あなたは小さいころどんな先生に憧れて先生になりたいと思いましたか?
私は怪我を優しく手当してくれる保健室の先生に憧れなりたいと思っていたことがあります。
学校の先生になるためには教員免許が必要で、そのために大学に通って、単位を取得し免許をとる取り方が一般的ですよね。
でも、既に働いていていたり、選んだ学科で教員免許が取れなかったりしたときはまた大学に入り学び直し、教員免許を取らなければならず、この取り方は合理的ではありません。
そのためには大学以外で教員免許を取る必要があります。
実は、大学以外で教員免許をとれる取り方は複数あるんです。
大学以外で教員免許を取って、あなたが小さい頃の夢を叶える1歩を踏み出しましょう!
2-1教員免許の取り方で大学以外に目指せる4つの方法!
学校の先生になるためには教員免許をとることと、各自治体や学校で行っている教員採用試験の2つをクリアしなければなりません。
日本では教員免許がないと学校の先生になるための教員採用試験すら受けることができず、教壇に立つ機会はなくなってしまいます。
一般的には大学に通い、研修などを行い、単位を取得した人が発行される教員免許ですが、大学以外で教員免許を取る方法は実は4つもあるんです。
その4つとは教員資格試験を受験、通信制大学、特別免許状制度、臨時免許状制度です。
どの制度にもメリット、デメリットがあるため、自分に一番合った方法はどんな方法なのかしっかり確認が必要です。
2-1-1試験だけで教員免許が取れる教員資格認定試験
教員資格認定試験は、やる気と能力はあるけれど、大学で教員免許の取得ができない学科を選択していた人が、教員免許を取る大学以外の方法です。
試験は幼稚園教諭、小学校教諭、特別支援学校教諭の3種類があり、一定の条件を満たせば、受験することができる試験です。
取得費用は大学などに通学するよりも安くなり、あまり費用をかけずに教員免許の取得を目指したい人には特におススメの方法です。
しかし、年に1回しか実施されていないため、しっかりと日程を確認し試験に備えることが大切になります。
こちらの試験では中学校教諭、高等学校教諭の教員免許をとることはできません。
中学校教諭、高等学校教諭を目指す人は最初から大学や短期大学への進学をすべきです。
幼稚園教員資格認定試験は保育士資格を持つ人が、幼稚園の先生としても働くことができるようにと作られた試験です。
3年以上保育士として働く事が受験資格になっているため高校を卒業後、すぐにこの試験を受験することはできません。
保育士として、認定こども園や認可外保育園で3年以上働いた経験があればぜひ、検討してみてください。
2次試験に合格すると、各都道府県の教育委員会に申請することで小学校の教員免許が取得できます。
この試験は支援する分野によって細かく4種類に分かれていて、毎年全部の試験があるわけではありません。
本当に自分が支援をしたい分野が試験の内容に含まれているのかきちんと確認することが大切です。
合格すれば、自分が受験した分野の特別支援員として、特別支援学校や特別支援学級で先生として働くことができます。
2-1-2通信制大学に通いながらマイペースに取得する
自分のペースで勉強を進めることができる通信制大学は、教員免許の取り方で、社会人が働きながら取得できる方法のひとつです。
通信制大学では四年制大学を卒業した時と同じように、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、養護、教員免許を取ることが可能です。
しかし、座学の授業だけではなく、教育実習、介護体験など実践の授業が必要になるため、免許を取得するためには最短でも2年はかかる可能性があります。
実践形式の実習以外での単位は、実際の大学に赴いて対面で授業を受ける「スクーリング」や、通信授業などを通じて取得することが可能です。
