拭き掃除をした後の雑巾にほこりやごみがびっしり付いたとき、多少のほこりが残っていても気にせず、また掃除に使っているあなたは要注意です。
漢字に雑の字が入っているからか、雑巾は汚れているもの、汚いものという考えが頭の片隅にあって、つい雑に扱いがちですよね。
私も以前はそう考えており、取り方について考えていませんでした。
ですが、雑巾のほこりはきちんと落とさないと、カビや雑菌の繁殖にもなり、体調不良を引き起こす要因にもなります。実はとても不衛生なんです。
雑巾についたほこりの取り方ですが、先に外でパタパタとはたいてほこりを落として水洗いか洗濯をするといいですよ!
今回は、気分爽快な日常と健康維持のため、雑巾に付着したほこりの正しい取り方、ほこり取りの重要性とほこり掃除のコツをご紹介いたします。
雑巾のほこりは取り方の前にパタパタはたいて落とす
拭き掃除に使った後の雑巾は、みなさんどうされていますか?まず雑巾を洗う前に、ほこりを落として、水洗いしましょう。
家の中のごみ箱の上で、雑巾をパタパタする方もいらっしゃると思いますが、ほこりの中には、雑菌やカビなども含まれます。
せっかくきれいに掃除をしたのに、また雑菌をまき散らすことになるので、できれば外でパタパタ振りましょう。
雑巾が乾いていれば、これである程度のほこりは取れますよ。
カーペットローラーでコロコロするのもおすすめです。
使ったテープはそのままにせず、必ずその都度捨ててくださいね。
雑巾って汚いからあんまり触りたくないなぁ~。
ハウスダストアレルギーも持ってるから、ビニール手袋やマスクをつけてパタパタしようっと。
以前の私は、ほこりが付いたまま軽く水洗いをして、ある程度の汚れが落ちたら乾かして、また次の掃除のときに使う、というようなことをしていました。
水洗いをしながら、雑巾に絡まったほこりや髪の毛を取ろうとしてもなかなか上手く取れず、イライラすることもあります。
ほとんどは、ほこりを取ることを諦めて、次洗う時にきれいに取れればいいや!と思ってしまっていました。
そして何回か繰り返しているうちに洗うのが面倒になって、ついついゴミ箱にポイッと捨てしまいます。
ですが、雑巾に絡みついたほこりの取り方を身に付けてからは、雑巾を洗うことが苦にならなくなりました。
むしろ愛着がわくようになり、簡単に捨てることなく使い続けることができました。ぜひみなさんも参考にしてみてさい。
雑巾のほこりは洗濯する前に軽くゆすぐと落ちやすい
雑巾の洗濯方法は、洗濯機や手洗い方法がありますが、まずは1度水で軽くゆすぎ洗いしましょう。
バケツに水をはって、バシャバシャ雑巾を振ってください。それだけでもほこりはあらかた取れますが、気になる方は、ブラシを使って軽くゴシゴシしてみてください。
ブラシにほこりが絡まって、簡単にきれいになります。この時も、気になる方はビニール手袋などを使って下さいね。
洗い終わった水は、ほこりで汚れていますし、ゴミも混ざっていますので、トイレやお風呂場に流すことをおすすめします。この時、大きめのごみは取り除いて下さいね。
キッチンシンクや手洗いシンクは、お風呂場やトイレよりも排水口の配管が小さく、ごみが詰まりやすいので避けてください。
雑巾に付いたほこりを洗濯機で洗うポイント
洗濯機で雑巾を洗う場合は、当然ながら、衣類と分けて洗います。
一緒に洗うと、衣類に雑巾の汚れが付いたり、嫌な臭いがついてしまいます。
使用洗剤は、粉状や液状どちらでも構いません。
除菌、抗菌、消臭が高いものを選び、少し多めに入れましょう。
柔軟剤があれば使用してみてください。乾燥した後のゴワゴワ感がなくなりますし、拭き掃除しやすくなるのでおすすめです。
雑巾のほこりを手洗いする方法とポイント
ただ、雑巾1,2枚程度であれば、手洗いが経済的ですね。手洗いをする場合のポイントは、ぬるま湯を使うことです。
40度前後を目安にして下さい。
水よりぬるま湯で洗うメリットは、以下の通りです。
- 生地にやさしいので傷みにくい
- 雑菌の繁殖をできるだけ抑えてくれる
- 嫌な臭いも除去できる
- ほこりやゴミなどの汚れを浮き上がらせる
使用洗剤は、洗濯機で洗う場合と同じで、除菌、抗菌、消臭が高いものを使い、少し多めの量でゴシゴシ洗いましょう。
粉状洗剤は、溶けにくい場合もあるので、溶けきってから雑巾を洗いましょう。
この場合、液状洗剤のほうが手間がかからず便利ですね。
洗剤の代わりに重曹を使うのもおすすめ
洗剤の代わりに使うなら、重曹も同じような効果が期待できます。
重曹を使い慣れていない方も多くいらっしゃると思いますが、使用する場合の注意点も押さえておきましょう。
- 食用と掃除用がある
- 食用は、掃除に使っても構わないが、掃除用は食用に使わない
- アルカリ性物質でph8程度なので、皮膚や粘膜への刺激が多少ある
また、重曹を使うメリットも以下に解説しますよ。
- カビの除去
- 殺菌効果は期待できないが、増殖を抑える
- 皮脂などの酸性の汚れを落とす
- 消臭
水の交換目安は、黒く汚れた水が薄くなるまでです。3,4度繰り返してください。
洗濯板やブラシは汚れを落とすための救世主!
