【PR】

ポジャギ用布の販売店を紹介!

広告
 
 

この間、友だちに誘われてギャラリーへ行ってきたの。
そこで初めてポジャギを見たんだけど、すごくキレイだった!

ポジャギとは韓国で古くから伝わる加工法の総称です。特に人気なのが、「韓国のパッチワーク」とも呼ばれる、大きな一枚布です。

薄い布を光にかざしたり、色が異なる布を組み合わせたり、モザイク調が美しく表現されていますよね。

あの透け感は、やはり韓国で販売されている布でないと表現しきれません。

日本では、手芸用品店にはさすがにポジャギ用布は少ないです。販売店なら、韓国で買い付けをしているオンラインショップがあります。

また、韓国のソウルに行く機会があれば、南大門市場や東大門市場などの布販売店で入手できます。

今回は、ポジャギ用布の販売店と合わせて、どんな布を買えばいいのか種類についても解説します。

広告

ポジャギ用布の販売店ならPOJAGI工房koe

ポジャギに使う布の販売店は、私も調べて数店舗しかありませんでした。

その中でも、品ぞろえやカラーが多かったのが「POJAGI工房koe」です。ここでは、麻を4種類、絹をおよそ8種類ほど販売しています。

ポジャギとして定番の「モシ」という布は最高級品の手染め布で、なんと全51色も扱っています。

特に人気な色は、あえて染め加工をしていない「生成り」です。自分で好きな色に加工ができるため、オリジナルカラーでポジャギを作りたい人に人気です。

ただし、手染めは言葉を変えると「ハンドメイド」でもあります。

人の手が加わると時と場合によって若干形が変わるのと同様に、色味も若干異なります。

この入荷時による色味の違いは、私もよくわかります。というのも、実は過去に「天然石ショップ」という特殊な場所で働いていました。

天然石にも、入荷時期(ロット)によって石の色が薄かったり濃かったり、全体的な石の色味が違うのです。

同じビーズ瓶の中に入荷時期が異なる天然石を混ぜるのは勇気がいりました。しかし、スタッフと相談しながら「石にも個性があります。」とうまく販売できました。

入荷時期によって若干色味が異なるのは、どの販売店でもいえることです。多少の色違いでも、「布それぞれの個性」「味わい」として楽しみましょう。

ただし、入荷時期について書いているということは、商品を「売り切り終了」とせず、継続して納品できている証拠でもあります。

個人のお店よりも、販売店として成り立っている方が安心感はありますね。

ポジャギの布屋 Fir Tree(THE BASE)

「ポジャギの布屋 Fir Tree」は、ポジャギを実際に作っている方が「THE BASE」を通じて個人販売している、ネットショップです。

韓国で布地をたくさん購入していらっしゃり、おすそ分けの気持ちで運営されているのかなとお見受けしました。

麻のモシやサンベ(サムべ)をはじめ、絹も販売されています。

長さは、1m単位で切り売り、すでに長さが切ってあるもの、1反まるごとなど、様々です。

ちなみに、1反は100ヤード(90m)くらいです。90mあれば韓服が数着も仕立てられるくらいで長すぎるため、え。欲しいぶんだけ購入しましょう。

柔らかい色合いだけでなく、パキッとした目を引くような色合いの布もあります。鮮やかな色合いなら、差し色に取り入れたいですね。

ポジャギのお店 Binari

「ポジャギのお店 Binari」も「THE BASE」を通じてオンライン販売しています。

布地はだいたい1ヤードからカットして販売しています。布地だけでなくポジャギ完成品、韓国雑貨なども取り扱っています。

「~のお店」とは書いてありますが、実店舗はありません。韓国のソウルに住んでいる方がオンライン販売しているため、連絡先も韓国の電話番号になっています。

また、国内発送する商品もあれば、韓国から直接発送する商品もあります。

韓国から直接発送する場合、注文後の商品取り寄せ日数、税関検査の日数を含めると、到着まで2週間以上かかります。送料も若干高いです。

ただし、トラブルを招きそうな部分を明確に書いてくれているため、販売店とは言えなくても安心して購入できますね。

広告

ポジャギの布を韓国で買うなら

オンラインショップが普及して海外製品が入手しやすくなりましたが、日本国内で韓国現地の布地を手に入れるのは、まだまだ難しいです。

韓国に行く機会があれば、ぜひ現地の布屋さんもめぐってみましょう!おすすめの買い物市場はこちらです。

  • 南大門市場(ナンデムンシジャン)
  • 東大門市場(トンデムンシジャン)
  • 広蔵市場(クァンジャンシジャン)
  • 仁寺洞(インサドン)

