約束の目的地まで時間通りに行かなければいけないのに、チャイルドシートに座るのを嫌がって泣かれたら「抱っこで連れて行くしかない!」と思いますよね。
私も0歳児の子を連れて上の子を保育園へ迎えに行かなければいけないのに、座ることを嫌がって泣く姿がかわいそうに思うときがあります。
0歳児の我が子を抱っこしたまま、事故に遭ったら…。事故は車を走らせて15分以内が多いと言われています。
事故を想定してチャイルドシートの装着は義務付けられています。時速40kmで壁にぶつかると体重の30倍になる衝撃力にかわります。
同乗者が抱っこしていても違反になることや、車内で0歳児の子供が泣いたときの対策をご紹介しています。
どんな状況でも車を走らせているときは絶対に抱っこしたまま運転するのはやめて、大切な命を守りましょう!
0歳児を車で抱っこのまま運転したらとても危険!
0歳児の赤ちゃんを抱いたまま運転するのは、大切な命を守ることができず危険なのでやめましょう。
時速40kmで塀に正面衝突し、事故をした場合は体重の30倍もの衝撃力が加わります。
たとえばあなたが50kgの体重であれば【50kg×30倍】、1500kgもの衝撃力を赤ちゃんが受けとめます。
それが時速60kmになると約2倍の衝撃になるため、3000kgの力を受け止めなければいけません。
1500kgはヒグマ3頭分の重量ですし、3000kgは倍なのでヒグマ6頭分の重量です。
抱っこヒモをした状態では子供は逃げ道がなくなり、全重量を受け止めます。
車にはそんな衝撃を軽減させるためにエアバックが搭載されています。ですが抱っこしたままではうまく衝撃を吸収できず、運転者も危険です。
抱っこヒモをした状態だけでなく、そのまま抱っこして運転することはもっと危険です。
赤ちゃんを抱っこしたままでは片手運転になり、とっさにハンドルを切ることが難しくなり、事故の確率が増します。
赤ちゃんは固定されていないので、前に飛んでガラスに体を強く打ち付けます。
大切な子供の命と、自分の命をしっかり守るためにも「抱っこしたまま運転する」危険な行為はやめましょう!
チャイルドシートへ乗せて安心して目的地に向かいましょう。大切な命を救えますよ♪
赤ちゃんを抱っこして運転は道路交通法違反!!
チャイルドシートを装着せず車を走らせると、「幼児用補助設置使用義務違反」です。
道路交通法が2000年に改正されて以来、6歳未満の子供はチャイルドシートを使用しなければいけません。
0歳児も6歳未満なのでチャイルドシートを使用せず警察に見つかると、反則金はありませんが「運転者」に点数1点の行政処分がくだされます。
加点されてしまうと数年間はゴールド免許を所有することができなくなってしまいますよ!
反則金がなくても、しっかり加点されるので『保険料の値上がり』『免許更新料』で支払う金額が多くなります。
「道路交通法違反」の対象ですし、大切な命を守るためにも抱っこしたままの運転はやめましょう。
0歳児も車に乗るならチャイルドシート着用が義務!
