家にあるペットボトルやアルミホイルで夏休みの自由研究に万華鏡作りをしようと思うけど、どうやって作ればいいんだろう?
「作るものは決まったけど、むずかしくないかな‥」と思っていませんか?
子供でも簡単に作れるものでないと、途中でわからなくなってしまって、悩んでいる間に夏休みが終わってしまいますよね。
万華鏡(まんげきょう)は家にあるペットボトルやアルミホイルで簡単に作れます。ペットボトルを筒(つつ)、中の模様を映す鏡をアルミホイルで代用できるんです!
万華鏡の中に映るきれいな模様のしくみを知って実際に作ってみましょう。
我が家では夏になるとゴミ箱に空のペットボトルがすぐにたくさんたまります。
いらなくなったペットボトルがお気に入りの万華鏡に生まれ変わったら、リサイクルのお勉強にもなりますね♪
ペットボトルの万華鏡はアルミホイルでミラーを再現!
万華鏡をのぞくと模様がくっついたり離(はな)れたり、不思議な様子が見えます。その万華鏡をペットボトルで作ってみましょう!
万華鏡の不思議な模様はミラーシステムに映ったビーズでつくられているんです。
ペットボトル万華鏡では、このミラーシステムを鏡の代わりにアルミホイルで再現できます。筒(つつ)の中のビーズがアルミホイルに映って模様を作り出すんですね。
まず、アルミホイルのペットボトル万華鏡をつくる前に、万華鏡のしくみを理解しましょう。
- ミラーシステム…万華鏡の中にある三角柱の鏡が筒の中で合わせ鏡になり、ビーズなどを映して三角形の模様を作る
- オブジェクト…筒(つつ)の中で鏡に映り、模様を作り出すビーズなどの部品
オブジェクトにはペットボトルを加工してつくるプラスチック片やカラーセロハン、おはじきなど、いろいろなものを使えるんです。
ペットボトル万華鏡は普通の万華鏡とくらべてオブジェクトケースの幅がひろいので、大き目なものでも入れられますね。
私は子供の頃に家族で行った観光地で万華鏡を買ってもらった事があります。のぞいて回すと模様が変わるのが面白くて歩きながらずっと見ていました。
そんな万華鏡が、自分で作れるなんて嬉しいし、作る前にしくみがわかると万華鏡への興味がむくむくとわいてきて、工作がもっと楽しくなりますよ!
ペットボトルとアルミホイルでつくる万華鏡の材料は、以下になります。
- 500ミリリットルのペットボトル
- アルミホイル、または銀色のおりがみ)
- 厚紙…牛乳パックやお菓子の空き箱、ボックスティッシュの空き箱などでもOK
- A4のコピー用紙
- 柄のおりがみ
- マスキングテープ
- オブジェクトになる素材(ビーズやおはじき、スパンコール、ボタンなど)
工作をするために必要な道具も、そろえましょう。
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
- カッターナイフ
- ものさし(定規)
- えんぴつ
- 消しゴム
- 油性ペン
- 水性ペン
万華鏡の中にうつるオブジェクトやペットボトルのデコレーションに使うマスキングテープやシールなどは100均で手に入りますよ。
オリジナルのペットボトル万華鏡にどんなものを入れたいか、どんなデコレーションをしたいか考えながらお買い物に行ったらきっとわくわくしますね♪
さて、道具と材料がそろったらペットボトル万華鏡作りを始めましょう。
- ペットボトルを切り分けて、のぞき穴部分とオブジェクトケースに分け、筒を作る
- アルミホイルと厚紙でミラーシステムを作る
- 切り分けたペットボトルでオブジェクトケースを作る
- すべてを組み合わせ、デコレーションして完成!
まず、はじめにペットボトルを切り、のぞき穴とオブジェクトケースに分けます。飲み口のほうをのぞき穴として使います。
- ペットボトルの上から7.5cmと下から4cmのところに油性マジックで線を書く
- カッターナイフで油性マジックの線を切って、ペットボトルを3つに切り分ける
この時、カッターナイフではなくペットボトルを回すと切りやすいです。上はのぞき穴、下はオブジェクトのケース、真ん中は加工してオブジェクトとして使えます。
切り分けたペットボトルの真ん中は、短冊(たんざく)状に切り分けてカラーマジックで模様を書いてから小さく切れば、プラスチック片としてオブジェクトに使えます。エコですね!
