先日子供へパンケーキを焼いたので、はちみつを使おうとしたら白く固まっていました。子供に少し待ってもらい慌てて高温で3分ほど湯煎しましたが、溶けませんでした。
固まったままだと次使う時に困るので、戻し方を調べたらなんと高温で湯煎をしてはいけませんでした!
はちみつは高温で長時間湯煎してしまうとせっかくの栄養成分や、ふわっと鼻に抜ける甘い花の風味が失われてしまいます。
はちみつは50度前後の温度で湯煎にかけると、栄養成分も変わらずおいしく元通りになりますよ!
プラスチック容器に入っているはちみつの戻し方と、湯煎以外ではちみつを簡単に戻す方法もご紹介いたします。
完全栄養食と呼ばれているはちみつを工夫しながら毎日の食事に取り入れれば、美容にいいアミノ酸などの成分を効率よく摂取できますよ♪
はちみつの湯煎温度は50度前後がベスト
はちみつを白く固まった状態から元通りにするには高い温度で湯煎するのがいいのか、低い温度で湯煎するのがいいのか悩みますよね。
栄養成分はそのままに、はちみつを元に戻すには温度は50度前後で湯煎(ゆせん)するのがベストですよ!
はちみつに含まれている酵素は熱に弱く、はちみつの温度が60度以上になると内部の成分が破壊されせっかくの栄養素が変質してしまいます。
そのため50度前後の熱すぎない温度であれば、はちみつに含まれている酵素やビタミンをそのままに固まったはちみつを元へ戻せますよ。
戻す時に可能なら湯温計を使ってお湯の温度を測りながら、はちみつを湯煎をしましょうね。
湯温計がお家にない場合はどうしたらいい?
湯温計があなたのお家になくても、簡単に50度を作る方法があるので大丈夫です!
お鍋で一定量のお湯を沸かし、そこへ同量のお水を入れるとおおよそ50度の出来上がりです♪
お水がグツグツと沸騰する温度は100度なため、同じ量のお水を入れることによって温度がおおよそ半分になります。
湯温計がない場合は、これで簡単に50度のお湯ができるため試してみてください!
また、同量のお水を用意せずに50度かを見るには、ぎりぎり手を入れられる程度かを見てくださいね。
はちみつが白く固まる原因はブドウ糖!
湯煎で戻したのに、しばらく使わなかったらまた固まってた!
はちみつに含まれているブドウ糖は温度の変化、振動によって何度でも固まる性質があります。
まず、はちみつは保存している温度によってブドウ糖が反応して固まるのです。
はちみつは、15度前後が固まりやすい温度と言われており、冬場や日当たりが悪い場所だと固まりやすくなります。
15度というのは、だいたい10月~11月頃の温度で少し肌寒く感じるくらいの温度ですね。
また、夏場に常温で置いていても空調などによって気温差が激しいと固まりやすくなる傾向があります。
直射日光が当たる場所や、エアコンやストーブの近くは、温度差が激しいから置かない方がいいのね!
つぎに、はちみつは成分中のブドウ糖や気泡に振動が伝わると固まりやすい性質があります。
はちみつを出すためについ容器を振っていませんか?それ、実は逆効果となる行動です。
はちみつを振ったり、振動が伝わりやすい場所に保存すると固まりやすくなりますよ。
そのため、電子レンジや冷蔵庫などの近くに保存するのはやめておきましょう。
食器棚の上かシンク下なら、気温差や振動に影響されないで保存できそうね♪
おわりに、はちみつはブドウ糖の割合いによっても固まりやすくなります。
はちみつの主要成分は果糖とブドウ糖です。ブドウ糖が多く含まれているほど固まりやすく、反対に果糖が多く含まれているはちみつは固まりにくいです。
ブドウ糖の含まれる量は、はちみつを採取する花の種類によって変わります。
また花粉が取り除かれていたり水あめが混ざっているなど、天然はちみつそのままではなく手が加えられている、はちみつも固まりにくいです。
パッケージにナタネ・ひまわりのはちみつと書いてあったら、そのはちみつはブドウ糖が多いみたい!
もしはちみつが白く固まるのが嫌な場合は、果糖はちみつを選ぶか少量タイプの商品を購入して早めに使い切りましょう!
はちみつの保存方法は冷凍するのもアリ!
