「朝起きた時になんだかすっきりしない、寝ても疲れがとれない、起きると腰がいたむ、、」毎朝、ベッドから起き上がる際に体が重く、痛みを感じることはありませんか?
私は腰痛もちに肩こり持ちなので、よくあります。
その原因はもしかするとマットレスのせいかもしれません。マットレスにへたりができることで、無理な姿勢で眠ることを強いられてしまい快適な睡眠を妨げてしまうケースがあります。
睡眠は1日の1/3程度を占めており、質の高い睡眠をとれなければ日中の活動にも影響を与え、身体にも不調をきたしてしまうことがあるんです。
マットレスのへたりは残念ながら復活させることができません。
ですが、応急処置でマットレスのへたりを一時的に復活させ、対策することで毎晩の眠りを快適にして腰のいたみからも復活しましょう。
マットレスのへたりは復活できない!?
マットレスのへたりは、同じ場所に何度も体重をかけてつぶれてしまった証拠です。
残念ながら、これを新品同様にまで復活させるのは難しいです。「劣化」でもあるので、買い替えしかありません。
毎日同じ姿勢で寝ていると、マットレスの同じ場所に毎日体重を預けますよね。
マットレス内のクッションが毎日圧縮されていると、つぶれてしまうのは当然です。特に肩や腰が当たる位置はへたりやすいです。
誰しも自分の寝やすい姿勢を無意識にとっていますよね。ちなみに私は気づくとうつ伏せです。
へたったマットレスを使用し続けると、腰やおしりなど沈み込んでいる箇所への負担が集中します。その結果、睡眠の質が低下して身体に不調をきたしてしまうことにもつながってしまいます。
復活はできなくても、応急処置の策はある!
マットレスは決して安いものではないため、どうせ買うなら長持ちするものを検討して選びたいですよね。
マットレスをすぐに買い替えられないなら、裏返したり、回転させたり、応急処置をしてみましょう!
- マットレスを裏返す、頭と足の位置を回転する
- 三つ折りタイプなら、真ん中と端のマットレスを入れ替える
- へたり部分にタオルを敷く
- 陰干しする
一番手っ取り早いのは、へたりが残っている面を裏返す、または頭と足の位置を入れ替えることです。
ほとんどのマットレスは両面使えるようにできています。これなら体重がかかる位置をずらせるため、腰や肩が当たる部分は新品同様の硬い面がくるのです。
また、2~3ヶ月に1回くらいローテーションさせることで、今以上にへたりがひどくなりにくいのですよ。
ちなみに、三つ折りタイプのマットレスなら真ん中のマットレスがへたりやすいです。側面や底にジッパーなどがあるので、そこから開けて端と真ん中のマットレスを入れ替えてもいいですね。
そして、へたり部分をサポートするようにタオルを敷いてもいいですね。
タオルには反発力がないので、寝心地はちょっと硬くなるかもしれません。ただ、「買い替えまでの間だけ」と割り切ってしまえば、節約家のあなたにおすすめです。
買い替えが必要だとしても、大きいマットレスは処分するだけでも大変です。「粗大ごみの申請手続きをして重たいマットレスを運んで…。」とやることが多すぎて、考えただけでぞっとします。
すぐに買い替えられないなら、せめて応急処置をすれば寝心地も新品同様に復活しますよ。
マットレスのへたりにはトッパーが大活躍!
マットレスのへたり対策なら「マットレストッパー」が使えます。
これは薄いマットレスのようなもので、今使用している敷布団やマットレスの上に敷きます。
へたったマットレスの上に敷くことで、へたり部分を補い、寝心地のサポートをしてマットレスをより長く使えるのです。
厚みはだいたい3~5cm程度で、素材や硬さも様々です。マットレストッパーを購入するときは、今のマットレスの素材とは反対の硬さを選びます。
ただし、へたったマットレスの上に敷くなら、同じ硬さ、または少し硬めのマットレストッパーを選び、へたり部分に弾力を補いましょう。
また両端にゴムが付いていれば、マットレスとのズレを防止できます。ゴムが付いていなければ、シーツをベッドの下に入れ込めばマットレスと固定できますよ。
マットレスより薄型で価格もお手頃です。種類やメーカーによってさまざまですが、数千円程度から購入できます。
「トッパー」という言葉に聞き覚えががなくても、有名な製品の中には「エアヴィーヴ」や「トゥルースリーパー」などの有名ブランドもあるのですよ。
マットレストッパー自体も、使用するうちにへたってきてしまうのですが、マットレス自体を買い替えるよりもお安く買い替えられます。マットレス本体を買い替えるよりも、節約できますね。
ただし、マットレスに重ねて使用しているとさらに湿気が溜まりやすくなるため、カビが生えるか心配になりますよね。
ファイバーを使用した通気性のよいマットレストッパーなら、湿気もたまりにくいですよ。陰干しがめんどくさいなら「通気性」も視野に入れて選んでみましょう。
そして使うときには定期的にトッパーも陰干しすれば、湿気も追い出してカビ対策にもなりますよ。
マットレスのへたりを確認する方法は?
