カラオケは、人と人を繋ぐコミュニケーションツールです。
友達と遊ぶとき、家族とのお出かけ時、恋人とのデート時、お酒を飲んだ後の二次会など様々な場面で行くことが多いですよね。
そんな中、「こぶしが異常に多くて聞きにくい」と言われたら悲しいですよね。
こぶしが極端に多い理由は、声が安定して出ていないからです。
ロングトーンの時に声が震えたり、裏返ったりしてしまい、無意識にこぶしを入れている可能性が高いです。
そんなあなたのために、カラオケでこぶしの判定が多くなる原因を知り、こぶしを上手に効かせるテクニックを伝授します。
このページを開いたあなたはもう大丈夫!本来のこぶしを効かせて、歌唱力の高いカラオケを友人に聞いてもらいましょう!

カラオケでこぶしが多いのは無意識に出しているから!


こぶしの判定がこんなに多いのはどうして?
こぶしを出すうえで大切なことは、ロングトーンです。あなたの声に安定性がないと、ロングトーンの間に声が震えたり、裏返ったりしてしまいます。
「こぶしを効かせたいと思っていないのに、こぶしと判定されてしまうことが多い」という場合は、無意識にこぶしが出ていることが多いです。
下記のことをやっていないか、確認してみましょう。
- 歌っているときに声が震えていないか
- お腹からしっかり発声ができているか
- 声が裏返っていないか
DAMの採点では、歌っているときにふいに一瞬だけ声が裏返ったときにも、こぶしと判定されることがあります。

一瞬の声の裏返りでもこぶしと判定されることがあるんだ!
そもそもこぶしとは、母音を2回3回入れ、音を素早く上下させることでブレを作ることを言います。カラオケのDAMだと、あの青い楕円形のマークがお馴染みですね。
こぶしを漢字で書くと、「小節」となります。国語辞典では、細かい節回し、音尾につけられる装飾的な節回しと書かれています。
演歌で耳にすることが多いため、主に演歌で使われるイメージがありますね。
しかし実は、日本で昔から民謡や歌謡曲にも取り入れて、親しまれていたのです。

昔から使われていたんだね!!知らなかった~!
でも、こんなにこぶしだけが多いの僕だけなのかな…
1人だけ周りと違うと不安になりますよね。ここで私の経験をお話します。
私は仲のいい人以外の前で歌うのが苦手で、何かの集まりなどで大人数でカラオケに行くときは地獄にいるかのような気持ちでした。
緊張しているときは特に声が震えたり裏返ったりするのでめちゃくちゃ恥ずかしかったのを覚えています。
そして、恥ずかしくて恥ずかしくて更に緊張してしまい音程がズレまくるという、負のループにはまっていました。
下手な割にこぶしが多かったり他の表現力の加点が入ったりしているので、「下手なのになんで加点されてるんだ?」と何とも言えない目で見られたこともあります。
その場から消えてしまいたい思いで、いっぱいなこともありました。

こぶしが多いと困っているのが僕だけじゃなくてちょっと安心した!
こぶしがなぜか多く出てしまうあなたも、このように恥ずかしいやら悔しいやら、ちょっぴり苦い思い出がありますよね。

カラオケでこぶしの出し方は音程を上げ下げすること!


こぶしを上手に出すにはどうしたらいいの?
こぶしを上手に出すコツは、音程の上げ下げを瞬間的に行うことです!
歌詞の中で、強調したい部分の母音を意識して、2回、3回と発音してみましょう。
母音を伸ばすように発音するのではなく、少し切るように発音します。
ここで大切なのが、この音程を上げ下げを瞬間的に行うことです。

音程の上げ下げ?ちょっとよくわからないかも…
説明されただけじゃいまいちピンとこないですよね。安心してください、私とともにコツを掴みましょう!
AIさんの「Story」という曲で、試してみましょう。
曲のなかで、”一人じゃないから 私がキミをを守るから” という歌詞があります。ここでこぶしを効かせてみましょう。
一人じゃあ↑ぁ↓ないから〜
私がキミを守るぅ↑う↓からぁ〜
このように、母音を2回、3回と多く入れて歌ってみると上手くこぶしを効かせることができます。

おぉ~!分かりやすいね。
少しだけうまくできた気がする!
最初から上手にできる人はいないので、繰り返し練習していきましょう。
簡単なテクニックは拳を握って歌ってみること!
拳を握って歌うのは演歌歌手によく見られますよね。演歌は力強く歌うところが多いのでとても有効な手段となります。
拳を握ることで、歌に気持ちが入っていきこぶしを出しやすくなります。
脇を少し開き腕を曲げ拳を軽く握り、こぶしを効かせたいところでグッと握りましょう。

ほんとだ!
拳を握るだけなのにこぶしが出しやすくなった!
音楽番組を見てると演歌歌手だけではなく、様々なアーティストたちにもみられます。
拳を軽く握っているときに歌手のように曲にノッてリズムを刻むことも大切です。そうすることで、より気持ちも入りこぶしを効かせやすくなります。
曲にノれると表現力がより豊かになるので場の雰囲気を盛り上げることもできますよ。
私は家に一人でいるときによく歌ってるのですが、やはり曲にノッてリズムを刻みながら歌うとこぶしも出しやすくなるなと実感しますね。
歌手のようにノリノリで歌うと、歌がうまくなったような気がしてとても楽しく歌うことができます。
この方法は簡単で実践しやすいため、おすすめです。
ロングトーンを発声するなら息を吐く量を一定に保つ!
こぶしが多くなってしまうのは、声に安定性がないことが原因でしたね。

