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天然石を鑑別依頼に出すときのコツとは?気になる価格は5,000円くらい!

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先日、私は友人より「祖母から譲り受けたヒスイのネックレスを見てほしい。」と相談されました。

とても色が濃くてキレイなネックレスで、友人は当時大喜びで受け取ったそうです。

しかしその後、緑色のメノウと比較したときにそっくりだったため、「ヒスイではなくてメノウでは?」と疑っているのです。

私も天然石を扱うお店で数年ほど働いていて、このような相談はよく受けます。

しかし、天然石の成分まで調べられないので、天然石の名前をハッキリと区別できないのが現状です…。

石の名前を正確に知りたいなら、まずは鑑別機関へ問い合わせをして見積りをもらいます。正式に依頼するときは鑑別機関へ天然石を持ち込み、遠方なら宅急便で発送します。

今回は、鑑別依頼に出すときの注意点や料金を紹介します。

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天然石を鑑別依頼に出すときには問い合わせを!

手元にある天然石の名前を明確にしたい場合、専門機関へ鑑別依頼を出します。

ほとんどの機関では、その証明として鑑別書を発行してくれます。

ただし、鑑別書が不要の場合は、口答で「これは○○という石です。」と教えてくれる機関もあります。

鑑別依頼をするときは、まず専門機関へ問い合わせます。考えられる石種や大きさを伝えておくと、金額の見積もりを出してくれます。

納期もこのときに聞いておきましょう。鑑別機関によって、中1日(2日程度)、1週間、それ以上と様々です。

正式に依頼が決まれば、天然石を鑑別機関へ提出します。近くに住んでいるなら、鑑別機関の住所へ出向いて直接渡します。

遠方の場合は、鑑別機関へ宅急便で発送します。送料は、発送するとき、鑑別が終わって返送してもらうとき、どちらも依頼者負担です。

このとき、必ず追跡機能が付いている宅急便を利用しましょう。

追跡機能が付いていないと、もし鑑別機関に届かなかった場合、どこで紛失してしまったのか探せなくなりますよ。

また、中の天然石が割れないよう、緩衝材やプチプチなどで厳重に梱包しておきましょう。

大切な天然石が割れたり傷が入ったりせず、安全に鑑別機関へ届けられます。

鑑別結果は等級や価格の判断材料となる

天然石の業界では、ダイヤモンドについては「鑑定」、それ以外の天然石は「鑑別」を行います。

ダイヤモンドの「鑑定」では、等級(グレード・クラス)も明確になり、価格相場もわかります。

天然石の「鑑別」では、名称や大きさ、どんな加工処理をしているか、くらいです。これが、価格相場を決める「判断材料」となります。

たとえば、石は大粒であればあるほど希少性が高まります。

例えば、黄緑色が美しいペリドットは、小粒はたくさん産出されるのに大粒はほとんど産出されません。

私がかつて勤めていた天然石のショップでも、小粒のペリドットは200円程度でしたが、大粒になると1万円くらいしました(笑)

もっとわかりやすいのは、加工についてです。

人工的な着色加工を施した天然石と、加工なしで鮮やかな色味が特徴の天然石を比べたとき、価値が高いのは後者ですよね。

また、鑑別には「本物」「偽物」の概念がありません。

もし水晶玉と思っていたものがガラス玉だったら、鑑別書にも「ガラス」と明記されます。

もしかしたら、鑑別に出した結果、聞いたことのない鉱物だったらその鉱物名が書かれます。

このように、名前の希少性や、大きさ、などから天然石の価値を判断するのですね。

 
 

ルチルクォーツを買う時、確かに「トップグレード」だと聞いたの。
これは鑑別書に記載されないのかしら?

天然石に等級が付いている場合、これは販売側が「透明感」「色味の濃さ」「内包物の美しさ」などを基準に決めています。

販売側が決めた基準は、鑑別内容とは関係ありません。

同じルチルクォーツでグレードが違ったとしても、鑑別に出せばどちらも「ルチルクォーツ」としか記載されないのです。

ちなみに、鑑別結果には正式名称や鉱物名が優先されます。

そのため、販売側が決めた名前や流通名が、鑑別結果では記載されないこともあるのです。

私が聞いた事例は、「ガーデンクォーツ」というブレスレットが「クローライト イン クォーツ」と記載されていたことです。

ガーデンクォーツは正式名称でも使われますが、きっとクローライトの含有量が多くて目立ったのでしょうね。

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天然石の鑑別料金は5,000円以内でできる

天然石を鑑別に出すときの料金は、2,000円~5,000円程度です。この金額なら、正式な鑑別書もつけられます。

天然石の鑑別料金を、鑑別機関ごとにわかる範囲で調べてみました。

  • 日独宝石研究所
    A4サイズ…3,500円(税込)
    A5サイズ…2,200円(税込)
  • 中央宝石研究所(略称CGL)…4,400円(税込)
  • ジュエルトレーディングラボラトリー(略称JTL)…3,850円(税込)