先ほどお伝えしたように、はちみつは15度前後の場所に保存すると固まりやすくなるため冷蔵庫での保存は向きません。
冷凍庫は冷蔵庫より温度が低いので、より固まりそうですよね。
しかし、はちみつは糖度が高いため冷凍保存しても意外なことにカチコチには固まりません。
常温保存のとろとろとした、はちみつに比べると冷凍保存した、はちみつはやや硬くなり水あめのようになります。
スプーンですくい取るのに少し力が必要だったり、溶けにくくてパンなどに塗るのが難しいと感じるかもしれません。
使い勝手はやや落ちますが、白く固まるのが苦手な方は冷凍保存しておくと安心ですね!
私は冷凍保存する際に、瓶ごとではなく小さいジップロックなどの容器に移し、平らにした状態で冷凍庫へいれています。
使う予定の数分前から常温に置いておけば、やわらかく使いやすい状態へなっていますよ!
室温が15度くらいになる冬や真夏の暑さで品質が落ちる心配がある場合には、冷凍保存もアリですよ♪
はちみつを湯煎で戻す方法も温度に気を付ける
はちみつ内の栄養素を変えずに湯煎で戻す方法には、温度管理が大切です。
はちみつは高温で湯煎してしまうと栄養素が変わってしまうため、50度前後の温度でゆっくり温めましょう。
沸騰し始めて小さな泡が立ち始めたら60度くらいなので、もしそこまでいってしまったらお水を足して温度を下げてくださいね。
それでは早速瓶に入っている、はちみつを湯煎で戻していきましょう。準備するものはこちらです。
- はちみつ
- 小鍋
- 長めの箸かスプーン
- 水
準備はできましたか?つぎに手順を説明いたしますね。
- はちみつはフタを開けた状態で容器ごと、お鍋に入れる
- お鍋の中に、はちみつと同じくらいの高さまで水を入れる
- お鍋を弱火にかけ、沸騰する前に火を止める
- 湯煎を始めるとはちみつが溶けてくるので、箸かスプーンでかき混ぜる
- はちみつが溶ける前にお湯が冷めたら再度火にかけ、50度前後まで温度を上げる
- 完全に溶けるまで30~1時間ほど、手順2~4を繰り返す
- 溶けたらお鍋から取り出し、常温に置き冷ましたら完成
気を付けていただきたいポイントとしては、必ずお水の状態からはちみつを湯煎してくださいね。
温まったお鍋に直接、はちみつの瓶を入れてしまうと瓶が割れてしまいます。
温度が上がりすぎるか心配な場合は、お鍋の中に耐熱用ボウルを入れましょう。
そこに、はちみつを容器ごと入れて温めると温度の上昇が緩やかになります。
もしまたはちみつが固まっていて湯煎をしたら、はちみつの栄養素がどうなるか気になりますよね?
適正な温度で湯煎をするのであれば、繰り返し湯煎をしても、はちみつの品質が劣化することはないそうなので大丈夫ですよ!
直接火にかけたりしないため、はちみつを焦がさずなめらかで均一の状態にできますね♪
プラスチック容器に入っているはちみつを戻す方法は?
私の家にあるはちみつは瓶じゃなくてプラスチックに入ってるの!
プラスチック容器に入った、はちみつを湯煎で戻すにはお鍋と、はちみつの間に耐熱皿を敷きましょう。
耐熱皿を敷くタイミングとしてはさきほどの瓶に入っている、はちみつを湯煎する方法で溶かす手順1にある、はちみつを容器ごと鍋に入れる時です。
プラスチック容器の場合、容器がぷかぷか浮いて不安定になりがちなため湯煎のお湯がはちみつ容器の中に入らないようにしましょう。
火が当たっているお鍋の底にプラスチック容器が当たると、耐熱温度を超えてプラスチック容器自体が溶けてしまいます。耐熱皿を敷くと防げます。
また緩やかにお湯の温度が上昇するため、プラスチック容器の耐熱温度へ達する前に、はちみつを戻すことができます。
プラスチック容器は湯煎で耐熱温度を超えてしまうと、体に有害な成分が溶け出す可能性があります。
そのためできれば容器をハサミで切って、耐熱容器に移し替えてから湯煎をしましょう。
なお、以下の表記がお使いのプラスチック容器裏に書いてあったら、湯煎はせずに耐熱容器に必ず移し替えましょう。
- ポリ塩化ビニル(PVC)
- ポリスチレン (PS)
- ビスフェノールA(BPA)
この表記は25度からの温度でも有害な成分が溶け出すため、製品裏に三角のマークで書いてないか湯煎をする前にチェックしてくださいね!
