ロゴも柄も入っていないような無地の黒Tシャツは、使い回しが利く便利アイテムですよね。しかしジーパンと組み合わせると、場合によっては「シンプル」を通り越して「ダサい」と思われます。
以前、私の家族全員で外出するとき、服装に無頓着な弟は、黒Tシャツとジーパンで現れました。
何が理由なのかははっきりわからないのですが、つい「その服で行くの?」と言ってしまいました。
「ダサい、一緒に歩きたくない。」と思った私は、あわててシャツを羽織らせたのを覚えています。
今振り返ってみると、弟の黒Tシャツが身体にピッタリ合いすぎていたため、ダサい印象だったのです。あの黒Tシャツが少し大きめだったら、裾をインしてもらえばまだよかったのです。
今回は、「ダサい」を脱却する黒Tシャツの選び方や着こなし方だけでなく、そのほかにダサく見える要因にも触れていきます。
ジーパンと黒Tシャツがダサいと思われるのはなぜ?
「黒Tシャツとジーパンだけ」の着こなしはとてもシンプルなだけに、難易度も一番高いです。
そのため、黒Tシャツのサイズがちょうどよすぎて身体にぴったりしすぎていると、「下着っぽい」「個性がなくてダサい」と思われがちなのです。
服を選ぶときは、たしかにピッタリのサイズを選んだほうがいいです。
しかし、あまりにもピッタリしすぎていると身体のラインが強調されてしまうのです。
身体のラインがキレイに出る服は、女性が着るとカッコよく見えます。
しかし男性は、身体のラインがあまりにも強調されすぎると「下着っぽさ」が強くなってしまうのです。
また、黒Tシャツだけだと地味な印象を与え、あなたらしさや個性がなくなります。
華やかなイベントに行くと、スタッフさんは少し地味な服装で働いていらっしゃいますよね。そのため、「裏方のスタッフみたい。」という印象も与えかねません。
もしその服装でイベントへ行くと、他のスタッフさんと見分けがつかなくなってしまいます。知らない人から「トイレどこですか?」などと尋ねられてしまいますよ。
私もシンプルファッションは好きですが、あまりにシンプルすぎると黒Tシャツのデメリットが浮き彫りになってしまいます。
さらに個性もないため、「言葉では言い表せないけど、なんかダサい。」と言われてしまうのです。
黒Tシャツを選ぶときは「主役級」のものを
色柄に問わず、Tシャツを選ぶなら「ピッタリ」よりもゆとりがあるものにします。
このとき、「合わせやすそうだから」と適当に選ぶのではなく、「主役級の一枚」を探しましょう。
男性でしたら、ワンポイントがあるくらいでシンプルなものがよさそうです。
ロゴが入っていたり、素材にこだわってみたり、あなたらしさが一つでも見える黒Tシャツが一番いいですね♪
ただし、デートへ行くときなどは、キラキラしたデザインやロック調のプリントが入っている黒Tシャツは、避けたほうがいいです。
怖い印象を与えやすいため、相手によっては次のデートがなくなってしまいます。
女性が黒Tシャツを選ぶときは、女性らしい素材がおすすめです。
例えばパフスリーブのTシャツや、全体がレース調のTシャツなどは、ふんわりした形や風になびくようなレースで女性らしさをアピールできます。
程よいボリュームもあるため、二の腕やお腹周りの体形も隠せますよ。
また、服にあまりお金をかけられないのでしたら、予算内で安っぽく見えないものを選びましょう。
主役級の一枚を厳選できれば、「ダサい」とも思われなくなりますよ。
上下のどちらかを太めかオーバーサイズにする
ジーパンは、形や色味で印象がガラッと変わります。
今持っているジーパンを基準として、どんな黒Tシャツを合わせればよいかを考えてみましょう。
ジーパンと黒Tシャツのどちらかを大きくすると、服のサイズにメリハリが出てきます。
例えば、太めのジーパンを持っているなら、黒Tシャツは少しゆとりがあるものを選びます。
逆に、ストレートやスキニーのような細身なジーパンを持っているなら、黒Tシャツはオーバーサイズがいいですね。
私は、黒Tシャツではないのですがオーバーサイズのシャツを1枚持っています。
このシャツにジーパンをあわせるときは、細身のスキニーと決めています。すると「逆三角形」のシルエットになり、個人的には気に入っています♪