各機関のHPで、3か所なら公開していました。しかしHPにて記載していない機関も多く、「依頼の場合はお問い合わせください」とお願いしていました。

天然石の鑑別書で有名な「日本彩珠宝石研究所」もその一つで、鑑別料金を公開していませんでした。

ちなみに、指輪の装飾でコランダム種(ルビーやサファイアなど)を含む場合には、追加料金は1石あたり550円(税込)です。

場合によっては追加検査が必要になる

天然石の鑑別でわかることは、石の名前です。天然石にどんな加工処理をしているかも、わかる範囲で記載してくれます。

石の大きさや重量をはじめ、光学検査、拡大検査、比重検査など、あらゆる検査にかけます。

ただし、天然石によっては、赤外線や紫外線、蛍光X線にあてたほうがより明確になりやすいです。ただし別途料金がかかるため、検査前に一言連絡をくれますよ。

以下は、特殊な検査の一例です。鑑別書とは別に分析報告書をつけてくれます。

  • 赤外分光検査(FT-IR)…水晶、ヒスイなど
  • 紫外‐可視分光検査(UV-Vis)…ダイヤモンド、真珠など
  • 蛍光X線成分分析(EDXRF)…ターコイズ、ガーネットなど
  • 産地の特定…エメラルド、トルマリンなど
  • 非加熱検査…ルビーやサファイアなどのコランダム種
  • ノンオイル分析…エメラルド

「赤外分光検査」とは、天然石を傷つけず、内部構造や化学組成、処理などを特定します。

水晶とガラスのように肉眼では見分けがつけられない場合や、ヒスイの樹脂含浸処理についても特定できます。

「紫外‐可視分光検査」は、目に見えない紫外線の光をはじめ、目に見える(可視)光まで、様々な光を当てて、反射や透けを測定します。

これにより、カラーダイヤモンドの色判別、真珠なら黒蝶真珠の判定に役立ちます。

「蛍光X線成分分析」は、人体に無害なX線を天然石に照射して、放出される蛍光X線から元素組成を特定します。

天然石に含まれる微量の元素も簡単に特定できるため、天然と合成の見分けがつきにくいターコイズでも一発でわかります。

さらに、別途料金をお支払いして天然石の産地を特定してもらえます。

たとえば「パライバ・トルマリン」は、ブラジルのパライバ州で産出されたトルマリンにしか命名されません。

ルビーやサファイア、エメラルドも、珍しい産地で採れた場合は高値が付きます。

鑑別と同時に産地も特定してもらえれば、「○○産」という証拠が生まれて天然石の価値を証明できるのです。

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天然石の鑑別機関は日本にもある!

 
 

