我が子が6年間使うであろうランドセルは、お子様本人が気に入ったものや良いものを選びたいですよね。
でも、ランドセルって値段に幅がありますし、私も売り場を見て「なぜそんな高いの⁉」と思ったことがあります。
より良いものを選ぼうとすると、価格が10万越えるものもあるので、思ったより痛い出費になることも…!
ランドセルに10万円なんて、私は一人暮らしですが、家の家賃を余裕で払えちゃいますね!
なぜランドセルの価格が高いかという理由は、少子高齢化や共働き増加などの背景から、購入にかける金額が多くなっているからです。
価格が高いものは、おしゃれだったり、色んな機能が搭載されていたりします。
ランドセルはなぜ高いかという理由を知って、価格に見合った気に入ったものを選べば、お子様は登校が楽しみになりますよ。
ランドセルがなぜ高いかは3つの背景が関係している
ランドセルの購入を検討しているご家庭であれば、ランドセルの金額に驚きますよね。高価なもので10万円を越える場合があります。
なぜランドセルの価格が高いのかというと、主に3つの社会的背景から、購入にかける金額が高くなっているからです。
ランドセルの価格が高い理由となっている社会的背景は次の3つが挙げられます。
- 一人っ子の世帯の増加…子ども1人にかけられるお金に余裕が出る
- 共働き世帯の増加…所得が増加した
- 祖父母が入学祝としてランドセルをプレゼントするケースが増えた
子どもの数は年々減少しており、現代は少子高齢化社会です。
一人っ子の家庭など、1世帯にいる子どもの数が少ないと、1人あたりにかけられる金額に余裕が出てきます。
また、共働きのご家庭が増えたことで、世帯あたりの所得も増え、子どもにかけられるお金に余裕ができ、ランドセルも良いものを買えるようになります。
中にはおじいちゃんおばあちゃんが、ランドセルをプレゼントするという例も増えています。かわいい孫のために良いものを買うことは十分に考えられますね。
なぜランドセルが高いのかというのは、これらの背景があり、高価格帯のものにも需要が出てきて、メーカーは売り出しているのです。
小学校入学前のお子様には、気に入ったもので高機能なランドセルを使ってもらいたいですよね。
このランドセルは、ステッチラインが入っておりデザイン性が高く、大容量でありながら、荷物を重く感じにくいように設計されています。
おしゃれでありながら、機能的なランドセルは小学校生活の良きパートナーになりますよ!
高価なランドセルは高機能でデザインがおしゃれ
ランドセルの平均価格は約5~6万円と言われています。
ただ、ランドセルの価格帯は幅があり、安価なもので3万円、高価なものだと10万円越えのものもあります。
高価なランドセルの特徴として、デザイン性や高いものや機能性が充実しているものが挙げられます。
高価なランドセルの特徴を次の通りまとめました。
- 高級な素材を使用した大きいもの
- デザイン性の高い刺しゅうやパーツなどの装飾がほどこされている
- 人気のブランドとコラボしている
- 便利な新機能が搭載されている
高級なランドセルは、使われているメインの素材が牛革であったり、コードバン(馬のお尻部分にある革)であったりします。
最近はA4フラットファイルが入る大きさのランドセルが増え、大型化したことで、従来よりも素材の使用量が増え、材料費も上昇傾向です。
また、豪華な装飾がほどこされていたり、人気のブランドとコラボされていたりすると、デザイン性が高くなるので、おのずと高価になります。
さらに「立ち上がり肩ベルト」や「自動ロック」などの機能が充実してきており、機能の開発や技術に高いお金がかかっています。
ランドセルはデザインや機能性を求めると、高価なものになってしまうんですね。
素材の質を重視するのか、デザインや機能を重視するのか、ものさしを持ってランドセルを選ぶことが大事です。
平均価格のランドセルも使いやすくて、カラーが豊富!
なぜランドセルが高いのか分かったけど、高価なものは経済的にキツい…。
デザインがおしゃれなものや、使いやすい機能が搭載されたランドセルは魅力的ですよね。
しかし、平均価格帯(約5~6万円)のランドセルが劣っているというわけではありません。
平均価格帯のものは人口皮革でできており、天然素材に比べ、雨に強く軽量です。また、装飾はシンプルですが、カラー展開が豊富です。
そのため、活発なお子様や色にこだわりがある場合は、平均価格帯のランドセルも視野にいれるといいですね。
価格を気にしつつ、お子様が気に入ったものを選べると、お財布にも優しく済みますね!
ランドセルはなぜ早く買うようになったの?