ほとんどの買い物エリアは日中に営業していますが、東大門市場だけは一味違います。

東大門市場には、日中営業している小売りエリア、夜間営業している問屋エリアもあります。中には24時間営業しているお店もありますよ。

日中はその他のエリア、夜間には東大門市場を巡れば、一日中でいろんなお店を見て回れますね。

日本の手芸用品店とはちょっと違うところ

ただし、国が違うとお買い物事情も違います。

まず、日本では大きな手芸店に様々な素材の布地やミシン、手芸用品を多数に取り扱っていますよね。

韓国にはこのような手芸用品店が少なく、問屋さんが「麻」「木綿」「絹」の素材をそれぞれ専門で取り扱っているのです。

そのため、ポジャギに使うための布地を求めて、1日かけてソウル中の問屋さんをめぐる人もいるのです。

また、日本ではだいたいメートル販売ですが、韓国ではいまだにヤード販売をしているところもあります。

1ヤードは90cmなので、1mよりもちょっと短いと思ったほうがいいです。

韓国ソウル市場のお店は移転や閉店が多い

 
 

「お店の入れ替わりが早い」っていうのは、どういうこと?

韓国の流行は、移り変わりが非常に早いです。それとともに、お店も移転や閉店が多く、よくテナントが入れ代わり立ち代わりするのです。

ネットで検索したお店や知人から口コミで聞いたお店が、数年後に同じ場所で営業しているとも限りません。

そのため、「去年ここにあったはずのお店がなくなってる!」「布の問屋さんがあった場所に飲食店ができてる!」なんてこともザラなのです。

そういえば、私の地元で若者に人気の商業テナントも、3ヶ月ごとにどこかの店舗が入れ替わっていました。

若者で流行なお店をいち早く取り入れるテナントだったので、流行っていないテナントはどんどん撤退していったのです。今思えば激戦区ですね。

 
 

