毛量が多くて髪全体がが重く感じる場合、髪の上部分に立体感が出る「レイヤーカット」が人気です。
でも美容院になかなか行けないなら、セルフカットでなんとかするしかありません。
不器用さんには「ゴムで結んで切るセルフカット方法」もありますが、ゴムの位置によっては段が付きすぎて変な髪形になってしまいます。
実は、ゴムを頭頂部で結んで切ると、髪の上部分に自然なレイヤーができるんです!ボブの場合は、髪の上部分のみを結んで切るだけでレイヤーが作れます。
また、頭頂部のレイヤーではなく顔回りのレイヤーにも、ゴムで結んで切る方法があります。
今回は、若い方に人気な「前下がりボブ」でもゴムを結んで切るセルフカット方法を発見したため、あわせてご紹介します。
セルフカットのゴムで結んで切る手法ならレイヤーも作れる!

レイヤーカットは「段カット」とも呼ばれます。表面の髪をすこし短くカットすることで髪全体に「段」が生まれ、髪の上部に丸みや立体感が出ます。
美容師さんにやってもらうと簡単ですが、自分で髪を切るときに失敗をすると、髪が伸びるまで待たないといけないですよね。失敗は許されません。
レイヤーを入れる時、ゴムで結ぶ場所は耳より上です。特に頭頂部でまとめて結んで切ると、おろしたときに斜めカットのウルフカット風なレイヤーが出来上がります。
また、ロングヘアで整える程度にしたいなら、頭のてっぺんで結び、切りたい部分を別のゴムで結んで切るといいですよ。

えーすっごく簡単!どうしてそれでレイヤーが作れるの?
髪を全部まとめて頭頂部へ持って行くと、頭の輪郭に沿って髪が引っ張られていきます。
このとき、結ぶ位置が高いほど、頭の輪郭に沿っている長さが、後ろの髪が横の髪よりも長いのです。
そのため、実際に切ってゴムをほどき髪をおろしたら、後ろの髪が長めで、横の髪が短めの「レイヤーカット」が出来上がるんですね。
ちなみに、今この文章を書きながら、私は自分の髪を頭頂部に持ち上げています(笑)自分でやってみると、後ろの髪が長く残るか、上部分の髪が短く残るかがよくわかります。
騙されたと思って、あなたもトイレの中とかでやってみてください。髪の長さがどんなふうになるのか実感できますよ。
ロングヘアにレイヤーを入れる方法を紹介!
長い髪は女性の憧れですが、伸ばしっぱなしの髪よりも、毛先がちゃんと手入れされた髪のほうがキレイですよね。
頭頂部をゴムで結ぶのはいいけど、ロングヘアのままで横にレイヤーを入れたいのでしたら、3段階に分けて結ぶ方法がありますよ!
- 後ろの髪を頭頂部まで上げて、すべての髪を1つにまとめてゴムで結ぶ(1か所目)
- 切りたい部分から中間部分を、ゴムで結ぶ(2か所目)
- 切りたい部分をゴムで結ぶ(3か所目)
- 3のゴム部分のすぐ上をハサミで切り、ゴム部分を切り離す
- 2の部分をほどく
- 髪束を3つに分け、2で結んでいたところをゴムで3束分結ぶ(2か所目)
(真ん中の束だけゴムの色を分けてもいいです) - 一束ずつ取り、スキバサミやハサミを使って毛先を整える
(毛先の整え方は後ほど解説しています) - 6の髪束3つをほどき、髪の先端を切りそろえる
- 1の髪をほどき、レイヤー部分を切りそろえる
私の髪は短めですが、髪が長い友人は美容院できちんと整えてもらっているため、形もきれいでツヤツヤで、毎回会うたびに憧れます。
美容院になかなか行けないあなたも、ゴムで結んで切るだけの簡単な方法なら、レイヤーがキレイに入ったロングヘアを自分で作れます。自分の髪にもっと自信が持てますよ。
ボブの後ろ髪にレイヤーを入れる方法は?
一番難しいのは、頭頂部で結べないボブの後ろ髪にレイヤーを入れる時です。ボブのように髪が短い場合は、髪全体を結ぶのではなく、髪の上部をブロッキングで結んで切る方法があります。
この方法で立った1cmだけでもレイヤーを入れるだけで、髪に立体感が生まれますよ。手順を見ていきましょう。
- 耳後ろの髪を取り、低めに引っ張りながらゴムで結ぶ
このとき、頭の丸みに添って楕円ぎみにすくい取るといい - 耳部分の両側も同様に、頭の形に添って楕円ぎみに取り、低めに引っ張りながらゴムで結ぶ
- 後ろ側の毛束、毛先部分に1回だけスキバサミの刃を入れる(毛量が多ければ2回)
- 毛先1cmをすこしずつ切り、縦にハサミを入れてギザギザ感を出す
- 耳部分の毛束、3分の一くらい下のところに1回だけスキバサミを入れる
- 毛先1cmをすこしずつ切り、縦にハサミを入れてギザギザ感を出す
- ゴムをすべて取り、細かい部分を切りそろえて完成
ゴムで結ぶ位置が高ければ高いほど、レイヤーの段が高くなってしまいます。段が高いと自然な丸みにならないので、後ろ部分がボコッと盛り上がった髪になりそうですね。
なるべく低い位置で結んだほうが失敗しにくいです。
ウルフカットやロングヘアのときは鏡があれば切る位置がわかります。しかしボブの場合は後ろ髪を切らなければならないため、洗面所の鏡だけでは見づらいですよね。
この三面鏡なら、上から引っかけられるフックが付いています。後ろにドアがあれば引っかけて、鏡を向かい合わせにして使えます。
後ろ髪が見えやすくなり、髪束のボリュームを確認しながら切れます。「調子に乗ってザクザク切ってしまった」なんて失敗も防げますね!

