ベッドなしでマットレスを直接床に置くと、高さがないのでお部屋に開放感が出る上に、お子さんに多い落下によるケガの心配も無用です。しかし、気になるのは衛生面です。
私の実家では昔、マットレスを敷いたままにしていました。
いつの間にかマットレスとその下の畳にまでカビが生えていて、畳を交換しなければなりませんでした。畳は安くはないので、痛い出費となってしまいました。
マットレスを床置きするなら、マットレスの下にすのこを敷くとカビが生えづらく衛生的です!
さらにすのこに併せて除湿シートを使うと万全です。
「気づいたらカビが生えてた!」なんてことにならないために、マットレスを床置きする際のすのこと除湿シートの効果的な使い方を解説します。
カビ対策がバッチリだと、床置きでもマットレスが長持ちするのでとても経済的です!
マットレスの床置きにおすすめのすのこは通気が大事!
マットレスを床置きして寝る時に一番大事にしてほしいのが、風通しです。
寝具としてのすのこは、マットレスと同サイズで「すのこベッド」と呼ばれ、家具店やネットショップで簡単に手に入れられます。
すのこベッドはマットレスにこもった湿気を隙間から逃がし、カビの発生を抑制します。
そのため、マットレスは直置きするよりも通気性の良いすのこベッドを使った方が良いんです。
人間は寝ている間にも意外とたくさん汗をかいていて、寒い時で200ml、暑い時ではなんと500mlにもなると言われています。
その汗はパジャマや寝具に吸収されますが、吸収されたままだと湿度が上がり、カビの格好のすみかになります。
パジャマはすぐに洗濯できるのできれいにできますが、マットレスはそうはいきませんよね。
床置きのマットレスの下に何も敷かずに寝る場合、毎朝マットレスを立てて干さないと充分に乾燥させることができません。
朝の忙しい時間に床置きした大きなマットレスを立てて干すなんて、私だったら面倒くさすぎて絶対に続けられません…。
ですが、間にすのこベッドを敷けば面倒ごとから1つ解放されますよ♪
すのこベッドには特徴によっていくつか種類があるので、あなたに合ったものを選んでくださいね♪
材質で選ぶなら吸湿性のある木製がおすすめ!
マットレスを床置きするときに私がおすすめするのは、木製のすのこベッドです!
木は材料自体に吸湿性があるので、床置きしたマットレスの湿気を吸収してくれます。また、価格で選ぶなら杉かパイン材、長く使っていきたいなら桐かヒノキがおすすめです。
量販店でも木製のすのこベッドは広く出回っていますし、種類も豊富です。
木材の種類は主に桐、ヒノキ、杉、パイン材の4種類が知られています。それぞれの木材の特徴は以下の通りです!
桐 | 軽いので女性にも簡単に移動、組み立てができる 断熱性が高く、湿気に強い |
ヒノキ | 防腐・防虫効果がある 耐久性が高い 見た目が白く美しい |
杉 | 安価で手に入りやすい 調湿効果がある |
パイン材 | 手触りが柔らかくぬくもりが感じられる 香りが良い |
さて、先ほど「木は材料自体に吸湿性があるので、マットレスの湿気を吸収してくれる」と言いましたが、実はこれはデメリットにもなるんです。
吸収した過度な湿気のせいで、床置きしたすのこベッド自体にカビが生えてしまうことがあるからです。
でも、このデメリットも簡単なお手入れで解消できますので、ご安心ください。
晴れた日には部屋の換気をしたり、2週間に1度くらいで布団を干したりすると、すのこベッドのカビ対策になります!
樹脂製すのこベッドのメリットはお手入れの簡単さ!
そして、もう1つの材質が樹脂です。樹脂製のすのこベッドの魅力は、手入れが簡単なことです。
床置きしたすのこベッドの板に水分がしみこまないので、それ自体が湿気を吸ってカビることがありません。また、汚れても簡単に拭き取れます。
表面に抗菌加工が施されていたり、床置きでも湿気を逃がしやすい形状になっていたりするので、メンテナンスがあまり必要ありません。
ですが、実は樹脂製のすのこベッドには吸湿性がありません。
木製のすのこベッドはそれ自体が湿気を吸収してくれますが、樹脂製ですと湿気が吸収されないので、逃げ切れなかった湿気は床置きしたマットレスに残ったままになってしまいます。
また、木製のものと比較するとパーツが多いので耐久性が弱いというのもデメリットです。
長く使っていくとシミが出やすいので、気になってきたら買い替えを視野に入れましょう。
すのこベッドはサイズが選びやすくおすすめ!