次に、万華鏡の模様を作り出す、ミラーシステムの作り方です。
- 切り分けたペットボトル切り口を厚紙において、えんぴつで大きい円を書く
- 飲み口の方も同様にして、厚紙にえんぴつで小さい円を書く
- 長方形の厚紙(7.5㎝×4㎝)をつくる
大きい方は線の上を切ります。小さい方は、しるしより内側に切ってペットボトルの飲み口を通るサイズにしましょう。
次に、長方形の厚紙を型にして、アルミホイルと柄のおりがみを同じサイズに切ります。
厚紙の表にはアルミホイルを、裏には柄おりがみをのりで貼ります。貼りづらかったら両面テープを使ってもいいでしょう。
アルミホイルを貼った長方形が出来たら、短い方を3つ折りにして端(はし)をセロハンテープでとめて三角柱にします。アルミホイルは内側、柄おりがみは外側です。
アルミホイルは貼るときにしわになりやすいので、むずかしい場合は銀色のおりがみを使っても大丈夫です。
銀色のおりがみを使う場合は、7.5㎝×7.5㎝に切ります。
- 銀色が表になるように半分におる
- 短い方を3等分にして端(はし)をセロハンテープでとめて三角柱にする
三角柱が出来上がったら、円系に切った厚紙の真ん中に三角柱の大きさで三角を書いて、カッターナイフで切り抜きます。オブジェクトだけをミラーシステムに映すためですね。
厚紙を型紙にしてA4用紙で同じ大きさで大小の円を作ったら、出来上がったA4用紙の円に好きな絵を書いて、大きい方の円に切った厚紙に貼ります。
次に、丸い厚紙と三角柱を組み立てて、ミラーシステムができあがります。
- 三角柱を厚紙で作った大きい円の穴に合わせて立て、セロハンテープで3か所をしっかりとめる
- 三角柱の反対側には小さい円の厚紙を同じようにしっかりとめる
- 最後に三角の穴から向こう側が見えるか確認する
さあ、もうすぐ完成です。最後にオブジェクトケースとミラーシステム、ペットボトルののぞき穴側をマスキングテープでくっつけます。
- オブジェクトケースとミラーシステムを、大きい円の厚紙にくっつける
- のぞき穴側のペットボトルをかぶせて、上下のつなぎ目をくっつける
ペットボトルの上下をくっつける時はマスキングープをぐるぐると巻きつけるようにしましょう。ペットボトルの飲み口部分もマスキングテープで隠すように貼るとかわいくなりますよ。
外側は好きなシールやステッカーを貼ったり、カラーの油性マジックでお絵描きしてもいいですね。世界で一つだけのオリジナル万華鏡の完成です!
材料やをそろえるのがむずかしい工作は作る前から準備が大変ですし、やる気を出して作り始めるまでに時間がかかってしまいます。
私も小学生の時、母のパッチワーク布のあまりと毛糸とフェルトでお人形を作りました。
家にある材料で作ったのですぐに始められましたし、やり始めてしまえば楽しくて、どんどん作業が進みました。
身近なもので出来る工作はそこがいいところですね!
万華鏡の中にあるミラーシステムが模様をつくる
ミラーシステムが不思議な模様をつくるしくみに興味ありますよね。
ミラーシステムは筒(つつ)の中にある合わせ鏡にオブジェクトを映して不思議な模様をつくり出しています。そして、ペットボトル万華鏡の工作でもっとも重要なポイントです。
筒の中にオブジェクトが入っていても、このミラーシステムがなければ万華鏡にはなりません。同じものがいくつも連なってみえる合わせ鏡の特徴を利用しているんです。
ペットボトル万華鏡の場合、ペットボトルを筒として、その中にアルミホイルで作ったミラーシステムを入れます。
ペットボトルの底をケースにしてオブジェクトを入れ、飲み口の部分からのぞくとビーズなどのオブジェクトがアルミホイルの鏡に映って模様になります。
よくある万華鏡のミラーシステムは三角柱の形です。他にも三角柱の一面だけ黒紙を貼って映らなくしたり、四角柱にしたり、円柱にしたりします。
ミラーシステムの形によって模様が違って見えます。
例えば、三角柱なら三角の模様がつながっているように見えるし、三角柱の一面に黒紙を貼ってあるとお花のような形に見えます。
ミラーシステムも形が模様の形になるんです。鏡って面白いですね♪
鏡に映るオブジェクトの種類はたくさんある
オブジェクトとはミラーシステムに映しだすビーズなどの対象物です。どんなものが使えるか気になりますね!