チャイルドシートは「国土交通省が定める技術基準に適合しているもの」と定められていて、6歳未満の子供は着用が義務付けられています。
0歳児の場合は「ベビーシート」と言われる0歳〜1歳まで使用できるシートを準備できたらいいですね。
ですがベビーシートは1歳までしか使えないことから、0歳児~4歳頃まで着用できるチャイルドシートを選ぶ方が多いと思います。
ベビーシートにしろチャイルドシートにしろ、赤ちゃんがしっかり装着していることが重要です。
チャイルドシートの装着は義務ですが、チャイルドシートを設置しなくても大丈夫だと勘違いしやすい項目を3つ集めてみました。
万が一事故に遭った場合、体重が軽い0歳児でも事故の衝撃を大人の力で支えることができません。安全のためにチャイルドシートに乗せましょう。
友達や知人の車で移動するとき、チャイルドシートを設置しないと運転手が違反の対象です。
そして、レンタカーを借りた場合もチャイルドシートは設置しなければ違反になります。
チャイルドシートの装着が義務付けられているのは、危険な状況になったときにチャイルドシートがしっかり支えてくれるからですよ。
私も、先日コンビニエンスストアから家に帰ろうと駐車場を出たところ、事故に遭いました。生後4ヵ月になる娘を乗せていたので、すごくヒヤッとしました。
相手はコンビニエンスストアから100m先にある自宅から、バックで道中に出ようとしたところの事故です。
私も道路に出てすぐに車が衝突したとも思っていなかったですし、相手も視覚に入り私の車が見えなかったようです。
いつどこで事故に遭うかは予想ができませんが、「大切な我が子をチャイルドシートに座らせておいて良かった。」と強く思いました。
ですが0歳児の子を抱っこヒモからおろして、毎度チャイルドシートに乗せるのは、すごく時間がかかるんですよね…。
なので私は子供と一緒に車で出かけるとき、銀行や買い物が全て一カ所で済む場所を選んで行動するようになりました。
それは「めんどくさいなぁ」と思う場面をなくすためです。チャイルドシートの着用が義務なのは大切な命を守るためです。
大切な命には代えられないのでこれからも気持ちが揺らがないようにいたいと思います。
同乗者が抱っこしていれば大丈夫は大間違い
大人が赤ちゃんをしっかり抱っこしていても、万が一事故に遭った場合は赤ちゃんを支えることができません。
上記でも説明しましたが、時速40kmで走行中に事故に遭うと体重の30倍の衝撃力が加わります。
たとえば0歳児の子供が8kgある場合【8kg×30倍=240kg】と計算できるので240kgもの力を前に飛ばないようにおさえなければいけません。
とっさに自分の体も支えなければいけないので、とても危険ですね。
同乗者が抱っこしていても運転者が違反になります。危ないのでチャイルドシートを着用してください。
友達の車で移動するときは運転者が違反対象
友達の車に乗って「ちょっとそこまでならいいよね。」と思うことがありますよね。
どんなに距離が短くてもチャイルドシートを着用していないと「幼児用補助装置使用義務違反」になり運転している友達が違反の対象です。
友達の車だからと言って「チャイルドシートがありません。」は通用しません。
そのため友達の車にチャイルドシートをセットしてから車移動をしましょう。
友達の免許を汚してしまうと取り返しが付きませんし、万が一事故が起こったときに我が子を救えません。
運転してる友達が違反にならないように、そして大切な命を救うためチャイルドシートは必ず設置しましょう。
レンタカーはチャイルドシートの設置義務がある
タクシーやバスが免除されるからと勘違いしやすいのですが、レンタカーで移動する際はチャイルドシートは必ず設置しましょう。
レンタカーでのチャイルドシート未装着は「幼児用補助設置使用義務違反」です。
レンタカー会社では年齢に合わせたチャイルドシートの貸し出しをしています。
あらかじめ「0歳の子供がいる」ことを伝えておくと、ベビーシート(乳児用)または兼用チャイルドシートの貸し出しをしてくれます。
レンタカーは慣れていない車の運転です。特に注意してチャイルドシートに大切な子供を乗せて移動しましょう!!
チャイルドシートの着用義務が免除される8項目
道路交通法でチャイルドシートの着用が免除される8項目をご紹介します。
〈授乳やおむつ交換で日常的なお世話をするとき〉
0歳児の子供は「おなかが空いた」「おむつが汚れている」と、泣いて教えてくれますね。
チャイルドシートに乗せたままでは日常のお世話ができません。ですが、この「日常的なお世話」はチャイルドシートの使用義務がなくなります。
運転手以外の同乗者であることが前提ですが、授乳やおむつ交換が理由の場合は、チャイルドシートから降ろして子供のお世話をしても違反になりません。
〈こどもがケガをしてチャイルドシートができないとき〉
子供が「骨折」「脱臼」「皮膚炎」などが理由でチャイルドシートの使用が悪影響になる場合は、チャイルドシートの使用義務がなくります。
チャイルドシートは子供の体をベルトでしっかり固定します。もしケガをした所がベルトに当たっていたら、かわいそうですよね。
道路交通法の中に「療養上適当ではない幼児を乗車させるときや、法令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りではない」とされています。
ケガしているのに無理やりベルトを締める必要はありませんよ!!