すのこベッドは寝具として作られているため、サイズ選びが簡単です!
すのこは従来押し入れやお風呂場の湿気対策によく使われてきました。
たくさんのサイズから、場面に合ったものを選ぶことができます。でも、マットレスと合うサイズをすぐに見つけるのは難しいですよね。
マットレスと使う場合、すのこだと何枚も使う必要があります。
最初からベッドの形をしたすのこベッドですと、マットレスの下に1枚置くだけで済みますよ。
マットレスの床置きに除湿シートをプラスでより快適!
マットレスの下にはすのこを敷いてあるから、カビと湿気の対策はもうバッチリ!
しかし、気を付けていても湿気がこもってカビの生える条件が揃ってしまうことがあるんです。
そんなときでも快適を保つ手助けをしてくれるのが、除湿シートです。
梅雨~夏の時期はどうしても湿気がこもりがちですし、定期的にマットレスを上げて干していても体調が悪いなど様々な事情でしばらく干せなくなることは十分あり得ますよね。
すのこベッドを使う場合、除湿シートはマットレスとすのこベッドの間に敷きます。
特徴を種類別にまとめましたので、ぜひ選ぶときの参考にしてくださいね♪
除湿シートのおすすめ素材は洗濯可のモイスファイン!
3つの素材の中で、私がおすすめするのはモイスファインです。床置きした寝具まわりを一番衛生的な状態に保ちやすいのです。
モイスファインは、シリカゲルよりも格段に高い吸湿力があります。また、水洗いできるので万が一汚してしまっても洗濯できます。
これらの優れた特徴を持つため、寝室のきれいを維持したいあなたにピッタリです。
その他、素材別のメリットとデメリットを見ていきましょう。除湿シートの素材は主に以下の3種類で、それぞれ異なる特徴があります。
シリカゲルB型 | 湿度が高くなるほど吸湿力を発揮する 丸洗い対応かはものによる 1000円~5000円程度のものが多い |
モイスファイン | ウールの3倍、コットンの5倍の吸湿力がある 丸洗いできる 4000円~15000円程度のものが多い |
ベルオアシス | コットンの7倍、シリカゲルの2~3倍の吸湿力がある 丸洗いできない 3000円~10000円程度のものが多い |
モイスファインを使った除湿シートなら、床置きした寝具でも簡単お手入れで清潔な睡眠環境を保てます♪
除湿シートの形状は主に2種類!ポイントは洗濯対応か
除湿シートの形状は2種類あります。床置き寝具の最も衛生的な睡眠環境に役立ってくれそうなのは、洗濯可能なシートタイプの除湿シートです。
洗濯機で洗う際も、シート自体が柔らかいので簡単に畳んで洗濯ネットに入れられます。
ネットに入れて洗濯機にポイッとしたらすぐ洗えるなんて、お手軽ですね♪
それでは、シートタイプとすのこタイプを比較してみましょう。
シートタイプ | シート状。軽いので簡単に畳める 洗濯機にで丸洗いできる 薄いものがほとんどで、マットレスが薄いと底付きすることもある |
すのこタイプ | ジョイントマットのように使う 厚みがあり、格子状に穴が並んでいるため通気性が良い 洗濯はできない |
シートタイプなら、お手入れで干す際にも他の洗濯物と一緒に掛けて干しておくことができるので、常にカラッとした状態を保てます。
厚みはほとんどありませんが、床置きしたすのこベッドを問題なく使えるマットレスなら底付きを心配することはありませんよ。
一方すのこタイプの除湿シートですが、高い通気性・吸湿性を誇りますが、シートタイプのように畳むことはできないので洗濯機で丸洗いすることはできません。
また、1枚1枚繋げて使うジョイント式のものが多いので、忙しかったり小さなお子さんがいたりすると設置が少し面倒に感じられることもあるかもしれません。
「寝具が床置きだからとにかく通気性と吸湿性が高いものがいい!」という場合はすのこタイプの除湿シートが向いています。
また、湿気とカビの対策はちゃんとしたいけどお手入れは楽したい!という場合はシートタイプの除湿シートがおすすめです。
マットレスは床置きで赤ちゃんも安心!注意点は?