ペットボトルは通常の万華鏡と比べて幅が広いので、オブジェクトに使えるものがたくさんあります。試してみたいものがあったら、ぜひチャレンジしましょう。
たとえば、身近なものの中でもこんなものが使えます。
- ビーズ
- ペットボトルで加工したプラスチック片
- カラーセロハン
- カラーストロー
- おはじき
- スパンコール
他にも小石やボタン、スイーツデコパーツなど、思いついたいろんなものが入れられます。
ペットボトルを加工したプラスチック片はオーブントースターで作ります。
ペットボトルの一部を2㎝幅の短冊(たんざく)に切って好きな模様を書きます。
さらに2~3㎝に切ってオーブントースターで30秒~1分焼いたら、丸まって半円の形になります。粗熱を取って、オブジェクトとして使うことが出来ます。
焼くときはアルミホイルを引くのを忘れずにしましょう。
ペットボトルの一部を使えば、ごみの削減につながってエコにもなりますね。
また、服を買うと付いてくる予備のボタンが家に眠っていませんか?我が家ではあまり出番がなく、とっておくとどんどんたまっていきます。
このように、家の中には「捨てるにはもったいないけど使わないもの」がまだあるかもしれません。いらないものがアルミホイルのミラーシステムで素敵な模様に生まれ変わります。
自宅や100均で「これを入れたらアルミホイルにどんな風に映るかな?」と考えながら素材選びをしたら、きっと楽しい時間になりますね。
そして、世界に一つだけのオリジナル万華鏡を作りましょう。
ペットボトル万華鏡の作り方を本格的ミラーで紹介!
アルミホイルで作るよりも本格的なミラーシステムは、アクリルミラーを使うのがおすすめです。
アクリルミラーとは透明のアクリルにミラーシートが貼ってある板のことで、鏡として使えるのでミラーシステムにもってこいなんですね!
アクリルミラーでペットボトル万華鏡をつくると映りがクリアになるので、手書きのものやスイーツデコパーツなどはよく見えるようになります。
道具と他の材料は、ほとんどアルミホイルのペットボトル万華鏡と同じです。
- アクリルミラー
- アクリルカッター
さきほど紹介した、万華鏡づくりの材料に、この2つを追加で準備してください。
アクリルミラーやアクリルカッターも、100均で買うことが出来ます。
アクリルミラーは裏側が粘着シールになっているものが使いやすいですが、なければ両面テープを使って貼りましょう。
アクリルミラーのぺットボトル万華鏡の作り方は次の通りです。
まずはアルミホイルの万華鏡と同様にペットボトルを切り分けて、大小の丸い厚紙を作ります。アルミホイルのペットボトル万華鏡の作り方と同じですね。
- 上から7.5㎝に切ったペットボトル…のぞき穴部分
- 下から4㎝に切ったペットボトル…オブジェクトケース
- 大きい円の厚紙…ペットボトルの切り口をえんぴつで厚紙に書いて切った物
- 小さい円の厚紙…ペットボトルの飲み口をえんぴつで厚紙に書いて飲み口を通るサイズに切ったもの
次に、アクリルミラーでミラーシステムを作ります。
- 厚紙で7.5㎝×1.6㎝の長方形を3本作る
- アクリルミラーは厚紙の横幅よりも少しせまくして、厚紙と同じくらいの大きさで3本作る
- 長方形の厚紙にアクリルミラーを貼って、ミラーが内側に来るように三角柱を作る
- 外側に柄おりがみを貼る
これで、アクリルミラーのミラーシステムが完成です!
そして、厚紙で作った大小それぞれの円は、真ん中にミラーシステムと同じサイズの三角を書いてカッターでくり抜きます。
あとはアルミホイルのペットボトル万華鏡と同様にすべてを組み立てて出来上がりです。
アクリルミラーはアルミホイルよりも厚みがあって切りづらいので、むずかしかったらお母さんやお父さんに協力してもらいましょう。
アルミホイルは家にあるもので出来るので素材集めが簡単でしたが、素材選びを少しこだわってみると、また違う仕上がりになりますね。
作り方は変わらずに素材を変えるだけで本格的なペットボトル万華鏡が出来るので、つくってみたい!と思ったら、ぜひ挑戦してみてください。
ペットボトル万華鏡の市販キットを紹介♪
ペットボトル万華鏡なら作れそう!でもやっぱり工作は苦手でうまく出来るか不安だな
ネットや本屋さんには夏休みの時期になると、工作が苦手な方向けに自由研究のキットがたくさん売られていますね。
ペットボトル万華鏡を作るための、市販キットも大手通販サイトで販売されているんですよ!
