初めて行く地域や慣れていない道路を走行するときには、スマホの地図アプリがとても頼りになります。
私も、転勤直後で土地勘がないときに「○○公園で待ち合わせね!」などと言われたとき、時間どおりに迷わずたどり着けたのは地図アプリのおかげです。
バイクに乗る場合、スマホ画面から地図ナビを見られるようにするには、スマホホルダーを取り付けるしかありません。しかし、このスマホホルダーのなんとダサいこと…。
バイクに付属品をつけると、そのもののデザイン性や形状美がなくなる気がします。カッコいいデザインだと数万円するし、かといって安いものだとダサいしすぐ壊れそうです。
スマホホルダーをつけたくないけどナビがどうしても必要なら、スマホの音声ナビとインカムやイヤホンをBluetooth接続して使ってみましょう。
ただし、音声ナビだけでは頼りないなら、ダサいかもしれませんがスマホホルダーを取り付けたほうがいいと思います。
バイクのスマホホルダーがダサいなら音声ナビを活用!
バイクにスマホホルダーを取り付けたくない場合、音声ナビを活用しましょう!
Bluetooth接続搭載のインカムをスマホと連動させれば、スマホを見なくてもインカムから指示してくれます。
無線でワイヤレスタイプなら、ヘルメットをかぶると周りから見えません。
ただし、周りの音も聞き取りやすくするためにも、音量は少し下げましょう。
緊急車両が近づいてきたときでも素早く気づけると、快く道を譲れますよ。
完璧ではない…補助として使うには有効【ダサい要素の一部】
スマホの地図アプリはすごく便利です。ただ、電波が入らない地域や、情報がアプリ内に少ない地域では、スマホや地図アプリは使い物になりません。
高速道路がない地域や、山間部の景色がいいところはバイクツーリングにもってこいの道路ですよね。
しかしこのような山間部の地域は、電波が圏外のところはまだまだ多いです。
山奥に住んでいる私の知人宅でも、ネット環境が整っている自宅内から庭に出ると、スマホが使えなくなります(笑)
バイクツーリングの途中で、もし圏外の地域でスマホが使えなくなり道もわからなくなると、家にも帰れなくなってしまいます。
山間部をたくさん通るなら、あらかじめ地図でルートを確認しておくか、紙ベースの地図を持っておきましょう。
また、すごくマイナーな地域や区画整備が整いきれていない地域だってあります。
地図アプリに情報量が少ないと、ナビで住所を入力しても、本来の目的地にたどり着けないのです。
そのため、ナビ通りにたどり着いても目的の施設やお店がなく、「ここはどこ?」と迷子になってしまうのです。
実は私も、一度だけ地図アプリのナビを頼りに進んだにもかかわらず、目的地にたどり着けなかったことがありますよ。
まだ引っ越したばかりで土地勘もないとき、初めて行く美容院への住所を地図アプリに入力して向かいました。
しかし目的地に着いたら、そこには美容院はおろか建物もなく、一面には田んぼしかありませんでした(笑)
その後は美容院へ電話をかけて道を教えてもらい、本来の目的地までさらに20分くらい歩きました。美容師さんにも「地元の人じゃないな。」とバレバレで、恥ずかしかったです。
「地図ナビや音声ナビが言っているから間違いない!」などと過信しすぎず、たまには「本当にこっちであってる?」と疑ってみたほうがいいですね。
バイクのスマホホルダーが必要な人もいる
スマホホルダーのデメリットやダサさを理解していても、「自分には必要だから!」と割り切って取り付けている人もいます。
- 音声ナビの指示だけでは判断が難しい人
- 道に迷いたくない人、方向音痴な人
- ツーリング時の先頭を任される人
スマホホルダーを取り付けて地図ナビを利用している人は目で見る「視覚」から、音声ナビの場合は耳で聞き取る「聴覚」から、情報を収集しています。
人間が仕入れる情報のうち、80%は「視覚」からきています。中には視覚よりも聴覚が発達している人もいますが、ほとんどの方は音声ナビよりも地図ナビを見たほうが手っ取り早いのです。
私も音声のみで指示されるよりも、目に見える画面で指示される方が助かります。
これは例外だと思いますが、実は私、左右盲なのです。「右」「左」の区別が瞬時に判断できません。
車やバイクの教習所でも、教官から「次の信号で右に曲がって。」と指示されたとき、方向指示器を出すのが遅れたり、左に曲がったりしてしまっていました。
年齢を重ねた今でも、「右、左」と指示されると「えっと、お箸を持つ手はこっちだから…。」などと一瞬迷います。