「ラン活」という言葉をご存じでしょうか。ラン活は小学校入学を控えた子どもを持つ親が、子どもと一緒にランドセルを選んで、予約・購入をする活動のことです。
そんなラン活が始まる時期が年々早まっており、ランドセルを早く買う風潮があります。
なぜ早く買うようになったかというと、ランドセルの選択肢が増えたことと、受注生産で作っていることが挙げられます。
ランドセルはブランドや素材、デザイン、カラー展開が本当に豊富ですよね。
そのため、親は「我が子には気に入ったもの、良いものを持たせてあげたい」と思い、乗り遅れないよう予約・購入時期が早まる傾向にあります。
また、高価なものや工房系の手作りのものは、受注生産方式をとっているところが多く、生産数に限りがあります。
さらに人気のモデルは予約開始から早期に売り切れるという点も、ランドセル購入・予約時期を早めてしまっている理由になりますね。
親戚の子どもは、幼稚園年中の時、すでにランドセルを買ってもらっていて「そんなに早いの!」と驚いた記憶があります。
ランドセルは良いものを買おうとしている方は、早めにラン活を進めておく方が無難ですよ!
5月までなら展示場で実物を見て購入できる!
一般的に、ランドセルの購入は5月ごろがピークと言われています。
なぜかというと5月ごろは、展示場が開かれることが多く、実物をよく見て背負ったり、話しを聞いたりしてから購入ができるためです。
また、5月の連休期間中に、家族でランドセルを見に行きやすいといったことも、理由の1つです。
しかし、買いたいランドセルによって、おすすめできる購入時期が異なるので注意しましょう。
例えば、新作や人気モデルは4~5月には完売していることもあるので、早めの行動がおすすめです。
入学まで約1年あるのに、ランドセルが完売しているなんてびっくりですよね。気になっていたモデルなのに、乗り遅れた気持ちになります。
また、中には「12月のセールで購入する」といった意見もあったので、お得に買いたい方は遅くても良いかもしれません。
適した購入時期を知って、計画的に購入できれば、欲しいランドセルをゲットできますよ!
早割で人気モデルをゲットすれば、モチベもアップ!
ランドセルはなぜ購入や予約が早いのかという理由が分かったところで、早く買うメリットを見ていきましょう。
ランドセルを早く買うメリットはさまざまありますが、以下の3つが挙げられます。
- 人気モデルなど、欲しいランドセルを確実に購入できる
- 早割キャンペーンや早期予約特典がつく
- 子どもが「小学生になるんだ!」というモチベーションがアップする
ランドセルは素材やデザイン、カラーなどが豊富なので、お子様が「これが良い!」と思うものであれば、絶対に購入したいですよね。
気に入ったものがゲットできれば、お子様もうれしいですよね!
また、早く買えば早割キャンペーンで通常より安い価格で購入できる場合があります。
我が家は6月に早割でランドセルを購入して、9月に届きました!
どのくらい安くなるのかは各ブランドや販売店により異なるので、事前に調べておくと良いですね。
どこで買うかにもよりますが、早期予約特典で、ランドセルカバーや筆箱、ファイルなどももらえるところもあるそうですよ。
そして、気に入ったランドセルを買ってもらったお子様はピカピカのランドセルを見てうれしくなりますよね。
うちの子どもは、届いたランドセルに本や文房具を出し入れしていました。
私も、祖母に買ってもらった真っ赤なツヤツヤのランドセルがうれしくて、家の中でずっと背負っていたのを覚えています。
価格面やお子様の精神面から見ても、早く買うことはメリットがたくさんありますね♪
ランドセルを早く買うと好みが変わってしまうかも
早く買うことで良いことはたくさんあります。
しかし、ランドセルを選んだ時点では「これが良い」と思っていても、入学までに好みが変わってしまうことも考えられます。
周りのお友達がどんなランドセルを買ったのかを見て、「このランドセルいいな…。」と思うこともあるかもしれません。
私は、当時では珍しかったキャメル色のランドセルを持っている友達に対して「キャメル色いいな…。」と思ったことがあります。
そうなると、せっかく買ったランドセルへの愛着が薄れてしまいます。好みのギャップが生まれてしまいそうなら、早すぎる購入は避けた方がよさそうです。
また、早く購入しようとしてラインナップが出そろっていないうちに買ってしまうと、購入後にもっといいものがあったとなる場合もあります。
あと、ランドセルが届いてから入学までの期間が長すぎると、保管状態によってはカビや変色、型崩れなどの原因になるので注意しましょうね。
早く買うことにデメリットもあることも覚えておきましょう!
ランドセルはなぜ日本だけの文化なの?
海外でランドセルを使っているイメージってありませんよね。
なぜ日本だけに使う風習があるかというと、「教育の場での平等」という理念から、学用品は自分の手で持って行こうという考えがあったからです。
ランドセルの起源は明治時代の学習院初等科とされています。当時の通学はさまざまで馬車や人力車、使用人に荷物を持たせるなどしていました。
当時の小学生ってリッチでうらやましい…。
しかし、学習院の「教育の場での平等」の理念から「学用品は自分で持ってくるべき」と定められ、従来の通学は禁止されました。
これより生徒自身が荷物を持って登校するための通学カバン(今のランドセル)が導入されます。
通学カバンは、両手が空いて、持ち運びが便利な軍隊用のカバンである「背のう(はいのう)」が採用されました。
背のうはオランダ語でランセル「ransel」と呼ばれており、のちに「ランドセル」と呼ばれるようになります。
なぜランドセルが日本だけ使う風習があるのかというのは、自分で学用品を持っていこうという考えから来ているんですね。
ランドセルが日本に広く普及するまでの歴史を解説!