大切なことは、「ロングトーン」でしょ?
その通りです!!
ロングトーンとは、一定の音を長く伸ばす発声技法です。この時に、息を吐く量を一定に保つことが大事です!
「あーーーーーーー」と声を出した時に、「音程はブレていないか?」「同じ声量で保てているか?」この2点に気を付けながら発声しましょう。
ある程度ロングトーンができるようになったら、音程を変えてやっていきます。
ドレミの順にやっていき、上限に達したら次は下げていきます。そうすると、自分の出せる音域までわかるようになるので一石二鳥です。

なんか、音楽の授業みたいだね。
やってみて、ロングトーンが長く続かないと感じる人は最初の方で息を吐きすぎていないか確認してみましょう。
ロングトーンができるようになると、声に安定性がでるため、長く発声したときに声がブレる心配もなくなります。
腹式呼吸はおへその下に息を溜めていくイメージで!
男性は腹式呼吸、女性は胸式呼吸で息をしていると言われていますが、歌っているときはどうでしょうか。
腹式呼吸は、背筋を伸ばしリラックスした状態で横隔膜をなるべく動かさずにして深い呼吸をすることをいいます。
それでは、おへその下に吸った息が溜まるようなイメージで呼吸してみましょう。
このときにお腹に手をあててお腹が膨らんでいるかも確認してみましょう。
息を吐いたときにお腹がペッタンコになるまで吐ききります。

意識してやるとちょっと難しいな…
なんとなくうまくできない…という方は、仰向けに寝転んで、膝を軽く立てて行ってみてください。
5分くらいしてみると、だんだんコツがわかってきますよ。

カラオケでこぶし出やすい曲5選を紹介!
これだけテクニックを覚えたら早速練習したいですよね。
今回は私のオススメのカラオケでこぶしが出やすい練習曲を紹介します!
- Story…AI
- ハナミズキ…一青窈
- 粉雪…レミオロメン
- 猫…レミオロメン
- 愛をこめて花束を…Superfly
「Story」はこぶしの出し方のコツで練習した曲ですね。
「ハナミズキ」はカラオケの定番曲ですね。女性は大丈夫ですが、男性は原曲キーのままだと少し厳しそうなので、キーを変えて歌いましょう!
レミオロメンの「粉雪」も有名曲です。サビ部分にたっぷりこぶしを入れられるのでオススメです!
「猫」という曲は、「THE FIRST TAKE」というYouTubeチャンネルで爆発的な人気が出た曲ですね。感情も込めやすいので、こぶしも上手に出せること間違いなし!!
「愛をこめて花束を」は、ゆっくりめな曲なのでカラオケの採点画面を見て、こぶしの確認をしながら歌ってみましょう。

カラオケのこぶしとしゃくり、ビブラート、フォールの違いは?
カラオケの表現力は、こぶしの他にも3つあります。それがしゃくり、ビブラート、フォールです。
こぶしときちんと区別するためにも、他の3つと比較してみましょう。
- こぶし…母音を2回3回入れ、音を素早く上下させることで声のブレを作る
- しゃくり…本来の音程より低めに入り、滑らかに本来の音程に戻していく
- ビブラート…母音を流れるように一定の高低差で歌う
- フォール…本来の音程から吸い込まれるように少しずつ下げていく
まずしゃくりは、本来の音程より低めに入り、滑らかに本来の音程に戻していくことを指します。
歌ってみると、このように下から上に上がっていくイメージです。

ぁあ~⤴
落語家の方が話の途中で「ぇえっっっ⤴?」と言うことがありますよね。これもまたイメージしやすい分かりやすい例です。
次にビブラートですが、母音を流れるように一定の高低差で発声します。
まっすぐ声を出すと、以下のようになりますよね。

あーーーーーーーー
これにビブラートを付けると、以下のように声を波打つように発声します。

あ〜〜〜〜〜〜〜
規則的に波打つようなイメージをもつと、分かりやすいですね。
最後にフォールは、本来の音程から吸い込まれるように少しずつ下げていく歌い方です。

あぁ~⤵
このように、ヒュンと音が吸い込まれていくようなイメージになります。
ここも滑らかに音程を変えていくことがポイントですよ。
まとめ
- カラオケでこぶしの判定が多いのは、無意識にこぶしを出してしまっているから
- 声が安定して発声できないと、声が震えたり裏返ったりしてしまう
- こぶしとは、母音を2.3回入れ音を素早く上下させることでブレをつくること
- こぶしを効かせたいところではこぶしをグッと握ってみるといい
- ロングトーンは息を吐く量を一定に保つことが大事である
- 腹式呼吸はおへその下に吸った息がたまるようなイメージで行う
- しゃくりは、本来の音程より低めに入り、滑らかに本来の音程に戻していくこと
- ビブラートは母音を流れるように一定の高低差で歌う
- フォールは、本来の音程から吸い込まれるように少しずつ下げていく歌い方である
こぶしについて理解を深めたら、コツを掴むために後は練習するのみです。
自由自在にこぶしを使えるようになって、カラオケをもっと楽しみましょう!!
こぶしをマスターしたら、今度はビブラートの練習もしてみましょう♪
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