韓国ソウルの市場も激戦区ってことなのね。

私もソウルの布問屋さんを紹介したいのですが、「もし紹介したところが閉店していたら…。」と考えるとなかなかお伝えしきれません。。。

老舗のお店や話題になっているお店は、InstagramやTwitterで情報を入手しましょう。

ただし、ポジャギ用の布を扱っているお店はたくさんあります。

「市場内をウロウロしていたら、偶然ポジャギに使えそうな布が手に入った!」なんて運命的な出会いもありますよ♪

現地はハングル語、日本語はまず通じない

そして一番難しいのが、言語の違いです。ほとんどのお店は基本ハングル語で、日本語はほとんど通じません。

ただ、観光客に慣れているお店は日本語をちょっと話せる人がいたり、カタコトや身振り手振りが通じたり、何とか意思疎通を取れるお店もあります。

言語に慣れていない土地に行くなら翻訳アプリ、買い物なら電卓は必須ですね。

私も今飲食店で働いていますが、よく中国人や韓国人の観光客が来店されます。

簡単な日本語なら身振り手振りを入れれば通じますし、日本語が全く分からない人は翻訳アプリで会話ができています。

翻訳アプリと電卓機能がスマホに入っていれば、なんとかお店の人と会話ができますよ。

日本で出回るポジャギ、正式には「チョガッポ」という

本来「ポジャギ」とは、地域によって異なる布の加工をはじめ、染色、刺繍(ししゅう)などの総称です。

一般的には日本の風呂敷と似ていて、モノを包むために使われます。しかしその包み布にも種類があり、上げ出したらキリがありません。

日本では、細かいハギレを一枚の大きな布地に仕立て上げたパッチワーク調の作品を「ポジャギ」と呼んでいます。これは、韓国の正式名称で「チョガッポ」です。

つまり、のれんのように透け感を楽しむ作品は、「ポジャギ」というよりも「一重仕立てのチョガッポ」ということです。

昔の韓国人は、服を仕立てた時に出てくるハギレを大切に保管していました。そして暇を見つけては、ハギレ同士を縫い合わせてチョガッポを作っていたのです。

ポジャギだけでなく、手芸は手と目を使いながら何度も同じ作業を集中して繰り返します。すると、脳の活性化、気持ちの安定、やる気を高める効果があるのです。

実際に、ポジャギ作りにハマった人の中には、「大きな事件が起きたとき、不安で何か手を動かしたかった。」という人もいました。

私の母も細かい手作業が好きで、布や毛糸を買ってきては帽子やベストを作っています。

不思議と気持ちが落ち着くようで、作業中はいつも集中しています。

現地の人も、暇を見つけてはハギレを縫い合わせつつ、気持ちを静めていたのですね。

広告

ポジャギに使う布の種類は麻のモシやサムべ

 
 

オンラインショップを見たんだけど、布の種類ってたくさんあるのね!

色も豊富すぎて、どれを買えばいいか迷っちゃう。

ポジャギに使う布には、麻と絹の二種類が挙げられます。のれんのように、透け感を重視するなら麻を選びましょう。

麻の布にも4種類あります。それぞれ特徴を見ていきましょう。

  • モシ
    日本語で「苧麻(ちょま)、からむし」という
    植物の茎繊維から織られる
    夏用の韓服でよく使われる
    薄くハリがあり、透け感が涼しげに見える
  • サムべ(サンベ)
    日本で一般的に「麻布」として扱われる
    「大麻」から織られる
    モシよりも厚みがあり、繊維質
    ざっくりと織られていて、素朴さを味わえる
  • チュンポ(春布)
    経糸が絹、緯糸がモシの交織布
  • チュポ(秋布)
    経糸が絹、緯糸はサムべの交織布

どのネットショップでも扱っているのは、「モシ」「サムべ」です。特に「モシ」はポジャギの布として代表的な布地です。

涼しげな印象を与える「モシ」は、光にかざしたときの透け感が抜群です。

透け感を引き立てるため、のれんのような一枚布の「一重仕立て(ホッボ)」によく使われます。

また、「サムべ」はモシよりも厚みはありますが、使い込めば使い込むほど手触りがよくなります。

チュンポはモシのハリ感と絹の上品さを、チュポはサムべのざっくり感と絹の上品さを、それぞれいいところ取りした風合いを取り入れています。

代表的なモシだけでシンプルに仕上げるのもいいですし、モシと違う素材を組み合わせて質感の変化を楽しむのもいいですね。

絹で一重仕立てにするならこの布地がいい!

韓国でポジャギによく使われる布地の中には、「サ(紗)」と呼ばれる薄絹もあります。

古来の韓国では、麻は夏服に使われ、少し厚手の絹は冬服に使われます。

麻ほど透け感はないですが、麻では表現できないような透け感を持った布地もあるのです。

絹の中でも薄手で、一重仕立てとして使える布地の種類を紹介します。

一重仕立てにおすすめな薄手絹
  • オクサ
    麻ほどではないが、透け感はある
    手触りは麻に似ている
    筋が入っているのが特徴
  • ノバン(シルクオーガンジー)
    韓服の裏地として使う、定番の布地
    絹の中で一番透け感がある布地
    程よくハリがあり、初心者でも縫いやすい
  • スッコサ
    縁起のいい模様を織り込んでいる
    透け感はあまりないが、光にかざすと模様がハッキリ見える