自分の仕事や生活スタイルに合わせて自分で学習計画を立てながらマイペースに学びを進めていくことができます。
通信制大学は通常の4年制大学より1年間の学費が安く、費用を抑えながら通う事ができるというメリットもあります。
しかし、仕事や私生活との両立がうまくできないと通学期間が長くなり、そのぶん学費が高くなってしまう可能性もあります。
2-1-3特殊な特技があるなら特別免許状制度が利用できる
この制度は社会人経験のある人が、教員職員検定という各都道府県教育委員会の主催する試験に合格することで教員免許を取得できるという方法です。
教員免許を持っていないけれど、何か優れた知識や経験を持つ社会人が、先生として学校で自分の専門分野などを教えることで、学校教育の多様化・活性化を促進する目的で導入された制度です。
この試験の受験資格は18歳以上の高卒であることで、試験では教える教科に関する専門的なスキルや社会的な信用をしめす必要があります。
試験は、その人の学力やどんな経験をしてきたか、やる気はあるのかなどをみられます。
この教員免許で働いている人の中には、英会話スクールで英語を教えていた人が英語の教員免許をとったという方もいるそうです。
自分の専門分野を活かして教員免許もとれるなんて、一石二鳥ですよね♪
ただ、この特別免許状は試験を受けて合格した都道府県内のみで有効になるため、県外の学校に就職することができないというデメリットもあります。
また、この教員免許を発行してもらった件数は小学校の先生を中心に少しずつ増えていっているものの、まだまだ少ないのが現実です…。
2-1-4臨時採用職員として働くなら臨時免許制度
この臨時免許制度は、普通免許を持っている人を採用できない(先生が足りない)場合に教員免許を取ることができる制度です。
この免許が発行されるためには、特別免許状制度の時と同じように、学歴、やる気、その人の経験などがみられる教育職員検定を受けて合格する必要があります。
この教員免許は他の教員免許と違い、有効期限が3年と短い事と試験を受けた都道府県内でしか就職することができないなど注意点もあります。
2-2教員免許の取り方で社会人が目指すための確認ポイント
社会人として働きながら教員免許を取ることを目指すのは簡単なことではありません。
費用問題、時間の確保、仕事との両立の問題と闘いながら勉強を進めていく必要があります。
費用、時間、両立どれにも働きながらならではの注意すべきポイントがあるんです。
- 必要になる費用をしっかりと確認しておく
- 取得までにかかる時間を把握する
- 仕事との両立ができるかを考える
仕事をしながらだと、時間や費用の捻出も大変ですよね。どの問題が一番のネックになってくるかはあなた次第です。
2-2-1必要になる費用をしっかりと確認しておく
教員免許を取るためにかかってくる費用はどんな取り方から目指すかによって変わってきます。
教員資格認定試験の試験費用は25,000円ですが、勉強に必要になるテキストや実技試験に備えた対策に対する費用も必要です。
また通信制大学は通常の4年生大学よりも通学の期間が短かったりすることから通常の4年生大学で学ぶよりも学費が安くなる可能性があります。
しかし入学金などは安くても、「総額の費用が思っていたよりも高くて途中で断念することになった…。」そんなことになったら時間とお金のムダになってしまいますもんね。
科目履修生として通学する場合には、どれくらいの単位数が必要になるのかも変わってくるため、費用の確認には注意が必要です。
学費に大きな差があっても、とれる免許の種類に違いはないため自分が決めた予算の中でとれる取り方を選ぶことが大切ですね。
2-2-2免許の取得までにかかる時間を把握する
通常、大学で教員免許を取得するためには卒業まで最短で4年かかりますね。
通信制大学ではその期間よりは短く取得できる可能性はありますが、実際の学習の進み具合などによって異なります。
