美容院でカットしてもらうなら、だいたい1回5,000円くらいかかります。髪形を変えるならまだしも、毛先を切りそろえるために美容院へ行くのはもったいないですよね。
しかし、美容院代をケチって自分で切って失敗してしまうと、取り返しがつかなくなります。
美容師さんに「失敗して泣きつくくらいなら、最初からセルフカットしないでほしい」なんて苦言を言われたくないですよね。そのため、セルフカットってかなり勇気がいります。
セルフカットをするなら、切りたい位置(または少し上)をゴムで結んで切るのです。また、ゴムを結ぶ場所によってはレイヤー(段)も作れます!
ただし、結んで切る前のブロッキングや結び方がとっても重要なのです。簡単に結んで切るコツを解説します。
セルフカットはゴムで結んで切ると簡単♪
セルフカットでよく失敗してしまうケースは、「切る位置があやふやになり、切りすぎて短くなること」です。
「だいたいこの辺かな?」と思っても、左右や後ろの長さが微妙にズレてしまうんですよね。
そして長さを揃えようとしてどんどん切っていくため、その結果思ったよりも短くなってしまうのです。
そこで、切りたい位置をゴムで結んで切る方法がおすすめです。ゴムで目印を作るだけで、「どこまで切ったらいいんだっけ?」という迷いがなくなります♪
たとえば、よくセルフカットで聞くのは「前髪のカット」です。前髪の場合は、「目にかからないところまで」「眉の下くらいまで」のように、どこまで切るか自分で決めますよね。
このように、前髪の場合は切りたい位置の目印を「目」「眉」など顔のパーツで定めやすいため、セルフカットしやすいのです。
しかし、ロングヘアやボブヘアの場合は、毛先が顔よりも下にくるため、目印となる部位がありません。そのため、どこまで切ったらいいか迷って、切りすぎてしまうのです。
髪全体をセルフカットする場合は、切りたい位置をゴムで結ぶことにより、「ゴム」がその目印になります。
ゴムで結んだ位置よりも下をカットすることで、目印と切りたい位置がズレず、切りすぎる心配も少ないのです。
また、ツインテールのように2か所以上を結ぶと、カット前に左右の位置がズレていることにも気づけるため、あとから修正する手間も省けますよ。
髪をまっすぐにしてクセをなくしておく
セルフカットに挑む前には、まず髪のクセをなくし、真っすぐな状態に整えましょう。
ゴムで結ぶ前には髪をくしでとかしておき、もつれや引っ掛かりを取っておきます。時間があれば、シャンプーやドライヤーで髪の根元からくせをなくすといいですね。
くせが付いたままでは仕上がりにムラが出てしまいます。
私も天パーで髪がウネウネしてるので、セルフカットするときは入念に準備しますよ。
長さが残ったら最後に切りそろえる
ゴムで結ぶと、結び目よりも近い髪と遠い髪では長さを均一に持ってこれません。そのため、結んで切った後にほどいてみると、必ず短い部分と長い部分が残ります。
特に、結んでいた分け目の部分は髪が長く残りやすいです。そのため、毛先が「末広がり状態」になったり、一部だけ長い部分が残ったりするのです。
ゴムをほどいた後には、短い髪の長さに合わせて切りそろえなければなりません。
ゴムで結んで切るときには切りたい位置よりも少し下でカットして、最後の細かい修正のために長さを残しておきましょう。
簡単なのは、スキバサミで毛先をぼかすようにカットすることです。スキバサミは刃を1回入れても全部切れないように設計されているため、切りすぎも防げます。
長く残ってしまった部分にスキバサミを縦に入れて毛先を何度もカットして、長い部分をぼかしていきましょう。
最後の細かい修正では、後ろ髪も細かくカットしたほうがキレイに仕上がります。しかし、髪をおろした状態で後ろ髪をカットするのはすごく難しいですよね。
この三面鏡なら、上から引っかけられるフックが付いています。後ろにドアがあれば引っかけて、鏡を向かい合わせにして使えます。
後ろ髪が見えやすくなり、髪束のボリュームを確認しながら切れます。「調子に乗ってザクザク切ってしまった」なんて失敗も防げますね!