〈バスやタクシーはチャイルドシートの使用義務がない〉
一般旅客運送車両(バスやタクシー)を利用する場合は、チャイルドシートの使用義務が免除されます。
道路交通法により公共の乗り物では、使用しなくてもよいとされています。
ですが100%事故を起こさないというわけではありません。
そのためタクシー会社によっては「子育てタクシー」と言って、チャイルドシートを設置する配慮をしてくれる会社があります。
事前にタクシー会社に「0歳児の子供がいる」と電話を入れて、チャイルドシートを設置してもらいましょう。
「キッズタクシー」と言うスマホのアプリから、タクシーを予約もできますよ。
チャイルドシートがなくても乗車できますが、大切なお子さんの命ですから、事前に準備しておくといいでしょう。
〈乗車人数が多い場合は、人数分をすべて設置しなくてもいい〉
乗車人数が多く、チャイルドシートが設置できない場合、チャイルドシートの着用が免除されます。
子供は12歳未満になるまで、子供1.5人で大人1人分として計算されます。子供3人で大人2人分ということですね。
たとえば軽自動車5人乗りに大人2人が乗る場合【(5人-2人)×1.5=4.5人】(端数は切り捨て)と計算できるので子供は4人まで乗れます。
そのうち6歳未満のお子さんでしたら、4つのチャイルドシートを設置しなければいけませんよね。
しかし、運転席と後部座席に大人が座ったら、車の構造によりますがチャイルドシートは助手席と後部座席2つ、計3つしか設置できません。
うちには小さい子供が4人いるのに2人乗れないの!?
後部座席にいる大人が子供を1人抱っこして、もう1人の子供が、真ん中にシートベルトをして座れば問題はありません。
このように乗車人数が多く設置できない場合は免除されますが、危険なのでチャイルドシートを設置することを優先に乗車人数を決めてください。
〈車の構造が問題でチャイルドシートが設置できないとき〉
座席にシートベルトが装備されていないや、特殊なシートベルトが付いた車はチャイルドシートを設置できません。
〈肥満体重でチャイルドシートが装着できない場合〉
0歳児ではなかなかないですが、成長により肥満体系となりチャイルドシートが装着できない場合は免除されます。
〈迷子の子供を警察署まで届けたり、ケガしている子を救護したりするとき〉
自分の子供に限らず道端で迷子になった子供を警察署まで送り届けたり、ケガをしている子供を救助する場合は免除されます。
〈運転手が法的許可を受け、該当する目的で乗車させるとき〉
行政の指示により許可を得て車を走らせる場合は、チャイルドシートの着用が免除されます。
道路交通法上では違反にはなりませんが、万が一事故を起こしてしまったときのためにチャイルドシートは極力装着しましょう。
0歳児が車で泣くときの原因と対処法を解説!
チャイルドシートに座らせると泣き、運転に集中できなくて困ってしまいますよね。
0歳児の赤ちゃんがどうして車に乗ると泣いてしまうのか、チャイルドシートを嫌がる5つの原因と対処法をお伝えします。
- ママと離れて不安
- 空腹、眠い、オムツの汚れ
- 車内の温度やにおいが不快
- チャイルドシートが不快
- 移動中が退屈
後ろ向きに設置されたチャイルドシートに座っていると、運転しているママが見えずに泣いていることがあります。
そんなときは赤ちゃんに積極的に声をかけて不安を取り除いてあげましょう。
つぎに「おなかが空いた」「おむつが汚れている」といった生理現象には、車を動かす前に授乳やおむつ交換を済ませるといいですよ。
そして車内の温度やにおいが嫌で泣いていることがあります。
夏は涼しくなれるもの、冬は暖かくできるものを準備して、車内の芳香剤はにおいがきつくないものを選びましょう。
またチャイルドシートが不快で泣いている場合があります。成長にあわせてベルトの位置を調整してあげてください。
さいごに車の中が退屈で泣いていることがあります。赤ちゃんのお気に入りのおもちゃや音楽をかけて退屈をしのいであげましょう♪
不安な気持ちと眠気や空腹が原因で泣いている場合