自分のペースで学習できる利点はありますがモチベーションが下がってしまったり、学習が続けられる環境でなくなってしまったときはより長い時間がかかってしまうかもしれません。
教員資格認定試験は試験に合格すれば教員免許を取得できる取り方のため一番早く教員免許が取得できそうです。
ですが、試験対策としての勉強は必要になり、自分にはどれくらいの勉強時間が必要なのか把握しにくいのです。
ですが、すでに先生になるための知識が少しでもある場合、勉強期間は少なくすむという可能性もあります。
2-2-3仕事と学習の両立ができるかを考える
教員免許を取るために各実習が必要になる場合があり、その際、会社を休まなければならないこともあります。
取得を目指す教員免許の種類、取り方によって違うのですが、実習期間が長期にわたることもあるため、仕事を休む期間をしっかりと確認しておく必要があります。
実習にいく各学校で指定された日にちで行うため、自分で日にちを選ぶことができないので、しっかりと仕事との両立ができるか事前に知っておく事が大切になってきます。
またこの実習は途中で一度中断して、再開するという事はできず連続して参加する事ができないので注意が必要です。
また、通信制大学で学ぶ場合、直接学校に行くスクーリングがあることもあり、何日も学校に通わなければいけないと仕事とのスケジュールが合わなかったり苦労もあります。
自分の行っている仕事としっかり両立ができるのか、考えることが大切になってきます。
2-3教員免許の取り方通信制大学は免許の種類で選ぶ
通信制大学は、教員資格認定試験では取得ができなかった、中学校や高等学校、養護教諭(保健室の先生)の教員免許取得を目指せる取り方になります。
しかし、通信制大学では各大学によって取り扱われている科目が違ったり、学校の種別が違ったりするため、自分が取りたい免許を取ることができる学校を選ぶことが必要になります。
幅広く色々な種類の教員免許を目指せるのは選択肢の幅も広がりますね♪
入学してみてから自分が取りたかった科目の教員免許を取ることができないという事態は避けたいですよね。
教員免許を取って学校の先生として仕事をしたいけど、まだ科目までは決まってないんだよな…。
そんな場合は、たくさんの種類を取り扱っている学校を選ぶことがおススメです。
自分が目指したい教員免許はどの通信制大学でとることができるのか確認してみてくださいね。
また、2種類以上の教員免許を同時にとるという取り方もできます。
2種類以上の教員免許と取りたい人はどの通信制大学を選ぶのがベストかも確認してみてください。
2-3-1幼稚園の教員免許が取れる通信制大学を紹介
幼稚園の教員免許が取れる通信制大学は全部で22校あります。
中には、短大卒で免許を取った人が大学卒業資格として免許のアップグレードができるだけの大学もあるので注意が必要です。
・大学卒業資格として教員免許が取れる通信制大学
日本女子大学、佛教大学、明星大学、大阪芸術大学、聖徳大学、星槎大学、神戸親和女子大学、 東京未来大学、姫路大学、吉備国際大学、玉川大学、創価大学、東京福祉大学、環太平洋大学
・短期大学卒業資格として免許が取れる通信制大学
東京福祉大学 短期大学、豊岡短期大学、近畿大学九州短期大学部大阪芸術大学短期大学部、 聖徳大学短期大学部、帝京短期大学
・免許のアップグレードができる通信制大学
武蔵野大学
2-3-2小学校の教員免許が取れる通信制大学を紹介
小学校の教員免許を取ることのできる通信制大学は全部で13校あります。
聖徳大学、玉川大学、創価大学、武蔵野大学、星槎大学、佛教大学、大阪芸術大学、姫路大学、環太平洋大学、吉備国際大学、東京福祉大学、明星大学、東京未来大学、神戸親和女子大学
2-3-3特別支援学校教員免許が取れる通信制大学を紹介
特別支援学校の教員免許を取ることのできる通信制大学は全部で6校あります。
佛教大学、明星大学、星槎大学、神戸親和女子大学、放送大学、東京福祉大学
