単位が足りないときに、焦って大学教員に連絡・相談していませんか?
大学教員に連絡しても、教員は履修担当ではないので「分からない」と返されてしまいます。
大学は高校とは違って「担任制度」はないので、大学教員に聞いても履修状況の情報は持っていません。
正しい大学機関に連絡しないせいで、救済措置があるのに受けられず留年してしまいます。
単位が足りないときは、1番に事務局か教務課に連絡しましょう!
単位が足りないときの連絡先、単位が足りず進級・卒業ができないときの回避策や留年してしまった場合の内定先への連絡方法を解説していきます。
大学生になると「知らなかった」は通用せずに、全て自己責任になってしまいます。
単位不足のときの対策を知っておくことで、万が一のときに最善の行動ができます!
大学の単位が足りないときの連絡は事務局か教務課へ!
大学の成績開示がされる時期になると、単位が足りないと焦ることありますよね。
単位が足りないために、進級・卒業ができず同級生が居ないなか、授業を受けることになってしまいます。
単位が足りないときに連絡する先は、大学の事務局か教務課に連絡をしましょう!
大学での単位など、学生個人の履修状況を担当しているのは大学の事務局や教務課になります。
ゼミの先生や大学教員に確認をとっても、単位の履修状況において正確な情報は持っていません。
中学生・高校生と同じような感覚のままだと、自分が損をしてしまいます。
自分で調べあげた情報だけでは、解決策や活用できる制度が見つかりません。
事務局や教務課に相談しに行くことで、何かしら方法を提示してくれます。
私の友人も大学3年のときに、単位が足りない事件が起きました。
まず、ゼミの先生の所に行ったそうですが、「分からない」と返されてしまいました。
次に教務課に連絡すると、長期休暇期間に集中講義があったので、なんとか進級できました。
単位が足りないときは、1番に大学の事務局か教務課に連絡をしましょう。
単位不足や留年のときは大学から連絡がくる!
単位不足・留年のときは連絡はくるの?
単位不足や留年の場合は、成績確定後に通知が郵送されます。
大学によっては、webサイトの個人ページで発表されたり、掲示板に張り出される大学もあります。
大学により多少異なりますが、基本的には通知が届きます。
また、通知は保証人である保護者宛になっているため、親に通知が届くことが大半です。
単位不足・留年に心当たりがあるときは、成績が確定されるであろう時期に、事務局か教務課へ問い合わせてみましょう。
問い合わせるときは、電話ではなく、直接大学へ行くことをオススメします。
なぜなら、電話だと本人確認が難しいので、答えてくれないことがほとんどです。
大学によっては、問い合わせる期間が決まっていることがあるので、大学のシステムを確認してください。
また、留年には通知はいきますが、単位を落としても卒業できる場合は通知はしない大学も多いです。
大学の単位は卒業するのに124単位必要になる!
単位不足にならないように、何年生までにどのくらい単位が取れていればいいのでしょうか。
ほとんどの大学では、卒業までに124単位を取得しなければ卒業できません。
また、1年間で取得できる単位数は50単位と言われています。
紹介する単位数は「この単位数を取っておけば、ギリギリ留年しないで済む」ものなので、参考程度にしましょう。
さらに、文系と理系でも異なります。どのくらい異なるのか見てみましょう。
- 1年次終了時に30単位
- 2年次終了時に65単位(理系は75単位)
- 3年次終了時に100単位(理系は120単位)
文系の場合、大学4年での就職活動が大変です。そのため、大学4年に単位を残しておくというのは、結構厳しいです。
すなわち、大学3年が終わるまでに最低100単位は取らないといけません。
就職活動にしっかり取り組みたい学生は、大学3年が終わるまでに120単位取得しておくのが目標です。
また理系の場合、大学4年で研究室に配属されるので、大学3年までに最低でも120単位は取得しておかなくてはいけません。
卒業に必要な単位が足りないときは焦らず確認!