ロングヘアをゴムで結んで切るセルフカット方法
長い髪は女性の憧れですが、伸ばしっぱなしの髪よりも、毛先がちゃんと手入れされた髪のほうがキレイですよね。
ロングヘアのセルフカットなら、左右二つに結んで切るのが一番簡単です。髪をおろした状態で左右を結び、切りたい位置の近くを別のゴムで結んで切るのです。
セルフカットを始める前には、ゴムの結び方(ブロッキング)も重要です。ゴム4本、くし、ハサミを用意します。
セルフカット前でゴムを結ぶとき、ツインテールのように髪をもちあげたり、ゴムできつく結んだりすると、カットしたあと毛先がそろわなくなります。
最後の細かい修正で手間を省くためにも、耳後ろからまっすぐ髪をおろした位置でほどけない程度に結びましょう。
準備ができたら、毛先側のゴム下から1cmあたりを少しずつカットしていきます。
また、カットの途中でゴムを外したら目印がなくなり、左右の修正が難しくなります。左右の長さをそろえた状態でゴムを外しましょう。
最後はコームでとかして、長く残った部分をカットして整えます。
このとき髪を持ちながらカットすると、全体のバランスが崩れてしまいます。
結んで切るときは持ってもいいのですが、最後の細かい修正では、髪をおろした状態で後ろに鏡を向けながら少しずつカットしていきましょう。
ゴムで結んで切るセルフカットならボブも作れる!
ゴムで結んで切るセルフカットの方法は、ロングヘアだけではありません。ゴムの結び方は変わりますが、ボブの長さにもできますよ!
ボブヘアは、ロングヘアと違って毛先のラインが整っているほど完成度が高くなります。ゴムの位置をそろえて結んで切るだけで、セルフカットがうまくいきますよ。
それでは、ゴムを結ぶブロッキングの手順から紹介します。
一番最後に横から見た時のゴム位置を合わせますが、基本は4か所すべて平行にして、毛先を均一に整えます。
このとき前2か所が下がっていたら「前下がりボブ」になりますし、逆に上にあれば「前上がりボブ」になります。
慣れてきたら、前後の位置を変えてみてお好みのカットラインにしてみてもいいですね♪
準備ができたら、いよいよカットしていきます。
- 前2か所に結んだゴムの下部分をカットする
- 後ろ2か所は見えにくいので、少しずつカットする
- 前・後ろ・左右の毛先がそろっているか確認して、ゴムを外す
- 髪全体をくしで通して、毛流れを整える
- 毛先がそろっていないところを見つけて、スキバサミで毛先をぼかすようにカットする
特に、ボブヘアは毛先をキレイにそろえると見栄えがよくなります。しかしこの技術は、セルフカット初心者さんには至難の業です。
美容師さんのように毛先をピシッとそろえるのは難しいですが、スキバサミで毛先を何度もカットして、毛先をだいたいそろえることは可能です。
毛先がガタガタなまま終わるよりも最後の微調整まで丁寧にカットすることで、自分で切ったとは思えないほどのボブヘアを作れますよ。
ロングからボブへバッサリ切る方法は?
ロングヘアから髪をバッサリ切ってイメチェンしたい場合は、後ろ髪から少しずつカットしていきます。
また、髪を上下にブロッキングするこの方法は、毛量が多い人にもおすすめです。さっそくゴムの結び方(ブロッキング)から紹介します。
このように、下と左右の3か所をゴムで結びます。上は一番最後にカットするため、クリップでまとめておきます。
- 後ろ髪の下に結んだゴムの結び目下をカットする
終わったらゴムをほどく
真後ろから毛先が末広がりになっているため、長いところを切りそろえる - 左右に結んだ髪を、後ろ髪の長さに合わせてカットする
- 左右の長さを切りそろえて、ゴムをほどく
- 後ろ髪の上でまとめたクリップを外して、すでに切っている髪の長さに合わせてカットする
このとき、長い髪と短い髪を垂直に持つと切りやすい - くしで毛流れを整えながら、全体の長さを切りそろえる
ちなみに、セルフカットをする場合は髪が乾いた状態で行いますが、髪を濡らした状態でカットしても大丈夫です。
ただし、髪が乾くとクセが戻って毛先が短くなってしまいます。少し長めにカットしておき、切り終わった後に髪を乾かして毛先を切りそろえましょう。
ロングヘアは美容室でカットするとロング料金が発生するため、値段が高くなってしまいますよね。
私の髪は腰より少し上の位置にあるので、美容室に行くといつも割増料金になります。あまりも長すぎるときは、割増料金を2倍取られたこともありました。
セルフカットを覚えてからもう2年も美容室に行っていませんが、満足しています。
ゴムで結んで切るだけなら自分でもできますし、わざわざ美容院を予約しなくてもいいし、好きな時にパパっとカットできて、しかも経済的です♪
ゴムで結んで切るセルフカットならレイヤーも作れる!