0歳児用のチャイルドシートは安全のため、後ろに向くように設定されています。ママが運転していると赤ちゃんは不安になり泣くことがあります。
対処法としては、まめに声をかけてあげて安心させてあげましょう。
月齢が上がり6ヵ月くらいになると、夜になると暗いのが嫌で泣いてしまうことがあります。
対処法としてなるべく明るいうちの車移動を心がけましょう。
「おなかが空いた」「眠い」「おむつが汚れている」などの生理現象が原因で泣いていることもあります。
対処法は車に乗せる前に授乳とオムツ交換を済ませておくことです。
眠くて泣いているときは「かわいそう」とつい手を差し伸べたくなりますが、車の揺れが心地よくて自然と寝ていることがありますよ。
車内の温度やにおいとチャイルドシートが不快な場合
0歳児の赤ちゃんは自分で体温調節ができませんし、車内が臭くても鼻をつまむことができません。
対処法として夏場や冬場は車内の温度調整をして、夏にはミニ扇風機を設置したり、冬には毛布をかけたり調整してから車を出しましょう。
そして、強めの芳香剤を置くのをやめて赤ちゃんが過ごしやすい環境を作りましょう。
チャイルドシートが正しく取り付けられていなかったり、正しく座れていないために泣くことがあります。
チャイルドシートは成長に合わせてチャイルドシートの深さや、ベルトの位置を変えらえます。
月齢が低いのに肩ヒモがゆるくて首が安定していなかったり、月齢が増えてきたのに肩ヒモがきつかったたりしていませんか?
対処法は車を走らせる前にチャイルドシートにしっかり包み込まれているかを確認してあげましょう。
おしりにおもちゃなどの異物が入り込んでいると不快な思いをしているおとがあるので、確認してあげてください。
道中が退屈なときや身動きが取れず泣いている場合
ママが運転中に後ろを向いたまま移動していると、退屈になり泣き出してしまいます。
対処法はお気に入りのぬいぐるみを渡してあげたり、DVDや音楽を流して気を紛らわせることです。
月齢があがると身動きが取れずに泣くことがあります。
6ヵ月を過ぎると自分で体勢を変えることができるようになるので、動けないことが嫌で泣き出してしまいます。
安全なところに車を停めて、必ず車から降りて抱っこしてあげてください。
赤ちゃんはママが大好きです。赤ちゃんが安心できる環境を作ってあげることでますます一緒におでかけするのが楽しくなりますね♪
まとめ
- 時速40kmで壁に正面衝突したときの衝撃力は、体重の30倍になる
- 0歳児でもチャイルドシートを使用せずに車を走らせると、「幼児用補助設置使用義務違反」になる
- 同乗者が抱っこしていてもチャイルドシートを着用しなければ、違反になる
- 友達の車で移動するとき、短い距離であっても「チャイルドシートを持っていない」は通用せず運転者が違反になる
- レンタカーを借りるときチャイルドシートもセットでレンタルし、着用しないと違反になる
- 道路交通法が定める「チャイルドシートの着用義務が免除される8項目」の場合は同乗者が抱っこしていても違反にならない
- 「授乳やおむつ交換」「骨折やケガ」が理由でチャイルドシートが着用できないときは義務が免除される
- 「ママと離れて不安」「空腹、眠い、おむつの汚れ」が原因で走行中に泣くことがあるので車に乗る前に抱っこやお世話をする
- 「車内の温度やにおいが不快」「チャイルドシートが不快」が原因で泣くときは赤ちゃんの不快を取り除く
- 「移動中が退屈」で泣くことを想定してお気に入りのおもちゃを渡したり、DVDや音楽を準備する
0歳児の子供に合わせたライフスタイルに沿って動ければいいけれど、急な用事や兄弟の送迎などで急いで車を動かさなければいけないことがあります。
急いでいるときこそ事故はおこりやすく、0歳児の子供を抱っこしたままだと気を取られてより危険です。
大切な我が子だからこそ、チャイルドシートにしっかり座らせる癖をつけましょう。
0歳児の頃からチャイルドシートに慣れていると、大きくなって遠出をしたときもしっかり座ってくれるので安心してお出かけできますよ♪
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