夏休みは宿題も大変だけど、思い出作りも忙しいですよね。
旅行に行ったり、プールに行ったり、お友達と遊んだり、楽しいことが盛りだくさんです。材料だって、集めるのは大変ですよね。
そんな時は簡単キットに頼っていいのです!材料選びをする時間が短くなるので作る時間をじっくり楽しむことが出来ますよ。
市販にもペットボトルで作るかわいい万華鏡があるので、ぜひチェックしてみてください!
かわいい装飾が選べる!「エコ万華鏡キット」
スイカやカメ、お花のデザインから選べるかわいいキットです。
ペットボトルと道具があれば、材料は切ってあるのでとっても簡単ですよ。まわりの装飾や中に入れるビーズも入っています。
工作をするのに、追加で用意するものはありますが、所要時間は1時間ちょっとでできあがりです。完成サイズは、約幅7㎝×高さ21㎝です。
- ペットボトル(500~600ml)
- 油性ペン
- ものさし
- 手芸用ボンド
- カッターナイフ
- はさみ
- 目打ち
- セロハンテープ
- 両面テープ
この商品には、デザインが3種類用意されていますので、好きなデザインを選んでみてください。
- フレッシュフルーツ
- ジュエリーフラワー
- アクアリウム2
それぞれ雰囲気が違って、どれにするか迷いますね!
装飾はオリジナルに!「ペットボトル万華鏡づくり」
万華鏡の重要な部分である「ミラーシステム」の本格的な材料が入ったキットです。自分で周りの装飾や中にいれるオブジェクトの素材を選ぶことが出来ますよ。
デザインに個性を出したいけど、ミラーシステムは本格的なものを作りたい方におすすめします。
ペットボトルは350mlか500mlの丸型を準備してください。
「オリジナル万華鏡づくり ペットボトル万華鏡作り」のセット内容はこちらです。
- ミラー版(12×15㎝) 1つ
- ミラー押えスポンジ 2つ
- ガラスビン(白キャップ付き) 2つ
- ビン押えスポンジ 2つ
- 樹脂製平版 1つ
- 説明書
ガラスビンが付いているので水などの液体を使った面白い万華鏡が出来そうですね。中にいれるものやまわりの装飾は自分で考えられるので、オリジナルの万華鏡作りを楽しめますね。
まとめ
- ペットボトル万華鏡は家にある不用品や100均などの材料で簡単に手に入り、ミラーはアルミホイルでできる
- ミラーシステムとは筒(つつ)の中に入れたビーズを鏡に映しだすもので、オブジェクトはミラーシステムに映る対象物
- 厚紙にアルミホイルを貼り付けてミラーシステムを作れ、厚紙は牛乳パックや紙の空き箱、アルミホイルは銀のおりがみで代用できる
- 万華鏡の中にあるオブジェクトには、ビーズやカラーセロハン、ストローに加え、切ったペットボトルに色をつけたものも使える
- オブジェクトケースやのぞき穴はペットボトルをカッターナイフで切って作り、ケースにはビーズなど好きな素材を入れる
- ミラーシステムは厚紙にアルミホイルを貼り三角柱をつくり、上下に三角の穴をあけた丸い厚紙を貼り付ける
- ペットボトルで作ったのぞき穴、オブジェクトケース、ミラーシステムを組み立ててマスキングテープを巻いてくっつけ、まわりをデコレーションして出来上がり
- ミラーシステムの素材をアクリルミラーに代えるだけで本格的な万華鏡になる
- アクリルミラーは切りづらいので大人に手伝ってもらおう
- 工作が苦手な人や忙しい人には市販のキットでもペットボトル万華鏡がつくれる
ペットボトル万華鏡をつくってみて、不思議に思うことを追求(ついきゅう)する好奇心がわいたり、エコについて考えるきっかけになったりしたのではないでしょうか。
自分で考えて工作をするのは大変ですが、頑張ったら心も体も成長できますね。子供の頃に楽しみがらしたお勉強はきっと大人になっても覚えていますよ♪
コメント