あとは、方向音痴な人も多いです。空間認識能力や景色を記憶する能力が低く、一度来た道でも忘れてしまうため、「本当にこっちであってる?」と確認したくなるのですね。
そして、集団でバイクツーリングに出かける場合も、先導する人によっては地図ナビを使っています。
ツーリングの場合、集合時間やお昼休憩、解散の時間など、スケジュールを組んでいます。先導する人が道を間違えたり迷子になったりすれば、スケジュールが崩れてしまいます。
ツーリングの参加者全員に迷惑をかけないためにも、音声ナビでは心もとない場合は地図ナビに頼るしかありません。
スマホホルダーは強度と振動吸収にこだわる
スマホホルダーを選ぶとき、機能として重要視したいのは、スマホを取り付けたときの固定力や耐久性、そしてバイクの振動を吸収できるかどうか、です。
スマホは精密機器のひとつで、近年のiPhoneは新品なら10万円以上します。もし故障すると、修理に数万円もかかります。
車は車内空間があるのに対して、バイクは空間がありません。そのため、もし走行途中にスマホホルダーからスマホが外れると、道路に落ちてしまいます。
後ろから来た車が気づかずにスマホを轢いてしまったら、粉々になって取り返しがつかなくなります。
また近年のスマホには、カメラの機能内に「手ブレ補正機能」が搭載されています。この手ブレ補正機能は、外部から高周波振動が伝わりすぎると故障してしまいます。
バイクを運転していると、エンジンや路面のノイズなどから振動が伝わります。
そのため、この振動がスマホにも長時間伝わると、このカメラの一部機能が故障しやすくなるのです。
デザインにもこだわりたい
スマホホルダーそのものがダサいわけではないです。しかし、愛着を持ったバイクに取り付けると「なんか違う」感が出てしまいます。
そのためにも、スマホホルダーを取り付ける場合はデザイン性にこだわりましょう。バイクのスタイルや好みにもよりますが、私ならこの辺りをチェックします。
- サイズが大きすぎないか
- 取り付ける場所によって、重要なパーツが隠れないか
- 色が安っぽく見えないか
- メタリックな質感で、カッコいいか
- アームが浮き上がりすぎていないか
- バイクの質感やスタイルと合致するか
- パーツを後付けしすぎて、全体的にごちゃごちゃしないか
スマホホルダー自体が大きすぎたり、デザインが安っぽかったりすると、バイクに取り付けてもスタイルが合いにくく、言葉では説明できないダサさが生まれます。
また、モノによってはバイク本体からアームが少し浮き上がります。バイクに愛着を持っている人によっては、これが違和感にもなるのですね。
それに、充電用のUSBケーブルや装飾品までごちゃごちゃとついていると、まるで「たこ足配線」を思い浮かべてしまいます。
部屋のインテリアでも、コンセントケーブルが丸見えな部屋よりも、うまく隠せている部屋の方がおしゃれです。
アームの浮き上がりや、装飾品でごちゃごちゃしているバイクよりも、配線回りがスッキリしているバイクの方がカッコよく見えますよね。
バイクのスマホホルダーは違法にはならないけど…
近年では、運転中のスマホ操作が原因となる事故が後を絶ちません。バイクにスマホホルダーが付いていると、警察から「操作してるかな?」と疑われそうですね。
バイクにスマホホルダーを取り付けること自体は違法ではありません。
しかし、運転中の操作や注視は、スマホ操作をしながら運転している「ながら運転」とみなされて、道路交通法違反になります。
経路を確認するため運転中にスマホを触ったり、じーっとスマホを見続けていたりすれば、アウトなのです。
「注視」に関しては「何秒間以上見続けている」などの規定がないため、ぶっちゃけると取り締まっている警察官のさじ加減です。
特にバイクで運転している場合は、ライダーの細かい動きがわかりやすいです。
「あ、運転中なのに前を向いていないな。」と察したとき、ライダーの目の前にスマホがあると、「注視している!」と判断されます。
スマホが原因の交通事故が後を絶たないため、2024年現在では「ながら運転」の違反罰則はこのようになっています。
この罰則は2019年に強化されたものです。それでも2024年現在にはまだ検挙が止まらないようなので、私はもう少し厳しくなるんじゃないかなって思っています。
スマホホルダーを取り付けて地図アプリを見たいなら、必ず停止してから操作しましょう。
信号の停止中よりも、路肩に停めて操作したほうが「今は運転してないです。」と主張できますよ。
スマホホルダーが原因でスピード違反にもなりやすい?