上下のどちらかを大きくすることで、大きい方に目線が行きやすくなります。シンプルな服なのに、大人っぽさがでますよ。
上下がオーバーサイズなら裾をインする
身体のラインが見える服はイヤだから、服もオーバーサイズで買うんだ。
「だらしなさそう。」ってよく言われるんだよ…。
ジーパンも黒Tシャツも大きければ、そのまま着ると「ストリート系ファッション」のような印象を与え、だらしなく見えてしまいます。
そんなときは、太めのジーパンとオーバーサイズの黒Tシャツしかなければ、前の裾をジーパンの中に入れます。
このように「裾をインする」とベルトが見えるため、「ストリート系ファッション」特有の野暮ったさが薄れます。
体形をカバーしつつ、自然なカジュアルさを演出できますよ。
明るいジーンズや小物を取り入れて個性を光らせる
服装は、形だけでなく全体の色味も重要です。
上を黒Tシャツにするなら、ジーパンは明るめの色味が合いますよ。もし暗い色味しかなければ、羽織ものや靴、アクセサリーを取り入れましょう。
ジーパンが暗い紺色や黒だと、黒Tシャツと同系色になりますよね。これでは全体的に暗い印象を受けます。
ジーパンの色をアイスブルーのように明るくするだけで、黒Tシャツの暗い色との明暗がはっきり分かれて「地味さ」が一気になくなりますよ。
明るい色のジーパンがなければ、お気に入りのスニーカーやアクセサリーを身に付けましょう。
一気に垢ぬけて個性が生まれますし、「このスニーカー、お気に入りなんだ!」と自慢しやすくなりますよ♪
ダサい印象のジーパンは裾上げしていないから
黒Tシャツとジーパンのシンプルな着こなしがダサい原因は、ジーパンにもあります。
裾上げもせずに足の長さに合っていないジーパンを穿いていると、足元に裾がたまってダサい印象になるのです。
ジーパンがお店に並んでいるときは、背が高い人でも穿けるように裾が長いまま販売しています。
購入時に無料サービスで裾上げをしてくれる店舗もありますが、裾上げが有料だったり、数cm長いくらいで気にならなかったりすると、買ったままの状態で穿いてしまいますね。
しかし足の長さに合わせず穿いていると、余った裾が足元にたまります。数cm長いだけでも足元がダボつくため、だらしない印象を与えてしまうのです。
少しでも裾が長ければ、お直しに出すか、自分で裾上げしましょう。
自分で手縫いをしなくても、100均に売っている裾上げテープをアイロンでくっつければ簡単に裾上げができますよ。生
地が厚いジーパンなら「超強力」「厚地用」のテープがいいです。
私は身長が低くて、ズボン類は必ずお店でお直しをしてもらいます。先日、新しいバイト先から制服を渡されたとき、ズボンと一緒に裾上げテープも受け取りました。
裾上げテープは初めて見ましたが、位置を決めて安全ピンで固定し、アイロンで裾をくっつけるだけで簡単でしたよ。
私が学生時代には、スカートの裾がほつれたら全部手縫いで直していました。こんな便利なアイテムがあるなら、もっと早く知りたかったです。
「ちょっと長いくらいなら気にしない。」「裾上げが有料ならこのままでいい。」「今日は時間がないから。」と裾上げを断るのは仕方ないです。
自宅で簡単に裾上げしておけば、ダサい印象もぐんと減ります。街中でも人目を気にせず、堂々と歩けますね。
ダサいジーパンは女性ならトレンドや体形に合わない
女性ファッションの場合、若い時に穿いていたジーパンが今のトレンドと合っていない、もしくは体形が変わりジーパンが身体に合わないと「ダサい」認定されてしまいます。
ファッションのトレンドは、数年~十数年おきに変わります。ジーパンに関しても、「色が薄い・濃い」「細身スキニー・太めワイドパンツ」のようなトレンドが交互に訪れます。
女性の場合は、過去には股下が浅い「ローライズタイプ」のジーパンが流行しました。
しかし、トレンドが過ぎ去った後にローライズタイプのジーパンを穿くと、「お尻が見えそう…。」「腰を冷やしそう…。」などと心配されてしまいます。
ちなみに、「今年からはこれが流行るよ!」というようなトレンドが変わる前兆はあまり教えてもらえません。雑誌やテレビ、衣料品店で情報収集するしかないのです。