洗濯板やブラシを使って洗うと作業がはかどります。
雑巾に絡みついたほこりや髪の毛なども簡単に取れて便利なアイテムです。
手荒れが気になる方は、使い捨てのビニール手袋などでカバーして下さい。
汚れた水は、トイレやお風呂場に流してください。
雑巾で取るほこり掃除のコツ
雑巾を使ってほこりを拭くコツは、以下の通りです。
- 上から下へ、奥から手前(入口)に向かって拭く
- 一定方向へ拭きあげる
拭き掃除をしても、すぐにほこりがたまったり、落ちてきたりしますよね。
長時間かけて拭き掃除をしても、まだほこりが気になったり、こびりついていたりするときりがないです。
せっかく頑張って掃除をしたのですから、できるだけきれいな状態が続くほうがいいですよね?
たとえ時間をかけて家の隅々まで掃除をしても、方法が間違っていたら意味がありません。
コツさえつかめば、短時間で掃除を終わらせることもできます。
せっかく雑巾のほこりをきれいに取る方法を覚えたのですから、習慣化して活用してください。
今度は、その雑巾を使って効率よく、正しい拭き掃除の仕方を身に付けましょう。
ほこりを取るコツは上から下へ、奥から手前に拭く
ほこりは空気中を漂っているように見えますが、上から下へ、高いところから低いところに落ちるものです。
雑巾でほこりを拭く時は、上から下へと順番に掃除することが基本です。水拭きする場合のコツは、奥から手前や入口に向かって拭き掃除します。
かりに、床の拭き掃除をしてから、家具やカーテンレールのほこりを払ったとしても、その時のほこりが下に落ち、床にまたほこりが積もります。
そして、また床の拭き掃除をするはめになります。
このような無駄な手間を省くために、雑巾でほこりを拭く時は、上から下へと順番に掃除することが基本です。
さらに、とくに床を雑巾で拭く場合は、手前や入口から始めるとほこりを取り残してしまいます。
板目に沿って、一定方向に拭き上げると、手間がかからず効率よく仕上げることができます。
雑巾でほこりを取るこつは一方向に拭くがポイント
ほこりを拭くときは、一方向に向かってさっとから拭きしてください。
何度も同じ箇所を往復させたり、円を描くように拭いたりしないでください。
一度雑巾で拭ったほこりや雑菌が、往復することで、また再度付着してしまいます。
雑巾でほこりを取るにはから拭きと水拭きどちらが先?
基本は、水拭きをした後にから拭きです。ほこりを取るだけであれば、から拭きで十分です。
油汚れやこびりついた食事のカスなどは、から拭きだと不十分で、汚れが落ちにくい場合がありますので、水拭きをしたあとに、から拭きしましょう。
雑巾を使ってほこりを取るにはどんな素材がいいの?
雑巾と聞くと、使い古しの布でできたものと思いがちですよね?
ですが、掃除の出来は雑巾で決まる!といっても過言でないほど、雑巾選びは重要なポイントです。
今回は大まかに3種類の雑巾、「綿雑巾」、「科学雑巾」、「マイクロファイバークロス」をご紹介します。
経済的に使える「綿雑巾」は、いわゆる私たちが想像するような雑巾で、いらなくなった衣類やタオルなどで作ることも可能です。
綿雑巾といっても、綿100%である必要はありませんが、ほとんど綿素材であるということです。
サイズや厚さは多種多様で好みがありますが、あまり大きいと使いずらく、乾きにくいので布巾と同じくらいの大きさがベストです。
メリットは、耐久性があることだね!
次に、万能型の「科学雑巾」は汚れの吸着にすぐれ、ほこり掃除には最適な雑巾です。
あらかじめ、薬剤、抗菌剤、防カビ剤、防臭剤などがあらかじめしみこまれた雑巾で、水拭き、から拭きの2役を備えている万能雑巾です。
ただ、洗うと効果が落ちるため、レンタルや使い捨てが一般的です。
科学雑巾をレンタル用に配布している清掃業者もあるらしいよ。
ちょっとが興味あるから、問い合わせてみよう!