顔周りだけレイヤーを入れる方法も紹介!
もし顔周りだけにレイヤーを入れたいのに、頭頂部で結んで切ると、後ろの髪まで切ってしまいますよね。
そんな場合は、まとめて結んで切るのではなく、横のサイド髪をそれぞれ結んで切ります。
- 後ろ髪を切らないよう、避難させる
両側の耳後ろから、後ろ髪をゴムで結ぶ - 前髪部分を切らないよう、避難させる
両目尻から頭頂部にかけて、三角形を描くように髪を取り、ゴムで結ぶ - 残った横髪に、根元からコームを入れて、とかしながら、前へ引っ張る
上の髪がまっすぐになるよう引っ張っておく - ゴムを、切りたい長さで結んで切る
- 反対側も同じように切る
横髪にコームを入れてとかすとき、人差し指と中指に髪をはさんで、コームを使って床と垂直に引き出すとうまくいきますよ。
レイヤーを入れる位置はお好みですが、最初のカットは、顔の輪郭に近い前髪の長さに合わせるといいですよ。レイヤーが前髪とつながって、不自然さがなくなります。
私はあごあたりからレイヤーを入れています。天然パーマで、あまり短くすると軽くなりすぎて広がってしまうので、私は今の位置が気に入っています。
最後の仕上げに、スキバサミやハサミを使って斜めに切りながら、毛先を整えます。
人差し指と中指で髪をはさんで、コームを使って床と垂直に引き出し、人差し指の手前をカットします。このとき、一気に切らず2~3mmずつ斜めにカットします。
好みもありますが、耳の下からあごにかけてレイヤーを入れ始めると、顔周りの髪に動きが出るので、小顔効果がありますよ♪
レイヤーを整えるときはハサミを縦にして細かく切る
ゴムで結んで切っただけでは、毛先がそろったままです。
ただゴムを結んで切っただけでは、毛先がところどころそろっていてガタガタしたままです。「おしゃれでわざと!」でなければ、ちょっとカッコ悪いですよね。
ここからハサミを使ってガタガタ感をなくしていきます。このとき、刃を縦にして細かく切っていきます。
先に、好みの長さより少し長めに切っておき、2~3mmずつ縦に切っていけば、不自然なカットラインが消えますよ。
また、レイヤーを整えるならスキバサミも使えます。ただしスキバサミの場合は使い方を誤るとボリュームが一気になくなってしまうため、ハサミと同様、刃を縦にして細かくカットしていきます。
私の友人もセルフカットに挑戦したらしいのですが、私がアドバイスする前に始めてしまったため、スキバサミの使い方が分からず、ジョキジョキすいてしまったそうです。
そのため、後ろ側にボリュームがなくなってしまったため自分で手直しもできず、美容師さんもお手上げだったと嘆いていました。あなたはそんなことがないよう、細かく切っていってくださいね。
細かく整えられたら、ワックスやムースなどで髪をなじませ、動きをつければOKです。ヘアーアイロンも使ってカールさせればおしゃれに可愛く仕上がりますよ♪
髪をまっすぐな状態にすれば、失敗も少ない
セルフカットに挑む前には、まず髪のクセをなくし、真っすぐな状態に整えましょう。
くせが付いたままでは仕上がりがガチャガチャになって、ムラが出てしまいます。またブロッキングの仕方によってレイヤーの位置や長さが違ってしまいますよ。
失敗しないコツは、髪を切る前に、シャンプーやドライヤーで髪の根元からくせをなくすことです。
くせが強い方はシャンプーのあと、ストレートアイロンで髪を伸ばすことをおすすめします。
私も天パーで髪がウネウネしてるので、セルフカットするときは、切る前の準備に手間をかけますよ。
それからもう一つ、髪は乾かしてからカットしましょう。濡らすと髪が乾いたときに、くせが出たりうねってしまって思ったより短くなってしまいます。

髪が濡れたままだと仕上がりがイメージしづらいのよね。
セルフカットする前に、あらかじめカットしたいヘアスタイルを決めておきましょう。
髪の長さやヘアーラインを参考にして、イメージしながらカットしていくと失敗がないですよ。
セルフカットで結んで切る方法はロング向き!