卒業に必要な単位が足りない…
どうしよう!
大学4年になると「単位も取り終わったし、最後の学生生活遊ぶぞ!」と遊ぶことに夢中になってしまいます。
ですが、注意しないと単位が足りないために、卒業できない可能性が出てくる学生が毎年いるんです!
そんなときは、焦らず本当に単位が足りないのか確認しましょう!
まずは、焦らず落ち着いて行動することが大切です。
最善の策がとれずに、単位を落としてしまって、高い学費を無駄に払わなくてはいけなくなってしまいます。
そして、事務局か教務課に自分の状況を説明して、履修状況を確認します。
もちろん自分で確認してもいいですが、聞きに行くほうが確実です。
私の大学は、卒業と同時に資格を取得できる大学でした。
単位を落とすと卒業もできないし、資格も取得できなかったので、単位を落とさないよう必死でした。
単位不足のときは別の方法で単位取得できないか調べる!
本当に単位が足りないときは
なにをしたらいいの?
単位が足りないときは別の方法で、単位取得できないか調べましょう!
本当に単位が足りない場合は、以下のような行動をしましょう。
- 今から取得できる単位がないか調べる
- 講義の教授に相談する
- 同じ大学の先輩や卒業生に聞いてみる
まず、事務局やシラバスを活用して、別講義などでカバーする方法はないか調べましょう!
大学によって異なりますが、秋学期から申請できる単位や履修変更の融通が利く大学があります。
また、TOEICやTOEFLの点数、IT系の資格や会計系の資格などを持っていると、それが単位として認められる場合もあります。
さらに、別の講義を受講することで対応できるなど、回避策がさまざまです。
事務局へ聞いてみたり、シラバスを隅々まで読み込むことが大切です!
2つ目は、落としそうな講義の教授に直談判しましょう。
とてもアナログな方法ですが、この方法が手取り早く可能性が高いです。
その場合は、きちんと自分でも調べてみた姿勢を見せるなどして、誠意を示すことが大切です。
教授も人間なので、「頑張ったけど、単位を落としそう」という旨を伝えましょう。
救済措置には、さまざまな内容のものがあります。
- レポートの再提出
- 再試験
- 補講(集中講義)
- 演習課題
- 指定された資格の取得
挙げてみるとたくさんあります。もし、救済措置があった場合は、教授に感謝し、結果を出しましょう!
3つ目は、先輩や卒業生に話を聞いて、自分の大学の傾向を知りましょう。
教授を攻略する方法など、その大学に通っている人しか知り得ない有力な情報が得られることがあります。
私が通っていた大学では、必修科目で毎年必ず単位を落とす人がいるほど、難しい講義がありました。
ですが、先輩からテストの傾向を聞いたことで、単位取得できました!
このように、単位不足・留年の確定をただ待つのではなく、回避策が見つけられそうな場所には掛け合いましょう。
救済措置で1単位でも取得することができたら、とても嬉しいですよね!
大学の単位不足で内定後の留年は早めに連絡!
就職先決まっているのに
単位が足りないから留年してしまう…
内定後どんなに手を尽くしても、残念ながら留年を避けられない場合もあります。
「留年」という事実を突きつけられてしまうと、誰でもひどく落ち込み、動揺してしまいます。
ですが、なるべく早めに内定先へ連絡する必要があります。
正直に今の状況を説明し、相談することが大切です。
頑張って掴み取った内定でも、卒業できないとなると、内定取り消しになってしまう場合が非常に多いです。
内定先も採用人数を考えているため、1人でも新入社員が減ってしまうことが、企業にとってのダメージに繋がることがあります。
さらに、ギリギリに企業に報告すれば、更に印象が悪くなり逆効果なのでやめましょう。
留年すれば必ず内定取消しってこと?
なかには、内定をあげた学生が留年により卒業できなくなった場合、内定取消しにしない企業もあります。
留年確定であっても、内定が取り消されなかったケースが実際にあるので紹介します!
