お気に入りの衣類やファブリックから糸が飛び出ていると、「あ、やっちゃった…。」と気分が下がりますよね。
特に私は爪が割れやすいです。そんな状態で服を触ると爪で引っかけて、ほつれ糸が飛び出てしまうのです。
ざっくりとした目が粗いニット類なら、「自己責任」「自己流の直し方」と思いつつ、ほつれ糸を引っ張って伸ばしています。
しかし目が詰まった布は直し方がわからず、指だけではどうすることもできず、諦めていました。ところが、針と縫い糸を使った直し方が2種類もあったのです。
また、「布のほつれ」といえば、手芸用の布端もほつれやすいです。特にぬいぐるみ用などの小さい布や、目が詰まった布端のほつれ止めにおススメグッズも解説します。
布からほつれ糸が出たときの直し方

服に爪が引っかかって、糸が飛び出ちゃった!
このほかにも、衣類、ファブリックの布にひっかき跡ができてしまったときは、針と縫い糸を使って布の裏側へほつれ糸を隠しましょう。
針1本と、だいたい15cmくらいの縫い糸を準備します。それでは手順を説明しますね。
- 針の穴に、縫い糸の両端を互い違いに通す
- 縫い糸の両端を5cmずつにして、糸の輪っかを作る
- 布の中で引っ張られている(ひきつれ)糸をできるだけ戻す
- 2で作った針を、ひきつれている糸の向きに合わせて、根元に少しだけ刺す
- そのまま針を通して、ひきつれている方向へ1~2cm先に針先を出す
椅子やソファーの場合、布とクッション材の間に針を通す - ゆっくり針を抜いていく
このとき、針に通した縫い糸の輪っかが少し残るところで止める - 縫い糸の輪っかに、飛び出した糸をくぐらせる
- 輪っかにくぐらせている糸を外さないよう、そのまま針を引き抜く
- 飛び出ていた糸が布の裏にきたら、ひっかけに使った針と縫い糸を抜く
飛び出た糸が長い場合、1回だけでは裏に隠しきれません。この手順を数回繰り返して、少しづつ隠していきましょう。
また小さな穴ができてしまったときにも、ほつれ糸さえ出ていれば有効です。
ほつれ糸が小さい場合は縫い糸をかぶせる

ほつれ糸が短くて、針に通した縫い糸の輪っかに通らないわ。
だからといって、ほつれ糸を伸ばしたくもない。
縫い糸のわっかに通すのが難しい場合、わっかをつくらずに修復しましょう。手順を説明します。
- 針に縫い糸を通す
- 針の穴部分(おしり)をほつれたところに刺す
- 針の穴部分から縫い糸を少し引っ張って、糸の輪っかを作る
- 縫い糸の輪っかを、ほつれ糸にかぶせる
- 指でほつれ糸を押さえながら、針を先端から抜いていく
あえて針のお尻部分を通して、引き延ばした縫い糸をほつれ糸にかぶせて引き抜く方法です。
縫い糸の長さは決まっていません。ほつれ糸をかぶせられる輪っかを作れるくらいの長さがあればOKです。
編み目が細かい布なら針も細めで行うと、布地が痛みにくいです。
また、縫い糸を使わず補修ができる針もあります。
ザラザラした部分をほつれ糸に絡めながら裏地へ逃がす、便利アイテムです。爪が鋭いペットを飼っているなら、いつか必要になるアイテムですね。
ニットのほつれには縫い糸を使わない
ニットのように飛び出ている毛糸が太いなら、針のみでほつれ糸を修復できます。器用な人なら指でもできますよ。
- 飛び出た糸をすくいとる
- 糸を裏側に通し、軽く引っ張る
- ひきつれた編み目を整える
- 裏で玉結びをする
実はこの直し方、私もやったことがあります。しかし糸を裏側に通して整えただけで、玉結びまではやっていませんでした。
玉結びをしておくことで、一度伸びてしまった糸が再び表へ出てしまうのを防ぐのです。今度から私も玉結びはしておきます♪
布端のほつれ止めには液タイプが便利
手芸をするとき、ハサミで布を切りっぱなしの状態にしていると、布端からほつれてきます。
小さい布や人形の服を縫うときには、ほつれ止め液を布端に塗るだけでほつれにくくなりますよ。
ほつれ止め液を塗るのは、布を切る前がいいです。
乾くまで時間はかかりますが、切った後でほつれ止め液を塗るよりも効率がよくなるだけでなく、液の量も節約できるのです。
目が詰まった布ならジグザグに切る
ブロード生地のように、織り目がぎっしり詰まった布なら、直線にまっすぐ切るよりもジグザグに切ったほうがほつれにくいです。
洋裁用ハサミには、刃の形状がジグザグや波型になっている「ピンキングハサミ」というものがあります。
刃のピッチ(間隔)も様々ですが、布のほつれ止めなら5mm間隔のものを選びましょう。
ただし、ガーゼ生地のように織り目がゆるい布、またウール生地のように繊維が太くてほぐれやすい布は不向きです。
わざわざほつれ止めの対策をしなくてもいい、織り目が詰まった布限定の手軽な方法ですね。
まとめ
- 布からほつれ糸が飛び出したときの直し方には、針と縫い糸を用いる
- ほつれ糸が小さい場合、先に針のお尻側を布に通して、縫い糸をほつれ糸にかぶせて裏地へ引き抜く
- ニットのほつれ糸は、針やかぎ針、指で裏地へ引き抜き、玉結びをする
- 手芸をするとき、小さな布端のほつれ止めには「ほつれ止め液」を使うといい
- 布を切る前にほつれ止め液を塗っておくと、切った後から塗るよりも効率がよくなる
- ブロードのような目が詰まった布は、刃がジグザグになったv「ピンキングハサミ」で切るとほつれにくい
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