レイヤーカットは「段カット」とも呼ばれます。表面の髪をすこし短くカットすることで髪全体に「段」が生まれ、髪の上部に丸みや立体感が出ます。
実は、セルフカットでレイヤーを入れる方法もあります。髪全体を頭頂部(耳より上)でひとまとめにしてゴムで結んで切るだけです♪
頭頂部で結ぶゴムと、切りたい位置で結ぶゴム、2本をご用意ください。
- 髪をブラシでとかす
- 頭を下に傾けて、髪をブラシでとかしながら頭頂部(おでこ付近)でまとめて、ゴムで結ぶ
- 切りたい位置より少し上を、もう1つのゴムで結ぶ
- ハサミを縦に持ち、毛先部分をすこしずつカットする
- ゴムを2本ともほどく
これだけでも充分レイヤーは出来上がっているのですが、より立体的なロングヘアにしたい場合はもうひと手間加えます。
耳上あたりから、ハーフアップを作る要領で上半分の髪をすくい上げます。そして先ほどと同様に頭頂部にもってきてゴムで結び、気持ち短くカットします。
そして、耳上よりも2cm上の髪…頭頂部…のように、部分ごとに髪をすくい上げてゴムで結んで切ると、後ろ髪に段が生まれてレイヤーカットが出来上がるのです!
また、切りたい位置をずらさずゴムで結び、「えいやっ!」とゴム部分をザクザク切り落とす人もいます。
その様子はまさしくちょんまげを切り落としているようですが、仕上がりはいい感じのウルフカットになるので驚きです!しかし、私は自分の髪をザクザク切っていく勇気はないです(笑)
見栄えや細かい仕上がりを気にしないなら、度胸試しなセルフカットをやってみてもいいですね。
顔周りだけレイヤーを入れる方法も紹介!
もし顔周りだけにレイヤーを入れたいのに、頭頂部で結んで切ると、後ろの髪まで切ってしまいますよね。
そんな場合は、まとめて結んで切るのではなく、横のサイド髪をそれぞれ結んで切ります。
- 後ろ髪と前髪を切らないよう、後ろ髪(耳後ろからとる)と、前髪(両目尻から頭頂部にかけて三角形を描くようにとる)をクリップでまとめておく
- 残った横髪をくしでとかしつつ、上の髪が平行になるよう前へ引っ張りながらゴムで結ぶ
- ゴムは残した状態で、毛先をザクっと切る
- 反対側も同じように切って、ゴムをほどく
- ガタガタになったレイヤー部分にスキバサミで1回カットし、毛先をなじませる
このときスキバサミは縦に持って、髪の真ん中から毛先の間で1回カットする
横髪にコームを入れてとかすとき、人差し指と中指に髪をはさんで、コームを使って床と垂直に引き出すとうまくいきますよ。
レイヤーを入れる位置はお好みですが、最初のカットは、顔の輪郭に近い前髪の長さに合わせるといいですよ。レイヤーが前髪とつながって、不自然さがなくなります。
先ほどまでの方法は「毛先を少しずつ切る」でしたが、この方法は後から毛先を整えることを前提としているため、ハサミを横にしてザクっと切っても大丈夫です。
最後の仕上げに、スキバサミやハサミを使って斜めにカットしながら毛先を整えます。
私はあごあたりからレイヤーを入れています。天然パーマで、あまり短くすると軽くなりすぎて広がってしまうので、私は今の位置が気に入っています。
耳の下からあごにかけてレイヤーを入れ始めると、顔周りの髪に動きが出るので、小顔効果がありますよ♪
顔や頭の形は人それぞれなので、自分の顔に合わせてセルフカットしていきましょう。
まとめ
- 髪全体をセルフカットをするときは、目印をつけるためにも切りたい位置でゴムを結んで切るといい
- ゴムを結ぶ前には、くしでとかして髪をまっすぐにする
- ゴムで髪を結んで切ると、ほどいた後は必ず分け目のところが長く残る
- ほどいた後は、長く残った部分を短い部分に合わせて切りそろえる
- ロングヘアの場合は、左右の髪をおろした状態で1か所づつ、切りたい位置付近でもう1か所づつゴムを結んで、ゴムの下を切る
- ボブヘアの場合は、4か所をゴムで結んで平行にした状態でゴムの下を切る
- 頭頂部で結んで切ると、毛先に「段」ができてレイヤー風に仕上がる
- 顔周りに斜めレイヤーを入れるなら、横の髪を前側に引っ張ってゴムで結んで切る
セルフカットの方法はもちろんですが、道具も選びましょう。失敗しない技術といい道具があれば、あなたもプロ級に近づけますね。
おしゃれはいくつになっても楽しみたいものですよね。
ちょうどいい長さのレイヤーカットができれば、野暮ったいヘアスタイルから卒業し、ピンやヘアアクセ・ワックスなどを付けて、髪でたくさん遊べますよ♪
セルフカットができれば、たしかに美容院代が浮いて節約になります。しかし、切りすぎて失敗すれば、結局美容院に手直ししてもらわなくてはなりません。
その時、自分で切ったことがバレてしまえば、美容師さんと気まずい空気が流れるものです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
セルフカットはバレると気まずい!対処法と失敗しない切り方を伝授♪
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