- 卒業まで待ってくれる(1年以内が多い)
- 働きながら卒業を待ってくれる
- 大学中退して入社することを認めてくれる
「卒業まで待ってくれる」は、大学によっては、半年の留年で秋に卒業させてくれる大学もあります。
そのため、秋まで待ってくれる企業もなかには存在します。
「働きながら卒業を待ってくれる」は、アルバイトなどで働きながら、卒業を待ってくれます。
大学卒業することができれば、正社員として雇ってくれます。
「大学を中退して入社することを認めてくれる」は、大学卒業の学歴がなくとも、入社を許してくれる企業があります。
ですが、経済的な理由がない限り基本的には卒業を目指すべきです。
中退にはリスクが伴うからです。大学を中退した人で、直後に正社員として雇用されるのはたった1割と言われています。
大学中退してしまうと、キャリアの選択肢が狭まってしまいます。
正直に言って、今後のキャリア・給料を考えると、卒業したほうが良いと言えます。
公務員と一般企業では対応の違いはあるの?
国家公務員・地方公務員ともに、免許や資格が必要な職種を志望しない限り、採用募集での条件は年齢制限のみです。
公務員は、大学卒業が採用条件ではないため、すぐに取消しされるとは考えにくいです。
ただし、自治体や職種によって募集要項・留年時の対応は変わってきますので、必ず内定先に確認しましょう!
一般企業では、公務員に比べて内定取消しとなることが多いです。
しかし、会社の状況や入社意欲・能力によっては、上記でも述べたように入社時期をずらすなどの対応を取ってもらえるかもしれません。
このほかに、今年度の内定は取り消されるものの「次年度の選考は最終面接のみ」などの優遇の可能性もあります。
企業へ連絡する前に伝える内容を決めておく!
内定をもらった企業へ留年を連絡するにあたって、伝える内容をしっかりと決めておきましょう!
ここで押さえておくべきポイントは、「入社したいかどうか」「卒業できるかどうか、できるならいつか」の2つです。
内定は企業とあなたの合意に基づくものなので、企業に全ての判断を委ねないようにしましょう。
まず1つ目に決めるべきなのは、入社したいかどうかです。
企業への義理や現状逃避など、一時の感情ではなく、長い目でみたキャリア・人生を優先して考えましょう。
保護者、教授や大学のキャリアカウンセラーなど信頼できる人に相談するのも1つの手です。
2つ目は卒業できるかどうか、できるならいつか確認することです。
「入社したい」と企業に伝える場合に、卒業見込みに関しても確認します。
- 足りない単位の数は必修とそれ以外でそれぞれいくつあるか
- 単位の取得が可能か(制度面・学力面など)
- 単位を取得するのに時間はどれくらいかかるか
- 学費面で問題がないのか(奨学金はもらえなくなるため)
この4つのポイントを考慮して、卒業できるのか確認します。
なかでも、3つ目の「卒業に必要な時間」は企業にとって、とても重要な情報になります。
大学の制度などと照らし合わせ、いつ頃なら卒業できるか慎重に検討します。
制度面だけでは判断が難しい場合は、講義の担当教授と相談の上、期間を見積もりましょう。
企業への連絡は直接出向いて謝罪を伝えよう!
内定をもらっている企業への連絡は、できるだけ早く行いましょう。
基本は入社したいときも、内定を辞退するときも「お詫び」なのです。
また、約束を破ってしまっている状態なので、メールなど文面で伝えるのは失礼に当たります。
なるべく電話などでアポイントを取り、直接出向いて謝罪を伝えましょう!
就職支援など仲介している場合は、企業より先に仲介している機関に連絡します。
企業への連絡をサポートしてもらえるので、必ず連絡します。
電話でのアポイント内容は、「内定に関する相談」として伝えます。
連絡する時間帯は、営業時間内の14時~17時がベストなので、覚えておきましょう。
ここで理由について聞かれた場合は、事実のみを簡単に伝え、直接謝罪するときに詳細を説明しましょう。
直接謝罪する詳細の伝え方と、入社したい場合と内定辞退する場合の例文を紹介します。
<入社したい場合>
あなたが入社したい気持ちがあるなら、以下の4つの項目を意識しましょう!