過去にエメラルドの原石を買ったことがあるんだけど、鑑別に出した結果、クリソベリルだったことがあるの。
あの時はショックだったわ~。

エメラルドはベリルの仲間ですが、発色要因となる元素が異なると名前が全然違います。

このように、天然石の名前や種類だけでなく、非加熱かどうか、産地名を明確にするためにも、信頼できる鑑別機関へ依頼しましょう。

日本国内なら、以下のような鑑別機関がありますよ。

  • GIA(米国宝石学会)東京合同会社
  • 日独宝石研究所
  • 中央宝石研究所
  • 日本彩珠宝石研究所

「GIA(米国宝石学会)」は、アメリカに本部を構えている世界的にトップクラスの鑑別機関です。日本を合わせて10支社あります。

ダイヤモンドのルースに強く、ダイヤモンドの鑑定基準「4C」を考案した機関でもあります。

有名オークションでダイヤモンド製品を出品するときはGIAの鑑定書が必須なくらい、世界からのお墨付きを受けています。

そして「日独宝石研究所」は、世界でも宝石の分析技術が最も高い「ドイツ宝石学協会」と提携を結んでいる機関です。

定期的に利用するなら、年会費10,000円をお支払いして会員になるとお得です。鑑別料金や別途検査料金、送料などのサービスや、会報の送付などをしてもらえます。

ただ、利用頻度が少ない場合は非会員として鑑別依頼をお願いできますし、初回割引も受けられます。

そして「中央宝石研究所」は、高度経済成長とともに流通され始めた宝石の健全な取引や流通に向けて、1970年に設立されました。

鑑別書の種類は一つのみで、1石あたりの重量が1kgを超える場合には追加料金がかかります。

「有限会社 日本彩珠宝石研究所」は、日本らしい宝石文化や宝石観を大切にしている機関です。

こちらの鑑別書では、天然石なら「通常鑑別書」「ミニ鑑別書」「ミニ鑑別書(Fタイプ)」の3種類を扱っています。

私が天然石ショップに勤めていた時にもお世話になった機関で、特によく見かけたのは一番小さいミニ鑑別書(Fタイプ)です。

世界的な二大鑑別機関はGIAとIGI

天然石の鑑別機関は、世界にも数多く存在します。

一番有名なのは、先ほど紹介した「GIA」とそれに続く「IGI(国際宝石学会)」です。

「IGI」は、「GIA」と合わせて世界を代表する二大鑑別機関です。

ベルギーを本部に構えていて、ヨーロッパやアジアの天然石市場で知らない人はいません。

また、「GIA」「IGI」で鑑別してもらった場合、サイトにアクセスしてレポートナンバーを入力すれば、詳細を確認できます。

鑑別機関とのやり取りでは問題ないのですが、フリマアプリや個人間でやり取りをする場合、偽物の鑑別書かどうかを確認できます。

また、レポートナンバーが実在していても、鑑別書と現物が違っていれば悪質な取引を避けられます。賢く取引できますね。

現地調達するなら地元の鑑別機関もいい

海外では、天然石が集結するミネラルショーが開催される都市や、高品質な天然石が常に取引されている年も多いです。

天然石の取引が盛んな地域では、その現地にも鑑別機関があります。

タイを例に挙げましょう。タイのチャンタブリー地方では、「GLC」という鑑別機関があります。

ウサギのロゴが特徴的で、コランダム種に多い加熱処理の検査などもお手の物です!

 
 

有名な鑑別機関って、都市部ばかりじゃないのね。
どうしてタイにも鑑別機関があるのかしら?

良質な宝石が産出される地域は、おのずと加工技術も比例して発展していきます。そして鑑別技術も同様に進歩していくのです。

実際に、タイの宝石職人たちは宝石カットや研磨技術が高く、世界でもトップクラスの腕前です。

特にチャンタブリー地方では、高品質なルビーやサファイアが多く産出されます。

そのため、宝石愛好家やバイヤー、コレクターたちが集結し、宝石産業が拡大します。

宝石産業が拡大すれば、現地の宝石だけでなく、近隣諸国からも良質な宝石が集まってくるのです。

ちなみに、日本で宝石産業が発展している地域といえば、東京都御徒町や山梨県です。

御徒町では、現在も宝石の卸売店や鑑別機関が多数運営しています。山梨県はかつて良質な水晶が産出されていた地域でもあります。

つまり、宝石産業が拡大すればするほど技術も進歩し、さらなる発展を遂げていくのですね。

まとめ

  • 天然石を鑑別に依頼するときは、鑑別機関に問い合わせて、大きさや考えられる名前などを詳しく説明する
  • 遠方の場合は天然石を宅急便などで発送するが、必ず追跡機能をつけて、梱包は厳重に行う
  • 鑑別でわかることは天然石の名前やデータであり、価格が付くわけではない
  • 天然石を鑑別にかけるときの料金は、2,200円~5,500円程度である
  • 天然石の種類や調べたほうがいい内容によっては、追加料金がかかることもある
  • 日本の鑑別機関といえば、GIA(米国宝石学会)東京合同会社、日独宝石研究所、中央宝石研究所、日本彩珠宝石研究所などである
  • なかでも、GIA(米国宝石学会)とIGI(国際宝石学会)は世界でも二大鑑別機関で、特にダイヤモンドの鑑定に精通している
  • 良質な天然石が産出する地域は、天然石産業が盛んであり、おのずとクオリティが高い宝石加工技術や鑑別機関も現地に集まる

店舗やオンラインショップをはじめ、流通している天然石のほとんどは鑑別書が付いていません。販売側の売り文句で購入したはいいものの、周りと比べるから不安になるのですよね。

天然石は奥が深いあまり、私も肉眼だけではすべての天然石をハッキリ判別できないのです。

だからこそ、天然石の正体は明確にして、堂々と名前を言えるようになっておいたほうがいいのです。

お手持ちの天然石を、人生の相棒として、より大切にしていきましょう。

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