マットレスをベッドフレーム無しで床置きするのは、赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭にもとてもおすすめなんです。
寝ているところから床までの距離が近いので、もし落下してしまったとしてもケガをするリスクがとても低いからです。
実は、私の子どもがまだ小さかったときは脚が高いベッドフレームを使って一緒に寝ていた時期があります。
でも、寝ている間に子どもが落ちないか心配で何度も起きて、翌朝にはグッタリ!ということが何度もありました…。
現在脚があるタイプのベッドでお子さんと寝ているなら、こんなことを1度は経験したことがあるのではないでしょうか?
ただでさえ家事・育児で疲れているのに、不安を抱えてしまってはぐっすり眠れませんよね。
思い切って脚付きベッドフレームを卒業してマットレスを床置きすれば、お悩みから解放される可能性があります!
悩みが1つ減って、あなたの貴重な睡眠時間をより質の高いものにできますよ♪
お子さんを大切にするあなたに、マットレスを床置きするときに気を付けてほしいポイントを以下にまとめました。
大切なお子さんのために、しっかりチェックしていきましょう!
床から30cmのハウスダストゾーンに気を付けて!
マットレスを床置きすると、必然的に寝ているときの顔の高さも下がりますね。
実は、床から30cmの空間にはハウスダストがたくさん漂っているんです。
床から30cmというと、ちょうど床置き寝具で寝ているときの顔があるくらいの高さです。
「寝ているときにハウスダストをたくさん吸い込んでしまっているかも…。」と考えるだけで鼻や喉がムズムズしますよね。
ハウスダストはアレルギーの原因にもなるので、小さなお子さんがいればなおさら気になるはずです。
床置き寝具で寝るときにハウスダストを吸い込んでしまうのを防ぐには、掃除機をかけましょう。
「掃除機がけなんかいつも当たり前にやってるよ。そんなことでいいの?」とお思いでしょうが、いいんです!(笑)
ハウスダストやホコリは、そのかなりの部分が衣類などの繊維くずだと言われています。
床に落ちたり低いところを漂っていたりするハウスダストやホコリを掃除機で吸って寝室から排除してしまえば、吸い込んでしまうリスクを大幅に軽減できます。
いつものお掃除の習慣が可愛いわが子を守っているんだと考えると、もっときれいにしてあげたくなっちゃいますね♪
子どもは寝返りしやすい硬めのマットレスがおすすめ!
ベビーベッドは使わず、赤ちゃんと同じ床置きした布団で寝るご家庭は多いです。
私もそうでしたが、布団を床置きして一緒に眠ると赤ちゃんの落下の心配が減り、様子がすぐに分かって安心できるんです。
硬めのマットレスは、赤ちゃんの寝返りや動きを自然に手助けしてくれます。
一般的に、生後5、6か月を迎えると寝返りをするようになる赤ちゃんが増えてきます。
一生懸命に体をひねったり足をばたつかせたり、そうかと思えば失敗して悔しそうな顔をしたりしている赤ちゃんは、とても可愛いですね♪
赤ちゃんが寝返りをするときは、まず体を大きくひねって床にしっかり手をつきますよね。
このとき硬めのマットレスなら体や手が沈み込みすぎないので、赤ちゃんはしっかりと力を入れることができるのです。
ちなみに、幼児期ではもっと寝返りをする回数が増えます。
小さな子どもは深い眠りの時間が大人より長く、その間は姿勢を保ったり自分の体の位置を把握したりできないからです。
マットレスを床置きにしていれば、動き回ってもゆったりとした気持ちで見守れますね。
最適な寝具で、お子さんの「やってみたい気持ち」を伸ばしてあげしょう♪
まとめ
- マットレスを床置きしたときのカビ対策なら、すのこベッドを使うのが良い
- 寝具を床置きするときは吸湿性のある木材を利用したすのこベッドがおすすめ
- 折りたためるマットレスは干しやすくお手入れが簡単にできる
- おすすめの中材は体にもお財布にも優しいコイル素材
- 床上30cmに多いハウスダストはいつものお掃除で対策できる
- 硬めのマットレスは寝返り期の赤ちゃんにも、成長期の寝返りが多い子どもにも良い
- さらに完璧に対策したいなら除湿シートを使う
マットレスを床置きすれば部屋を広く見せられる上、子どもと寝るときも安心ですし、すのこベッドと除湿シートがあればより快適清潔に眠れます。
湿気などで体調を崩すこともなく寝心地がよくなれば、快適な環境で睡眠時間も充実するため、毎日イキイキ過ごせますね!
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