ロングヘアは意外とセルフカットに向いています。方法はたくさんあるのですが、もちろん中には「結んで切る方法」もあります。
一番やりやすいのは、ゴムを結んだあと、ゴムをずらして位置を決めてから切るセルフカット方法です。
- 髪を、後ろの低い位置で一つ結びにする
- 1の髪束に、ゴムをもう1つ結ぶ
- 2のゴムを切りたい位置までずらし、その位置のゴム部分を切り離す
- 1のゴムをほどく
- 前髪と後ろ髪に分け、それをさらに左右で分け、4束分それぞれをゴムで軽く結ぶ
- スキバサミやハサミで毛先を整える
- ゴムをすべて外し、完成
また、ここから髪を軽くしたい方は、スキバサミを使って少しずつすいていきましょう。
ロングヘアーは美容室でカットするとロング料金が発生するため、値段が高くなってしまいますよね。
私の髪は腰より少し上の位置にあるので、美容室に行くといつも割増料金になります。割増料金をダブルで取られたこともありました。
結んで切る位置が多少間違っていても、アップや巻き髪でアレンジしやすいので便利です。
セルフカットを覚えてからもう2年も美容室に行っていませんが、満足しています。ゴムで結んで切るだけなら自分でもできますし、わざわざ美容院を予約しなくてもいいし、好きな時にパパっとカットできて、しかも経済的で言うことなしです!
セルフカットで結んで切る方法は前下がりボブも作れる!

前下がりボブはクールでカッコいい感じが出ますよね。ゴムを使って、結んで切るだけでも前下がりボブが作れるんですよ!
セルフカットの場合、結んで切る場所は後ろの衿部分です。ただゴム部分を切り離すわけにはいかないので、ゴムを結んだまま毛先を切っていきます。
- 後ろの低い位置(衿部分)で、髪をまとめてゴムで結ぶ
- ハサミを縦に持って、ゴム部分は残して毛先部分をすこしずつ切っていく
- 毛先が残った状態で、ゴムをほどく
- 耳から上の髪をブロッキングする
- 後ろの毛先部分が「ハ」の字のようになっているので、少しずつ切ってそろえる
- 4のブロッキングを外し、毛先を切りそろえる
- 横髪の、耳から上の髪をブロッキングする
- 横紙の耳から下、耳の後ろ側の髪をすく
- 7のブロッキングを外す
- 反対側も同様に行い、左右の長さを揃えて完成
ボブはごまかしが効きにくく、カットラインがくっきり出ます。ハサミを縦にして、1本1本を切るように刃先を細かく入れていきましょう。
また三面鏡があると、後ろのカット具合が見れて便利ですよ。
セルフカットの方法を覚えていれば、結んで切る位置によってはアレンジも可能です。家族の髪もカットしてあげられ、大活躍ですね。
まとめ

- セルフカットでレイヤーを入れるなら、髪全体を下から上に全部持ってきて、頭頂部でひとまとめにして、ゴムで結んで切る
- 頭頂部で結んで切れば、短めレイヤーがカッコいい、ウルフカットになる
- ロングヘアなら、頭頂部と合わせて3か所をゴムで結んで、毛先を切る
- ボブなら、髪の上部分を後ろ・左右の3か所を分けて、ゴムで結んで切る
- 顔周りに斜めレイヤーを入れるなら、横の髪を前側に引っ張ってゴムで結んで切る
- 毛先を整えるときは、ハサミ(スキバサミ)を縦に持ち、1本ずつ切る気持ちで刃を細かく入れる
- ロングヘアの人がセルフカットをするなら、一度ゴムで結んで、位置をずらして切る方法が簡単でおすすめ
- ゴムを後ろ衿部分で結んで切れば、前下がりボブも作れる
セルフカットの方法はもちろんですが、道具も選びましょう。失敗しない技術といい道具があれば、あなたもプロ級に近づけますね。
おしゃれはいくつになっても楽しみたいものですよね。
ちょうどいい長さのレイヤーカットができれば、野暮ったいヘアスタイルから卒業し、ピンやヘアアクセ・ワックスなどを付けて、髪でたくさん遊べますよ♪
セルフカットができれば、たしかに美容院代が浮いて節約になります。しかし、切りすぎて失敗すれば、結局美容院に手直ししてもらわなくてはなりません。
その時、自分で切ったことがバレてしまえば、美容師さんと気まずい空気が流れるものです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
セルフカットはバレると気まずい!対処法と失敗しない切り方を伝授♪
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