そのため、昔に穿いていたジーパンを押し入れから引っ張り出したころにはすでにトレンドが過ぎていて、ダサく感じてしまうのです。
また、年代が変わると体形も変わります。特に結婚や出産を経験する女性は、ライフスタイルが変わると体形が変わりやすいのです。
よく聞くのは、「20代には細身のスキニーを着こなせていたのに、30代にはお尻がキツイ…。」「久しぶりに穿いたらウエストが閉まらない…。」という悲しい現実です。
私の友人も、「出産後は贅肉(ぜいにく)が付きやすくなったから、昔は穿けていたジーパンが穿けなくなった。今は腰回りを隠せるスカートしか着られない。」と嘆いていました。
「歳には勝てない。」というのは悲しい現実ですが、過去を引きずったままだと周りの人からも「ダサい」と思われます。
年代が変わると経験値も上がり、心も成長します。つまり、年代を重ねるほど精神面がアップデートされていくのです。
今風を取り入れつつ体形に似合う服を選び、服装もアップデートしていきましょう。
女性らしさをワンランク格上げできれば、「若さ」で勝負していたころとは一味違う、「大人な女性」を演出できますよ。
お手持ちのジーパンが古いなら、今のトレンドを押さえたジーパンに新調するのはもちろんです。
ここに女性らしさを格上げさせるなら、首、手首や足首など、身体の細い部分を見せて「華奢(きゃしゃ)さ」を出すのです。ヒールを履いて足を長く見せるのも効果的です。
「首」という文字が付く手首や足首は、身体の中でも細い部分です。七分袖や裾をロールして見せるだけで、細さをアピールして「華奢さ」が見えるため、女性らしさが現れます。
スニーカー以外のヒールやパンプスも、女性らしさを格上げできるアイテムです。
「首」という文字が付く場所は冷えを感じ取りやすい場所でもあるため、マフラーや手袋が必須な冬にはどうしても隠れがちです。
そんなときは、ヒールが付いたブーツを履くことで、女性らしさをプラスできますよ。
女性がトップスを選ぶときは素材にこだわる
ジーパンに今風トレンドを取り入れて、女性らしい華奢さを出したら、次はトップスも新調したいですね。
20代の頃には流行を重視して選んでいたとしても、その服は今の流行とおそらくズレています。
30代以降のファッションは流行を取り入れてもいいのですが、せっかくなら20代までには選ばなかったような大人っぽい素材を取り入れてみましょう。
シルクやカシミヤ、オーガニックコットンは多少お値段が張ります。
しかし、年代に合った服装をすることで、20代までの頃の服とは違った大人なファッションが楽しめますよ。これも、最初にお話しした「主役級の一枚」を選ぶ考え方ですね。
また、黒Tシャツにこだわらず、白Tシャツにも挑戦してみましょう。
黒は着やせして見えますが、どうしても印象が暗くなりがちです。しかし白は抜け感が出て印象が明るくなり、若々しさもプラスできますよ。
まとめ
- 黒Tシャツのサイズが身体にピッタリしすぎていると、ジーパンと組み合わせた時にダサく見える
- 黒Tシャツを選ぶときは、ゆとりがあるだけでなく、1枚だけでもカッコよく見えそうな「主役級」のものがいい
- ジーパンを組み合わせるとき、上下のどちらかを大きめ(太め、オーバーサイズ)にすると、バランスがよくなる
- 体形カバーのために上下どちらもオーバーサイズにしたいときは、前の裾をインする
- 黒Tシャツとジーパンだけではシンプルすぎて個性がないため、スニーカーやジャケット、小物などを付ける
- 女性が黒Tシャツを着こなすなら、
- 裾上げをしていないような丈が長いジーパンは、裾が下に溜まってだらしなく見えるため、ダサい印象になる
- 女性のジーパンがダサい印象になるのは、トレンドや体形が変わっているのに、昔着こなせていたジーパンをそのまま履いてしまうから
- 30代以降の女性がジーパンを着こなすなら、トップスは黒Tシャツよりも白を選ぶと、抜け感が出て印象が明るくなる
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