う方法」「糸と針で縫い合わせる方法」がある
- ワッペンなら、自分好みの色に塗って楽しむこともできる
ぬいぐるみの目といってもたくさんの付け方があります。
あなたの作りたいぬいぐるみにあった付け方で、かわいい目を作ってあげましょう。
あなたが自分だけのぬいぐるみを作ることができますように。
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