2-3-4養護教諭教員免許をとれる通信制大学を紹介
養護教諭の教員免許を取ることのできる通信制大学は全部で4校あります。
東京福祉大学、姫路大学、人間総合科学大学、聖徳大学
2-3-5中学校の教員免許をとれる通信制大学を紹介
中学校や、高等学校は教科ごとに免許の種類が違うため注意が必要です。
中学校の教員免許が取れる大学は各教科別に表のとおりになります。
国語 | 法政大学、慶應義塾大学、明星大学、大阪芸術大学、聖徳大学、武蔵野大学、日本大学、佛教大学 |
社会 | 法政大学、慶應義塾大学、明星大学、帝京平成大学、聖徳大学、星槎大学、日本大学、玉川大学、佛教大学、 |
家庭 | 日本女子大学 |
英語 | 慶應義塾大学、日本大学、聖徳大学、環太平洋大学、武蔵野大学、星槎大学、、佛教大学、明星大学、東京福祉大学、愛知産業大学 短期大学部 |
理科 | 明星大学 |
数学 | 玉川大学、北海道情報大学、環太平洋大学、佛教大学、明星大学 |
保健 | 東京福祉大学、日本女子大学 |
保健・体育 | 玉川大学、環太平洋大学、佛教大学、北海道情報大学、明星大学 |
中国語 | 佛教大学 |
宗教科 | 佛教大学 |
音楽 | 大阪芸術大学 |
2-3-6高等学校の教員免許が取れる通信制大学
高等学校の教員免許が取れる通信制大学は、各教科ごとに表のようになります。
国語 | 法政大学、日本大学、佛教大学、慶應義塾大学、明星大学、大阪芸術大学、武蔵野大学、聖徳大学 |
書道 | 佛教大学、武蔵野大学、聖徳大学 |
地理・歴史 | 慶應義塾大学、法政大学、日本大学、沸教大学、 明星大学、帝京平成大学、聖徳大学、星槎大学、玉川大学 |
公民 | 法政大学、日本大学、玉川大学、慶應義塾大学、明星大学、帝京平成大学、東京福祉大学、星槎大学、佛教大学 |
家庭科 | 日本女子大学 |
英語 | 日本大学、佛教大学、明星大学、慶應義塾大学、聖徳大学、環太平洋大学、武蔵野大学、星槎大学、東京福祉大学 |
理科 | 明星大学 |
数学 | 玉川大学、明星大学、佛教大学、環太平洋大学、北海道情報大学、 |
保健 | 東京福祉大学、日本女子大学 |
保健・体育 | 日本ウェルネススポーツ大学、星槎大学 |
中国語 | 佛教大学 |
宗教科 | 佛教大学 |
音楽科 | 大阪芸術大学 |
福祉科 | 佛教大学、東京福祉大学、九州保健福祉大学、聖徳大学 |
美術科 | 大阪芸術大学、武蔵野美術大学 |
工芸科 | 武蔵野美術大学、大阪芸術大学 |
情報科 | 佛教大学、東京福祉大学、帝京大学、帝京平成大学、北海道情報大学 |
商業科 | 法政大学、帝京平成大学、日本大学、北海道情報大学 |
自宅からの距離などあなたの生活状況などにあった通信制大学を選び、最高の環境で教員免許をとれるように取り方を選びましょう!
まとめ
・教員免許を大学以外でとれる取り方は教員資格認定試験、通信制大学、特別免許状制度、臨時免許状制度の4種
・教員資格認定試験は幼稚園、小学校、特別支援学校の教員免許取得を目指せる取り方
・通信制大学はマイペースに勉強できて、中学や高校の教員免許をとれる学校もある
・特別な知識、経験があれば特別免許状制度で教員免許取得が目指せる
・臨時採用で働く場合は臨時免許状制度で教員免許取得が目指せる
・働きながら教員免許取得を目指すには、費用、時間、両立の問題がある
・通信制大学を選ぶには各学校の取り扱っている免許の種類を確認しよう
教員免許の取り方には、大学以外にさまざまな方法や注意しなければいけないことがあります。
先生になるためには無事に教員免許を取れた後も、各学校や自治体で行われている教員採用試験を受ける必要があります。
自分にあった大学以外の取り方を活用して、教員免許をとり夢の先生への1歩を踏み出しましょう!
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