この中で一番透け感があるのは、ノバンです。モシやサムべでは出せないような絹独特の質感が楽しめます。

しかし、韓国の方はポジャギに使わないのです。

ノバンは韓服の裏地として使うのが主流で、どちらかというと脇役みたいな印象です。

そもそもポジャギは、日本に住む私たちは「のれん」をイメージしますが、現地では風呂敷のように日常使いするのです。

そのため、現地の人たちには「ポジャギに仕立てるなら、脇役級よりも主役級のいい布で作りたい!」とこだわりがあるのですね。

ただし、ノバンでポジャギを作ることが悪いわけではありません。初心者にも扱いやすいため、練習用にもおすすめです。

また、透け感が少ない布の中でもスッコサのような模様が浮かび上がる布地もいいですね。ワンポイントに入れたいです。

ノバン以外の布で透け感がそれほど楽しめなくても、のれんよりもテーブルクロスやランチョンマットなど、実用性は十分にありますよ。

透け感がなくても合わせ仕立てに使える種類

絹の中でもあまり透け感がない布地は、2枚が重なっている合わせ仕立て(キョッポ)に使います。

割れ物を包んだり、中身を保温させたりするために、合わせ仕立ての中に綿を入れたタイプもあるのです。

一重仕立てに飽きてきたら、合わせ仕立てにもチャレンジしてみましょう!このような布地を使います。

合わせ仕立て(キョッポ)におすすめな薄手絹・厚手絹
  • ミョンジュ(明紬)
    韓国に伝わる伝統布のひとつ
    厚手絹で、ツヤの印象が柔らかい
    主に表布として使う
  • タン(緞)
    冬用の韓服には欠かせない、厚手絹
    サテン生地に似ている
    織り紋様を施しており、上品な布地
  • ハンナ
    日本の絽(ロ)に似ている
    シンプルで細身のストライプ生地
    フチ布、裏布に使う
  • シルクシャンタン
    薄すぎず、厚すぎず、扱いやすい
    透け感はない
    模様はオクサに似ている
    フチ布、裏地に使う

「絽(ロ)」とは、和服用の織物によく使われます。通気性が高く透けにくく、夏のフォーマルな場面でよく使われています。

また、和服以外なら蚊帳(かや)にも使われます。

蚊帳といえば、私の祖母の家でよく使っていました。部屋の中を薄い布で仕切るため、蚊よけになってぐっすり眠れました♪

 
 

同じ絹なのに、表布と裏布でこんなに種類があるのね。

元々、絹は冬用の韓服に使われることが多いです。

保温性を高めるため、また表側からの透け感をなるべく抑えるため、表地と裏地の2枚重ねで韓服を仕立てます。

また、裏布は静電気防止にもなります。絹の繊維内には少し水分を含んでいるため、帯電性が低く、服を着た時の「バチッ」という静電気が起きにくいのです。

私、裏地は下着を透けさせないためのものだと思っていました。静電気防止にもなっているなんて、知りませんでした!

静電気が起きやすい冬に、絹は理にかなった布地なのですね。

ポジャギの素材は身分によって違う

「ポジャギ」とは、日本でいう風呂敷のような包み布全般のことです。布の素材も、庶民と宮廷では素材や用途などが異なります。

庶民で使われるポジャギは、民褓(ミンボ)といいます。

主に日常生活品として、麻や木綿でシンプルに仕立てていました。刺繍や装飾品はほとんどありません。

そして、宮廷で使われるポジャギは宮褓(クンボ)といいます。

主に婚礼や儀式用として、また倉庫で保管する包み布としても使われていました。

儀式用には、絹に華やかな刺繍を入れたり、金箔をあしらったり、豪華に仕立てていました。スッコサやタンに縁起のいい模様を織り込んでいたのも、そのためです。

私の母が韓国の宮廷ドラマをよく見ていたのですが、何か儀式がある時はお部屋を豪華に飾っていました。ほとんど絹に装飾を施したポジャギだったのですね。

まとめ

  • ポジャギ用の布は、「POJAGI工房koe」というオンラインショップが販売している
  • その他なら、「BASE」という個人販売店でも「Fir Tree」「Binari」でも入手できる
  • 韓国に行く機会があれば、韓国のソウルにも販売店がある
  • 韓国には手芸用品店が少なく、素材別の問屋さんが多い
  • 流行の移り変わりが早い韓国は、お店の移転や閉店も多い
  • 日本語が通じないお店がほとんどなので、翻訳アプリや電卓は必ず持って行く
  • のれんのように透け感を楽しむポジャギは、「モシ」「サムべ」という麻の布から作られている
  • 透け感があまりない絹は、のれん以外のインテリア雑貨としても使える
  • ポジャギ布の素材は、庶民は麻や木綿でシンプルに、宮廷では絹で派手に仕立てて使用されており、使い方もそれぞれ違った
広告

コメント

タイトルとURLをコピーしました