そして「マイクロファイバークロス」は科学雑巾とは対照的で、薬剤を使わず、繊維の力でほこりを落とせる科学繊維からできています。
綿雑巾よりも吸水性が高く、ほこりや汚れをキャッチする性質が優れており、ほこり掃除にはとても魅力的なアイテムです。
ただ、綿雑巾に比べて、耐久性や耐熱性が低く、乾燥機などで乾燥させることは厳禁です。
綿雑巾や化学雑巾と比べて寿命が短いのが弱点です。
繊維が細かいため、汚れがすき間に入り込んで、落ちにくく、臭いが発生してしまいます。
マイクロファイバーの雑巾を洗濯するときは、洗剤を多めに使ってしっかり洗おう!
種類によっても用途が変わるので、正しく選ぶことで掃除の手間を省き、負担を減らしてくれます。
雑巾の種類によっては、抗菌、防臭効果がある素材のものがあるので、日々の掃除の手助けにもなりますね。
雑巾に付いたほこりを取る重要性
さて、ほこりとは一体何なのでしょうか?ふわふわしていて、見た限りでは綿あめみたいで、いつの間にか家じゅうのあちこちで発生してますよね?
ほこりは、主に布製品などから出た繊維のクズが絡み合ったものです。
実は、ほこりは思った以上に不衛生で、アレルギーや喘息などを引き起こす原因となるものなのです。
それを考えると、気持ち悪くて、ほこりが残ったままの雑巾を、再度掃除に使うってことはしたくなりますよね。
拭き掃除をすればするほど、雑菌の繁殖を許すことになってしまいます。
ただ、原因をしっかりと理解していれば、対策を講じることができますね。
ほこり掃除をする前に、雑巾のほこりをきれいに取り除くことが健康維持の秘訣とも言えます。
掃除後の雑巾はホコリ以外に雑菌などもびっしり付く
ほこりは、主に、布製品などから出た繊維のクズが絡み合ったものです。
その繊維のクズに、以下のようなものが加わったとても不衛生な集合体なのです。
- トイレットペーパーやティッシュなどの紙の繊維
- 人から出る、ふけ、あか、皮膚が剥がれ落ちたもの
- 食べ物のクズ
- 土や砂、花粉など外から運ばれてくる目に見えない細かい粒子
- ダニのふんや死骸
- 細菌やカビ
そして、なんと、リビングルームのほこり1グラムあたり、細菌が10万個以上、カビは6万個以上も含まれていることが判明されています。
拭き掃除が終わったほこりだらけの雑巾には、目に見えない不潔なものが何十万個も付いていることになります。
家族の健康を考えると、雑巾であっても手が抜けませんね。
私はこのことを知ってから、雑巾を丁寧に洗うことを心がけています。
雑巾に付いたほこりは健康被害を引き起こす可能性もある
細菌やカビ、ダニは目に見えない分、とても怖い存在ですよね。
特に家の中に生息するダニの中で、8割以上を占めるのは、アレルゲンを持つチリダニで、体内に吸収されると、以下の原因にもなりえます。
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
小児喘息を引き起こす原因の大半はダニといわれる程に、子供の健康を害する要因にもなります。
カビもアレルゲンがあります。体内に入ると、「アレルギー性鼻炎」「肺炎」「シックハウス症候群」「水虫」などの症状が出やすくなります。
また、アレルゲンが体内に入ることにより以下の症状も出てしまうのです。
- イライラする
- 頭が重い、軽い頭痛
- 不眠でよく寝れない
- 疲労感、倦怠感があり、だるい
- 動悸、息切れ
これらを感じても、はっきりした原因が分からず、体調不良が続くこともあります。
このように、ほこりには、たくさんの病原体が含まれています。
5 まとめ
- 拭き掃除には、ほこりの取り残しがないきれいに洗われた雑巾を使う
- 使用した雑巾は、本洗いをする前に、丁寧にほこりを取る前洗いが基本
- 本洗いは、洗濯機でも手洗いでもOK
- 雑巾にも種類があり、用途に応じてほこり取りに活躍
ほこりは、細かいごみと雑菌の集合体です。体調不良や病気を引き起こす原因にもなりかねません。
ですから、雑巾を使用したら、必ずほこりを取って、きれいに洗い、次回の掃除に備えましょう。
雑巾のほこりの取り方さえ気を付けていれば、健康で、爽快な生活を送ることができますね。ぜひ、みなさんも今日から試してみてください。
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