白くて硬い部分がなくなるまで、湯煎をきちんとすると再び固まりにくくなりますよ!
使い捨てカイロを使ってはちみつを戻す方法
使い捨てカイロを使っていて温かくなっている状態の温度は、だいたい53~63度です。
そのため、さきほどのはちみつを湯煎で戻す湯煎温度と同じ温かさなため、湯煎以外で戻すには使い捨てカイロを使った方法がおすすめです!
それでは、使い捨てカイロをどのように使っていくか450gの、はちみつを例にご説明しますね♪まず準備するものはこちらです。
- 450g入り蜂蜜…1本
- 使い捨てカイロ…2枚
- タオル…2枚
- 毛布またはフリース…1枚
- ビニール袋…1枚
タオルは、はちみつが漏れてもいいようにするのと直接容器に使い捨てカイロが密着するのを防ぐために2枚使います。
毛布かフリースは小さい物が使いやすいので、お手持ちの物で小さめを準備してくださいね。次に手順です。
- 450g入りの、はちみつ1本をタオルで1回巻く
- 使い捨てカイロの接着面は、はちみつを巻いたタオル側に貼り付ける
- その上からさらにタオルを巻く
- 毛布で包んだら買い物ビニール袋にいれる
- このまま使い捨てカイロが冷めるまで約12時間~14時間ぐらい放置する
- 途中上下を返せば完全に溶けて完成
使い捨てカイロを発熱させるには酸素が必要なため、使い捨てカイロを密閉状態にしてしまうと上手く温まらなくなってしまいます。
そのため、効果的にはちみつを溶かすには接着面の向きを必ず内側(はちみつ側)にしてくださいね。
溶かすのに12時間以上かかるため、はちみつを使いたい時にすぐ使うことはできません。
しかし、前日の夜に準備しておけば朝にはとろとろの美味しい、はちみつが使えますよ♪
また使い捨てカイロを使った方法は火を使わないため、瓶・プラスチック容器どちらも戻せますよ!
はちみつの量と使い捨てカイロの数が違う場合は?
使い捨てカイロを使った方法をしたいけど、使い捨てカイロが1個しかなかった!
お家にある使い捨てカイロが1個だった場合でも、毛布があればこの方法ではちみつを戻せますよ!
使い捨てカイロの数と、はちみつの大きさが違うと戻る割合が変わるか気になりますよね!
わかりやすく以下に表を作って、まとめたので参考にしてくださいね♪
はちみつの量 | 使い捨てカイロの数 | 戻る割合 |
450g | 2個 1個 1個+毛布で包む | 全て戻る 3割戻る ほぼ全て戻る |
1kg | 1個 2個 3個 | 使い捨てカイロが当たった場所だけ1割戻る 7割戻る ほぼ全て戻る |
はちみつの商品や使い捨てカイロの性能や気温によって溶け具合は変わってきますが楽で安全に、はちみつを戻せますよ!
使い捨てカイロを使った方法なら湯煎のように火を見守る必要も、混ぜる手間もないのがいいですよね!
私は目が離せない小さな子供がいるため、やけどさせてしまうかもとヒヤヒヤしたくないので使い捨てカイロを使った方法で、はちみつを溶かしたいです♪
使い捨てカイロならもしお家になくても、軽くて安いので気軽に購入して試せますね!
もっと簡単に固まったはちみつを戻す方法3選
もっと簡単にはちみつを戻すのに必要なものはずばり、お風呂・こたつ・ヨーグルトメーカーです!
お風呂はお家にあるため試しやすいとは思いますが、こたつとヨーグルトメーカーはもしお手元にあれば是非試してみてください!