ランドセルの起源は分かりましたが、どのように日本全国に広まっていったかも見ていきましょう!
ランドセルが日本に普及するまでの歴史を次に示しています。
明治18年 | 荷物を入れるリュック型のバッグ(背のう)が使われ始める。 |
明治20年 | 伊藤博文(いとうひろふみ)が、大正天皇の小学校入学を祝って、箱型のランドセルを献上。 存在が広く認知されるようになる。 |
明治23年 | ランドセルの素材に黒革が使われるようになる。 |
明治30年 | 形状や大きさが決まり、「学習院型」と呼ばれるランドセルが完成。 しかし高級品のため、庶民は風呂敷や布製の肩かけカバンを使用していた。 |
昭和30年代~ | 高度経済成長期にランドセルが全国的に普及した。 |
ランドセルが使われ始めた時も高級品として扱われていたんですね。
しかし、昔から現在まで、ランドセルは小学生の必需品として、愛されているのが分かります。
ちなみに現在日本に広く普及していますが、地域によってはランドセルではなく独自の通学カバンを使用しているそうですよ。
なぜその地域はランドセルを使わないのか、詳しい内容は以下の記事にありますので、ぜひチェックしてみてください。
ランドセルを使わない地域は各地に存在!安くて軽い通学カバンを紹介
ランドセルは小学生を守ってくれる存在!
ランドセルが現在もなお日本にここまで広まっているのは、機能的な理由もあります。
次の通り、耐久性、安全性、機能性に優れているため、今も小学生の通学カバンとして使われています。
ランドセルの耐久性があるので、事故時のクッション代わりになり、衝撃から子どもたちを守ってくれます。
実際に、車に突き飛ばされた子どもが、ランドセルのおかげで、地面にたたきつけられたけど軽傷で済んだ事例があります。
ランドセルの厚みで、頭が地面にぶつからなかったんですね。
命を守ってくれるなんてすごい存在です。
また、雨に濡れても、ランドセルの中身は布のカバンのように濡れることはありませんし、活発に動いても教科書が型崩れすることもありません。
構造的に重いものを入れても、体の負担になりにくい作りで、疲れにくいです。
このように、ランドセルは荷物を持ち運ぶという役割以外に、小学生をあらゆる面でサポートする役割があるので、今も広く使われているんですね!
世界各国の通学カバン事情をのぞき見!
世界では日本と同じように「ランドセル」を使っている国はありません。
しかし、それぞれの国を見ると、特有の通学カバンはあり使われています。
一部の国で使われている通学カバンをピックアップしてみました。
アメリカ | 特に通学カバンは指定なし、自由 |
韓国 | 主流はリュックタイプ 一部の富裕層はランドセル |
中国 | 布か皮革で作られている「ツーパオ」という肩かけカバン |
インド | 学校支給のキャンバス地の手提げカバン |
イギリス | 簡易的なバッグである「ブックバッグ」 リュックタイプの「サッシェル」 |
フランス | 「カータブル」という布製の横型ショルダーバッグ |
日本のように広くランドセルを使っている国はありませんが、国によってさまざまな通学カバンが使用されています。
また、国によっては学用品を持ち帰るという文化がありません。そのため、最低限荷物が入る大きさカバンを使っているそうです。
そう考えると日本は教科書以外にも荷物が多いため、ランドセルが都合よかったんでしょうね。
ちなみに、日本のランドセルは品質や技術の高さから世界的に人気です。子どもだけでなく大人のファッションアイテムとしても注目されているそうですよ。
日本だけの文化としてあったランドセルが、世界から注目を集めていると聞いて、日本のモノづくりのクオリティの高さに驚きました!
まとめ
- ランドセルがなぜ高いかは「少子高齢化」「共働き増加」「祖父母が購入機会が増えた」が背景にあり、高いものも需要があるため
- 価格が高いランドセルの特徴は「高機能でデザインがおしゃれなもの」
- 平均価格帯(5~6万円)のランドセルも、雨に強く軽量なので、高価なものと比べても品質は劣らない
- ランドセルをなぜ早く買うようになったかは、「良いものを持たせたい」と思う親や祖父母がいて、乗り遅れないため
- 受注生産で作られているものは、生産数が限られているので、予約・購入の動きが早い
- 購入時期は5月ごろがピークだが、人気モデルは4月に売り切れることもある
- 早すぎるランドセルの購入は、好みが変わる場合があるので注意する
- ランドセルは軍隊用カバンが原型で、学習院で使われたのが始まり
- ランドセルは機能的な面でも優秀なため、今もなお小学生に使われている
- 日本以外ではランドセルは普及はしていないが、国によってさまざまな通学カバンが使われている
お子様にとってランドセルは、小学校へ通ううえで大切な相棒になります。だからこそより良いものを選んであげたいですよね。
私も将来的にランドセルを買う機会があれば、素材・機能・デザイン・値段など、重視すべきポイントを考えながら、購入を検討しようと思いました。
本人が気に入った、より良いランドセルを適切な値段で購入して、お子様の小学校生活が素敵な6年間になるといいですね♪
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