マットレスは、主に腰やお尻を乗せている、中央部分がへたりやすいです。
どのくらいのへたりか確認をするなら、マットレスの端部分から中央部分にかけてメジャーをあててみて、中央部分の凹み具合を見てみましょう。
もしへこみが深ければ、その分「劣化が進んでいる」といえます。
また、測らなくても腰やおしりの部分が浮いたような感覚があれば、それも「へたり」と思ったほうがいいです。
さらに、マットレスの一部が柔らかくなってきているなら、マットレス内の詰め物が少なくなってきた、もしくはウレタンが劣化してきています。
そしてもしカビがはえていれば、少しのカビであれば重曹などで除去もできます。
しかしカビの胞子ををたくさん吸い込むとアレルギーを発症してしまうため、買い替えたほうがいいです。
コイルマットレスの劣化サインは音や感触
コイルマットレスなら、劣化が進むと中のコイルが弾力性を失って柔らかくなる、きしみや音を発生させる、または身体にコイルの感触を感じやすくなります。
きしみ音が聞こえるということはコイルの間で摩擦が生じているため、体をうまく支えられていないのです。寝心地が悪くなるだけでなく、夜中に目をさます原因にもなり不快ですよね。
過度な負担がかかるような状態になることもコイルの劣化につながってしまいます。
小さい子どもがいらっしゃるご家庭では、お子さんがベッドをトランポリン代わりのようにぴょんぴょんと飛び跳ねるような負担がかかると、コイルも劣化します。
また、以前にくらべて身体にコイルがあたるような感触を感じるなら、コイル内部のウレタン部分が薄くなり、コイルがむき出しになっている可能性が高いです。
この場合も、身体を痛めたり寝つきが悪くなってしまいます。
どちらかというとコイルタイプの方が長持ちする
マットレスには種類や各メーカーによってもさまざまですが、どちらかというとウレタンタイプよりもコイルタイプの方が長持ちしやすいです。
コイルタイプのマットレスは、コイルやばねを引き詰めてサポートするタイプのマットレスです。
複数のコイルを連結させて1つにまとめた「ボンネルコイル」は身体を面で支えるので、寝心地としては硬めで寝返りをうちやすいです。
対して「ポケットコイル」はコイルをひとつずつ敷き詰めたものです。身体を点で支えるため、身体にフィットしやすいです。
そしてウレタンタイプのマットレスは、ウレタンのクッション性を利用して体を支えるため、身体になじむような感触です。
腰痛対策としてもよく使われますが、長年同じ場所に体重をかけ続けるとへたっていくため、寿命は短めです。
また、コイルタイプとウレタンタイプを複合したような「ハイブリットマットレス」というものもありますが、こちらも素材の組み合わせによって耐久性は異なります。
へたりにくくするなら定期的に陰干しすること
マットレスを立てて陰干しして、湿気を追い出せばマットレスの劣化を遅らせることも可能です。
寝ている間にも汗をかいているため、その汗が湿気に変わります。
湿気はとても重たいため、マットレスの下にどんどん溜まっていくのです。
直接床にマットレスを敷いているなら、こまめにたてかければカビが生えにくくなりますよ。
まとめ
- マットレスのへたりは復活できないため、本当なら買い替えたほうがいい
- マットレスは使う向きが決まっていないため、一部へたっただけなら裏返しや上下の入れ替えをすれば復活したも同然になる
- へたった部分の詰め物を入れ替えたり、タオルなどを敷けばへたりも気にならなくなる
- へたったマットレスや新品のマットレスの上に「マットレストッパー」を敷けば、より長く使える
- マットレスのへたりを確認するなら、簡単な方法はメジャーで凹み具合を測ってみること
- へたりにくくするなら、定期的にマットレスを立てて湿気を逃がす
マットレスは、寿命を超えて使い続けると腰痛や肩こり、睡眠の質の低下など様々な不調が現れやすいです。
これらの方法をうまく活用しながら心地の良い眠りを取り戻しつつ、新しいマットレス購入をじっくりと吟味しましょう。
マットレスは、安いものではありません。購入に踏み切るまでのつなぎとして応急処置をすれば、睡眠時の相棒ともなる次のマットレスに必ず出会えますよ。
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