- 留年理由を伝える
- 入社意思を伝える
- 卒業に必要な期間を伝える
- 入社機会を設けて頂けないか願い出る
私があなたの立場であれば、このようにお詫びを伝えます。
- 「以前お電話でもお伝えしたとおり、卒業が叶いませんでした。
原因は、卒業研究の論証が不十分として、最後の最後まで教授に掛け合っていましたが、提出できなかったことです。
この度は私の努力不足でご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。」 - 「しかし、現在も御社で働きたいという気持ちはございます。なぜなら…(志望理由を伝える)。」
- 「現在、教授と卒業に向けて調整を続けており、このまま研究を進めれば1年で卒業できる予定です。」
- 「どうか入社する機会を頂けませんでしょうか。」
ここで「1年待ってほしい」など、要望を伝えるのは身勝手と思われるのでやめましょう。
企業側から質問を受けて初めて、「許していただけるならば…」と伝えます。
<内定辞退する場合>
親や教授など、さまざまな相談を経て内定辞退をするなら、以下の2つに注意しましょう。
- 留年理由を伝える
- 内定辞退したい旨を伝える
内定辞退を伝える際にも、留年理由と原因はしっかり伝えましょう。
- 「以前お電話でもお伝えしたとおり、卒業が叶いませんでした。
原因は、必修の民法の試験に合格できず、約4ヶ月前から準備を重ねてまいりましたが、私の努力不足によるものです。」 - 「大変申し上げにくいのですが、家族や教授とも話し合った結果、内定の辞退を決意致しました。
人事の方々には、面接時から内定後のフォローまでお世話になったにもかかわらず、このような結果となってしまい誠に申し訳ございません。」
入社したい場合も、内定辞退する場合もしっかりと伝えるべきことを決めてから、企業へお詫びをしに出向くことが大切です!
入社したいと願い出た場合は、人事もどんな対応をとるか相談する必要があります。多くの場合は、返答がくるのは後日となります。
企業から返答がきて、入社する機会が与えられるなら、卒業は絶対条件です。
入社許可は企業側の温情であるので、二度目の留年は許されません。
教授や学生支援窓口と相談をし、その上で予定を立てるようにしましょう。
内定先で働きながら卒業を目指す場合であっても、まずは卒業を最優先して行動します。
逆に、交渉の甲斐なく内定取消しになる可能性も十分にあります。
この場合は、なるべく早くに次年度の就職活動を始めることが大切です!
まとめ
- 大学の単位が足りないときは、事務局か教務課に連絡する
- 単位が足りない場合や留年の場合は、大学から連絡がくる
- 大学卒業には124単位が必要になる
- 卒業できなそうでも、焦らず行動する
- 単位が足りない場合は、取得できる単位はないか調べる、教授に相談、先輩に聞いてみる
- 留年確定したら、なるべく早めに内定先へ連絡をする
- 企業が卒業を待ってくれたり、卒業まで働かせてくれる企業がある
- 公務員は一般企業と比べて、すぐに内定取消しにはならないことが多い
- 企業へ連絡する前に伝える内容を決める
- 企業に内定の相談をするときは、直接出向いて謝罪を伝える
今回は単位が足りないときの連絡先、卒業が危ういときの回避策や留年したときの内定先への連絡の仕方について解説しました。
単位不足で卒業できない、留年してしまうと誰でも落ち込んでしまいます。
本来は、単位不足にならないように自己管理を完璧にしておくことが大切です。
ですが、人間だれしも失敗はあることなので、あまり引きずらずにしましょう。
単位不足の回避策など覚えおき、最善の行動を取り自分の輝かしい将来を切り開きましょう♪
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