スマホホルダーなどの装飾品を取り付けたとき、一番困るのは重要な部分が隠れてしまうことです。
スマホホルダーが大きすぎると、スマホを取り付けた時にスピードメーターが隠れます。
バイクで走り慣れていてスピード感覚が身に付いていたとしても、スピードメーターが見えないとついついスピードを出しすぎてしまいます。
スマホホルダーを取り付けること自体は違法にならなくても、その位置が原因でスピードを出しすぎると「スピード違反」になってしまいます。
私はスマホホルダーを付けたことはないのですが、過去にスピード違反で警察に停められたことがあります。
ただ、運転している私はスピードを出しすぎている感覚がなかったので、「え、そんなに出てた?」とビックリしました。
ちなみに、私の知人も、高速道路から降りてすぐスピード違反で警察に停められたそうです。このとき知人は、「高速道路と同じ感覚で走ってしまった。」と反省していましたね。
速度感覚って、意外にも自分ではわかりにくいものです。周りの人から「速すぎる」「危ないよ」などと指摘されないと、気づきにくいのです。
私は、「自分は大丈夫!」と過信してしまっている人が、一番危険だと思います。
スピードを出しすぎていないか確認するためにも、スマホホルダーは邪魔にならない位置で取り付けましょう。
まとめ
- バイク用のスマホホルダーをつけたくない場合は、Bluetooth接続可能なインカムなどと地図アプリの音声ナビを連動させる
- インカムなどを使用する場合、周囲の音が聞き取るためにも音量を大きくしすぎない
- ナビは100%完璧ではないため、あらかじめ下調べをしたうえで「補助」として使ったほうがいい
- バイクにスマホホルダーが付いているとダサいかもしれないが、音声ナビだけでは道順がわからない人や、ツーリングで先導する人には必需品である
- スマホホルダーを選ぶ場合、デザイン性はもちろんのこと、落下しにくい強度やバイクから伝わる振動を吸収できるかどうかにもこだわるべき
- 運転中、スマホを数秒間見続けていると、「ながら運転」と判断されて道路交通法違反になる
- スマホホルダーのサイズが大きすぎてバイクのスピードメーターが隠れると、速度感覚が狂いやすくなり、スピードの出しすぎにも気づきにくくなる
「バイク単体のデザインを崩したくない」という気持ちは、私もよくわかります。音声ナビならバイクのデザインも崩さず、スマホを注視することもないため、画期的です!
しかし、一番ダサいのは、周りの目線を気にしすぎてストレスがたまり、結果的にバイクが嫌いになってしまうことだと思います。
必要な装備品は人によって異なりますし、「スマホホルダーはダサくない。」「人の意見に振り回される方がダサい。」という声も少なくありません。
「ダサいかもしれないけど、自分に必要だから付ける!」と、胸を張って堂々と取り付けている方が、周りの目線を気にしているよりも逆に清々しいです。
コメント