はちみつをお風呂で戻すには、お湯を入れ始める時から容器ごとはちみつを湯船に入れて、戻るのを1~5時間程度待つだけです。
プラスチック容器に入っているはちみつをお風呂で戻す場合は、はちみつの容器が浮いてきてしまいますが、はちみつの部分がお湯に浸かっていれば溶けるので大丈夫です。
湯煎で戻す時はフタを空けて温めていたのですが、お風呂で戻す時はお湯が入らないようにしっかりとフタをしめてくださいね。
お湯が入ってしまうか心配な場合は、容器に密着するように空気を抜いたジップロックなどの耐熱用袋へ入れて下さい。
そっか!お風呂でもいいんだね!特別な道具もいらなくて楽だしいいね♪
もしあなたのお家にこたつがあれば、こたつで固まったはちみつを戻す方法もありますよ!
こたつの電気をつけはちみつをヒーターの真下は熱くなりすぎてしまうため避け、やや端へ8時間程度置くだけです。
こたつにはサーモヒーターが付いていて、約40度を長時間保つことができるためはちみつを簡単に戻せます。
はちみつが漏れてしまうのが心配な場合は、薄めのハンカチで容器を巻いておくと安心です。
もしあなたのお家にヨーグルトメーカーがあれば、瓶入りのはちみつを瓶ごと、ヨーグルトメーカーのフタを開けた状態で入れて一晩置きます。すると元のとろっとしたはちみつに元通りです!
ペットボトルに入っているはちみつなら、容器ごと入れて1時間程度から様子を見ましょう。
ヨーグルトメーカーは設定温度が40度前後で設定されているため、放置してもそれ以上温度が上がることがなく手間いらずですよ♪
ちなみに、耐熱皿などに移し替えて電子レンジで溶かすこともできますが、温度調節がやや難しくムラになることもあるため、おすすめはできません。
はちみつを湯煎する時に沸騰したお湯は使わない!
もっと早く、はちみつを戻したいから沸騰したお湯を使っちゃだめ?
はちみつを高温で加熱するとAGEs(終末糖化産物)という物質が発生します。
終末糖化産物は老化を早めると言われていて、これが血管に蓄積すると心筋梗塞の原因になります。
はちみつはアンチエイジング効果も期待できるため、美容のために取り入れている人も多いですよね。
せっかく美容のために取り入れているのに、老化を早めてしまったら元も子もなくなってしまいます!
ただし、はちみつは元々AGEsの少ない食材で、ものすごくグツグツと沸騰した高い温度で湯煎しなければAGEsは発生しません。
そのため、はちみつの栄養素をそのまま摂取できるように、はちみつを湯煎する時は沸騰させずに60度以下で湯煎しましょう。
また、はちみつには酵素・ビタミン・抗菌作用など様々な栄養素が含まれています。
はちみつを湯煎する時に60度以上のお湯を使うと、はちみつに含まれている栄養素が破壊され、はちみつ特有の風味や香りも少なくなります。
はちみつに含まれるビタミンやミネラルは、体内の酵素の働きを助けて代謝を良くしてくれます。
さらに、嬉しい作用として腸内細菌のバランスを整えてくれるので腸内環境が良くなりますよ。
はちみつの整腸作用によって腸内環境が整えば花粉アレルギーや便秘が改善されますし、免疫力がアップしますよ♪
まとめ
- 固まったはちみつは、50度前後の温度で湯煎すると栄養成分も変わらず元に戻せる
- ブドウ糖が少なく果糖が多い、はちみつを選ぶと固まりにくい
- お水の状態からはちみつを湯煎しないと、瓶が割れてしまう原因になる
- 湯煎する温度の目安は、ぎりぎり手を入れられる程度かを見る
- プラスチック容器に入ったはちみつを湯煎で戻すには、耐熱皿を利用する
- プラスチック容器の素材によって、湯煎に利用できる・できないがあるため注意が必要
- 使い捨てカイロを使った方法は、瓶・プラスチック容器どちらの、はちみつも戻せる
- はちみつを火を使わず簡単に戻すには使い捨てカイロ以外にも、お風呂・こたつ・ヨーグルトメーカーを使うといい
- はちみつを60度のお湯で湯煎するとAGEs(終末糖化産物)という物質が発生し、老化を早めてしまう
はちみつはただ美味しいだけでなく、美肌作りや腸内環境を整えてくれたりと嬉しい成分がたくさん含まれています。
もし使いきれずに固まった場合でも、身近にあるもので簡単に戻せますよ!
はちみつの豊富な栄養素を日々の生活に取り入れ、免疫力をUPしてより輝かしい毎日を過ごしましょう♪
コメント